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2013年08月30日Fri [01:28] アフリカ | 本・雑誌 |読書メモ  

エイズと文学

エイズと文学―アフリカの女たちが書く性、愛、死エイズと文学―アフリカの女たちが書く性、愛、死
大池 真知子

世界思想社 2013-07-06
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博論ではなく、アフリカ女性文学研究者の既出集。エイズが直接のテーマではないが、アフリカ・フェミニズムの世界で、その背景として無視し得ないのがエイズの影。直接的な生活破綻の原因になるという意味ではFGMより深刻な問題ではあろうが、予防と治療が確立すれば克服も可能という点では希望もある。FGMもそうだが、女性側への啓蒙以上に男性側の啓蒙啓発が鍵を握る訳だが、文学がその一つの可能性を示しているということはあるか。エイズに無知な人々が自由気ままに不特定多数の相手と関係を持って感染者が蔓延するというのが一般的なイメージであろうが、そおれは間違っていると著者は指摘する。エイズの知識に関してはアフリカは日本よりずっと進んでいるらしい。それは現実的問題であるから当然であろう。感染率が下がっているのは治療効果ではなく、明らかに啓発効果なのだが、アフリカでは文学の市場も考えられている以上にあるらしい。言語的にも識字率にしても日本と同じという訳にはいかないが、日本人が日本の名作を読んでいる様に、アフリカ人はアフリカの名作を読むという共通項はあるとのこと。

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