![]() | 競争しても学力行き止まり イギリス教育の失敗とフィンランドの成功 [朝日選書831] (朝日選書 831) (朝日選書 831) (2007/10/10) 福田 誠治 商品詳細を見る |
著者はフィンランド教育伝道者として、全国に講演行脚する日々らしい。相当売れたらしい前作に続く第二弾は失敗例とししてイギリスを挙げ、フィンランド型こそが日本の道と説くのだが、ゆとり教育批判に抗し、反学力至上主義を掲げたもの。現場の教師には力強い援軍なのだろう。日本や東アジアをモデルに「新保守主義」を志向したイギリスの教育が失敗に終わったというのも、あくまで「学力」というモノサシで図ったことなのだが、その点では未だ「新保守主義」が「新自由主義」に圧勝しているのではないかという気もする。その意味ではフィンランドはあくまで例外であって、「新保守主義」でも「新自由主義」でも結果が出せなかったイギリスと比較しても意味がない様にも感じる。日本人に足りないのは内容よりも論理性だそうで、インターネットに氾濫する「独りよがり」の「書評」や「感想」は、日本の教育が悪いからということらしい。ネット上の「個人」の「感想」が独りよがりであるのは当然なのだが、エライ先生でもそんなもんが気になるのかな。フィンランドのネットではこうしたナンデモありの感想が許されないのかもしれないけど、自由にモノを言えない社会っていうのも恐い。講演で否定的な感想を聴くとガッカリするらしいが、一般人には考えられない謝礼を貰ってるんだし、読者や聴取者が自分と違う意見であっても、トンデモであっても、「対象化、相対化」して、受け止めてくれてもよかろうに。この本も随分と印象操作にも感じるのだが。


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