世界読書旅
ここ数年に読んだ海外関連本の感想など
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■ 中国人のDNA 
2008年05月14日 (水) 23:17 * 編集 *
中国人のDNA―世界の常識に逆らう人たち中国人のDNA―世界の常識に逆らう人たち
(2007/11)
鷲尾 謙治

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副題は「世界の常識に逆らう人たち」。また中国人は犯罪者のDNAとか言い出すヤツかと思ったのだが、そこまで酷くはないが、まあその線の本。著者は高校の英語の先生をしていた人らしいのだが、退職後に中国の大学で日本語を教えるという、よくあるパターンで、西安に4年ほど滞在したとのこと。そうしてまた「中国通」が1人誕生した訳だが、この本は西安の日本語科主任の先生に勧められて書いたのだという。その中国人の先生もリップサービスで言ったまでのことだろうが、まさかこんな「傷害中国人的感情」の本を書かれるとは思ってもいなかっただろう。黄文雄とか石林(石平のことか?)の本をよく読んでる人らしく、中国人に対する違和感をそれで納得させたみたい。この手の退職教師は中国側としても安く使えるから重宝しているのだが、教師の側としても、例えお小遣いにもならぬ給料であっても、中国人の学生がら日本では得られなかった師弟関係が得られるとあって、これまではうまく機能してきた様にみえる。しかし、現在、西安だけで大学が100校というのはホンマかいな。東京でも大学はそんなになかろう。そんな時代にあっては、大学もピンキリで、学生もピンキリ。そのうち学級崩壊や小日本老師呼ばわりされる退職先生も出てくるのだろう(実際、中国語が不自由なことをいいことに、言い放題だった授業を目撃したこともある)。幸か不幸か、この著者はそうした動きには気がつかなかったみたいだが、在勤中に西北大学事件とアジアカップ事件に遭遇して、怒り心頭に達した様だ。それで、学生に議論を吹っかけたりしたそうだが、日本語学科の学生はそんな墓穴を掘る様なマネはせんだろう。結局、怒りの矛先を向ける所がなくなって、やはり日本人の勤勉さが一番とかジジ臭い結論になってしまうのだが、「女性上位で家庭安泰」というのは、ちょっとムフフ。中国ではあまりなさそうだけどね。
# * 中国 * Comment (0) * Trackback (0) *
■ ソ満国境1945 
2008年05月14日 (水) 14:22 * 編集 *
ソ満国境1945ソ満国境1945
(2007/08)
土井 全二郎

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著者の肩書きは「朝日新聞元編集委員」というものになっているのだが、光人社らしい戦史ものを多く書いている人の様で、これも大陸における終戦時の秘話を集めたもの。中国や朝鮮に対してはその過酷な体験も遠慮勝ちになってしまうところが多いのが、ソ連に対しては、殆どの証言者が悪感情を隠さない。「シベリア帰り」をGHQが恐れた様に、抑留者の多くを「スターリン主義者」に育てて、帰還させた筈なのだが、帰国後に「社会主義の祖国」へ貢献する人材はそう多くなかったとみえる。「日本新聞」など、ラーゲリ内の「革命」は成果があった様だが、それも単なる生存競争に過ぎなかったということであろう。その意味では、「中帰連」の後継組織まで作ってしまう中共は恐ろしいのだが、その意味でもロシアの方がいい加減であり、それがその後の国家の運命にも反映されているということなのであろう。しかし、ソ連兵の乱暴狼藉は、囚人の仕業という説があるとは知らなかった。たしかにヨーロッパ戦線で、そうした話はあまり聞かないのだが、満州国境に雪崩れ込んだ先兵は、シベリアの流刑者だったのか。もっとも、欲求不満の赤軍女性将校が関東軍兵士を逆レイプしたという胡散くさい伝説は別としても、赤軍兵士が規律のとれたものであれば、最終章の様な悲劇は生じなかったとも思う。泉靖一が堕胎手術に失敗たなんて話が出てくるのは意外だが、中国や韓国の「歴史認識」というものは、日本人がソ連に対して議論の余地なしとしているのと同質のものなのかもしれんね。
# * ロシア * Comment (0) * Trackback (0) *
■ カメラは時の氏神
2008年05月14日 (水) 13:38 * 編集 *
カメラは時の氏神―新橋カメラ屋の見た昭和写真史カメラは時の氏神―新橋カメラ屋の見た昭和写真史
(2008/01)
柳沢 保正

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栄枯盛衰のカメラ屋一代記か・
# * 雑多 * Comment (0) * Trackback (0) *
■ 神の棄てた裸体 
2008年05月14日 (水) 02:00 * 編集 *
神の棄てた裸体―イスラームの夜を歩く神の棄てた裸体―イスラームの夜を歩く
(2007/09)
石井 光太

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この著者はデビュー作が、かなり評判になり、私も読んで感心したのだが、その続編とも言うべき、この本には違和感が拭えない。イスラーム圏の性についての体験的ルポは、あまりない(夕刊紙で誰かやっていた様な記憶はあるが)ものだし、こうして単行本として出るのは、「タイ売春読本」とは、また違ったリスクもある。それこそ「処女地」に近いものであるからにして価値は高いとも思える。著者は前作の印税を注ぎ込んで旅に出て、インドネシアからパキスタン、ヨルダン、レバノン、イラン、マレーシア、ミャンマー、アフガニスタン、インド、バングラデシュと売春宿に住み込んだり、路上生活者の生活に密着したりと、イスラームの性に濃密に接近する。しかしだ、この全てが、わずか半年の期間の体験であるというのは、到底信じられない。世界が悲惨で満ち溢れているのは事実としても、これがメタフィクションであることは、誰しも分かることではなかろうか。優れたノンフィクションはその辺をギリギリの線で勝負してくるものだが、ここまで明らさまだと、最初から「小説」と銘打った方が良いのではないかとも思う。もっとも『東方見聞録』とか、『何でも見てやろう』同様、「処女地」を開拓したものが、「処女」を自由に料理する権利があるということを否定するつもりはない。
# * 南アジア * Comment (0) * Trackback (0) *
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