2017年10月13日Fri [04:10] ドイツ  

ナチの子どもたち

ナチの子どもたち: 第三帝国指導者の父のもとに生まれてナチの子どもたち: 第三帝国指導者の父のもとに生まれて
タニア クラスニアンスキ Tania Crasnianski

原書房 2017-09-12
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このテーマは腐るほどあるんだろうが、著者はデビュー作とのこと。フランス生まれで、原書もフランス語の様である。ヒトラーの隠し子は見つかりそうもないが、他のナチ有名どころの子どもには自分で本を出している人もいるので、取材抜きでまとめることはできる。ヒムラー以下、ゲーリングやヘス、メンゲレなど総勢9人のジュニアが取り挙げられていて、存命が多いと思われるが、著者がインタビューを取れたのは一人だけである。そのハンス・フランクの息子はクラクフの虐殺者として死刑になった人だが、日本での知名度はあまりないか。この息子はその他の子どもたちとは完全に違っていて、父親も母親も激しく非難し、父が死刑になって嬉しかったとも言っている。母親までも薬を飲ませて殺そうとしたというのだから尋常ではないのだが、ドイツナチス親殺し世代の典型というより、物書きを生業としたという事情があった様である。その一方でヒムラーの娘のように父親の名誉回復の為に奔走する人もいるのだが、多くは様々な事情から一度きり本を出したり、取材に応じたりするが、一市民として身分を保持したいというパターンが多いようだ。

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2017年10月07日Sat [05:33] ドイツ  

ナチスの「手口」と緊急事態条項

ナチスの「手口」と緊急事態条項 (集英社新書)ナチスの「手口」と緊急事態条項 (集英社新書)
長谷部 恭男 石田 勇治

集英社 2017-08-19
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面子と版元で想像付く通りなのだが、ドイツの現状は日本が踏襲するモデルなのかという根本的な疑問は生じるな、不安を煽って権力を掌握する手口は何も安倍政権だけではなく、反アベもまた、その手口から抜け出せない訳で、アベと北朝鮮とどっちが不安かと問われれば、大方の人は後者を選ぶというだけではないか。北朝鮮の核や中国の海洋進出よりアベの方が脅威という論理が分からんのであって、あまりにもアベを過大評価し過ぎではないか。

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2017年10月06日Fri [04:09] ドイツ  

ヨーロッパ最大の自由都市ベルリンへ

ヨーロッパ最大の自由都市 ベルリンへ (旅のヒントBOOK)ヨーロッパ最大の自由都市 ベルリンへ (旅のヒントBOOK)
松永 明子

イカロス出版 2017-09-04
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イカロスの旅のヒントBOOK。アマゾンの一点提灯レビューが並んでいるのだが、ガイドとホームステイを生業にしているもたいで、その客関係だろうか。ダンナがドイツ人というこtもあるのか女性客に限っているらしい。ヨーロッパ最大の自由都市という呼称がひいろく使われているものなのかどうか分からんが、ベルリンって「オトナ女子」の一人旅に人気なのだろうか。壁があった時代はそれなりに見物客があったものだが、今は何が観光スポットなのかよく分からんな。

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2017年10月02日Mon [05:26] ドイツ  

 <和解>のリアルポリティクス

〈和解〉のリアルポリティクス――ドイツ人とユダヤ人〈和解〉のリアルポリティクス――ドイツ人とユダヤ人
武井 彩佳

みすず書房 2017-01-24
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たしかにドイツを見習って論には感情的になるところがあるのだが、ドイツを見習わなくてはならないとすれば、それは真摯な謝罪とかではなく、リアルポリティックスの姿勢であろう。ドイツが高い信頼性を得ているとしたら、日本も高い信頼性を得ていない訳ではなく、政治的妥協に基づく〈和解〉は以降に政治利用の余地を残すことになる。日本がそうであった様にドイツの国力が相対的に域内で低下すると、〈和解〉は反故される可能性もあるのだが、英国と違ってドイツはEUを担保にしている以上、政治、経済、軍事でその利益は保証されるのである。その点ではEU枠外のイスラエルとの〈和解〉がリアルポリティックスの教科書となる訳だが、イスラエルが常に戦時状態にあったことから、武器調達など安全保障上の理由で、イスラエルの側がから名目上の和解が求められた。ソ連と対峙した中国や北朝鮮と対峙した韓国と日本の関係と類似性はあろう。そもそも日本と中韓、ドイツとイスラエルの関係を同列に置くのは間違っているのではあるが、イスラエルによるドイツへの弾劾が無効であるのに、中韓の日本に対する弾劾が有効であるという観点から言うと、ドイツのリアルポリティックの方が抜かりが無いと言えよう。一連のナチスやホロコーストに関する表現の自由制限もリアルポリティックスの一部として理解されるべきだが、「こころの問題」で争っていてはどちらに歴史的正当性があるかという判定になり、当然ながら日本が不利な立場に置かれることになろう。国際的には妥協して、国内では一切妥協しないという形が日本の取るべき道だと思うが、領土の歴史問題化だけは例外とすべきであろう。

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2017年09月30日Sat [06:25] ドイツ  

フリッツ・バウアー

フリッツ・バウアー アイヒマンを追いつめた検事長フリッツ・バウアー アイヒマンを追いつめた検事長
ローネン・シュタインケ 本田 稔

アルファベータブックス 2017-07-20
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アイヒマンを追いつめた検事長というから、てっきり戦後はイスラエルで活躍した人なのかと思ったのだが、戦後もドイツで検事長していたユダヤ人なのか。アルゼンチンまで行って、探り出したそうだが、ドイツの検察が捜索して、イスラエルに情報を引き渡したってことなのか。アルゼンチン当局の関与は無かったと思ったが、そういうのは外交的にはどうなんだろう。外国にいる以上、西ドイツでは起訴できても連れてくる訳にはいかんし、特定してしまうと、逆に面倒か。そうした超法規措置が検事に認められるのかどうか分からんが、所謂ナチ・ハンターといった人ではなく、ユダヤ教の信仰は厚くなく、西ドイツでは無宗教の登録であったらしい。同性愛者としても知られており、亡命先のデンマークで男性の買春容疑で捕まったこともあるそう。ユダヤ系で同性愛者となると、ナチ政権下では生きる道などないのだが、戦後西ドイツでは検事総長までなっているのだから、法律家としては大物であったのだろう。

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2017年09月25日Mon [05:38] ドイツ  

EU盟主・ドイツの失墜

EU盟主・ドイツの失墜 - 英国離脱後の欧州を見る鍵 (中公選書)EU盟主・ドイツの失墜 - 英国離脱後の欧州を見る鍵 (中公選書)
手塚 和彰

中央公論新社 2017-03-08
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中韓の「日本はドイツに習え」に倣っているのか、なぜか左派はドイツは「近隣諸国」から尊敬されていると信じているフシもあるのだが、全然そんな事はありません。だからこそドイツも自分らを持ち上げてくれる中国や韓国へ行けば大きな顔ができるというのもあるが、メルケルの中国朝貢行脚と面白いオチがあったシュレーダーの韓国慰安婦詣でという新旧首相の中韓訪問はその辺が中韓の国力の差を含め如実に現れているか。ドイツ人ジャーナリストがトルコ人労働者に扮して書いたとされる「最底辺」が話題になったこ時、私も昔の日比谷図書館で一気読みした記憶があるのだが、後にゴーストライターを使って、協力者には約束したカネを払わず、虚偽であると潜入先の企業に訴えられたりと、いわくつきの人物になっている。何でも当該著者はその頃、NHKの教育出演のために来日し、私もかすかに視た記憶があるのだが、日本語もペルシャ語もできないのに当時日本に大挙していたイラン人労働者に扮して取材すると意気込んでいたらしい。ドイツ法学者であった著者はその時、当該著者と対峙したそうだが、東京のドイツ大使館の外交官が頭を抱え、あの男は有る事無い事ばかり言っていると著者にストップをかける様協力を願い出たのだとか。日本でもドイツのメディアが日本について有る事無い事ばかり書いているが、ドイツのメディアは元々そんなものだと思うしか無いか。

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2017年09月17日Sun [06:53] ドイツ  

ドイツの忘れられた世代

ドイツの忘れられた世代: 戦争の子どもたちが沈黙をやぶるドイツの忘れられた世代: 戦争の子どもたちが沈黙をやぶる
ザビーネ ボーデ Sabine Bode

三元社 2017-08-01
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2004年の初版以来、ドイツで版を重ねている本らしいが、戦時中に子どもであって、戦後の飢えと、高度最長期(含DDR)を体験した世代というのは日本と共通する。ドイツではその世代が沈黙を守っていたのはナチスと関連付けられてしまうからという理解だったそうだが、それは当然、後の世代や外国の勝手な理解であったろう。子供時代に辛い経験をするとそれがトラウマとなり、大人になってからPTSDを発症するというのは定説になっているのだろうが、ドイツの様な精神医療の伝統国で、ナチスを理由に記憶を封印させてしまうことの弊害は充分に研究されていたことではなかったのか。トラウマが無効化された「記憶」が戦時体験の証言として流布されることに対する違和感は実際の記憶を封印させる要因にはなるのだが、その沈黙を破る証言も、いずれ集約され、一つの「真実」として宣伝されることになる。

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2017年08月31日Thu [03:33] ドイツ  

とつげきドイツぐらし!

とつげきドイツぐらし!とつげきドイツぐらし!
白乃 雪

KADOKAWA/富士見書房 2016-08-31
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国際結婚マンガは女性ものが多いな。男は「中国嫁日記」くらいしか、知らん。女は勝ち組で、男は負け組感があるからと言えば、それまでだが、その分、女性は配偶者イジリはあまりしないので、それほどのインパクトはない。ドイツで配偶者ビザで滞在するにはドイツ語の試験に合格しなくてはならないそうだが、これを日本で導入したら、「ドイツに学べ」連中が差別だ、レイスストだ、ナチスだ、アベガーと大騒ぎしそう。

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2017年08月09日Wed [05:08] ドイツ  

ドイツの政治 

ドイツの政治ドイツの政治
平島 健司

東京大学出版会 2017-03-24
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ヨーロッパの研究に没頭してきた自分を尻目に息子二人はアジアに旅立ってしまって悲しいとか泣かせるあとがきなのだが、それが時代の趨勢というもの。仏文とか独文とかはこれから大量リストラだろうけど、内田樹みたいに別芸がないと、生きていくのは厳しいか。ドイツ政治はヨーロッパではそれなりにプレゼンスが高いのだろうが、 日本ではイギリス、フランスに比べると、メルケル以外はよく知らんというのが一般か。アデナウアー辺りまでは日本でも関心が高く、ウチの親父が持っていた数少ない本がアデナウアー本だったことを覚えているが、結局、日本が政治小国と呼ばれるのとドイツも同じ構図で、経済が政治の上を行っているのだから仕方ない。コールなども長くやっていた割には名宰相と呼ばれる訳ではないし、一流でも三流でもない、政治二流の国がバランスが取れているのかもしれん。

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2017年07月14日Fri [06:19] ドイツ  

「計画」の20世紀

「計画」の20世紀 ナチズム・〈モデルネ〉・国土計画「計画」の20世紀 ナチズム・〈モデルネ〉・国土計画
山井 敏章

岩波書店 2017-01-26
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日本が戦後復興の奇跡と言われているのに、ドイツはあまりそういう風に言われないのは、何となく差別的な意味あいがある様にも思えるのだが、日本が戦前から一大工業力で、技術力も世界屈指であったことはドイツの様に常識ではなかったか。その点に於いてはドイツの戦後復興もナチスの資産からの連続性がある訳で、国土計画に関してはそれが顕著なのだという。その意味では現在のドイツの繁栄もナチスという土台があったからなのではあるが、車一台売るにもナチスのレッテルを払拭しなくてはならなかった訳で、そうしたことがナチスを封殺させているというのもあろう。

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元ドイツ情報局員が明かす 不愉快な相手を手なずける技術元ドイツ情報局員が明かす 不愉快な相手を手なずける技術
レオ・マルティン シドラ 房子

CCCメディアハウス 2016-10-27
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ベストセラー第3弾なんだな。ビジネス本なのだろうか。自己啓発ものでも無いようだが、「元ドイツ情報局員」という肩書きはドイツでどの程度のものなのだろうか。日本の「元グリーンベレー」などよりは重みがあるのか。翻訳のせいかもしれんが、流れがよく分からんかった。この著者の情報提供者はロシア人らしいのだが、仕事は政治関係ではなく、マフィアの方か。ただ、ドイツは長年分断国家で「自国民」が「敵国民」であるという状態にいた訳だし、その辺の情報機関は伝統があるのだろう。フランスやイギリスのテロ対策より優れているのかどうかは分からんが、発生を未然に防いでいる部分はあると思う。

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2017年06月12日Mon [05:16] ドイツ  

マヌエル・ノイアー伝記

マヌエル・ノイアー伝記マヌエル・ノイアー伝記
ディートリッヒ・シュルツェ=マルメリンク 吉田 奈保子

実業之日本社 2017-02-10
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ノイアーのマネージメント会社からは断られたそうだが、伝記は別に本人の許可が無くても出せるのか。よって、ノイアーのインタビューとかは無いのだが、兄弟には取材してるんだな。実兄が一人に義理の兄、姉がいるそうだが、いずれもノイアーが有名人になっても気にしない性格だそうで、兄二人は教職、姉は馬の調教師なのだとか。兄も父もサッカーをしていたそうだが、一族でプロになったのはノイアーだけとのこと。13歳で174cmしかなかったので、シャルケをクビになりそうだったそうだが、ドイツ人はこの年代でも平均は180超すのか。日本のU15だと平均160台だろう。デア・シュテーゲンは小柄だというが、それでも187cm。ドイツではカンポスみたいなGKは出てこないか。内田の名前は出てこないが、香川は登場している。

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