2017年08月09日Wed [05:08] ドイツ  

ドイツの政治 

ドイツの政治ドイツの政治
平島 健司

東京大学出版会 2017-03-24
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ヨーロッパの研究に没頭してきた自分を尻目に息子二人はアジアに旅立ってしまって悲しいとか泣かせるあとがきなのだが、それが時代の趨勢というもの。仏文とか独文とかはこれから大量リストラだろうけど、内田樹みたいに別芸がないと、生きていくのは厳しいか。ドイツ政治はヨーロッパではそれなりにプレゼンスが高いのだろうが、 日本ではイギリス、フランスに比べると、メルケル以外はよく知らんというのが一般か。アデナウアー辺りまでは日本でも関心が高く、ウチの親父が持っていた数少ない本がアデナウアー本だったことを覚えているが、結局、日本が政治小国と呼ばれるのとドイツも同じ構図で、経済が政治の上を行っているのだから仕方ない。コールなども長くやっていた割には名宰相と呼ばれる訳ではないし、一流でも三流でもない、政治二流の国がバランスが取れているのかもしれん。

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2017年07月14日Fri [06:19] ドイツ  

「計画」の20世紀

「計画」の20世紀 ナチズム・〈モデルネ〉・国土計画「計画」の20世紀 ナチズム・〈モデルネ〉・国土計画
山井 敏章

岩波書店 2017-01-26
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日本が戦後復興の奇跡と言われているのに、ドイツはあまりそういう風に言われないのは、何となく差別的な意味あいがある様にも思えるのだが、日本が戦前から一大工業力で、技術力も世界屈指であったことはドイツの様に常識ではなかったか。その点に於いてはドイツの戦後復興もナチスの資産からの連続性がある訳で、国土計画に関してはそれが顕著なのだという。その意味では現在のドイツの繁栄もナチスという土台があったからなのではあるが、車一台売るにもナチスのレッテルを払拭しなくてはならなかった訳で、そうしたことがナチスを封殺させているというのもあろう。

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元ドイツ情報局員が明かす 不愉快な相手を手なずける技術元ドイツ情報局員が明かす 不愉快な相手を手なずける技術
レオ・マルティン シドラ 房子

CCCメディアハウス 2016-10-27
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ベストセラー第3弾なんだな。ビジネス本なのだろうか。自己啓発ものでも無いようだが、「元ドイツ情報局員」という肩書きはドイツでどの程度のものなのだろうか。日本の「元グリーンベレー」などよりは重みがあるのか。翻訳のせいかもしれんが、流れがよく分からんかった。この著者の情報提供者はロシア人らしいのだが、仕事は政治関係ではなく、マフィアの方か。ただ、ドイツは長年分断国家で「自国民」が「敵国民」であるという状態にいた訳だし、その辺の情報機関は伝統があるのだろう。フランスやイギリスのテロ対策より優れているのかどうかは分からんが、発生を未然に防いでいる部分はあると思う。

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2017年06月12日Mon [05:16] ドイツ  

マヌエル・ノイアー伝記

マヌエル・ノイアー伝記マヌエル・ノイアー伝記
ディートリッヒ・シュルツェ=マルメリンク 吉田 奈保子

実業之日本社 2017-02-10
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ノイアーのマネージメント会社からは断られたそうだが、伝記は別に本人の許可が無くても出せるのか。よって、ノイアーのインタビューとかは無いのだが、兄弟には取材してるんだな。実兄が一人に義理の兄、姉がいるそうだが、いずれもノイアーが有名人になっても気にしない性格だそうで、兄二人は教職、姉は馬の調教師なのだとか。兄も父もサッカーをしていたそうだが、一族でプロになったのはノイアーだけとのこと。13歳で174cmしかなかったので、シャルケをクビになりそうだったそうだが、ドイツ人はこの年代でも平均は180超すのか。日本のU15だと平均160台だろう。デア・シュテーゲンは小柄だというが、それでも187cm。ドイツではカンポスみたいなGKは出てこないか。内田の名前は出てこないが、香川は登場している。

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2017年06月08日Thu [04:58] ドイツ  

日本の中のドイツを訪ねて 

日本の中のドイツを訪ねて日本の中のドイツを訪ねて
真江村 晃人 真江村 まき

三恵社 2017-03-12
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独協くらいしか思いつかんかったのだが、大田区にジャーマン通り商店街なるものが存在しているとは知らんかった。大森駅西口だそうだが、大森はダイシン百貨店に行ったくらいしかないな。近くに昔、ドイツ人学校があったらしい。ゼームス坂もわりと近場にあるが、これは関係ない。ドイツ料理店が日本では少ないのはイギリス料理店が少ないのと同じ理由なのかな。ゲーテ図書館は気になっていたが、全く開放的な図書館イメージと逆張りなので、入ったことはない。入っても私などが読める書物は無いのだろうが。

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2017年05月23日Tue [05:24] ドイツ  

おふみさんに続け!女性哲学者のフロンティア

西田幾多郎の姪 高橋ふみの生涯と思想 おふみさんに続け!  女性哲学者のフロンティア西田幾多郎の姪 高橋ふみの生涯と思想 おふみさんに続け! 女性哲学者のフロンティア
浅見 洋

ポラーノ出版 2017-03-15
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ポラーノ出版も初見だが、自費屋ではないのか。おふみさというのは高橋ふみという人で、初期に帝国大に入学した女性であり、しょうわしょきにはドイツ留学もした人らしい。女性哲学者のフロンティアというのはそういうことだが、タイトルにある通り、西田幾多郎の姪というのが最大のセールスポイントである様だ。というのも著者は西田幾多郎記念哲学館館長とのこと。しかし、哲学記念館って何を展示しているのかと思ってHP見てみたら、西田の遺品とかか。おふみさんの業績はよく分からんのだが、フライブルグでの留学生活がハイライトだったみたいで、ベルリンに開設された日本人学校の教師も勤めていたらしい。この当時はドイツがハイパーインフレで、富裕層が多かった留学生が豪遊できた時代かな。おふみさんも家庭教師を呼んでドイツ語を習ったそうだが、奨学金は岩波書店が出したらしい。

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2017年05月21日Sun [07:19] ドイツ  

ドイツ通信「私の町の難民」

ドイツ通信「私の町の難民」―ヨーロッパの移民・難民の受入れと共生のこれからドイツ通信「私の町の難民」―ヨーロッパの移民・難民の受入れと共生のこれから
早川 学

柘植書房新社 2017-04
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アマゾンで書影がこんな風に表示されるの初めて見た。アマではなく柘植が入れたんだろうが、何か不都合でもあったのか。手元本のカバーはデモの写真。赤旗が写っている。著者の略歴が「ドイツ統一とヨーロッパ政治的進展に関心と興味をもち、1991年からドイツ在住」とあるだけなので、どういう人なのかさっぱり分からん。「つれあい」はボランティアでドイツ語を教える人みたいなので、ドイツ人かもしれんが、そうとも限らないか。キトのゲーテ・インスティチュートのドイツ語の先生はイラン人で、おしん大好きの人だったし。「つれあい」というのは小田実っぽいが、小田がベルリンにいた事とは関係ないか。在住者なので、「ドイツに学べ派」でもなく、読みようによっては逆にも思える。もちろん川口マーン恵美ほどではないが。ドイツの難民ポリコレには疑問を呈しているとしても良かろう。難民の女性蔑視と受け入れ界隈のポリコレとの温度差は爆弾を抱えている様なものだが、どうしても「弱者」=救済される人=純真無垢という幻想から抜け出せないのは日本の界隈と同じ。被差別コスプレのナンパ師が日本を愛する俳優になってしまう国はドイツと違って平和ではあるが。

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世界幸福度ランキング上位13ヵ国を旅してわかったこと世界幸福度ランキング上位13ヵ国を旅してわかったこと
マイケ・ファン・デン・ボーム 畔上 司

集英社インターナショナル 2016-07-26
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同じコンセプトの「世界しあわせ紀行 」と同時期の刊行か。こちらはアメリカ人ではなく、ドイツ人。上位13ヵ国という事で、ブータンは入っていない。オーストラリアとカナダを除けば、ヨーロッパ、中南米だけなのだが、北欧5国は全てランクインなのか。スイス、ルクセンブルグもあるから、経済、福祉で幸福が買えると言えるのかもしれんが、それならば、なぜドイツ人はこんなに不幸だと思うたがるのかというのが問題提起らしい。所謂ドイツ人の不安症候群はドイツ人の自己認識ではないのかもしれんが、自分ではなく、常に誰かのせいにしておかずにいれられないというのはあるか。コロンビアやパナマ、メキシコが上位に入っているが、家族や宗教でも幸福は買える。いずれも他動型であって、自分だけではどうにもならないのが幸福なのであろう。

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2017年05月09日Tue [05:56] ドイツ  

爆笑!クールジャパン

コミックエッセイ 爆笑! クールジャパン ~えっ? 外国人は日本をそう思っていたの…!?~コミックエッセイ 爆笑! クールジャパン ~えっ? 外国人は日本をそう思っていたの…!?~
サンドラ・ヘフェリン 片桐 了

アスコム 2016-07-16
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日本スゴイ否定ものかと思ったら、ここが変だよ外国人だった。ここ変のレギュラーだった人だが、時代に合わせて企画を上げたのか。最後におやっと思ったのは「チンチャンチョン」問題についていうのがあって、本人も入れるかどうか悩んだ様だが、外国人の勘違いとしてスルーできなかったとのこと。ハーフとしては残念系なので、ドイツでも随分いじめられたのだろう。これを言ったらオシマイなので、書いてはいないが、ドイツ人といよりも、他の移民の子どもたち、少なからずの大人を含むからその様な嘲笑を浴びせられたのかもしれない。

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2017年05月08日Mon [05:50] ドイツ  

日本陸軍の対ソ謀略

日本陸軍の対ソ謀略: 日独防共協定とユーラシア政策日本陸軍の対ソ謀略: 日独防共協定とユーラシア政策
田嶋 信雄

吉川弘文館 2017-02-20
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対ソ謀略となっているが、日独協力関係がメイン。著者もドイツ史の人。まあ日独防共協定となると、この時代は相手はソ連しかない訳だがら、間違いではないが。ソ連に対する直接的な謀略ではなく、むしろ「グレートゲーム」の世界。欧亜航空に関しては前にも交通史関係ので読んだが、同じ人のかな。ルフトハンザは満洲経由でヨーロッパまで飛ばそうと計画していたのだが、中国籍の欧亜航空となって、満洲経由を認められなくなり、他ルートを模索するくだりが興味深い。アフガニスタン経由は技術的に難しかったみたいだが、今となってもこのルートは現実化していないか。新疆経由の満洲航空はキャラバンを組んでラクダに燃料を運ばせたそうだが、途中で山賊に捕まり、満洲航空の日本人社員が処刑されたなんてこともあったのか。当時の日本の諜報力はドイツが驚くほどのものであったそうだが、軍事力は復活できても情報力はもう無理か。

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2017年05月02日Tue [05:04] ドイツ  

『新しき土』の真実

『新しき土』の真実: 戦前日本の映画輸出と狂乱の時代『新しき土』の真実: 戦前日本の映画輸出と狂乱の時代
瀬川 裕司

平凡社 2017-04-14
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散々論じられてきた作品ではあろうが、ここまで徹底検証すると、発見が色々。著者はひたすら批評と新聞記事を読むことから始めたそうだが、枕詞の様に作品に付いて廻っている日独防共協定や満洲開拓などは言われているほど関係がある訳ではなく、映画の本質としては現在と同じ「クール・ジャパン」戦略に近いものにあったのではないかと考察する。映画が低評価で、国辱とも言われたのも、伊丹万作と映画史上で稀な分作になったのも、そうした要因が関係しているのだが、巨匠という触れ込みの海外の監督が実は凡人であったというのは現在でもよくあること。ファンクが戦後ナチス視され、排斥されたというのも嘘みたいで、この作品も西ドイツで無毒化された上、戦後上映されているらしい。ファンクは妻子をドイツに帰した後、バーの女性を愛人とし、小杉勇に女優にする様に頼んだそうだが、豪華な暮らしが保証され、愛欲にふける毎日で、しまいには撮影にも姿を見せなくなったらしい。伊丹万作や熊谷久虎は明らかにファンクの才能や人間性に疑問を抱いていたのだろうが、熊谷も原節子もヨーロッパで長期間ただ浪費生活をしたという点ではファンクと変わらんか。自分も映画としてはファンク版の方が面白かった様な記憶があるのだが、やはり著者が言う通り、原節子が一番輝いていた映画であり、映画としての価値はそれだけで十分であったのだろう。

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2017年05月01日Mon [06:08] ドイツ  

ドイツのコンパクトシティはなぜ成功するのか

ドイツのコンパクトシティはなぜ成功するのか: 近距離移動が地方都市を活性化するドイツのコンパクトシティはなぜ成功するのか: 近距離移動が地方都市を活性化する
村上 敦

学芸出版社 2017-03-15
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環境野郎学芸出版社スタイルの本だが、ドイツに学べ都市編ではフライブルグは必ず出てくるな。人口25万の日本の具体的な都市と比較している訳ではないのだが、今の百万都市が将来の人口減で4分の一規模くらいになるという想定なのか。フライブルグだって別に百万だった時代があった訳ではないのだろうし、国境に近い(たしか最寄の空港はバーゼル)、学園都市といった背景があって、一概にドイツの都市が成功して、日本の都市が失敗するという話にはならんだろう。定年退職者の運転手がボランティアで運行する市民バスというのがあったり、老人用のヒッチハイクスタンドがあるそうだが、地方の問題はやはり足になるのだから、こうした取り組みは取り入れるなのだろう。実際、似たような取り組みは日本でも多くされているのだけど。

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