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2015年11月12日Thu [00:20] 中国  

中国と日本

中国と日本――批判の刃を己に中国と日本――批判の刃を己に
張 承志 梅村 坦

亜紀書房 2015-10-02
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原著は2008年に出たものらしい。全訳としているが、著者の希望で翻訳しなかった部分や章があるらしい。となると、翻訳されなかった箇所が気になるところだが、それが中国に配慮したのか、日本に配慮したのかどっちかか。紅衛兵の命名者で岩波新書も出している著者は中国では人気作家であるらしいが、中国の作家で日本との縁では随一ともいえるなのかな。それがプラスになっているのかマイナスになっているのか分からんが、中国ではおそらく、日本というより回族の方が看板になっているのだろう。紅衛兵の命名者がイスラム教徒というのは別に驚くほどのことでもないが、自身のイスラム教への回帰が文革の傷痕と無関係ではなかろう。80年代初期の来日もその時代の選択肢であった訳だが、岡林信康とはその時期に知り合て、親交を結び、中国語で岡林信康論まで発表しているのか。日本語での読書は不自由がないみたいだが、一貫して批判される石原慎太郎はともかく、大江健三郎も批判されている。「ヒロシマ・ノート」でアメリカを非難していないからという訳の様だが、大江は中国とソ連の核にもダンマリじゃなかったかな。称賛されるのは本多勝一で、まあこれは中共勲章作家である。佐藤春夫も称賛されているのだが、その理由は石原慎太郎の芥川賞受賞に反対したからという身も蓋もない話。前に読んだ本では郁達夫は佐藤春夫に貶められたとかされていたのだが、いずれにしても佐藤春夫の文学とは関係ない話か。

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