2018年05月03日Thu [06:06] オーストリア  

クリムト

クリムト 官能の世界へ (角川新書)クリムト 官能の世界へ (角川新書)
平松洋

KADOKAWA 2018-01-10
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角川はビジュアル新書というシリーズはないのか。カラー版で図版はかなり掲載。その分、文章は少ないということだが、この手の画家は別に文章はいらんだろう。とはいえ、実用に供するというものでもない。クリムト自身はその画風と違って、マッチョな男だったというのだが、生涯独身だったのに、14人ものこどもを複数の女性との間でもうけたとなると、十分過ぎるマッチョである。ただ、普通の肖像画や、風景画も描いていて、エロとどっちが趣味で、どっちが商売だったのかは分からん。

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2017年12月22日Fri [03:06] オーストリア  

麗しのウィーン、音に魅かれて 

麗しのウィーン、音に魅かれて (KanKanTrip16)麗しのウィーン、音に魅かれて (KanKanTrip16)
徳永 千帆子

書肆侃侃房 2017-03-17
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書肆侃侃房のKanKanTrip。熊本出身の元熊本朝日アナウンサーということで、地元九州の版元という風にはなるんかな。何があったのか知らんが、局アナを辞めてウィーンに2年間語学留学したそうで、その成果本らしい。これまでのウィーンのカフェ本は文化遺産的アプローチのものばかりだったが、店員のサービスの悪さについての考察も。客はたまたま自分の領域に現れた人間であるというのは分かる気がするが、人種差別かは判断が分かれるところではあろう。文化遺産カフェ本だと、ウィーンのカフェはコーヒー1杯で一日居ても良いということになっていたが、自分の勤務時間が終わりそうになると、チップを取り逸れるので、早く会計してくれとも言われるらしい。この辺は店の格というのが関係しているのかもしれんが。

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2017年11月18日Sat [06:12] オーストリア  

無形文化遺産ウィーンのカフェハウス

無形文化遺産 ウィーンのカフェハウス無形文化遺産 ウィーンのカフェハウス
沖島 博美

河出書房新社 2017-10-21
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既読感があったのだが、2008年にほとんど内容が同じで、タイトルも同じの別の著者の本が東京書籍から出ていたのか。ザッハートルテの話も前の本で読んだのと似ているのだが、本書は2017年5月の取材ですと断っているので、前の本の存在は認識でいるのだろう。まあ「無形文化遺産」だから、パクリというほどのテーマではないか。

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2017年09月01日Fri [05:23] オーストリア  

オーストリア学派

オーストリア学派: 市場の秩序と起業家の創造精神オーストリア学派: 市場の秩序と起業家の創造精神
ヘスース・ウエルタ デ・ソト Jes´us Huerta de Soto

春秋社 2017-07-21
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オーストリア学派だが、著者はスペインの大学のスペイン人教授。ハイエクしか知らんのだが、オーストリア学派はシカゴ学派をはじめとする新古典派とは対立していたそうだが、市場の秩序と起業家の創造精神を軸とするなら、現代にマッチしそうなものだが、その辺の経済学的評価は正直、よく分からん。ハイエクという人が個人的問題を抱え、うつ状態にあったことが、学派の拡張を妨げたのだろうか。とはいえ、ノーベル賞も受賞している訳だし、ケインズよりも再評価の声は高いのだろう。

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2017年01月03日Tue [04:59] オーストリア  

加計呂麻島 昭和37年/1962

加計呂麻島 昭和37年/1962―ヨーゼフ・クライナー撮影写真集―加計呂麻島 昭和37年/1962―ヨーゼフ・クライナー撮影写真集―
ヨーゼフ・クライナー 瀬戸内町教育委員会

南方新社 2016-11-01
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撮影した人はオーストリア人の民族学者で、現在は法政大特別教授らしい。瀬戸内町の文化事業として出版されたものかもしれん。昭和37年当時は東大の東洋文化研究所に留学中で、柳田国男に紹介を受けて加計呂麻島を訪れることになったらしい。図書館勤務だった島尾敏雄とも面識があったとのこと。名瀬からバス代250円だったそうだが、高いのか安いのか分らんな、今だと1000円くらいするのだろうか。現在の写真が無いので、変わったのかどうかもわからんが、わらぶき屋根は資源として保存しない限り、もう無いのかも。

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2016年09月30日Fri [01:37] オーストリア  

不思議なウィーン

不思議なウィーン: 街を読み解く100のこと不思議なウィーン: 街を読み解く100のこと
河野 純一

平凡社 2016-08-27
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1年前にも同じ「月刊ウィーン」連載まとめ本を出しているのだが、それとは違うものなのか。前の本は同学社という語学テキスト版元だったのだが、平凡社にランクアップしたのだろうか。被るネタもあると思うが、もう忘れた。その時の感想には現代ネタが無いと書かれているので、現代版を追加したということか。それでもその比重は小さい。ファルコは懐かしかったが、サントドミンゴで20年前に事故死していたなんて全く知らんかった。何でも90年代にドミ共に移住したそうなのだが、税金関係なのかな。ただ、墓はオーストリアにあるみたいで、かなり奇抜なものらしい。

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2016年08月30日Tue [02:52] オーストリア  

ハプスブルク帝国、最後の皇太子

ハプスブルク帝国、最後の皇太子 激動の20世紀欧州を生き抜いたオットー大公の生涯 (朝日選書)ハプスブルク帝国、最後の皇太子 激動の20世紀欧州を生き抜いたオットー大公の生涯 (朝日選書)
エーリッヒ・ファイグル 北村 佳子

朝日新聞出版 2016-04-08
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原著は1989年で、その後の冷戦終結、ソ連崩壊、ユーゴ情勢などのインタビューを加えた1992年版が底本らしい。何でもオットー大公は田中清玄と親しくて、田中本人に「ヨーロッパ・ピクニック」で切り取られた国境の有刺鉄線を進呈したのだとか。この原書も田中の息子に手渡されたものとのことだが、田中か日本のことが書かれているかどうかを訳者が頼まれて読んだのだという。この訳本を読む限りでは、田中も日本も全く出てこないのだが、その辺を忖度した訳なのかもしれん。しかし、98歳まで生きたのか。大戦中はともかく、戦後オーストリアの共産化を防いだという功績はあるのかな。オーストリアとギリシャが東側に呑みこまれていたら、冷戦の構図もまた変わっていたかと思うが、君主制よりも共和制の方が専制国家になりやすいというのは的を射ているのかも。

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2016年08月17日Wed [06:20] オーストリア  

明治初期日本の原風景と謎の少年写真家

明治初期日本の原風景と謎の少年写真家明治初期日本の原風景と謎の少年写真家
アルフレッド・モーザー ペーター・パンツァー

洋泉社 2016-07-09
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ジョン・レディ・ブラックはちょっと前に伝記が出て、知られた存在でるのだが、その助手を勤めていた少年が主人公。このオーストリア生まれのモーザーという人は12歳でカメラ助手となり、来日したのは15歳の時だったという。それからしばらく日本に留まったらしいが、当時の15歳は日本でも立派な大人であったし、唐人さんの外見は15歳には見えなかったろうから、写真師として普通に仕事をしていたらしい。ただ、自分の写真以外も収集していて、そのコレクションのどれが本人撮影なのか選別が困難になっている様だ。そうしたこともあってか、長い間埋もれた存在であったそうだが、オーストリア人の日本研究者がたまたま遺族の近くに住んでいて、「お宝」を見せられることとなったらしい。

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2016年07月19日Tue [01:37] オーストリア  

ウィトゲンシュタイン『秘密の日記』

ウィトゲンシュタイン『秘密の日記』: 第一次世界大戦と『論理哲学論考』ウィトゲンシュタイン『秘密の日記』: 第一次世界大戦と『論理哲学論考』
ルートヴィヒ ウィトゲンシュタイン 星川 啓慈[解説]

春秋社 2016-04-20
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日本軍兵士が日記を日課としていたことがその様な習慣の無かった米軍に利用されることになり、宣教の行方も左右した事は知られている通りだが、ウィトゲンシュタインが従軍した第一大戦でも日記の習慣が少数に留まっていたのではなかろうか。文盲も少なからずいたと思われるが、一兵卒として、オーストリア・ハンガリー軍に従軍したウィトゲンシュタインの戦友は非ドイツ系スラブ人が主流だったという、学位を持つウィトゲンシュタインは将校待遇えお得られたそうだが、自らそれを断ったらしい。そもそも持病持ちであったから徴兵されなかったそうだが、志願したのは思うところがあってとのこと。従軍中の「秘密の日記」に格別な記述はないが、ウィトゲンシュタインそのものが巨人となった現在ではそれが人間ウィトゲンシュタインを知る一級史料ということになる様だ。英語でもまとまった翻訳はされておらず、世界初の翻訳であるとのこと。

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2016年05月26日Thu [02:18] オーストリア  

カール・クラウスと危機のオーストリア 

カール・クラウスと危機のオーストリア――世紀末・世界大戦・ファシズムカール・クラウスと危機のオーストリア――世紀末・世界大戦・ファシズム
高橋 義彦

慶應義塾大学出版会 2016-04-23
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博論もの。フロイトと同時代の人で、共闘者から断絶に至ったらしい。精神分析の是非は当時はまだ評価が確立していなかったろうし、今日でもオカルト扱いする向きもあるのだが、同性愛裁判や幼児性欲に関しては二人は共闘者と言うべき関係だったとのこと。後にクラウスが精神分析を痛烈に批判することにより断絶する訳だが、そもそも二人が個人的に面識があったかどうかは分かっていないらしい。フロイトが18歳年上ではあるが、ウィーンのユダヤ系知識人ということだけでは二人の間に接点があったかどうかは不明なのか。

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2016年04月23日Sat [04:05] オーストリア  

フランクル

知の教科書 フランクル (講談社選書メチエ)知の教科書 フランクル (講談社選書メチエ)
諸富 祥彦

講談社 2016-01-09
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メチエの中の新しいシリーズなのか。「夜と霧」しか知らないし、それすら読んだことはないのだが、結構多作の人だったんだな。92歳まで生きて、去年が生誕100周年だったのか。病院は定年まで勤めていたそうだが、日本の「精神科医」作家もやはり、患者が本の源泉になっている場合が多い。アウシュビッツから生還できたのは運が良かったからということになっているのだが。その辺も関係している批判はずっとあったみたいで、「ナチスの豚」とまで呼ばれたこともある様だ。希望を失わなかったから生きられたというのは逆に言えば希望がなければ生きられないということで、自殺者の多くはこのパターンではあろう。

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2015年12月26日Sat [00:02] オーストリア  

ウィーン、わが心の故郷

ウィーン,わが心の故郷: 多文化が花咲く街に魅せられた異邦人たちウィーン,わが心の故郷: 多文化が花咲く街に魅せられた異邦人たち
ディートマル グリーザー Dietmar Grieser

大修館書店 2015-05-15
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原著は1994年とのこと。著者はどういう人かよく分からんが、ドイツ生まれでオーストリアに帰化した人らしい。その点では取り上げているウィーンの人となった異邦人たちの系譜に当たるのだろうが、ドイツ人がやはり一番多いか。ドイツ人がオーストリア人になるというのは、その逆のヒトラーとは違う意味があるのだろうが、言語的、文化的差異がそれを阻むほどの理由にはならんのだろう。本来の意味での異邦人では日本人が二人、現在のナイジェリア出身が一人入っているが、日本人に馴染みのない人は翻訳では除外したとのこと。青山光子はまあ馴染みがあるとも言えるが、もう一人の日本人田中路子は聞いたことがある程度だな。他の人たちはメッテルニヒ、ゲーテ、ベートーベン、ブラームスくらいしか知らんわ。

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