2017年05月19日Fri [05:46] イギリス  

子どもたちの階級闘争

子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から
ブレイディ みかこ

みすず書房 2017-04-19
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おお、みすずかと思ったのだが、「みすず」誌に連載されていたのか。例えば、コレがイギリスではなく、日本の「底辺社会」の話だとしたら、ポリコレ的に界隈からプライバシー侵害だ、差別だ、レイシストだのと糾弾されそうなものだが、自称日本の下層階級出の保育士がイギリスの底辺地域センターに集う人達をありのまま描けば、それは上野英信とか鎌田慧になるということか。子どもの世界は残酷だし、崩壊家庭にポリコレ棒を振り回して、差別だ、右傾化だなのなんだのと叫んでも何の解決にならないどころか、悪影響しかないというのは、当事者でないと分からんだろうな。こうしたイギリスの分断の形が将来日本でも起こりうるのかどうか分からんが、多様性だとか、宗教的寛容だとか、男女平等だとか。LGBTだとかいった絵に描いた餅を難民、移民に食わしても腹が膨れる訳ではないことは知っておいたほうが良い。

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2017年05月18日Thu [06:03] イギリス  

夫婦で行く意外とおいしいイギリス

夫婦で行く意外とおいしいイギリス (集英社文庫)夫婦で行く意外とおいしいイギリス (集英社文庫)
清水 義範

集英社 2016-08-19
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小説やらエッセイやらやたら著書が多い人みたいだが、夫婦旅行記というのもシリーズになっているのか。ツアーだそうだが、作家のヨーロッパのツアー旅行記は1昭和の時代には結構あった。夫婦といっても、嫁はあまり出てこない。同行者もほとんど登場しないのだが、そもそもほとんどが歴史と食事なので、旅行記である必然性はないのであろう。嫁の年は分からんが、共に喫煙者らしい。井形慶子が解説で意外と料理がおいしいと書いてくれるのはありがたいとかしているが、全然おいしいなんて書いてないな。東南アジアの料理は食えなくて、それよりはマシ程度だそうだが、そんな事があるかいな。

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2017年05月17日Wed [05:57] イギリス  

デヴィッド・ボウイ

デヴィッド・ボウイ: 変幻するカルト・スター (ちくま新書1234)デヴィッド・ボウイ: 変幻するカルト・スター (ちくま新書1234)
野中 モモ

筑摩書房 2017-01-05
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亡くなってから企画立てて、1年かかったんだな。他の新書はボウイには手を出さなかったのか。「スペース・オディティ」が45年前で、「レッツ・ダンス」が30年前だとすると、たしかに若い人が知らないのも無理は無い。沢田研二みたいなものか。自分も正直「レッツ・ダンス」以降はよく分からんかったのだが、あの当時が絶頂で、まだ36歳だったのか。イメージとしては伝説のカリスマがポップに復活したという感じで、45才くらいかと思ったのだが、その当時だと36歳のロック歌手は大ベテランと言ってもよかろう。今では若手の部類だろうが。嫁のイマンはイスラム教徒のはずだが、デビッド・ボウイが改宗したという話は聞かないし、クリスチャンであるのかどうかも分からんのだが、まあ大した問題ではない。

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2017年05月16日Tue [05:28] イギリス  

スコットランド、一八〇三年

スコットランド、一八〇三年 ワーズワス兄妹とコールリッジの旅スコットランド、一八〇三年 ワーズワス兄妹とコールリッジの旅
安藤 潔

春風社 2017-02-10
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ワーズワス兄妹とコールリッジという人が一緒に旅した足跡旅なのだが、この時代では割と今の観光スタイルに近い。スコットランドとの間に関所があったのかどうか分からんが、パスポートも持っていた様だ。英国なので、風景、町並みは変わらないなんてこともあるはずもなく、ネス湖に色鮮やかなテントが並んでいてゲンナリするなどと言っている。兄妹で旅するというのが一般的なことであったのかどうかも分からんが、妹は兄達が書いた旅行記を読んで、自分も行きたくなったのだという。これはあるか。

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2017年05月11日Thu [05:56] イギリス  

THIS IS JAPAN

THIS IS JAPAN――英国保育士が見た日本THIS IS JAPAN――英国保育士が見た日本
ブレイディ みかこ

太田出版 2016-08-17
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日本の分断は右翼と左翼だが、英国の分断は階級で、日本で左翼の帰属意識はなかったが、英国で労働社会階級の帰属意識を見出した人。高校時代に定期代を払う為にバイトしていたら、先生にあり得ないと言われた事がトラウマとしてあるみたいたが、この当時がバブル絶頂期であるが、公立なら学費も、学割定期も年数万円くらいだろう。バイト代は今とそう違う訳でもない。ただ、それでも収入の無い家庭も、借金がある家庭も幾らでもあったし、進学の条件が経費を自分で賄うことであった場合もあるだろう。この逸話のキモは学校側のバイト許可制にあると思うのだが、それは分からん。そんな著者が英国に行けたのは水商売にあるそうだが、コンビニの時給は今と大して変わらんが、水系は物凄く減少しているはず。それも需要と供給の関係からすれば必然的である。所得の格差は階級もイデオロギーも相関性はあっても、決定要素ではないと思うので、政治運動も階級闘争も解決策にはなり得ない。やはり経済という指標で策を見出すしかなかろう。

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2017年04月14日Fri [04:30] イギリス  

近現代イギリス移民の歴史

近現代イギリス移民の歴史: 寛容と排除に揺れた200年の歩み近現代イギリス移民の歴史: 寛容と排除に揺れた200年の歩み
パニコス パナイー Panikos Panayi

人文書院 2016-05-25
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イギリス移民史研究の人で、ドイツ系移民などが専門の様だが、この名前はギリシャ系かな。生まれはロンドンらしい。イギリスの移民というと、直ぐに思い浮かぶのが「アジア系」と「カリブ系」なのだが、両者とも人口が増えたのは割合最近のことで、それ以前はアイルランド系、ユダヤ系、ドイツ系、ポーランド系といった人たちが中心。それらヨーロッパ系は同化が進んでいると言えるが、イギリスが出生地主義であることも人種的宗教的要因もあろう。元々日本同様、大陸から渡ってきた人たちが混合してできた国ではあるのだが、スコットランドなどは地域的アイデンティティなのか、民族的アイデンティティなのかよく分からんところもある。多文化主義の衰退は多様性と寛容の否定であるとも一概には言えないと思うが、それ以前に多文化主義の国で多様性はともかく、寛容があったのかというのも疑わしい。

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2017年04月11日Tue [05:52] イギリス  

ミットフォードと釈尊

ミットフォードと釈尊 イギリス人外交官の見た理想郷日本ミットフォードと釈尊 イギリス人外交官の見た理想郷日本
A・B・ミットフォード 大西 俊男

春風社 2016-12-20
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サトウやオールコックと同時代の人らしい。サトウとは共に徳川慶喜と会見し、神戸事件の責任をとった滝善三郎の切腹にも立ち会ったのか。「イギリス人外交官の見た理想郷日本」という副題が妥当なのかよく分からんが、ブッダに話が3分の2くらいで、後はパリ・コミューンや自身の庭園の話など、日本の話はあまりない。日本庭園や日本の木には並々ならぬ関心を持っていたみたいだが、自宅に日本庭園を造ることは適わなかった様だ。

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2017年04月03日Mon [06:25] イギリス  

プレミアリーグ観戦レシピ 

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粕谷 秀樹

東邦出版 2016-08-10
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サッカー誌の編集長であるのだが、自分の文章に自分でツッコミ入れるブログみたいな本だな。ウンチク全集だけど、選手の入れ替えが激しいから、次のシーズンは使えないか。マンチェスターではユナイテッドよりシティの方が人気があると聞いたこともあるのだが、街はマンUシャツしか見かけないのか。ダビド・シルバの日系人説はガセネタでフィリピン系だと聞いたが、違うのか。スペインではちょっとでも東洋的な感じがあると何でもチーノになるので、シルバがそれを嫌がって日本とかフィリピンだとか言っているだけの可能性もあるね。

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2017年04月02日Sun [06:32] イギリス  

ザップル・レコード興亡記

ザップル・レコード興亡記: 伝説のビートルズ・レーベルの真実ザップル・レコード興亡記: 伝説のビートルズ・レーベルの真実
バリー マイルズ Barry Miles

河出書房新社 2017-02-27
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ザップルはアップル・レコードのレーベルなのか。実験的なものを出す為に作られたそうだが、ビートルズで実験的であったのはジョンではなく、ポールであったらしい。ジョン・レノンが実験的に見られるのはひとえにオノ・ヨー子のせいなのだが、オノヨー子は滅使えに囲まれて育ったので、誰か構わず命令口調で嫌われていたとも。まあその通りであろう。ジョンとヨー子のバンドはあま李にも退屈で、ジョンはクラプトンの様なギターのスキルがあった訳でもないので、致命的であったらしい。結局詩人のレコードなどを出たりしたそうだが、ビートルズ解散の原因はオノ・ヨー子だけとは言わんがかなりの部分であったことは確かみたいだな。

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2017年03月31日Fri [05:56] イギリス  

ヨーロッパ・コーリング

ヨーロッパ・コーリング――地べたからのポリティカル・レポートヨーロッパ・コーリング――地べたからのポリティカル・レポート
ブレイディ みかこ

岩波書店 2016-06-23
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今一番旬のライターなのかな。在英ライターはW慶子みたいな上流階級羨望みたいなものが多かったから、逆の労働者階級迎合があっても良かった。65年生まれということは80年代の対サッチャー・カウンター文化の時代の人なのだろうが、左翼を自認し、アナキズムにも理解を示しながら、現在のオールド左翼やポリコレも批判するタイプは日本にはあまりいない。その辺が日本で着目されるところであるだろうし、岩波もその必要性は認めているということか。バブル全盛期の日本にあって、貧困家庭であったというのだが、英国の金持ちに日本で見初められたなんていうストーリーではないだろうから、海外に行けるだけの余裕はあったものと思われる。英国には労働者階級があって楽だったというのだが、自分を無理してその階級に位置づける必要はあるのかな。日本の貧困層は存在が可視化されていないだけというのはそうだと思うが、貧困層が可視化されないというのは本当の貧困と言えるのかどうかは分からん。英国の貧困層が日本に行けることはあるだろうが、貧困が可視化されずとも、犯罪なり薬物なりが日常として可視化されている世界と日本ではギャップはある。やはり自身を規定するとしたら労働者階級ではなく、移民というカテゴリーではなかろうか。

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2017年03月27日Mon [04:01] イギリス  

イギリス毒舌日記

イギリス毒舌日記イギリス毒舌日記
ウィルトモ

ワニブックス 2016-06-13
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ブログ本らしい。イギリスものはW慶子の反動ではないが、最近は批判モノが多いな。前にも緑ゆうことかはいたのだが、男に礼賛派が多くて、女に批判派が多いというのは興味深い。その一端が探れるのだが、著者は日本でバリバリ仕事していたのに、イギリスではただの外国人嫁としか扱われず、日本で美容院を経営している母と違って、義母は主婦で社会人経験が無いから非常識だとも。その是非は別として、一般の意識高い日本人女性などは日本では女性は一人前に扱われないが、欧米では一人の大人として認められ、仕事も男女平等だという思われているところはあるか。実際は逆であるとは言えないが、よほどのキャリアとスキルがあり、更には精神的タフでないと、そうした幻想の環境を欧米で得られることはない。もっともそれだけ実力があれば、日本でも十分活躍する場を見つけることは可能ではなかろうか。アジア人妻は人形妻だという認識が英国にあるというのは事実であって、夫がそうでなくとも、周囲からそう見られることにフラストレーションを募らせる日本人妻は多いかと思う。日本語で多少なりとも発散できるのなら、それはそれで良かろう。

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2017年03月24日Fri [05:39] イギリス  

イギリス解体、EU崩落、ロシア台頭

イギリス解体、EU崩落、ロシア台頭 (PHP新書)イギリス解体、EU崩落、ロシア台頭 (PHP新書)
岡部 伸

PHP研究所 2016-08-23
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産経のロンドン支局長。その前はモスクワ支局長だったそうで、英露関係なども。昨日の犯人はまだ詳細不明だが、EU離脱はこれで一歩前進した形になるのだろうか。考えてみれば、英国のテロはIS以前から、ILOによるものが頻繁に起こっており、離脱とテロには相関性があった。スコットランド独立派が飛び道具を使うことはないのだろうが、金融にしてもテロにしてもウィンブルドン現象ではもう無理して過去の栄光に固執する必要は無いと思う人も多かろう。イギリスの様な分断社会にしてはいけないというのは正論だが、せいぜいウヨクとサヨクくらいしか分断社会が無い日本にとって国の解体などはまだ遠い話である。

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