FC2ブログ
2019年06月23日Sun [15:20] イタリア  

ジョヴェントゥ



これも聞いたことがない版元なので、ググったら、周防大島とのこと。この業界もノマド化が進んでいるから、通信環境さえ確保しておけば、別に場所は問わないのだが、意外な場所である。周防大島は定義上離島ではない様だし、文字通り、ちょっとした大きな町であるのだが、結構インパクトがある所在地である。自費もやっているみたいだが、「キネ旬」にも書いている映画評論家の人なので、どうなんだろう。パゾリーニの青春というと、その最期と作品がアレだけに、「性春」とか「政春」の類かと思ったのだが、普通の夢見る若者であった。映画の話もメインではない。出発点は詩人であるのだが、フリウリ語で創作していたのか。特殊だったのは環境ではなく、時代だったのかもしれん。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2019年01月10日Thu [04:34] イタリア  

「地区の家」と「屋根のある広場」



鹿島出版会。イタリアの公民館的なものか。建築系だけど、建物の話はそれほどでもなく、むしろ社会活動系の話の様にも読める。イタリアも危機があったくらいだから、地域財政が好調ということはなさそうだが、日本の様に足切り対象にはならないのか。とはいえ、これもミラノ、ボローニャ、トリノといった北部の都市のケース。日本でも千代田区が都立図書館を吸収したりなんてこともしているので、余裕のある自治体は住民サービス還元には積極的であり、それが新たな住民と税収をももたらすこととなる。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2019年01月07日Mon [04:10] イタリア  

悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト



音楽も西洋史もクラシックは疎いので、知らん人であったのだが、巨匠というより、天才肌の人なのか。イタリア統一前の人なので、イタリア人とするのは妥当ではないのかもしれんが、イタリア国外に出たのは数えるほどで、それも晩年になって病状が重くなってからだという。既に、パリやウィーンといった都市にはヨーロッパ中から演奏家が集まっていたのだから、交通事情の問題ではないのだが、病気を理由に遠征は断っていたらしい。それでも晩年に病身を押してドーバー海峡をも渡ったのは、音楽でカネを稼げる時代になったからであって、それまでは時間と費用をかけて国外に出ても、手許に残るカネは少ないか下手すりゃマイナスになったのかもしれない。悪魔と呼ばれる所以はその演奏スタイルであろうが、若い頃の放蕩で梅毒にかかり、水銀治療による中毒で亡くなったという説が有力らしい。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2018年11月05日Mon [12:39] イタリア  

知ってたのしいイタリア絵画



銀の鈴社の銀鈴叢書。全く聞いたことがない版元だが、鎌倉のアート関係らしい。自費ものみたいだが、ベルトロッティジョルジョはイタリア人であることと、訳者はおそらく妻であること、日本在住か、だったっかくらいしか分からん。略歴には1946年NOVARA生まれで、高校時代から美術に関心ありとしか記されていないのだが、NOVARAは森本貴幸がかつて所属していたチームがある町かな。美術には関心があるだけなのか、職業として関わってきたのかは分からん。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2018年10月09日Tue [14:47] イタリア  

貨幣が語るローマ帝国史

貨幣が語る-ローマ帝国史-権力と図像の千年 (中公新書)
比佐 篤
中央公論新社
売り上げランキング: 10,900


貨幣学というのも切手学と同様にジャンル立ちしているのだろうし、しばし、政治体制の表象として史料にされるのだが、古銭業界と切手業界はマニア性では別系統か。ローマ帝国のコインの価値は流通範囲も流通量も多いだろうが、切手より時代的に古くなるので、希少性よりも史料性が高くなるのであろうか。図像の取り入れはほとんど今の形と変わらないのだが、鋳造する場合、文字より図像が容易であろうし、文字の認識度は現在でも低い場合もあるので、それが必然であり、継承されていったのであろう。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2018年04月12日Thu [04:30] イタリア  

Milan A.C. 

Milan A.C. ミランのすべてMilan A.C. ミランのすべて
山添 敏央 利根川 晶子 STUDIO BUZZI

南雲堂 2017-12-19
売り上げランキング : 463693

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ファン・ブックみたいなものだが、本田退団前に企画されたんかな。ミランの神通力は90年代がピークで、今のバルサやレアルを凌ぐ一強であったのだが、没落感は否めない。この本も全盛期の選手がメインに構成されていて、その中に入っている本田にはやはり違和感が。ジョージ・ウェアなどは大統領にまでなっているのだが、本田も引退後は自民党から声がかかるんかな。カラーゼは副首相の後、トビリシ市長というから、小池百合子以上の存在感と察せられるが、この人は弟さんの誘拐事件で、一時は国に絶望していた。何かいないなと思ったのはバとグリエルミンピエトロの一番短い名前と一番長い名前のコンビか。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2018年04月10日Tue [06:37] イタリア  

プーリアの太陽

プーリアの太陽 南イタリアで叶えた夢プーリアの太陽 南イタリアで叶えた夢
濱田 幸子

文芸社 2017-12-01
売り上げランキング : 337728

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


文芸社の自費本は久々。別に文芸社が出していなかった訳ではなく、図書館に入らなかったか、海外モノが減ったということなんだと思うのだが、出版不況は買わないだけではなく、作らないというのもあるか。提灯レビューも以前なら大判振る舞いしてたのが、今回は一つだけ。さすがに、一つだけというのが一番不自然っぽくないと気づいたのだろう。20年前以上の話で、著者も現在はメーカー勤務。営業や独立に役立てようということではなく、書き溜めた当時の記録を形として残しておきたいと思ったのだろう。ブログやFB、電子書籍など色んなツールはあるが、やはり思い出の記録として残すには自費本はまだ優位性はあるか。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2018年04月07日Sat [05:45] イタリア  

ベルルスコーニの時代

ベルルスコーニの時代――崩れゆくイタリア政治 (岩波新書)ベルルスコーニの時代――崩れゆくイタリア政治 (岩波新書)
村上 信一郎

岩波書店 2018-02-21
売り上げランキング : 96568

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ベルルスコーニというか、同時代イタリア政治史なのだが、これはイタリア政治事情に通じていない人は頭の中で整理できなくなるんじゃないかな。マフィアが支配する国と言えば、そうであろうし、マフィアとの戦いを掲げた国でもあるのだが、ベルルスコーニは政治家というより、マフィアのフロントみたいに思える。北部同盟もその主張はともかく、政党だと思っていたのだが、どうも違う力学的要素があった様だ。イタリア統一を否定するのであれば、ネオ都市国家主義者が現れても不思議ではないが、実際にテロまで起きていたとは知らんかった。90年代にイタリアはGDPでも平均賃金でもイギリスを上回った時期があったそうだが、ACミランとセリエAの黄金期と重なるな。現在、プレミア・リーグが世界トップにあるのも英国経済が挽回したからということになるのだろうが、今でもベルルスコーニが影響力を保持しているのは、バブルの申し子であったからなのだろうか。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2018年02月17日Sat [04:43] イタリア  

私のトリノ物語

私のトリノ物語: 人がクルマと生きる街で (CG BOOK)私のトリノ物語: 人がクルマと生きる街で (CG BOOK)
松本 葉

カーグラフィック 2017-11-10
売り上げランキング : 21057

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


CGブックはカーグラか。カーグラTVのキャスターもしていた人だそうだが、現在は南仏在住らしい。バブルが弾けてクルマ離れが顕著になったということもないのだろうが、90年代初頭にイタリアに移住して、クルマ関係の取材をしていたとのこと。フィアットで50代の広報がやたら親切なのは何故か分かるとイタリア人女性同僚に聞かれ、それは日本人女性であるからでしょうと分かっていたとも。そうしたイタリア人中年男も東洋人女性もイタリア人女性は見下していたというのだが、そういうのはあるか。戦後GHQの売春禁止令や日本の女子高生の30%が売春しているという言説なども、白人女性の危機感が関係しているとも言われているが、東洋人男の側にも危機感はあるか。90年代にイタリアで日本は殆ど知られていなかったというのは、今でも知っている人は物凄く知っているが、知らない人は全く知らないということで同じではあろう。ただ、日本が評価される様になったのは東日本大震災以降だというのはどうなのか。逆に日本の様な国では起こるはずがない事が起きたということで、評価が変わったというのはありそうだが。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2018年01月25日Thu [02:40] イタリア  

バザーリア講演録 自由こそ治療だ!

バザーリア講演録 自由こそ治療だ!――イタリア精神保健ことはじめバザーリア講演録 自由こそ治療だ!――イタリア精神保健ことはじめ
フランコ・バザーリア 大熊 一夫

岩波書店 2017-10-07
売り上げランキング : 90761

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


名前だけは知っていたけど、その人となりは全く知らんかったバザーリア晩年の講演集らしい。その場なイタリアではなく、なぜかブラジルなのだが、「ブラジル講演」というのが原題の様なので、ブラジルという点に意味があるのだろう。底本は2000年だそうだが、講演は1979年にサンパウロ、リオ、ミナスで行われたもので、同年にポルトガル語版が出ているらしい。軍事政権の雪解けで、ガチ社会主義者のバザーリアが来伯して、弾圧の被害者の精神ケアにも言及している。会場からはソ連の強制収容所についても厳しい質問が飛んでいるのだが、パザーリアは当然それには否定的な立場である。一方、土地柄、キューバについては先進的に捉えている聴衆が多かったみたいだが、パザーリアはこれにも批判的である。イタリアの精神病院廃止はかのように長い年月が経ているのだが、宇都宮病院事件はこの数年後になるのか。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2018年01月21日Sun [07:04] イタリア  

イタリアの歴史を知るための50章

イタリアの歴史を知るための50章 (エリア・スタディーズ161)イタリアの歴史を知るための50章 (エリア・スタディーズ161)
高橋 進 村上 義和

明石書店 2017-12-10
売り上げランキング : 189952

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


知るための歴史シリーズも主要国は出揃ってきた。イタリアも国としての歴史は短いのだが、ローマをその範疇に加えれば、世界史の重要な一部分となる。ここではあくまでローマはローマであって、イタリアには吸収されなかったという見方。おそそらく、国史としてもそういう立場であろう。よって、イタリアの歴史とは都市国家の歴史なのだが、南北の差異はその歴史を継承したものなのか、経済的、社会構造的な差異なのかいった命題は孕んでくる。国外への大規模な流出人口があった南部が国外と、北部は西欧との文化的結びつきが強いのも必然だが、既に外国人の割合は8%以上になるらしい。アルバニアやユーゴスラビアといった近隣諸国以外の移民はイタリアに吸収されることなく、その割合を保つのか、増えるのか分からんが、イタリア史に於いては意外なほどエスニック性が関係していない。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2018年01月19日Fri [05:00] イタリア  

イタリア伯爵糸の町を往く

イタリア伯爵 糸の町を往くイタリア伯爵 糸の町を往く
富澤秀機

上毛新聞社 出版部 2017-04-26
売り上げランキング : 735211

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


上毛新聞の本だが、日経のエリート記者だった人みたいで、ワシントン特派員から編集局長、常務、テレビ大阪社長と歴任したとのこと。前橋出身で、今は郷土史をやっているのかもしれん。富岡製糸場の世界遺産入りで、大方の歴史は洗われたのだろうが、明治初期にイタリアの公使一行が上州うぃ視察旅行していたという話は地元でもあまり知られていないのかもしれない。イタリアもファッション大国の礎を築いたのは蚕糸業が栄えたからなのだろうが、日本製糸の席捲が始まる時代にその辺の関心があった様だ。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑