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2019年07月14日Sun [14:50] フランス  

日仏航空関係史

日仏航空関係史: フォール大佐の航空教育団来日百年

東京大学出版会
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東大出版会だが、ちょっと毛色が変わった本。フランス国際航空教育団来日100周年イベント本ということだが、フランス語版は出ていないみたいなので、日本主体なのか。まあ日本が教えを請うた側であるから当然ではあろうが、フランスとしても有り難い企画であると思われる。航空黎明期の日本がフランスを選んだのは当時のフランスが航空先進国であったからで、この辺はドイツ式とフランス式の棲み分けの時代。今は知らんがエンジンもフランスがトップシェアを誇った時代で、当初から自主制作を念頭に置いていた日本としては学ぶべき存在であったのは確か。そうした日仏の航空連携が背景にあったのか、フランス航空隊に入隊する日本人なども出てきて、第一次大戦で殉職した者もいたらしい。

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2019年07月09日Tue [20:32] フランス  

ストリートアートで楽しむパリ



バンクシーも最近はすっかり観光資源として化しているからなのだろうけど、反バンクシー的なアーティストたちもパリにはいるんかな。フランスの美意識は英国などとはまた違うものかと思うが、こうしたストリートアートはどこの国も似通ったものが多いな。向こうからしてみればアジアは混沌としたカオスの世界だけど、景観としてこういうのは日本であまり許容されていないというのは興味深いね。

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2019年06月19日Wed [13:58] フランス  

「社会分裂」に向かうフランス



経済学の人らしい。日本EU学会理事でミネルヴァから何冊も学術書っぽいのを出している。これは社会学的ジャンルになるのだろうが、経済学的観点は通底されている。経済が先か社会が先かがニワトリタマゴ論であるが、別に共産主義が経済的困窮を解決した訳ではないので、両者が相関するものであることは普遍ではある。フランスの社会分裂は階級社会である英国よりマシという評価を受けていたのかどうかは分からんが、フランスのそれは階級より政治色で分断されてきたと言えるのは「共和国の理念」自体が革命を起点にしているからではあろう。例の黄色いベスト運動などはその体質が如実に現れているのだが、現実的な人種、民族、宗教による分断を政治的分断に誤魔化している様な気がしないでもない。左翼や共産党を支持してきた労働者がFNに投票する様になったことなどは労働者は政治よりも階級的存在であることを可視化したのだが、それもまた経済に起因していることである。

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2019年06月03日Mon [18:08] フランス  

フランスの同性婚と親子関係 



明石でカバーはピンクだけど、運動本ではなかった。フランスのジェンダー研究者第一人者とのことなので、フランス世間向けの啓蒙本なのだろう。それが日本世間にちょっと合わないのは日本世間が遅れているのではなく、フランス世間はカトリックという前提があるという点。結婚制度は克服できたのだから、同性婚だった克服できるだろうというとそういう訳にはいかない様だ。異性婚は否定されるのに、同性婚は肯定されるというのも解せない話だが、同性カップルが結婚する権利は異性間カップルが結婚しない権利に準ずるということか。

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2019年05月01日Wed [15:43] フランス  

ジャポニスム



ジャポニスム学会理事長という人らしい。日本の学会なので、日本人がジャポニスムを研究する意義というところに向き合わなくてはならんのだろうが、そこで見えてくるのはジャポニスムとナショナリズムの別次元で解釈か。ヨメレバで「ジャポニズム」を検索すると右派系の「ジャパニズム」という雑誌が並び、「ジャポニスム」では美術史系が並ぶ。単に英語とフランス語の語尾の違いということではなく、ジャポニスムは日本主義ではなく、日本趣味とするのが妥当なのであろう。ジャポニスムがシノワリズリーの代用として登場したことを思えば、そこに日本という固有名詞の必然性を問うことはできるが、この辺はJポップとKポップの関係性にも通じるところがある。ジャポニスムがシノワズリーより普遍性を持ち得たのはそこにオリジナリティがあったからなのかどうかということはもうちょっと考えたい。

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2019年04月11日Thu [13:54] フランス  

もっと知りたいボナール



久しぶりにこのシリーズ。名前ではすぐ思い浮かばんかったが、浴女の人か。例によって、ジャポニズムな人であった様だが、その中でも重症な部類であったとのこと。「日本かぶれ」という呼称は今のオタクとかウィーブみたいな否定的な意味はあったのだろうけど、当時もエロとの関係を揶揄していたのかどうかは分からん。

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2019年03月10日Sun [14:54] フランス  

フランスの天才学者が教える脳の秘密



脳学界でもフランス人を冠すると権威になるのかどうか知らんが、当地では事業家、テレビ出演でもお馴染みというから、ちょっと前のM木さんみたいな人なのかな。ただ3つの博士号を持つあるが、脳科学者なのかどうかは分からん。養老タイプではなく意識高い系だが、M木の様にそれがイデオロギーに向かうのではなく、ビジネス方面にベクトルがあるので、賢い人なのではあるのだろう。私の様な愚才がなるほどと思ったのは、女性が感じる性的魅力は後天的なもので、男性のそれは遺伝であるということなのだが、となると、俺は女体の好みが親父と同じなのかという気持ち悪い結論にもなってしまう。

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2019年03月06日Wed [03:26] フランス  

家族の秘密



文庫クセジュの中ではちょっと毛色が違う感じ。フランスの家族間が特にオープンだとは思わんのだが、異性関係とか金銭関係といった秘密ではなく、親が亡くなってから気付いた親の抱えていたトラウマといったドラマ的なもの。ナチスの協力者であったというのはよく映画でもある展開なのだが、レジスタンス側にいたとしても抱えていたトラウマがあるだろうし、親が語ってもないことをその次代を知らない子がトラウマと判断するのはやはり「正しい歴史認識」に基づいているからなのかな。

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2019年02月14日Thu [13:18] フランス  

100語ではじめる社会学



文庫クセジュ。社会学が左翼なのか社会学者が左翼なのか分からんが、いずれにしても左翼が必然である学問に胡散臭いイメージが付くのは時代の趨勢ではある。さすがにフランスでは社会学がマルクス主義の看板を掲げていてもその資質を問われることは無いみたいだが、日本ではそういう訳にもいかないから、政治的中立性、学問的客観性というところを担保にしなくてはならない。結局、学者も人間である以上、そうした枷に収まらない訳であるのだが、かといって、社会主義者である、左翼であるといった事を自認し、公言して職の保証がある学者はそう多くはないので、中立、客観の看板を掲げ、社会主義を社会正義に、言い換えたりしるから、益々不信を買うこととなる。

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2019年02月12日Tue [12:23] フランス  

フランス旅行術



メイツ出版のこのシリーズ、めぼしい国は全部出るんかな。知っていればもっと楽しめる Amour! なんていうサブタイが付いていたのに気がついたが、ドバイ編もそれがあったかな。ほぼ全部がパリだけど、フランス=パリだからそれで良かろう。スリ注意はもう50年以上前からお約束だけど、実際はスリよりストの方が怖いか。特に最近のアレは観光にも支障をきたすだろうが、かつてのベトナム観光みたいにそれが見世物に昇華するかもしれん。

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2019年01月20日Sun [03:27] フランス  

フランス革命と明治維新



ロシア革命100年ものはそこそこ本が出たと思ったが、明治維新150年はどうだったか。国内ものは関心無しなので、分からんが新書で幾つかはあった様な。フランス革命とロシア革命をそれぞれの国が国家記念プロジェクトをしたのに対し、政府は明治維新で何か国際シンポでもやったのかという批判だけど、どうだったか。1989年にフランス革命200周年のシンポには日本からも発表者が行っていたみたいで、そのフランス語論文を訳出している。なぜか中国のことを書いている人がいるのだが、トクヴィルがアメリカのデモクラシーの将来と中国を比した論考があったのか。中国は封建社会ではなく、デモクラシー社会であったという証左は世襲制ではなかったというところに求められるのか。西洋や日本という座標軸を用いることにより中国に利点も欠点も生じる訳だが、革命の座標軸もまた多元化する必要はあるか。

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2019年01月13日Sun [16:39] フランス  

ジョルジュ・サンド愛の食卓

ジョルジュ・サンド 愛の食卓:19世紀ロマン派作家の軌跡
アトラン さやか
現代書館
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愛の食卓ということで、食系かと思ったのだが、普通に評伝系だった。ただ、別刷りのレシピが挟まっていて、強引に食系に仕立てた感はある。愛の食卓というから、食ではなく愛の話という理屈も付けられるのだが、女性を食物に喩えるのは今ミートゥー的にどうかということはあるか。フランスは佐川君にアレもあったが、男女が一緒に食事するということはそれを意味する様なことはあるんかな。

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