2011年01月22日Sat [01:00] マラウィ | 本・雑誌 |読書メモ  

風をつかまえた少年

風をつかまえた少年風をつかまえた少年
ウィリアム・カムクワンバ ブライアン・ミーラー 池上 彰(解説)

文藝春秋 2010-11-19
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マラウィで貧困の中、中学を中退したのにもめげずに、風力発電機を独学で設置したこの少年はそのジャーナリスト好みの題材もあってかなり話題にはなったのだが、現在ではそのお陰もあって米国の大学に留学中だという。その予定調和の進路が妥当なのかどうかは分からんが、当然、本の一冊も出るということで、ジャーナリストが協力という形で自伝。当然、その発電機の話題が中心となると思いきや、それは最期の3分の一くらいで、中心は政情不安による食糧危機の話。ほとんど中国の大躍進の頃の話かと思うくらい、深刻な状況であった様で、最近また各国で多発している食料危機による暴動の背景なども考えさせられるものがある。この国に関しては知るためのも出ているし、青年協力隊で行って、ヒットチャートに登場した日本人の本もあるので、何となく身近には感じるのだが、そうした平和的な一面の裏側で、普通の国民、つまり普通の農民の暮らしが如何なるものなのかということは知って然るべきではあろう。

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2010年03月17日Wed [00:21] マラウィ | 本・雑誌 |読書メモ  

マラウイ記

マラウイ記―機械エンジニアが見たアフリカの小国マラウイ記―機械エンジニアが見たアフリカの小国

南船北馬舎 2009-06
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JICAのシニボラでマラウィに行っていた人の滞在記。団塊後半の実直に生きてきた人なのだろう。仕事に関してはとにかく怒っている。マラウィ人はやる気がない、図面が読めない、援助依存体質だ等々。この辺は率直な感想なんだろうが、おやっとおもったのは、マラウィ人の中国人観についての箇所で、とにかくマラウィ人は中国人を忌み嫌っているので、こんなに作業場を汚くしているのは中国人と同じだと言うと、効果覿面なのだという。日常生活では、案の定、「ニイハオ」とか話かけてくるマラウイ人が多いので、その場合、無視するか、しつこい場合、「何だねモザンビーク君」などと答えるのだという。そうするとマラウィ人は怒るそうだが、そこで話しかけるときは相手の国籍をまず尋ねろと諭すんだとか。しかし、「チュンチュンチャン!」などと言ってくる連中とは違って、少なくとも「ニイハオ」とか声かけてくるマラウィ人は悪気があってのことではないだろう。というか、日本語が中国語と全く違うなんてことは、相当な知識階級ではないとアフリカ(中南米や一部ヨーロッパでもそうだが)では想像だに出来ないことではないのかな。日本人だって、来日したマラウィ人には「ハロー」って声をかけるのは普通だろうし、日本人に中国語で話しかけることは彼らなりに親しみを込めているつもりだと思う。そういうことを理解してかどうか分からんが、同じシニボラ仲間に自分からマラウィ人に「ニイハオ」と声をかける人がいたそうで、著者は日本人としての誇りはないのかとか罵倒している。シニボラや青年隊の多くはマラウィ人をバカにしていて、ただ旅行気分で来ているだけだなどと怒っておるのだが、自分も結構、マラウィ人をバカにしている部分があるんじゃないかな。それで、「瞳が輝いている子どもたち」だけが希望となってしまうのだが、どうも途上国はこのパターンばかりだな。

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2009年03月21日Sat [09:11] マラウィ | 本・雑誌 |読書メモ  

小児科医、海を渡る

小児科医、海を渡る―僕が世界の最貧国で見たこと小児科医、海を渡る―僕が世界の最貧国で見たこと
黒岩 宙司

いそっぷ社 2008-06
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いそっぷ社というのも知らんトコなのだが、反天皇制の版元みたい。この本はタイトル通りの話で、行き先はマラウィ(青年隊)、ラオス(WHO)で、反権力とか、政治批判も結構あるんだけど、本人はノンポリを自認している医者らしい。今は東大の先生で、経歴的には公衆衛生の出世階段をステップアップしてきた人の様で、将来、WHOとか政治の表舞台に出る可能性もありそうな感じもする。その名刺代わりの本という訳ではないのだろうが、自伝というより、私小説の様な印象。その意味では、文章力がある人なのだと思うが、子どもたちは貧しいが、瞳はキラキラ輝いているといった陳腐の王道表現が随所にあるのは気にかかる。もっとも、現場で人の死と日々向き合い、絶望的な貧困を目の当たりにした日常を送ってきた身となれば、そうでも思わなければやっていけなかったところはあるだろう。マラウィの青年隊は89年の話だが、100人もいたというのは驚き。当時は悪名高きバンダ政権の時代だが、マラウィが「援助優等生」というのは、最近も中国と台湾を天秤にかけたり、アパルトヘイト時代の南アと通じたりと、意味するところは「貰い上手」ということか(これに関しては、中国の方が一枚上手だったという話もある)。当時の厚生大臣や名誉教授の実名批判なども出てくるのだが、この辺は告発というより、物語の効果を狙ったという感じがした。「看護婦」という呼称に拘っている医師が多いのは知っているのだが、これも物語の「時代考証上」そうした様な気もする。実際に自分が経験したことがベースで、全てが脚色したものではないのだろうが、どうせドラマとして書いたのなら、もっと徹底しても良かったのではなかろうか。アフガニスタンで自身の性欲のことを書いた医師もいたが、やはり、ヒューマニズムだけではちょっと物足りない。最近は世の中の医師を見る目というのも変わってきているのだし。

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自分に何ができるのか?答えは現場にあるんだ―青年海外協力隊アフリカの大地を走る自分に何ができるのか?答えは現場にあるんだ―青年海外協力隊アフリカの大地を走る
山田 耕平

東邦出版 2007-12
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このマラウィでヒットチャート1位になったという青年隊の人は、前に何かでみたことがあったのだが、元々中国語の人だとは知らなかった。何でも愛知大卒中国学部卒だそうだが、大陸から台湾に転向というのは、よくあるパターン。しかし、台湾時代に「ドラえもんの歌」でCDデビューをしているという。それを名刺代わりに青年隊を受験して、合格したというのだが、最近は新卒資格なしでも受かる様になったのか。青年隊では、資格なしはポン語教師に廻されると聞くが、特技の中国語が使える大陸行きではなく、この人はマラウィの農業普及員になったとのこと。とはいえ、農業の知識なんぞゼロなので、結局、援助物資引き出しの担保として置いとかれるという、よくあるパターンになるところだったのだが、そこでCDデビューという「経験」が生かされた訳だ。前にも、ポーランドで「島唄」をやった青年隊の本を読んだが、どうせ何も出来ない若造を送るんなら、こういうお祭り好きの人間を送った方が「結果」は出るだろう。その辺をJICAも気づいていたのかもしれない。で、歌の方は、まあアレなんだけど、たしかにPVに出ていたミス・ユニバーシティのネーチャン可愛いね。

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2005年05月17日Tue [20:29] マラウィ  

マラウィを知るための45章

マラウィを知るための45章
栗田 和明
明石書店 (2004/02)
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このシリーズのマラウイ編が出るとは思わなかった。著者はどうも自ら売り込んだらしい。マラウイへの愛情がたっぷりのナイスな一冊。この国はHIV感染率世界一位とか、大統領の好みでミニスカートが禁止とか、(北朝鮮と一緒)ぐらいしか知らなかったので、知らない事だらけで、ああ勉強になった。
☆☆☆

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