![]() | スペイン・ガリシアを歩く―心の旅、サンティアゴ巡礼 (2007/05) 中林 耕輔 商品詳細を見る |
新風はエライことになってしまった様だが、文芸は大丈夫なのだろうか。御苑前にでかいビルおっ立てたけど、この著者もその人柱として貢献したのだろう。プロフィールは「昭和28年東京都出身」とあるだけの、この上ない簡素な経歴。まあ文芸社の著者だから、それでイイとは思うのだが、この手の作品は著者と版元をツッコムしかないので、その点、やはり気になる。高校生の息子(アメリカ生まれだそうだ)との二人旅の様だが、団塊ジュニアが高校生というのは結構、トシいってからの子どもか。と思ったら、更にトシの離れた妹がいるらしい。どうも再婚したらしく、この長男が1歳の時に先妻に先立たれたとのこと。そうした家庭の事情と、この旅が関係しているのか分からんが、本にしたこととは大いに関係している様だ。イマドキ高校生の息子さんが、オヤジと二人旅してくれるケースは余りないと思うが、「オレを産んでくれたお母さんってどんな人だった?」なんてドラマみたいなセリフも入ってる。別にカトリックでも、キリスト教徒でもない様だが、思わずサンティアゴ巡礼してしまう団塊の悲しい性。その意味ではホントに歩いたのだからタイトルに偽りなしなんだけど、息子さんはよう一緒に歩いてはくれなかったようで、先にスイスイ歩いていったそうだが、道中に「中林」とか道標をつけて、オヤジを涙させたりしている。ということで、息子への愛情を吐露しておしまいとなるのだが、カラオケで杉田二郎とか唄って勝手に涙しているオヤジよりはマシだろうが、こんなことを世間様に読まれては息子も困ってしまうのではなかろうか。まあいずれにしても、息子に捧げたこの本を息子が読むのは、せいぜい自分が父親になったときか、オヤジの葬式の後になるのが関の山だろうけど。





