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2014年10月10日Fri [01:40] エジプト  

神のためにまとうヴェール

神のためにまとうヴェール - 現代エジプトの女性とイスラーム神のためにまとうヴェール - 現代エジプトの女性とイスラーム
後藤 絵美

中央公論新社 2014-07-09
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博論もの。エジプトにおけるヴェール着用復興がテーマだが、調査自体は2003年頃とのこと。ここ数年で、革命も政変もあってムスリム同胞団の政権も生まれたのだが、そうした社会変動とは関係なく、ヴェール復興はずっと社会の趨勢である様だ。興味深いのは女優や歌手といった芸能人が、ヴェール着用を宣言して、引退もしくはイスラームの価値観に則った役柄さけこなすといった事が相次いでいるという話。そのきっかけは夢で啓示を受けたというのが多くて、潜在意識として身体が露出される仕事に対する違和感があったのだろう。ヴェール着用を女性自身の権利と自由と捉えるのが、言わば公式見解なのだが、実際。男性という主体に影響されるケースが多く、女性ならずとも男性の性的誘惑を抑止する効果が根本となっている様だ。そもそも奴隷女性と区別する為に着用するものというのが由来なのだから、歴史的には差別要素が濃い風習とは言えるだろう。

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