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2005年05月17日Tue [03:02] ジャマイカ  

ルーツ・オヴ・レゲエ

ルーツ・オヴ・レゲエ―最初のラスタレナード・ハウエルの生涯
エレン リー H´el`ene Lee 鈴木 ひろゆき
音楽之友社 (2003/10)
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原題が"Le Premier Rasta"というフランス語のラスタファリアン先駆者レナード・ハウエルの伝記の邦訳。「ラスタ」(正確にはラスタファーライ)は日本でも十分、市民権を得ていると思うが、音楽系出版社の邦題はカタカナ英語の「ルーツ・オヴ・レゲエ」。ラスタがレゲエのルーツかどうかは、この著書でも触れられているが、あくまでも主題はレゲエではなく、独立前のジャマイカに花咲いた「ラスタファーライ」の歴史をその中心人物であったハウエルの生涯を通して紹介する本である。ラスタがアフリカ唯一の黒人独立国エチオピア皇帝ハイレ・セラシエを神格化し、後のマルコムXにも通じる黒人ユートピア思想を唱えた事は知られているが、キリスト教の他に、インド人からのヒンドゥー教の影響が強く、中国人とアラブ人も経済的な面で関わっていたとなると、まさにジャマイカ的な混沌としたクレオール文化の賜物であった事が分かる。それにより、一部セクト化した宗派を除けば、宗教的定義が困難だという。そうしたラスターファーライの妖しい魅力を伝えると同時に、貴重なジャマイカ現代史でもある。
☆☆☆

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