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2014年09月25日Thu [00:00] 東南アジア  

国境と少数民族

国境と少数民族国境と少数民族
落合 雪野

めこん 2014-08
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科研の「『大国』と少数民族ー東南アジア大陸部産地における中国ヘゲモニー論を超えて」というそそられるプロジェクトの成果本らしい。ミャンマー、ベトナム、ラオスの中国国境地帯ケーススタディだが、どこも少数民族の居住地であり、今や巨大ヘゲモニー国家中国支配に対抗できる要素はないと思われがちだが、逆に「少数民族」というキーワードが中国政府に一定の自由を許容させている面はある様だ。国境の両側に同じ民族が住むというのはどこでも見られることだが、人為的に引かれた国境は人道上の通行許可により中和されるのだろう。必ずしも交易の担い手としての役割を両者が生かしている訳ではないが、国境貿易が発展すれば町全体が潤う訳で、少数民族の利益にもなる。最近では商売を超えて農業や生活文化、教育などでもボーダレス化が進み、その多くが中国に吸収力も吸引力もあるのだが、民族衣装などのファッションはバンコクが発信基地になっているのだとか。あと意外なところでは蚊帳も中国製ではなく、タイ製の方が人気とのことだが、これは品質面を考慮してのことであろう。

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