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2014年09月25日Thu [02:12] ドイツ  

祖父はアーモン・ゲート

祖父はアーモン・ゲート: ナチ強制収容所所長の孫祖父はアーモン・ゲート: ナチ強制収容所所長の孫
ジェニファー テーゲ ニコラ ゼルマイヤー Jennifer Teege

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アーモン・ゲートというのは「シンドラーのリスト」にも出てくる収容所長か。実際、シンドラーとゲートは親しい間柄であった様だが、それもこれもゲートがユダヤ人労働力を融通したから。その孫が祖父の罪状に懺悔の手記となると陳腐な話になるが、話はもっと複雑でわりと面白かった。著者は父親がナイジェリア人で母親がゲートの娘なのだという。ただ、自身は生後すぐに養護施設に預けられ、7歳で養女になったので、後に成人して会うことになるが、それまで実の両親とは接点が無かったらしい。38歳の時に図書館でたまたま読んだ本で祖父が強制収用所所長であったことを知り驚愕する。それから祖父、実母に関するあらゆる書籍、DVDなどを渉猟していくのだが、著者はイスラエルに5年暮らしていたことがあり、ユダヤ人の友人が多かったことがその背景としてあった。元々、放浪癖がある人みたいで、ポーランド、イスラエルと自身が何者かを問う旅に出るのだが、現在のイスラエル人のドイツ人観などは興味深い。著者は自身を黒い肌でカモフラージュされたドイツ人という言い方をしている。実の祖母、アーモン・ゲートの元妻は自宅にナイジェリア人を下宿させ、そこで実母と知り合ったそうだが、60年代のドイツではそれは珍しいことで、祖母は人種差別主義者ではなかったという。

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