2018年07月21日Sat [05:20] アイルランド  

映画で語るアイルランド

映画で語るアイルランド—幻想のケルトからリアルなアイルランドへ映画で語るアイルランド—幻想のケルトからリアルなアイルランドへ
岩見 寿子 宮地 裕美子 前村 敦

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アイルランド映画本は前にもあった気がするが、ケルト文化高揚みたいな話はアイルランド映画の本質ではないと一刀両断にしている。ケルトはケルトであって、アイルランドはアイルランドだという事みたいだが、アイルランドと北アイルランドだけで完結する映画は市場的にも資本的にも難しい。ジョン・フォードやジョン・ヒューストンもその系譜に連なる様だが、アイルランドで英語にゲール語が駆逐されたのも、英国支配の関係以外に、アメリカ移民の本国への影響もあるらしい。映画などもアメリカから輸入された訳だが、祖国に帰ってきた移民はゲール語は持ち帰らなかった。制作、資本、監督、全てがアメリカでも舞台がアイルランドであれば、アイルランド人はそれを全く問題にすることはないとのこと。ケン・ローチノようなイギリス人が作った映画でもそれは受容されている様だが、アメリカもイギリスもアイルランド人にとっては言語的にも文化的にも果ては社会的も外国ではないか。

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2018年04月26日Thu [06:14] アイルランド  

農村レクリエーションとアクセス問題

農村レクリエーションとアクセス問題: 不特定の他者と向き合う社会学農村レクリエーションとアクセス問題: 不特定の他者と向き合う社会学
北島 義和

京都大学学術出版会 2018-03-13
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博論もの。タイトルだけだと何の話かよく分からんかったのだが、ロングトレイルなどの流行により、農村や農地を横切るトレッカーと農民の間で摩擦が生じているというもの。そのケースタがアイルランドであるのはアイルランドがフットパスが盛んな国であるかららしい。グリーン・ツーリズムは過疎・収入減に悩む農村の解決策として脚光を浴びたことがあったが、そうした新しい商売は都会から移住した者が始めたりすることも多い。実際その土地で農業をしている人たちにとっては忸怩たる思いもあろう。北欧などでは森の立ち入権が万人に認められたりもしているが、商売となるとまた別である。中国人観光客の問題ではないが、都会でも不特定多数の他者と向き合ううことに文化的衝突が起きているのだから、農村であればそれ以上の影響が及ぶのは必然ではあろう。

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アイリッシュ・ミュージック・セッション・ガイドアイリッシュ・ミュージック・セッション・ガイド
バリー・フォイ ロブ・アダムズ

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アメリカで1999年に出たものだそうだが、早々と絶版になったらしい、ならば日本で出せないものかということで、持ち込まれた企画とのことだが、コンパクト版になったのかな。アメリカならば、街角でアイリッシュ・ミュージックのセッションが始まるなんてことも珍しくはないんだろうが、日本でそこまでアイルランド系の人口がいるとは思わんし、たまたまいたとしても、すぐにおまわりさんがやってくる。アイルランドやイギリスではアイリッシュ音楽のルールが浸透しているのかもしれんが、アメリカではアイルランド系であっても、そうはいかないから、こうしたハウツーものが必要なのだろう。

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2017年07月06日Thu [05:17] アイルランド  

絶景とファンタジーの島アイルランドへ

絶景とファンタジーの島 アイルランドへ (旅のヒントBOOK)絶景とファンタジーの島 アイルランドへ (旅のヒントBOOK)
山下 直子

イカロス出版 2017-05-29
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これもイカロス、旅のヒントBOOK。アイルランド在住17年の人らしい。ガイド、コーディネーター業とのことだが、アイルランドだとわりと仕事ありそうだな。アイルランドの公認ガイドだとイギリスでも公認になるんだろうか。音楽目当ても多そうだが、紹介は2ページ。ライブハウスは地元客より観光客の方がメインになってるのだろうか。料理は英国よりよさそうだが、やはりイモが主食か。土産はアラン・セーターだけど、あれは高いと思う。島まで行けば手頃な価格なのだろうか。

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2017年05月21日Sun [06:17] アイルランド  

図説アイルランドの歴史

図説 アイルランドの歴史 (ふくろうの本)図説 アイルランドの歴史 (ふくろうの本)
山本 正

河出書房新社 2017-04-24
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久々ふくろうの本。アイルランドは前になかったか。アイルランドと英国の関係は日本と韓国と同じだと中田英寿が言ったことがあるが、サッカーでそれは言えても、実際は日本と韓国よりも中国と台湾の方が近い感じだな。台湾独立も今の英国とアイルランドの様な形なら機能するかもしれん。その可能性があるとは今のところ思えないが。英国のEU離脱が決まると、国境は管理は厳しくなろうが、アイルランドは英国にあわせてシェンゲン圏ではないし、アイルランドから移民が流入ということもそれほどないのでは。

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2017年04月02日Sun [06:17] アイルランド  

ヴォイセズ・オブ・アイルランド

ヴォイセズ・オブ・アイルランド アイリッシュ・ミュージックとの出会いヴォイセズ・オブ・アイルランド アイリッシュ・ミュージックとの出会い
五十嵐 正

シンコーミュージック 2016-12-05
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シンコーミュージック本だけど、「デスメタル本」同様、ニッチ音楽啓蒙本の雛形に則っているな。有名ミュージシャンのインタビューがあって、アルバムリストなのだが、YOUTUBE時代はこれで事足りるから楽である。昔は「ミュージック・マガジン」とか読んでも音源にすら触れられないから、神保町の貸しレコード屋になければ、大バクチで輸入盤を買うしかなかった。アイルランド音楽のブームが来たのは私が音楽から離れてからなので、この本の中ではヴァン・モリソン、シドニー・オーコナー、そして最近ひょんなところで日本で知られるようになったウォーター・ボーイズくらいなのだが、幾つかチェックしてみた。啓蒙はゲートウェイが大切だが、Sharon Shannonを最初に持ってきたのは良いね。非常に聴きやすい。Wkllis Birdというのも気に入った。ドイツがホームになっているのか。アイルランドの伝統音楽とされるものも、実際にどのくらいの伝統があるのか分からんが、英国でも米国でもその影響があるはずだから、言語以外にも、音的に西洋のメインストリーム音楽と相性が良いのは当然か。

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2017年01月07日Sat [05:21] アイルランド  

熊野からケルトの島へ 

熊野からケルトの島へ―アイルランド スコットランド熊野からケルトの島へ―アイルランド スコットランド
桐村 英一郎

三弥井書店 2016-05
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民話本の三弥井書店だけど、元朝日で、熊野に住んでいる人らしい。ロンドン駐在経験もあり、ケルト文化には興味を持っていたのだろうが、熊野とケルトの共通性というのも強引な感じもする。南方熊楠や中上健次といった地元の文人がそのことに言及した訳でもない様だが、神々が宿る島というキーワードが使えるのか。熊野は海からのアプローチしかない「島」に例えられるけど、日本全体が島国なんだから、アイルランドが熊野で、日本がイギリスということなのかな。小泉八雲もそんなことは言っていないと思うが。

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2016年12月20日Tue [05:33] アイルランド  

生と死のケルト美学

生と死のケルト美学生と死のケルト美学
桑島 秀樹

法政大学出版局 2016-09-09
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純粋なアイルランド映画というものがあるのかどうか分からんが、「マイケル・コリンズ」、「ライアンの娘」、「麦の穂をゆらす風」といった有名どころは実際は英映画なので、除外し、4本に絞っている。見たことあるのは300円の廉価版DVDがある「アラン」(それも図書館で借りた)だけだが、あれはアイルランド映画になるのか。新藤兼人の「裸の島」はおそらく、その影響であろうが、「アラン」もドキュメンタリーといっても、実際は再現ドラマ。「ダブリンの街角」というのは最近の評判が高いものみたいだが、カネが無かったので、音楽シーンを6割入れて、撮影も素人、脚本も破綻と手厳しい。同じ監督の映画が早稲田松竹でやるみたいだが。ちょっと考えるな。「静かなる男」は村上春樹のお気に入りで、「フィオナの海」はガキ映画みたいだが、いずれも未見。著者のアイルランド紀行文などもあるのだが、アイルランドで知り合った日本人と結婚し、アイルランドで仕込んだ子が出来たので、アイルランドにちなんだ名前を付けたらしい。愛子じゃ芸がないから、愛瑠とかかな。

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2016年10月15日Sat [00:18] アイルランド  

英語という選択

英語という選択――アイルランドの今英語という選択――アイルランドの今
嶋田 珠巳

岩波書店 2016-06-24
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アイルランド人は別に自国語を棄てて英語を選択したという意識はなかったのではないか。というのは示唆に富む仮説である。自国が話せない親と学校で自国語を習う子どものアイデンティの逆継承は珍しい話でもないのだが、将来、アイルランドがアイルランド語を唯一の公用語として定めたとしても、英語は話し言葉として継承される限り、自国語を選択したという意識は生まれないだろう。英語がリンガフランカとして機能している欧州では、アイルランドが例えばシンガポールの様に戦略的に英語を公用語させているという訳でもなく、英語自体が元々、自国語であり、アイルランド語を共通語として復活させるのは困難を伴うという事情があったのだろう。英国のEU離脱で、英国との特殊関係がどうなるかは分からんが、独立スコットランドと組むという選択肢はないか。

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2016年07月25日Mon [04:08] アイルランド  

アイリッシュ・アメリカンの文化を読む 

27933292_1.pngアイリッシュ・アメリカンの文化を読む
結城 英雄

水声社 2016-06
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アイリッシュ・アメリカン研究会創設8年目での初まとめ本らしい。国士館で松本昇教授が始めたものらしいが、今はメンバーから外れているのかな。夏目姓二人は夫婦かもしれんが、男性の方は亡くなられたとのこと。アイリッシュ・アメリカン研究はおそらくアメリカ、アイルランドではメジャーな研究であり、英語のその蓄積は山となっているのだろうが、あえて日本人が挑む意味はそれがアメリカ研究の少なくない部分を占めているからであろう。ケネディ家でも「風と共に去りぬ」ででも良いが、アメリカ文学の基本中の基本とされる「ハックルベリー・フィンの冒険」も実はアイルランド系が主人公。アイルランド人がマイノリティで差別の対象であるという点は日本人にはピンと来ないだろうが、マイノリティ中のマジョリティとして、黒人英語にも影響を与えたのだという。

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2015年12月25日Fri [00:43] アイルランド  

アイルランド

アイルランド―自然・歴史・物語の旅アイルランド―自然・歴史・物語の旅
渡辺 洋子

三弥井書店 2014-11
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アイルランド伝承文学研究の人らしい。朝日カルチャーセンターで講義しているそうだが、この辺の専門は中々、大学の科目にはならんか。更にディラ語学アカデミーでのアイルランド語講師、朝日旅行社のアイルランドツアー企画同行講師といった仕事をしているそうで、正に全身アイルランドである。アイルランド大使館とかアイルランド系企業といったところはアイルランド経験より、キャリアに英語力だろうから、アイルランドの種を自分でまかなくてはならのかも。ということで、アイルランド観光データと民話が収められているのだが、生徒さん向けなのか。

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2015年10月14日Wed [01:18] アイルランド  

モード・ゴン

モード・ゴン 一八六六―一九五三   ―アイルランドのジャンヌ・ダルク―モード・ゴン 一八六六―一九五三 ―アイルランドのジャンヌ・ダルク―
杉山寿美子

国書刊行会 2015-02-16
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独立運動家でアイルランドのジャンヌ・ダルクと称される人らしいのだが、ロンドン生まれ、母親はイングランド人で、父親はアイルランドからスコットランドに移住した家系と言われるが、実際のところはよく分からない様だ。つまりはほとんどワナビー・アイデンティティであるのだが、長くフランスに暮らした後にアイルランド人と結婚してダブリンに「帰還」する。イエイツの愛人としても知られていて、本人は何度もイエイツからの求婚を断った末、娘がイエイツと結婚したらしい。カトリックにも改宗し、夫の姓マコーミックを名乗るが後に離婚、息子はIRAに加わったとのこと。イメージとしては金子文子みたいな感じだろうか。

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