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2019年10月25日Fri [11:34] フランス  

開高健のパリ 

開高健のパリ
開高健のパリ
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開高 健
集英社
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開高健のパリでの足跡を辿るものかと思ったら、普通に開高健が書いたものだった。もちろんあの世から霊言しちゃう訳ではないので、過去のエッセイなのだが、小説家なので、美術方面の人たちのようなパリへの思い入れがあったということもない。とはいえ、この世代にとってのパリは今のNYなどとは比較にならないくらいの憧憬都市ではある。ユトリロの評伝を出したこともあったそうだ。開高健と言えばベトナムであり、今であれば左翼であるのだが、開高健にそのイメージがほとんどないのは、転向もあるが、後年のプチブル的釣りキチ活動のせいか。開高健の初海外は1960年の新中国訪問であり、ソ連、東欧にも招待されて行っている。そのままパリに行きサルトルとも会見したらしい。フランスではアルジェリア問題ばかりであったことが、ベトナム行きの布石になったのだろうか。

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2019年10月17日Thu [01:59] フランス  

もっと速く、もっときれいに

もっと速く、もっときれいに: 脱植民地化とフランス文化の再編成
クリスティン ロス
人文書院
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アメリカ人によるフランスのポスコロものの様だ。サルトルとかが反米帝やってたせいで、フランスは反米というかアメリカ嫌いというのが定説にもなっていたりするが、ゴダールなどアメリカの影響を自認する文化人も多くいて、それは脱植民地化という意味合いもあったのではないかということなのか。フランスの植民地問題と言えばアルジェリア問題を指すというのは一定の世代までは常識であるみたいだが、アルジェリアほどフランスの国内問題に現在まで影を落としている植民地は「その他大勢」にはないということか。アルジェリアが独立するならフランスは同等の独立国としてではなく、更にモダンな国民として対峙しなくてはならないというよく分からん観念があった様で、それがアメリカ文化を許容するフランス文化の再編成なのだという。

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2019年09月14日Sat [18:05] フランス  

フランス現代史

フランス現代史 (岩波新書)
小田中 直樹
岩波書店
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新書は10年以上ぶりなのか。昔ブログを見たことがあったが、ツイッター含めて、その手の発信は最近していないみたいだな。現東北大副理事ということらしいが、それが支障となっている訳ではなかろう。何かしら嫌になった理由があるのかもしれん。ということで、岩波新書なのだが、現代史の起点はレジスタンス。近代史は革命だろうし、フランスと運動は一心同体みたいなもの。、その後に5月革命なんかあったりして、左翼と親和性があるのも当然なのだが、日本も名だけ保守対リベラルだけど、実は左右対立という構図からは早く卒業したいものである。フランスは共和国の理念という共通認識があるのだが、日本にはそれに当たるものがないか。戦後平和も政治的理念という訳でもないし、愛国と平和が対立概念みたいになっているから、訳わからん。

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2019年09月09日Mon [15:16] フランス  

語るは涙、聞くは笑いのパリ独り暮らし 



爺キャラは作ってる感がしたのだが、それ以前に時代を感じさせる文章だなと思ったら、平成12年の滞在記なのか。昭和46年自治省入省となると、御年70くらいだろうか。それでも今の基準だと爺でもなかろう。自治体国際化協会は姉妹都市関係とか、視察関係の仕事というイメージがあったが、あのJETもここの管轄だったのか。パリ事務所はあまり出番は無いかもしれんが、英語圏日本界隈で利害関係ある団体になっているかもしれんな。そういった仕事話はほとんどなく、地方自治が専門だと触れる程度。スリ話は地方自治体からの視察団はカモられる事が多かったからなのだろうか。

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2019年08月13日Tue [01:01] フランス  

旅するパリより住みたいパリ



遅まきながら、ごま書房も新社になっていたのを知った。wikiによるとゴマブックスとは今は全く関係ないとのこと。ホムペ見た感じ、ビジ本とか投資本とか計算できるものだけ出している感じだが、女性エッセイのパリ本もその範疇には入るか。クリニック持ちの医師なので、パリのアパルトマンプチ移住なんて余裕ではあろうが、年寄りにはシニア・ビザというものが出るのか。医療事情的な話は皆無であり、職業は略歴で知ったくらいなのだが、美術、音楽、グルメとツボは押さえている。

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2019年07月28日Sun [01:28] フランス  

フランスの公務員制度と官製不安定雇用



博論ではない。薬師院仁志と同じ京大院教育学科出で、やはりフランス関係なのだが、何かしら関係あるのだろうか。こちらは金城学院教授で、仁志は帝塚山教授だけど、奈良と名古屋だと近いと言えるか。とはいえ英語や社会科学や橋下について何か語っている訳ではなく、図書館員について。公人の友社は公務員テキストの版元か。都区内図書館業務はほとんどが業者下請けになっている感じだが、日本の公務員率が最低レベルであるのはよく言われている問題。かつての役所窓口業務のレベルを知る世代ももう段々と減ってきていると思うが、派遣の低賃金によって、高サービスが保たれているのなら、利用者にとっては文句の付けようがない。少人数の公務員で運営されているフランスの図書館に日本のサービスを期待する事は無いが、日本の様に図書館を削減せず、広範囲に多く配置する方が住む地域によっては利便性は高いだろう。私の読書習慣も都区内であるから成り立っている訳だが、生きている内に図書館も蔵書オール電子化に移行するんかな。

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2019年07月24日Wed [00:57] フランス  

移民とともに



フランス国立人口学研究所所長の本は前にも読んでいたか。研究員のエマニュエル・トッドより上の人なのかという感想であったが、トッドと立ち位置的には微妙に違うのか。所長は国内問題で最大のイシューである移民専科みたいな感じだが、トッドはそれに縛られず国際部門担当ということなのかな。国立機関であれば、それはそれで当然ではあろう。共和国の理念でそうなっていたんか、ポリコレだったからなのか分からんが、人種、民族を明記した就活、求職、調査は禁止といったルールはもう無くなったのか。そもそも差別禁止とアイデンティティ主張禁止には矛盾は生じる。アファーマティブ・アクションは共和国の理念に反すると思われるが、白人の就職率も低い現状ではグランゼコールで実施された様な施策が結果的にマイノリティ優遇策になるといった主張にもなり得るか。

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2019年07月14日Sun [14:50] フランス  

日仏航空関係史

日仏航空関係史: フォール大佐の航空教育団来日百年

東京大学出版会
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東大出版会だが、ちょっと毛色が変わった本。フランス国際航空教育団来日100周年イベント本ということだが、フランス語版は出ていないみたいなので、日本主体なのか。まあ日本が教えを請うた側であるから当然ではあろうが、フランスとしても有り難い企画であると思われる。航空黎明期の日本がフランスを選んだのは当時のフランスが航空先進国であったからで、この辺はドイツ式とフランス式の棲み分けの時代。今は知らんがエンジンもフランスがトップシェアを誇った時代で、当初から自主制作を念頭に置いていた日本としては学ぶべき存在であったのは確か。そうした日仏の航空連携が背景にあったのか、フランス航空隊に入隊する日本人なども出てきて、第一次大戦で殉職した者もいたらしい。

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2019年07月09日Tue [20:32] フランス  

ストリートアートで楽しむパリ



バンクシーも最近はすっかり観光資源として化しているからなのだろうけど、反バンクシー的なアーティストたちもパリにはいるんかな。フランスの美意識は英国などとはまた違うものかと思うが、こうしたストリートアートはどこの国も似通ったものが多いな。向こうからしてみればアジアは混沌としたカオスの世界だけど、景観としてこういうのは日本であまり許容されていないというのは興味深いね。

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2019年06月19日Wed [13:58] フランス  

「社会分裂」に向かうフランス



経済学の人らしい。日本EU学会理事でミネルヴァから何冊も学術書っぽいのを出している。これは社会学的ジャンルになるのだろうが、経済学的観点は通底されている。経済が先か社会が先かがニワトリタマゴ論であるが、別に共産主義が経済的困窮を解決した訳ではないので、両者が相関するものであることは普遍ではある。フランスの社会分裂は階級社会である英国よりマシという評価を受けていたのかどうかは分からんが、フランスのそれは階級より政治色で分断されてきたと言えるのは「共和国の理念」自体が革命を起点にしているからではあろう。例の黄色いベスト運動などはその体質が如実に現れているのだが、現実的な人種、民族、宗教による分断を政治的分断に誤魔化している様な気がしないでもない。左翼や共産党を支持してきた労働者がFNに投票する様になったことなどは労働者は政治よりも階級的存在であることを可視化したのだが、それもまた経済に起因していることである。

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2019年06月03日Mon [18:08] フランス  

フランスの同性婚と親子関係 



明石でカバーはピンクだけど、運動本ではなかった。フランスのジェンダー研究者第一人者とのことなので、フランス世間向けの啓蒙本なのだろう。それが日本世間にちょっと合わないのは日本世間が遅れているのではなく、フランス世間はカトリックという前提があるという点。結婚制度は克服できたのだから、同性婚だった克服できるだろうというとそういう訳にはいかない様だ。異性婚は否定されるのに、同性婚は肯定されるというのも解せない話だが、同性カップルが結婚する権利は異性間カップルが結婚しない権利に準ずるということか。

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2019年05月01日Wed [15:43] フランス  

ジャポニスム



ジャポニスム学会理事長という人らしい。日本の学会なので、日本人がジャポニスムを研究する意義というところに向き合わなくてはならんのだろうが、そこで見えてくるのはジャポニスムとナショナリズムの別次元で解釈か。ヨメレバで「ジャポニズム」を検索すると右派系の「ジャパニズム」という雑誌が並び、「ジャポニスム」では美術史系が並ぶ。単に英語とフランス語の語尾の違いということではなく、ジャポニスムは日本主義ではなく、日本趣味とするのが妥当なのであろう。ジャポニスムがシノワリズリーの代用として登場したことを思えば、そこに日本という固有名詞の必然性を問うことはできるが、この辺はJポップとKポップの関係性にも通じるところがある。ジャポニスムがシノワズリーより普遍性を持ち得たのはそこにオリジナリティがあったからなのかどうかということはもうちょっと考えたい。

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