2017年11月21日Tue [06:17] ヨーロッパ  

不思議の国のジャパニーズ

ヨーロッパ人が来て見て感じて驚いた! 不思議の国のジャパニーズヨーロッパ人が来て見て感じて驚いた! 不思議の国のジャパニーズ
片野 優 須貝 典子

宝島社 2017-07-29
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この夫婦は何冊目になるのかな。一貫して同じテーマというか、マンネリというか分からんが、それだけ需要があるということんあおだろう。日本スゴイ系否定論者は日本ヒドイ論でしか対抗しないから、両極端になるのだが、スゴイもヒドイも表裏一体であって、不思議というのが一番フィットするんではないかな。セルビアの女子バレーチームの目釣り上げポーズがニュースになったけど、セルビア在住の日本人が侮蔑の意図はないと言っているのだから、まあそうであろう。あのポーズは中国以前にモンゴルの時代から受け継がれてきたものなのかもしれん。かといってセルビア人に人種的偏見が無いということもない訳で、トルコやロシアに対する激しい憎悪をぶつけられたこともある。中国や韓国の反日も日本の反中嫌韓もちょっと外に出てみれば、近場同士でよくある話なので、克服すべしとも思わんのだが、やはり遠く利害関係のない国同士の関係が一番幸せなのかもしれん。

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2017年11月09日Thu [06:34] ヨーロッパ  

日本人にリベラリズムは必要ない。

日本人にリベラリズムは必要ない。「リベラル」という破壊思想日本人にリベラリズムは必要ない。「リベラル」という破壊思想
田中 英道

ベストセラーズ 2017-04-26
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元々西洋美術史の人なのか。この分野の人が右旋回するのも珍しい気がするのだが、フランス、イタリアといった南欧は英米のリベラルとは一線を画すところはあるか。南欧にリベラルは必要ないなら、日本にはもっと必要ないということになるが、リベラルがカトリックの封建に対抗したプロテスタントやマルクス主義の産物としたら、日本のその対抗軸は神道になるか。リベラル対保守という構図で捉えると、天皇とか神道とかリベラルが否定する材料で対抗しなくてはなくなるが、リベラル自体が西洋の思想対決だという風に見れば、日本とは関係ない話ということでスッキリする。多くの日本人がリベラルを自称する左翼の言動に違和感を覚えるのは教条主義と啓蒙主義という神の手を振りかざす点で、その権威を認めることに妥当性に疑問があるからではなかろうか。

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2017年10月29日Sun [04:55] ヨーロッパ  

バルカン

バルカン―「ヨーロッパの火薬庫」の歴史 (中公新書)バルカン―「ヨーロッパの火薬庫」の歴史 (中公新書)
マーク・マゾワー

中央公論新社 2017-06-20
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中公新書はあまり翻訳ものは無いような気もするのだが、イギリス人の学者らしい。バルカンが火薬庫と言われた時代はもう過ぎたのかもしれんが、結局は冷戦終結に伴う混乱であったのかな。たしかにEUという受け皿が無ければ、民族主義のせめぎあいが続いていたのかもしれんが、ユーゴスラビアにしれも所詮は実験的人工国家であった訳で、ポストモダンの時期に大きな地殻変動が生じたということなのだろう。ボスニアにも多くにアフガン帰りは入ったが、ほとんど影響力を残せなかったところを見ると、オスマン帝国の記憶に対する抵抗心が備えられていたとも思える。ユーゴスラビアはまだ記憶の段階ではないのだが、確実にその次代を知らない世代が育っている訳で、今後の国家の行方次第では復興主義が起こりうるかもしれん。

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2017年10月17日Tue [05:45] ヨーロッパ  

言語多様性の継承は可能か

言語多様性の継承は可能か: 新版・欧州周縁の言語マイノリティと東アジア言語多様性の継承は可能か: 新版・欧州周縁の言語マイノリティと東アジア
寺尾 智史

彩流社 2017-08-21
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読むチャンスを逸したと思ったら、新版が出てた。博論ベースだそうだが、この手の研究書が3年で新版が出るのは珍しい。なぜミランダ語と温州語と播磨語なのか分からんかったのだが、前者2つの繋がりはあって、著者の母語と合わせ1冊の中に言語多様性を内包させることに意味があったんだな。温州ネットワークに関しては前に読んだ「コミュニティ・キャピタル」でも指摘されていたけど、グローバル舞台での言語多様性を逆手にとったモノリンガルがビジネスの鍵となっている。リスボンに中華料理屋が1件もなくなったというのはビックリだが、あの国は元々華僑が多い様で、それほどでもなかった。返還前は香港のパスポートと違って、マカオのは本国と同じEU印だったから、リスボンで店をしなくても、ロンドンでもパリでも住めるし、マカエンセを除けば、マカオ人は奨学金留学生ばかりだったんじゃないかな。定住組はモザンビークとかティモールの難民系華人が多かった印象。温州人がそこに含まれるのかどうか分からんが、それより新華僑の方が多いのだろう。「デカセギ」の在日ブラジル人が差別や単一言語社会に苦しんでいるというのは人にもよるが、顕在化しているのは第二世代以降かな。著者はブラジルは地方暮らしであったそうだが、デカセギのブラジル人は日本で自分たちは地方からサンパウロとかに来ている国内出稼ぎと同じ様なものだという認識はあるから、日本語勉強したり、日本社会に溶け込むといったことは最初から割り切ってる感じである。中国人でもそうだが、言語多様性を継承するには逆説的に排他性も必要なのではなかろうか。

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2017年10月16日Mon [04:08] ヨーロッパ  

きものとジャポニスム

きものとジャポニスム: 西洋の眼が見た日本の美意識きものとジャポニスム: 西洋の眼が見た日本の美意識
深井 晃子

平凡社 2017-08-25
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先日読んだジャポニズム本とほぼ同年代で、同じパリ第四大に留学していた人らしい。こちらは服飾が専門なのだが、40年位前のパリだとまだ日本人女性はそういうイメージだったか。ていうか今でも変わらんかも。きものの受容があったから、ケンゾーやミヤケも受け入れられたのかどうか分からんが、着物は単なるエキゾチックな対象としてだけではなく、その生地の質に服飾関係者が驚いたのだという。それが確かな技術として評価されたからこそ、日本人デザイナーの活躍の下地が出来たのだが、物が人に先行する流れは今も同じである。

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2017年09月23日Sat [05:17] ヨーロッパ  

移民の子どもと学校

移民の子どもと学校――統合を支える教育政策移民の子どもと学校――統合を支える教育政策
OECD

明石書店 2017-06-24
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OECDの報告書の様だが、統計データは加盟国以外のも使われるが、移民国であるアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージランドも、アジアの日韓、ラ米のメキシコ、チリは分析の対象外になっているのかな。イスラエルは入っているが、政府提供データで、占領地や入植地の地位を確認するものではないとの注釈。たしかに北米やオセアニアは移民受け入れは構造的に欧州と同質だとしても、歴史が異なるので、子どもの教育という点では欧州ほどの文化摩擦がある訳ではない。分析としては欧州各国の国情の違いによる移民側の融合度の差異の方が研究成果にはなろう。移民の子供たちのフィンランドの学校でも帰属感がどの国出身出身者でもトップで90%ほどあというのは注目点だが、トルコ出身者ではフィンランドで、94%、ベルギーで59%という差がついている。トルコでもバックグラウンドが異なることは予想されるが、学校の帰属感と犯罪との相関性はあろう。とはいえ、サンプル数も分からんし、10~30くらいの数値に有意性があるとも思えない。翻訳陣は一橋勢だけど、日本の場合、欧州や移民国の様な統合を掲げていないし、朝鮮学校の件など、明らかに特定民族住民の不統合を支持する向きがリバラル側にもあるのだが、こういうのは移民という言葉の本質から考えていかんだろう。

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2017年09月20日Wed [05:14] ヨーロッパ  

MI6対KGB英露インテリジェンス抗争秘史

MI6対KGB 英露インテリジェンス抗争秘史MI6対KGB 英露インテリジェンス抗争秘史
レム・クラシリニコフ 佐藤 優

東京堂出版 2017-04-26
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帯に佐藤優が顔を出しているけど、略歴も著者と翻訳者よりも「監訳者」の佐藤優が大きくて、カバーをみても、佐藤優の本という風に思わせられる。著者はKGB一筋の人で、2003年に亡くなっている。原書はいつ出たんだろう。MI6対KGBというタイトルになっているが、ほとんどがMI6の話である。原書がロシア語で、ロシアで出たのなら、自分が手を染めたKGBの話など書かないし、ロシア人も知りたくもないか。プーチンもその辺はほとんど話していないし、スノーデンみたいな奴は今でも嫌われるのがロシア。とはいえ、MI6はこれだけ悪徳な工作をしていたといった事ではなく、MI6の組織、手口解説といったところで、伝説的な諜報員とされているが、分析官っぽいな。自分の手口は一切書かないのが逆に信用を呼ぶか。MI6もかつての様な栄光は失われ、ソ連と違って、「イスラム過激派」が相手だと、ジェームス・ボンドみたいな輩は出番が無いのだが、この分野は日本が一番壊滅してしまった言って良いのだろう。

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2017年09月16日Sat [05:23] ヨーロッパ  

歴史教科書の日米欧比較

歴史教科書の日米欧比較: 食料難、移民、原爆投下の記述がなぜこれほど違うのか歴史教科書の日米欧比較: 食料難、移民、原爆投下の記述がなぜこれほど違うのか
薄井 寛

筑波書房 2017-07-25
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農業関係でキャリアを築いた人みたいだが、大外大ビルマ語出なので、農学研究キャリアという訳ではないのか、タイトル見ると、全く関係ないテーマの様に思えるが、現在の肩書はエッセイストで、視点は食糧難。つまりは歴史教科書問題が中韓との「歴史認識」に収斂されるのは間違っているということで、日米欧の教科書は飢餓をどの様に記述しているかの方が確かに人間の生存権にとっは重要であろう。ヒトラーの原体験が飢えであることが後の思想に影響していることはあろうし、当たり前だが、人はレイシストとして生まれる訳ではないので、封殺すれば終わりということにはならない。その点、大飢餓を引き起こした中国の歴史教科書が誠実でないことは明らかなのだが、イギリスもロシアもそれは言えることである。

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2017年09月07日Thu [05:34] ヨーロッパ  

ポピュリズム

ポピュリズム ~世界を覆い尽くす「魔物」の正体~ (新潮新書)ポピュリズム ~世界を覆い尽くす「魔物」の正体~ (新潮新書)
薬師院 仁志

新潮社 2017-03-16
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朝生で橋下徹とガチンコして炎上したらしく、その鬱憤をぶつけたような本になっている。イデオロギーに拘泥していないことは分かったのだが、知識層と無知で扇動される大衆という構図で捉えるのはどうなのか。今の時代、何が知識層なのかよく分からんし、大学教授がその位置にいるのは己の専門分野の知識だけで、煽動する者も、される者もいるという点では大衆の一部であることに変わりはない。アベ死ねだって、ポピュリズムには違いない訳で、正義だの普遍だのの偽善を掲げて扇動し、される者も「魔物」であろう。幸か不幸か政権党が保守である期間が長い日本では「革新」は絵に描いた餅だけを掲げるだけで済んでいたので、いざ、政権を獲った時に矛盾が噴き出してしまうのは仕方がないことか。そこで大衆が「育てる」余裕があれば良いが、そんな悠長な事がしてられる時代ではないのである。

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2017年07月27日Thu [05:09] ヨーロッパ  

問題は英国ではない、EUなのだ

問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 (文春新書)問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 (文春新書)
エマニュエル・トッド 堀 茂樹

文藝春秋 2016-09-21
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フランスの愛国者で左翼を自認というのは普通なのだが、ポリコレ嫌いで、ドイツ嫌い。ユダヤ系であるが、世間ではイスラム教擁護者として知られているというのは日本の「常識」でスッキリ理解できるのはドイツ嫌いの部分くらいか。イギリスに関してはよく知らなかったのだが、ポール・ニザンの孫である一方で、父方の祖母はイギリス人であり、ドイツ、イギリス、フランス文化を内包したユダヤ系のカトリック。となると、立ち位置をフランス愛国主義に置くのはある意味バランスなのかもしれない。ただ、学問的にはイギリスがフランスに優越しているという見解で、それは言語的数量を意味するのではなく、フランスの哲学偏重の学問的妥当性の話か。日本を特別視することも批判しており、長子継承などの家族形態モデルとしてはドイツやスウェーデンに近いのだという。そうした形態に経済的優越があることにも言及している。

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2017年07月18日Tue [05:40] ヨーロッパ  

ドールハウス

ドールハウス-ヨーロッパの小さな建築とインテリアの歴史-ドールハウス-ヨーロッパの小さな建築とインテリアの歴史-
ハリーナ・パシエルプスカ

パイインターナショナル 2017-06-20
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パイインターナショナルはこういう図鑑っぽいのも出しているんだな。この世界は歴史があるから、アンティーク派になるのか。よく知らんけど、フィギアとかその系統はあくまで対象は人形であって、箱を作って愛でるという習慣はないのだろうか。ジオラマだと鉄道派だろうけど、ドールハウスは、ちょっとフェチ入っているのかな。いずれにしても日本家屋だと平面で表現が難しそう。

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2017年07月15日Sat [05:33] ヨーロッパ  

黒海の歴史

黒海の歴史――ユーラシア地政学の要諦における文明世界 (世界歴史叢書)黒海の歴史――ユーラシア地政学の要諦における文明世界 (世界歴史叢書)
チャールズ・キング 前田 弘毅

明石書店 2017-04-20
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原書は2004年なので、クリミア戦争もその前前世紀の意味しかないのだが、ほとんどが近世までで、現代は殆ど無い。現代の地政学を理解すると言うより、その歴史を学ぶといった体裁なのだが、著者は歴史学者ではなく、国際関係論が専門なんだな。ロシア帝国対オスマン帝国というのが長年の地政学構図だったのだが、文明の十字路ならぬ、文明の沿岸といったとkろおで、そこにはギリシャであったりスキタイ、ローマ、モンゴルが絡んできて、ルーマニア、モルドバ、ジョージア、ウクライナ、ブルガリアといった旧東側のアクターに沿ドニとか南オセチアなども加わっている。ロシアとトルコ、プーチンとエルドアンだけで物事が決まる状態ではない。黒海経済協力機構は黒海を出口とする周辺国も加えているのだが、共同体まで発展するのは難しいか。

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