世界読書旅
ここ数年に読んだ海外関連本の感想など
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■ レゲエ入門
2005年08月13日 (土) 01:45 * 編集 *
4276352061レゲエ入門
牧野 直也

音楽之友社 2005-04-28
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本が売れない時代を反映しているのか、このところ出版社に新書創設の動きが活発だ。音楽之友社の様な専門出版社までもその時流に乗っており。この本はその「ON BOOKS21」シリーズの一冊。タイトルは「レゲエ入門」だが、さすがに音楽専門の出版社、「入門」にしてはやけに専門的。特にマニアではなく、自分で音楽を演奏をする訳でもない私の様な一ファンにとっては、レゲエを生んだジャマイカという国の社会状況及び、ミュージシャンの生い立ちなどが面白かった。漠然とアフリカンリズムとアメリカのリズム&ブルースを融合したのがレゲエなどと思っていたが、黒人のみならず中国系やインド系もその発展に貢献していたとは勉強になった。ジャマイカではスカから発展したレゲエは今は「ラガ」と呼ばれるダンスビートを前面に出したリズムが主流となり、狭義のレゲエの時代は終わったとの事。そうなると例に依って、伝統を守るのはレゲエをリスペクトする海外のミュージシャンという事になるが、ジャマイカルーツのUKレゲエの記述はあるものの、それ以外の国のレゲエの拡がりについても触れて欲しかった。
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■ ボブ・マーリーとともに
2005年06月19日 (日) 03:37 * 編集 *
4309268307ボブ・マーリーとともに
リタ・マーリー 山川 真理

河出書房新社 2005-03-17
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幼い頃に両親が離婚し、親戚に育てられ、十代で未婚の母となる。子連れで結婚した相手は定職を持たず、他にも多くの女性と関係し、外に子どもを何人も作る。その子どもも引き取り我が子として育てる。ここまでは「平均的」なジャマイカ人女性像だが、この著者が人と違うのは、その宿六が後に世界のカリスマとなるボブ・マーリーだという事。ボブ・マーリーが一度しか結婚していなかったというのも意外だが、ミュージシャンとして現在でも活躍する著者のリタ・マーリーのこの回想録は、ボブ・マーリーを神格化することなく、その派手な女性関係や周囲とのトラブルをも描き、なおかつボブ・マーリーの偉大さも伝わる興味深い書。ただ、あくまでも主人公はリタ・マリー自身であり、ジャマイカ人女性の光と影がこの本のメインテーマと言えるだろう。何やら日本風の「芸人の女房」のイメージにも重なるところがあって面白かった。私は島国でJAで始まる両国は勝手に兄弟国と思っているが、ジャマイカ人女性と日本人女性って、どっちが自由なんだろうと、ふと考えてしまった。
# * ジャマイカ * Comment (0) * Trackback (1) *
■ ルーツ・オヴ・レゲエ
2005年05月17日 (火) 03:02 * 編集 *
ルーツ・オヴ・レゲエ―最初のラスタレナード・ハウエルの生涯
エレン リー H´el`ene Lee 鈴木 ひろゆき
音楽之友社 (2003/10)
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通常2〜3日以内に発送


原題が"Le Premier Rasta"というフランス語のラスタファリアン先駆者レナード・ハウエルの伝記の邦訳。「ラスタ」(正確にはラスタファーライ)は日本でも十分、市民権を得ていると思うが、音楽系出版社の邦題はカタカナ英語の「ルーツ・オヴ・レゲエ」。ラスタがレゲエのルーツかどうかは、この著書でも触れられているが、あくまでも主題はレゲエではなく、独立前のジャマイカに花咲いた「ラスタファーライ」の歴史をその中心人物であったハウエルの生涯を通して紹介する本である。ラスタがアフリカ唯一の黒人独立国エチオピア皇帝ハイレ・セラシエを神格化し、後のマルコムXにも通じる黒人ユートピア思想を唱えた事は知られているが、キリスト教の他に、インド人からのヒンドゥー教の影響が強く、中国人とアラブ人も経済的な面で関わっていたとなると、まさにジャマイカ的な混沌としたクレオール文化の賜物であった事が分かる。それにより、一部セクト化した宗派を除けば、宗教的定義が困難だという。そうしたラスターファーライの妖しい魅力を伝えると同時に、貴重なジャマイカ現代史でもある。
☆☆☆
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