連邦国家 ベルギー――繰り返される分裂危機 松尾秀哉 吉田書店 2015-05-20 売り上げランキング : 253269 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「物語 ベルギーの歴史」も書いたベルギー研究の第一人者らしい。というか他にプロパーがいるのかどうかは分からん。キリスト教政党の記述が多くなるのは自身がキリスト教徒であるからと記しているのも珍しいが、聖学院の教授らしいので、それはアリか。やたら謝意を表す人が多いのも向こう風。小さい頃からの恩人を遡って名前をあげているのはそれこそ信仰の関係かもしれん。ベルギーもイスラム教徒の割合が多くなって、フランスからの越境らしいがテロも発生しているのだが、そういったところには触れていない。フランス語圏とオランダ語圏の対立がお約束記述であるのだが、極右政党も別に共同歩調をとっている訳ではないのか。スコットランドなどと共に、分離独立が現実味を帯びていたのが、すっと小康状態を保っているらしい。分離したところでEUの枠内があるので、大した変化はなかろうが、ならばコスト的にもこのままでも良いかといった感じなのだろうか。
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