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2015年10月07日Wed [00:24] イギリス  

キム・フィルビー

キム・フィルビー - かくも親密な裏切りキム・フィルビー - かくも親密な裏切り
ベン・マッキンタイアー 小林 朋則

中央公論新社 2015-05-08
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ジョン・ル・カレがあとがきを書いているのだが、あとがきは別に著者が書かなくても良いのか。キム・フィルビーを含めてル・カレ、グレアム・グリーンなどイギリスには諜報機関出身の作家が何人かいるが、そうなると何が機密なのか訳分からなくなる。スパイの仕事の実際はもっと地味なものであろうから、こうしたエンターテイメント化はある意味広報の一端なのかもしれない。共産主義への共鳴はある時期までは説得力のある理由であったことはたしかなのだが、洗脳された形跡のないキム・フィルビーが果たしてその信念を持続できていたのかというと疑問に思わざるを得ない。少なくともイギリスに革命を起こして王政を打倒するといった野望は持っていなかったろう。社会主義の祖国であるソビエト防衛が動機とはなっていたのだろうが、その祖国の失敗は重々承知であったのでは。

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