FC2ブログ
2015年01月13日Tue [02:32] エジプト  

革命と騒乱のエジプト

革命と騒乱のエジプト:ソーシャルメディアとピーク・オイルの政治学革命と騒乱のエジプト:ソーシャルメディアとピーク・オイルの政治学
山本 達也

慶應義塾大学出版会 2014-07-19
売り上げランキング : 82284

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


タイトルとは違って、エジプト革命自体が主題ではなく、ポスト・ピーク・オイル時代の近未来予測みたいな話である。エジプトは産油国であるが、純輸入国に転落しており、更には世界最大の小麦輸入国であるという。その点、庶民の懐具合を賄うのは政府補助金ということになるが、先年の食料価格高騰が革命の一要因でもあったことは周知の通り。現在の原油安が生活向上に寄与しているのか分からんが、世界の石油需要のピークは既に過ぎており、埋蔵量云々は資源議論の本質ではないという。サウジアラビアがシェール・オイルを潰す為に原油安を放置するのもそうした文脈で捉えなくてはならないのだが、これが原油価格の安定に繋がらないことは明らかである。産油国でもベネズエラなど余力がない国は既に革命前夜の様相を呈しているし、純輸入国は政治経済の首根っこを掴まれているのも同然である。今後は政治思想ではなく、エネルギーが革命起因となる世界に突入する訳だが、そのとき日本はというのはお約束の問いか。

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する