語れなかった物語: ある家族のイラン現代史 アーザル ナフィーシー 矢倉 尚子 白水社 2014-09-23 売り上げランキング : 57503 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
『テヘランでロリータを読む』に次ぐ回想自伝第2弾か。前作は結構話題になったのだが、内容がどんなものだったかあまり覚えていないな。前回は教え子の話が主だったと思ったけど、今回は両親の話が中心。幼少期に性的虐待を受けていた事は前作にも書かれていたかな。イラン人の小児性愛者が多いのは性的抑圧社会が原因というのはどうなのだろうか。そうでない国の方がこの種の人間が多い様な気もするが、そもそも多い少ないは統計的な根拠がある訳ではなかろう。何でもイランでは子どもの身体に触れる事が多い貸自転車屋に少年愛者が多いとのことだが、これもそういう噂が立っているといった話なのだろう。著者が「ロリータ」を研究対象にするに至ったのもそうした背景が少なからず影響しているみたいだが、文学作品として以外でのこのテーマの研究はイランでは成立するのだろうか。
Trackbacks.
-
*語れなかった物語* のトラックバックURLはこちら
- http://neto.blog10.fc2.com/tb.php/12288-37c8178c