2017年04月18日Tue [02:56] バチカン  

なぜローマ法王は世界を動かせるのか

なぜローマ法王は世界を動かせるのか インテリジェンス大国 バチカンの政治力 (PHP新書)なぜローマ法王は世界を動かせるのか インテリジェンス大国 バチカンの政治力 (PHP新書)
徳 安茂

PHP研究所 2017-02-16
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在バチカン公使だった人らしい。バチカン大使だった人の本は前にあったし、事件の人もいたが、この著者は実務の人か。もう定年になっているのかもしれん。カトリックなのかどうか分からんが、青学出身で仏語研修組とのこと。宗教的バックボーンはあるのだろう。在バチカン大使館はお飾りみたいなものかと思ったのだが、北朝鮮情報なども外交官交流で蒐集していた様だ。ロシア、中国、アメリカどこも積極的に動いているし、法王の影響力は世界最大級である。法王が韓国訪問時に従軍慰安婦の会わせ様とした韓国のプッシュは相当なものだったみたいだが、ウクライナやアルメニアの件でもバチカンは中立を貫いたので、政治的利用は難しい。中国との問題は意外と任命権とかよりも、政治利用を企む習近平との合意が難航しているからではないからなのかもしれん。

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2015年12月18日Fri [23:34] バチカン  

浦上の原爆の語り

浦上の原爆の語り: 永井隆からローマ教皇へ浦上の原爆の語り: 永井隆からローマ教皇へ
四條 知恵

未来社 2015-08-07
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博論もの。著者はカトリックの人か。広島と長崎の平和関係研究所に勤めたらしいが、この種の期間はやはりキリスト教信者が多いのかな。浦上天主堂に関しては象徴化された派都合が悪くなるので、消されたという説が有力なのだが、その代わりにGHQが利用したのが永井隆ということで良いのかな。永井の本がマニラ虐殺事件と抱き合わせだったり、永井の反共や天罰言説が米国の意に沿う形であったことは確かではあろう。その点ではバチカンの意向も大筋では変わらないのだろうが、被爆した信者を犠牲者とするには罪と罰の観点からも調整が必要だったか。永井自身は自分が生き残ってしまったことの罪悪感があったのだろうが、バチカンは核に対して明確な立場をとっていない訳で、日本の教団の働きかけも、政治の壁があった様だ。

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2014年03月28日Fri [00:41] バチカン | 本・雑誌 |読書メモ  

ヴァティカンの正体

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岩渕 潤子

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テーマはバチカンのメディア戦略とのことだが、どうもめーろまっぽい話になってしまう。私は小学校からキリスト教系学校である→アメリカに留学して海外生活が長い→キリスト教が世界の常識→日本は世界の非常識といった感じで最後はクール・ジャパン批判という展開なのだが、クール・ジャパン戦略批判には賛同してもバチカンなどとは別次元に話ではないのかな。カトリックはもはや宣教よりも信徒防衛の方に力をいれている訳で、時代の変化への対応や他宗教との共存もそうした文脈で捉える必要があろう。アルゼンチン出身の教皇もそうした必然性があってのものだと思うが、その意味では日本はバチカンにとって「圏外」なのは当然である。

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2014年03月11日Tue [03:00] バチカン | 本・雑誌 |読書メモ  

教皇フランシスコ

教皇フランシスコ -「小さき人びと」に寄り添い、共に生きる-教皇フランシスコ -「小さき人びと」に寄り添い、共に生きる-
山田 經三

明石書店 2014-02-04
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新教皇本はカトリック国ではキオスクで何種類も売られているそうだが、日本では1冊か2冊で十分ではあろう。これはイエズス会司祭が著者なのだが、何で明石かと思ったら、解放の神学にコミットしている人で、その方面の本を何冊か明石から出しているらしい。教皇はアルゼンチンの軍事政権との関係が取り沙汰されたりもしているのだが、ペルー人の解放の神学のトップとも面会して、南米の支持はまとめている様だ。しかし、前任者が健康上の理由で辞めたというのに、76歳を選ぶというのは何かソ連末期の書記長を彷彿させる様で、この先が思いやられる。

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2013年08月07日Wed [01:24] バチカン | 本・雑誌 |読書メモ  

バチカン近現代史

バチカン近現代史 (中公新書)バチカン近現代史 (中公新書)
松本 佐保

中央公論新社 2013-06-24
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原稿が仕上がった状態で、ベネディクト16世の退位というニュースが飛び込んだとのこと。それで発売をずらしたらしいが、タイミング的にドンピシャか。カトリック国だと新教皇本が何種類も出るところだが、日本は新書もこれ1冊かな。バチカンものは前に岩波と文春他にあったと思う。著者はカトリックではなく、イギリスやイタリアの外交史が専門の様だが、博論はピウス9世であったらしい。それが基ということで、ピウス9世が中心となっているのだが、現代までのバチカン通史として網羅している。法王が「外遊」する様になったのはわりと最近のことで、本格化したのはヨハネ・パウロの時代からか。非イタリア人であり、比較的若かったという条件が整っていたこともあるが、これは即位の際に筋道が立てられていたのだろう。おかげで銃撃されるなんてことにもなってしまったが、東独、ブルガリアに下請けに出したとはいえ、KGBの計画にしては杜撰である。9.11とか真珠湾同様、米国は情報を掴んでいたがあえて動かなかったということなのかもしれない。

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2012年06月23日Sat [00:21] バチカン | 本・雑誌 |読書メモ  

バチカンの聖と俗

バチカンの聖と俗―日本大使の一四〇〇日バチカンの聖と俗―日本大使の一四〇〇日
上野 景文

かまくら春秋社 2011-08-01
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大使ものだが、バチカンとは珍しい。駐バチカン日本大使といえば、ちょっと前に娘殺しの容疑でギリシャで捕まったなんていうニュースがあったが、結局、ギリシャ人嫁の単独犯行で無罪になった人とはもちろん別の人。こちらもキャリア外交官だが、バチカン大使であがりになって、大学教授に転じたらしい。キャリアだから最後の任地を自分で選べるのかどうか分からんが、この著者は自ら希望してバチカンに赴いたらしい。グアテマラの大使などもしていたそうだが、宗教文明論を挑むという決意であったらしい。その試みはある程度適えられた様である。逆説的だが、外交の場において宗教を議論の対象に出来るのはバチカンならではというところもあるらしい。こうした世界宗教の聖職者は他宗教との対話を重視し、否定することはなく、その点においては著者は物足りなかったとみえる。駐バチカン大使と言っても、バチカンに大使館や公邸がある訳ではなくローマなのだそうだが、そうするとローマの外交界とバチカンの外交界は被ることがないのだろうか。バチカン外交というのは物凄く気になるところなのだが、さすがこの方面については説明が行き届いていて分かりやすい。中国とサウジとの外交関係がこのところの課題だと思っていたのだが、メキシコ、アメリカ、スイスといった意外な国々がつい最近まで外交関係を結んでいなかったといなかったとは知らなかった。

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2011年10月24日Mon [01:47] バチカン | 本・雑誌 |読書メモ  

ヴァチカン物語

ヴァチカン物語 (とんぼの本)ヴァチカン物語 (とんぼの本)
塩野 七生 藤崎 衛 石鍋 真澄

新潮社 2011-06
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新潮とんぼの本。さすが新潮、塩野七生の起用。先日の勝間に続き塩野の本は初めて読むなと思ったら、談・塩野七生だって。新書なんてほとんど「談」だろうし、「語り下ろし」は世間では著者として認められているのに正直に談と記すんだな。塩野サイドの要求なのかな。読んでみると、自分はキリスト教徒になるつもりはないとか言っている。てっきり「ローマの使徒」なのかと思っていたのだが、そうでは無い様だ。塩野が「作家」で、共著に名を連ねている二人が「美術史家」と「歴史家」だから、その辺の差をつけたのかもしれん。

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2010年11月04日Thu [14:37] バチカン | 本・雑誌 |読書メモ  

バチカン株式会社

バチカン株式会社―金融市場を動かす神の汚れた手バチカン株式会社―金融市場を動かす神の汚れた手
ジャンルイージ・ヌッツイ 著 竹下・ルッジェリ・アンナ 監訳 花本知子・鈴木真由美 訳

柏書房 2010-09-24
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イタリアでベストセラーになり、世界各国で翻訳が出ているという本らしい。前に読んだマフィアものも、そんな宣伝文句だったが、マフィアとかバチカンの暗部を描くということが、どれほどセンセーショナルなことなのか、日本にいるとピンとこないことはある。言ってみればヤクザと天皇みたいなものだろうけど、マフィアとバチカンではその影響力は一国に留まらない訳で、その暗部を暴くことは生命の危険を伴うということか。とは言っても、今回の黒木さんの件などみると、政治家、暴力団、創価、総連の暗部を追求して変死し、警察が「自殺」と発表したジャーナリスト、弁護士、議員などの数多の例からして、日本の最大のアンタッチャブルは警察ということになるか。バチカンも警察も表向きは「聖職」ということになっているのだが、その裏が犯罪組織と同じ論理で動いていることには変わりはない。末端の警察がマトモに機能していない国(つまり、EU先進国、日本などを除いた世界のほとんどの国)のうちカトリック国は教会がそのその役代わりになることも多い。そうした国は上からカネが廻ってこないので警察も自主財源でやっていくのだが、むしろバチカンの方が末端の教会へ配分が行き届いているのかもしれない。その原資は言うまでも無く、世界中から集めた浄財ではるのだが、お金が集まるところには投機があるということで税金も法律からも逃れうるバチカン銀行がマネロンの舞台になっても不思議ではなかろう。と不信信者は考えるのだが、信者はこれも神の思し召しだとは思わないのだろうか。まあそれでも表向きには義捐金を配分していたのだから、日本人はサタンだと洗脳して日本一国から巻き上げたカネを世界中にばら撒いている韓国系教会よりはマシな気もするが。

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2010年08月19日Thu [17:59] バチカン | 本・雑誌 |読書メモ  

バチカン・シークレット

バチカン・シークレット---教皇庁の秘められた二十世紀史バチカン・シークレット---教皇庁の秘められた二十世紀史
ベルナール・ルコント 吉田 春美

河出書房新社 2010-06-18
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バチカン・シークレットと言っても、著者はカトリック系記者の出身で、現在の教皇や先代の伝記も書いているフランス人とのことで、衝撃的な内容が詳らかになる訳ではない。二十世紀史なので、ナチスとの関係を除けば特に汚点となる様なものもなく、ナチス協力に関しても誤りを認めているが、当時の教皇に責任を被せているところも。バチカンの他のスキャンダルとしては、イタリアのカトリック系銀行頭取惨殺事件の背景としての「バチカン銀行」の暗躍だが、これも当時の担当者であるアメリカ人司教の人となりを紹介しているだけで、事件とバチカンは無関係としている。先代の狙撃事件に関しては公式的に伝えられている通りなのだが、ブルガリアの諜報組織がトルコ人を雇って教皇を狙撃というのはやはり無理があるんじゃないかな。当時のブルガリアに暗殺の専門家が揃っていたことは、冷戦崩壊後に詳細が明らかになった奇怪な暗殺事件を見ても分かることなのだが、ソ連の指示があったとしても不可解な部分は残る。ヨーロッパが急速に「非カトリック化」し、第三世界の信者がバチカンを支えているという現状はバチカンが否が応でも貧困などの社会問題にコミットしていかなければならないことを示しているのだが、そうした規定路線への最後の露払いとして現在の教皇が指名された様にも思える。遠からず出番が来る次の教皇が第三世界出身になることはもう決定しているのだろう。一気に有色人種までいく可能性もあるが、ヨーロッパでの非カトリック化に歯止めをかけるのか、これも新教に猛烈な追い上げを食っている「新大陸」での勢力拡大を目指すのか、いずれも神の思し召しということで。

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2009年10月18日Sun [22:57] バチカン | 本・雑誌 |読書メモ  

バチカン

バチカン―ミステリアスな「神に仕える国」 (中公新書ラクレ)バチカン―ミステリアスな「神に仕える国」 (中公新書ラクレ)

中央公論新社 2009-05
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著者は読売新聞初女性特派員というお方らしいが、これって、ちょっと前に出た岩波新書の「バチカン」の対抗馬として出して来たのだろうか。あちらも朝日の女性特派員が著者だったが、二番煎じにしても、ちょっとレベルが落ちる。著者はキリスト教徒ではないとのことだが、そのせいか付け焼き刃的にキリスト教の歴史を前半部で綴っており、バチカンがテーマならば、無駄な感じも。先に岩波で類書が出ているから独自色を出す必要もあったのかもしれないが、後半もバチカンのPRみたいな内容。バチカンの闇はほんのさわりだけで、日本に信徒を増やすために努力しているというバチカンの意図に反する様なものは書けなかったか。まあ教会で式を挙げることを許す程度の話では、この新書同様、あまり効果はないと思うけど。

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2009年09月17日Thu [14:52] バチカン | 本・雑誌 |読書メモ  

バチカンの素顔

バチカンの素顔 (ナショナル・ジオグラフィック)バチカンの素顔 (ナショナル・ジオグラフィック)

日経ナショナルジオグラフィック社 2009-06-11
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ナショジオは日経と組んでいたのか。本体は非営利だそうだが、使用権を買った企業はひたすら商業路線まっしぐらということで、これもDVDとの同時発売。もはや文字だけで想像を膨らませる様な「秘境」はこの世に存在しないから、雑誌は停滞ししても、映像部門が伸びているのだろう。むしろバチカンの様な世界中から人を集めるスポットにおける関係者以外入り込めない世界の方が現代の「秘境」に相応しいのかもしれない。バチカンはオープンを是としている様なので、こうした定期的な情報公開はPR戦術の上でも必要であるという認識なのだろう。その意味では信者以外立ち入り禁止のメッカとの違いが顕著であるのだが、教皇も司祭もなく、全ての巡礼者の平等を謳うメッカと、宗教聖地としてはどちらがオープンかというのは神学論争の領域になる。異教徒が見れば、この本もバチカンのPR本に思えるのだが、カトリックを背景としないナショジオにとっては「異界」を探検した心づもりであろう。いずれにしても、カルトでもない限り、宗教施設の取り扱いは十分な「配慮」を要するものなのかと思う。

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2009年07月18日Sat [12:35] バチカン | 本・雑誌 |読書メモ  

ヴァチカンの謎と真実

図説 知られざる歴史ミステリー ヴァチカンの謎と真実図説 知られざる歴史ミステリー ヴァチカンの謎と真実
齋藤 かおる

青春出版社 2009-05-13
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ムック本。青春出版社だからか、「知られざる歴史ミステリー」だからか、オカルト系も。フリーメイソンについて数章とってるが、バチカンとメイソンって裏で繋がってるのかな。公式的には一度破門され、その後バチカンは批難声明を出しているらしいが、バチカン内部からもフリーメイソンに加わる者が後を断たないとのこと。なんだか立場は逆だが、中国共産党と法輪功の関係みたいだ。その中国承認問題には触れず。他に国交が無い国はどこだろう。ヨハネ・パウロ2世の時代に一気に100か国あまりと国交を結んだらしい。日本の駐ヴァチカン大使はてっきり、イタリア(とサンマリノもかな)と兼任と思っていたのだが、専任でいたことは、先日ギリシャで娘殺しの容疑で日本の元ヴァチカン大使が逮捕されて知った。バチカン市国内部に大使館はないだろうから、ローマに日本大使館が二つあるということなのかな。アメリカではオバマに駐バチカン大使に指名されたケネディの娘が中絶容認派ということで、法王庁が受け入れを拒否なんてことになってるそうだが、そんなことができるのか。アメリカはたしかアパルトヘイト時代の南ア大使に黒人を送り込んでいたが、サンディニスタ政権が指名した解放の神学系の大使も拒否されたという話も聞いたことがある。各国の駐バチカン大使に外交特権といったものは存在しないのだろうか。

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