2012年08月30日Thu [12:26] エルサルバドル | 本・雑誌 |読書メモ  

たちあがる言語・ナワト語

たちあがる言語・ナワト語―エルサルバドルにおける言語復興運動 (グローバル社会を歩く 3)たちあがる言語・ナワト語―エルサルバドルにおける言語復興運動 (グローバル社会を歩く 3)
マリア・カステジャノス Maria Castellanos 佐野 直子 敦賀 公子

新泉社 2012-03-31
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博論ものならぬ卒論もの。それもエルサルバドル人留学生の日本語論文というからレアである。エルサルバドル人の日本語論文が発表されたのは史上初ではなかろうが、書籍として刊行されたのは初めてではなかろうか。このブログでもエルサル本は知るためのと長倉洋海のガキ向けの2冊しか読んでいない。エルサルバドル人留学生は国費とかでいるんだろうし、かつては中米の日本と言われた国だから、関係は深いんだろうけど、この著者は19歳で来日して5年後に名古屋市立大に入って今年卒業したとのこと。向こうで青年隊と知り合って日本に来たらしいのだが、分からんけど、よくある日本人の男が連れ帰ったというパターンかな。今は在日大使館勤務らしい。あの麻布の大使館共同ビルのか。スペイン語も付いていてどっちが原文か分からんが、卒論というか、現地訪問記みたいなものだった。

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エルサルバドルを知るための55章 (エリア・スタディーズ80)エルサルバドルを知るための55章 (エリア・スタディーズ80)
細野 昭雄

明石書店 2010-05-11
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「知るための」も今年はアフリカメインでくるのかと思ったらエルサルか。ホンジュラス、ニカラグアとセットだったものからエルサルの15章を独立させ、更に40章を加えたらしい。ホンジュラス、ニカラグアも独立して各一冊出るのかもしれないが、まずは「中米の日本」のエルサルから。この国も旅行者レベルだと、「チーノ差別」は感じても、「親日」を感じることは、ほとんどないのだが、大使とか青年隊、進出企業の人たちはかなりエルサルに対して思い入れがある様だ。「プロジェクトX」まで放送されているとは知らなかったが、あんなものはある年齢層の日本人の琴線には触れても、サルバドル人に感動を与えるものなのかなあ。中国みたいな国があることを思えば、日本の援助を大々的に宣伝して、それが効果的だというのは望ましいことではあるのだが、何だか押し付けがましい感じも。親日家の元駐日大使が暗殺された話はその薫陶を受けたコーヒー業者の本でも読んだけど、ちょっと聖人化しすぎてないかな。進出企業のトップが誘拐され殺害された話も有名だけど、誘拐された本人が寄稿しているのは驚いた。エルサルの「親日性」に関しては保守系の間では満洲国承認の件で語られることが多いのだが、さすがに明石なのでその話はない。まあエルサルは現在でも、テルアビブではなく、エルサレムに大使館を置いたりとか、外交的には独自というか便宜供与を受け入れる国ではある。そんな内戦に明け暮れたエルサルがいまや中米で競争力トップを誇っているというのだから「中米の日本」の面目躍如である。タカはラクサまで傘下に収めたそうだが、自分もラクサで、グアテマラに天候不順で降りれず、サンサルに着陸したことを思い出した。あれは日本が作った空港だったのか。当時からマクドとかダンキンドーナツとかがあって、モダンなところがある国だとは思ったのだが、日本人が女性ではなく男性が住み着いている人が多かったというのは特徴的だった。アカフトラの「ガット・ネグロ」のその後が気になる。

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2005年05月17日Tue [03:18] エルサルバドル  

へスースとフランシスコ

ヘスースとフランシスコ―エル・サルバドル内戦を生きぬいて
長倉 洋海
福音館書店 (2002/09)
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内戦時代から、エルサルバドルを撮り続けている「紛争カメラマン」の著者。何かの賞を穫ったという戦火の中で誕生した赤ちゃんを見守る子どもたちの写真など、こどもの写真が多いのは、やはり悲惨な戦争の中でも、なんとか「希望」を見いだそうとしているからだろうか。ハゲタカに襲われる少女や、傷痍爆弾による全身火傷で逃げまどう少女の写真のどこが優れているのかを、そこに悲惨な現実が写っているからとしたら、この人の写真が優れているのは、悲惨の中にも日常という現実があるという事を教えてくれるからだろう。代表作であるマスードの写真でもそうだが、この人は被写体に対して割り切った関係になれない人の良さがある様に感じた。
☆☆☆

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