2017年05月16日Tue [05:17] ヨーロッパ  

欧州複合危機

欧州複合危機 - 苦悶するEU、揺れる世界 (中公新書)欧州複合危機 - 苦悶するEU、揺れる世界 (中公新書)
遠藤 乾

中央公論新社 2016-10-19
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そうならなかったけど、フランスもドイツも反EUを掲げる政党が躍進する可能性はある訳で、国民投票でEU離脱が問われる日が来るのかもしれない。英、独、仏が抜けたEUがどうなるのか分からんが、とりあえずカネは無くなるから、負担増となる中規模国、メリットを失う小国がドミノ倒しになるのは避けられんだろう。となると、独、仏の離反が今後の鍵となるが、ドイツ覇権に現実味が増すと、当然仏の離脱プッシュにはなる。結局、市場以外の価値観を統合することに無理があったと言わざるを得ないが、その先進性だけがウリになった「新しいヨーロッパ」がどこまで踏ん張れるか。今のところアジアもアフリカも南米もそこに未来像を見出している様には思えんが。

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2017年05月06日Sat [06:20] ヨーロッパ  

グローバル・ジャーナリズム

グローバル・ジャーナリズム――国際スクープの舞台裏 (岩波新書)グローバル・ジャーナリズム――国際スクープの舞台裏 (岩波新書)
澤 康臣

岩波書店 2017-03-23
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共同の記者。ということではないが、例のパナマ文書の国際共同作業など、記者間のグローバル化など。最初に南ドイツ新聞に例のブツを持ち込んだ人が誰なのか、どういう経緯なのかは明らかにはされていないのだが、無報酬ということはなかろうし、これだけのものである以上、特定はされているのだろう。スノーデンの様なヘマはしないということもあろうが、BBCだと、こうしたデータの取引だと番組にはならない。最初の陥落者はアイスランドの首相だが、これはアイスランド人記者でないと、難しい仕事であるが、その社会の狭さからして、情報漏れが懸念された。このアイスランド人記者の周到な準備は借金生活になるまで引きこもって資料を分析した上、自分ではなくスウェーデンのテレビにわたりを付け首相に別の名目でインタビューさせるというもの。南ドイツ新聞内部でも宝物の分配に異論があったそうだが、体力的にも国際化が必須であったか。

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2017年04月29日Sat [06:31] ヨーロッパ  

ヨーロッパにおける移民第二世代の学校適応

ヨーロッパにおける移民第二世代の学校適応――スーパー・ダイバーシティへの教育人類学的アプローチヨーロッパにおける移民第二世代の学校適応――スーパー・ダイバーシティへの教育人類学的アプローチ
山本 須美子 斎藤 里美 布川 あゆみ 小山 晶子 見原 礼子 石川 真作 植村 清加 渋谷 努 安達 智史 鈴木 規子

明石書店 2017-01-27
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科研の成果本。代表者はイギリスとオランダの中国移民研究を25年もしてきた人なのだそうだが、全然知らんかった。東洋大におられるのか。清海先生の後釜かな。イギリスには4000人、オランダには2500人規模の文氏宗親会があって、この9割は有名な新界の文氏一族。オランダ人の大学進学率が10%程度とは知らんかったが、中国系は52%だという。オランダでモデル・マイノリティとされるのが中国系なら、フランスのモデル・マイノリティはポルトガル系。ポルトガル系は教育熱心ということはないのだが、フランス語の習得率が高いのは言語的文化的近似性が第一の理由じゃないかな。言語的という面で言えばマグレブ系の方がフランス語の習得率は高いのだろうが、それがモデル・マイノリティに成り得ないのは周知のとおり。第一世代と第三世代に比べて第二世代が差別を感じる割合が多いのは必然であろう。移民を受け入れる場合、第二世代の危機まで考慮せず、ただ人権問題に収斂してしまえば、次の世代に問題を繰り越すことになる。

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2017年04月24日Mon [05:52] ヨーロッパ  

バルト海を旅する40章

バルト海を旅する40章――7つの島の物語 (エリア・スタディーズ155)バルト海を旅する40章――7つの島の物語 (エリア・スタディーズ155)
小柏 葉子

明石書店 2017-02-25
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知るためと同じエリア・スタディーズなのだが、単著なんだな。北欧史の人なのかと思ったら、太平洋島嶼国の人だった。「南太平洋を知るための」も執筆しているらしいが、図らずしも、専門外で初の単著になったのか。島繋がりだそうだが、オセアニアの島国とヨーロッパの島の共通点はあんまり無さそう。バルト三国はよく言うが、バルト七島というのは正直知らんかった。名前を聞いたことがあるのもオーランド諸島くらいなのだが、この島はフィンランド領のスウェーデン語圏自治区だし、他の島はエストニア、スウェーデン、デンマーク、ドイツと分かれる。そのうちエストニアとドイツの島は旧東側であり、当時は軍事上自由に渡航できなかったそう。他の島も大戦中ドイツに占領されたりして、前線であったことが分かる。全く知らん地域だったので、勉強になった。コラムの出来も良い。

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2017年04月19日Wed [04:44] ヨーロッパ  

スクリーンのなかへの旅

スクリーンのなかへの旅 (フィギュール彩)スクリーンのなかへの旅 (フィギュール彩)
立野 正裕

彩流社 2017-01-26
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明大の先生らしいが、映画を教材に使っているのかな。あらすじを読んで、どんな映画かを想像する事が好きでたまらないとのことで、大方、その通り、あらすじの洪水である。私などはあらすじは最低限の情報だけで、詳細に語られると、もう本編は観る必要ないなと思ってしまうのだが、あらすじマニアの人は同じ映画を何回も繰り返して観るパターンが多いのかな。そうでなくては詳細なストーリーは説明できんか。

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2017年04月11日Tue [06:00] ヨーロッパ  

EUはどうなるか

EUはどうなるか: Brexit(ブレグジット)の衝撃 (平凡社新書)EUはどうなるか: Brexit(ブレグジット)の衝撃 (平凡社新書)
村上 直久

平凡社 2016-11-17
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時事のブリュッセル特派員だった人らしいが、定年前に大学准教授に転じて、今はまた時事に戻って客員研究員になっているのか。日本記者クラブ個人会員はなるのが難しいのだろうか。ブリュッセル時代は当時英国の新聞記者だったボリス・ジョンソンと知り合いだったそうで、20年以上前だから若手のジョンソンが鋭い質問をしたという記憶はないとのこと。ただ、あの容姿は当時も目立っていたらしい。EU危機ものも各社新書出揃ったが、どれも似たような内容になるのは特派員の書き手が多いからなのかな。

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2017年04月04日Tue [05:36] ヨーロッパ  

自分とは違った人たちとどう向き合うか

自分とは違った人たちとどう向き合うか ―難民問題から考える―自分とは違った人たちとどう向き合うか ―難民問題から考える―
ジグムント・バウマン 伊藤茂

青土社 2017-02-23
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ポーランド出身のユダヤ系亡命者らしいが、年明けに91歳で亡くなったとのこと。翻訳はそれ以前に用意されていたのかもしれんし、緊急出版かもしれんが、原著も2016年で、話も難民パニック、トランプとかなので、最期まで頭脳明晰であったのだろう。冷戦時代にワルシャワ大を追われ、イギリスに移りすんだそうだが、英国のポーランド人とかに言及はしていない。念頭にあるのはイスラム系ということになるが、ムスリム全てがテロリストではないということを確立させるには、受け入れ側以上にムスリム側の自助力も必要になってくるのではなかろうか。マジョリティの差別を廃絶させるのは啓蒙では不可能であろう。全世界をイスラム化するのが早道であるが、イスラム国も200年後くらいにはその正しさが証明されるか。

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2017年04月04日Tue [04:38] ヨーロッパ  

アートの入り口

アートの入り口 美しいもの、世界の歩き方[ヨーロッパ編]アートの入り口 美しいもの、世界の歩き方[ヨーロッパ編]
河内タカ

太田出版 2016-09-14
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フェイスブック本らしい。在米の人でアメリカ編が先に出ているのか。別にアート入門でも指南でもなく、ごった煮エッセイ集。マティスとかシャガールから始まるので、古典絵画ばかりかと思ったのだが、専門は写真みたいで、マン・レイとかキャパの話もあって、後半はストーンズとかデビッド・ボウイの話も。デビッド・ボウイは死去前に書いたものだが、本人に一度会った事があるのだとか。アート作品の仲買人から紹介されたそうだが、普通にいい人だったと。そういう場では音楽の話はしづらいか。

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2017年04月03日Mon [06:13] ヨーロッパ  

EU分裂と世界経済危機

EU分裂と世界経済危機 イギリス離脱は何をもたらすか (NHK出版新書)EU分裂と世界経済危機 イギリス離脱は何をもたらすか (NHK出版新書)
伊藤 さゆり

NHK出版 2016-10-07
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ニッセイ研の人らしい。経済専門であるのだが、英国のEU離脱は今のところ、経済より政治に影響が出そうな勢いなので、その辺をカバーしている。これから休み無く各国で選挙が行われる訳だが、第一弾のオランダは辛うじて残ったものの、仏、独はまだ油断を許さないか。フランスの国民戦線もドイツの右派も勝利の見込みは薄いが、大幅に票を伸ばすことは想定されるので、今後EUの影響力は低下していくのだろう。移民規制は経済の停滞をもたらす可能性も高いが、その結果移民受け入れではなく、より保護主義的な選択に向かうのでは。

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2017年03月26日Sun [06:02] ヨーロッパ  

欧州危機と反グローバリズム

欧州危機と反グローバリズム 破綻と分断の現場を歩く (講談社+α新書)欧州危機と反グローバリズム 破綻と分断の現場を歩く (講談社+α新書)
星野 眞三雄

講談社 2017-01-20
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朝日のエリート記者らしい。欧州総局特派員もキャリア形成の一部だろうが、そつなく仕事をこなしたのだろう。朝日は反グロにまだ拘っているが、もう欧州の第一の分断は別のところである。英国のEU離脱をEU危機が原因とするのは無理がある。ギリシャから英国への移住者は東欧などから比べれば少ないだろうし、シティが大打撃を受けた訳でもない。アイルランドのU2タワーが建設停止になったというのは興味深いが、これはボノが投資した物件なのか。単にU2のスタジオが入る予定だったというだけかもしれんが、それでもU2で金集めしたことには変わらんだろう。反グロを言うならその辺も突っ込んで欲しかった。

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2017年03月10日Fri [06:05] ヨーロッパ  

童貞の世界史

童貞の世界史: セックスをした事がない偉人達童貞の世界史: セックスをした事がない偉人達
松原 左京 山田 昌弘

パブリブ 2016-05-06
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歴史を実証主義の見地で捉えると、これは成立しない世界史なのだろうが、童貞は日本的に意味のある概念であるので、偉人とセックスの相関性の研究は成立する。女性も数人混じっている。数的にも処女の偉人の方が多いと思われるが、「処女の世界史」は童貞に比べて成立しにくいところはあるか。誰でも思いつくのが宮沢賢治であろうが、宮沢の様に童貞であることに意味を見出している人は世界にはいない様である。スタインとヘディンが共にリストアップされているのは意外だったが、冒険家にはストイックな面が求められることはあるだろう。ただ、妄想を共にする時間が長いことはたしかで、性欲がエネルギーになるのは戦場の兵士と同じである。河口慧海は宗教的背景があったが、諜報活動が目的であった西川一三が一度も正体がバレなかったのは、女体には一度も触れなかったからだと、西川は後年語っている。それ以前に童貞であったのかは分からんし、盛岡で理美容用品の卸をしたいたという戦後に結婚したのかもしれんが、007とかゾルゲ事件の人たちの様にスパイがセックスばかりしているのが腑に落ちなかったので、妙に印象に残っている。

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2017年03月07日Tue [05:59] ヨーロッパ  

サラダの歴史

サラダの歴史 (「食」の図書館)サラダの歴史 (「食」の図書館)
ジュディス ウェインラウブ Judith Weinraub

原書房 2016-12-19
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このシリーズは出出しの頃は全部フォローしていたのだが、数年も刊行を続け、何冊出るのか分からなくなったので、読むのやめた。カテゴリーも国や地域が特定しにくい。とはいえ、30分もかからず読めるものなので、忙しい時には重宝する。サラダの歴史なんて、どこが起源か分からんものなのだが、新大陸起源がはっきりしている作物以外は、例によって、中東メソポタミア方面である。野菜には毒があるということが信じられてた時代にあって、レタスが広く食べられる様になったとのことだが、ちょっと前によんだ中東の非イスラム宗教を扱った本で、レタスを食べない宗教があるというのを思い出した。この辺の歴史と関係しているのだろうか。

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