世界読書旅
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■ キューバ 
2008年05月24日 (土) 22:18 * 編集 *
キューバ 革命と情熱の詩 (地球の歩き方 GEM STONE 3)キューバ 革命と情熱の詩 (地球の歩き方 GEM STONE 3)
(2007/01/27)
地球の歩き方編集室

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「地球の歩き方」もどんどん暖簾分けしてきているが、これは「GEM STONE」というシリーズらしい。要はガイドブック兼用のビジュアル旅行書。巻末の参考文献までビジュアル化されているのだが、「地球の歩き方」とはいえ、これはショボい。もちろん「ゲリラ戦争」が参考文献に入っている訳はないのだが、太田昌国が執筆者に名を連ねていたりもする。ということで、お決まりのゲバラ、ヘミングウェイ、ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ、野球、葉巻、ダイキリetcなんだけど、ビジュアル版だけあって、それほど苦にはならない。写真にはキューバ革命3周年記念写真コンクールに砂川闘争の写真で入選し、キューバに招待されたという人も写真と文を寄せており、この辺りも渋い。もちろん、基本は観光宣伝本なので、パラデロとかリゾート気分も満載なのだけど、医療と教育というキューバの傑出した分野もちゃんと、取り上げているのはエラい。とはいえ、配給制や、外貨規制など苦しい部分も外しておらず、基本的には良い編集だと思う。特徴的なのはクラシックカー図鑑が載っていることで、執筆者も車ライターの人らしい。このテーマは、車好きにとってはキューバで定番なのだけど、クルマ嫌いの私でも解説付きだと興味深いものがある。カストロもいよいよというところまで来てしまったが、いろんな意味で奇蹟のこの国が、今後ドミニカ共和国並みになってしまうのか、或いはベネズエラをテコに巻き返しを図れるのか、注目したいところである。
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■ いしいしんじのキューバ日記 
2007年11月23日 (金) 01:48 * 編集 *
いしいしんじのキューバ日記いしいしんじのキューバ日記
(2006/12/21)
いしいしんじ

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この「いしいしんじ」という人は町田町蔵とか中島らもなんかと共著を出していて、有名な人なのかも知れないのだが、私は全く知らん人だった。一応、小説を書いている人らしく、こういう文体が特徴なのかもしれないが、そんな情報がインプットされていない状態で読むと、新風舎以下、ブログ並といった程度のものとしか思えない。せめて写真でもと思うのだが、意味の無い動物の写真ばっかで、何しにキューバまで行ってんじゃいとも思う。ガイドとかドライバーの説明はあるのだが、「園子さん」という人がどういう人なのかは分からんし、身内向けの旅行報告みたいなもんだろう。どうもネット日記(ブログ?)の一部らしく、本人としても、私的記録として日記をつけてきたつもりだったのかもしれない。そこは「作家」なので文字ある作品は書籍化という道が開けるのだが、こんな手を抜いたものでも書籍化したもんなのかなあ。ファンはネットで読んでるんだろうし、こんな薄っぺらい本にハードカバー付けて1200円ってのはどうなんだろう。
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■ フィデル・カストロ後のキューバ 
2007年09月09日 (日) 13:53 * 編集 *
フィデル・カストロ後のキューバ―カストロ兄弟の確執と「ラウル政権」の戦略 フィデル・カストロ後のキューバ―カストロ兄弟の確執と「ラウル政権」の戦略
ブライアン ラテル (2006/12)
作品社

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このタイトルも、いよいよ現実的になってきた話ではあるのだが、「歴史上」の人物で今なお現役というのはこの人くらいである。生きている限り引退はないと思うが、やはりもう第一線への復帰は難しいだろう。CIAのキューバ分析官だった著者が書いたこの本の原著は2005年だったらしいが、その後を予測したものとして反響が大きかったらしい。その辺はCIAの情報の確かさの証左になるのだけど、かつてはカストロと「情報」のキャッチボールをしていたみたいな記述もある。今は大学の研究職にある様だが、そこに何らかの「戦略」としての情報も含まれていることは間違いないだろうし、62年からキューバ班所属ということはカストロ暗殺計画にも関与していた可能性もある。もちろんそんなことは何も触れられていないのだが、そうしたことを考慮しても、これは随分と面白いカストロ伝である。当然、「敵」として分析していたのだろうが、英雄伝説に惑わされないプロファイルはさすがである。タイトルにもある様に、現実的事情から著者の関心はラウルの方にもあるのだが、こちらは兄と違って、膨大な演説記録がある訳でもなく、インタビュー記録も少ないので、詳細な性格分析は難しかったと見える。その分、兄の方に記述が偏ってしまった感もあるが、ラウルの人となりは謎の部分が多かったので、かなり参考にはなった。とは言え、ラウルも今年76歳ということなので、「カストロ後」は革命世代以降へと手綱を引き継がなくてはならないだろう。著者はラウルは対米関係改善に動くとみているが、それもフィデルの眼の黒いうちは難しい。そうなると、フィデルがどれだけラウルの「残された時間」を奪うかという我慢比べみたいな展開になってくるのだが、これはアメリカの希望的観測に近いものなのかもしれない。キューバに「人民蜂起」が起きないののも「革命世代」の眼がまだ黒いからということだが、人口の7割を占めるという「革命後世代」の鬱積した不満を「残された時間」で軌道修正することができるのだろうか。
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■ キューバ紀行 
2007年04月01日 (日) 10:33 * 編集 *
キューバ紀行―南の島の「社会主義観光国」を歩く キューバ紀行―南の島の「社会主義観光国」を歩く
ウィルソン・夏子 (2006/10)
彩流社

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『キューバ紀行』というと堀田善衞の岩波新書を思い出すが、こちらは招待旅行ながら革命後初期のキューバで独自の考察を試みた作家の名著とは似て非なるもの。著者はカナダに音楽留学後、結婚永住した人の様で、米国と違い、キューバ渡航が自由なカナダらしく、何度もかの地にバカンスに出かけているらしい。キューバ革命に参加した日系人の話などもあることはあるが、内容的には新風舎に毛が生えた程度の旅行記。もう30年もカナダに住んでいるというから、感覚的にも日本人離れしているところがある様で、キューバ人にせっせと石けんとか生活物資を配ったり、ドルのチップを与えたりもしている。まあ、それもキューバ人の望むところなのだが、なかなかこうした「資本主義の施し」を自然に行うのは難しいところだ。最近の事情はよく知らないのだが、やはり中南米経由の者と、北米経由の者とではキューバに対する視線が異なる様で、ソ連崩壊後の一番苦しい時期に「あこがれのキューバ」を訪れた私は感動したり、がっかりしたりと随分と心中複雑なものがあったのだが、カナダ人にとってはまずリゾートであり、ヘミングウェイであるというのも、何か思い知らされるものがある。それもゲバラかカストロかということに換言できるかと思うのだが、如何にもマッチョを代表するカストロのファンが北米に多いというのも頷ける話だ。サダム・フセインとかオサマ・ビン・ラディンなんかでもそうだが、この辺は近親憎悪的なものがあるのだろう。金正日がいくら吠えても、「男性性」が欠落した儒教王朝はあくまでも異質なものであり、アメリカ人の憎悪の対象にすらならないというのが将軍様にとって屈辱なのかもしれない。真珠湾とか9.11までとはいかなくても、自分で武器を持って戦った人間ではないとアメリカも相手として認めないのだが、もう現実的な話である「カストロ後」は一気に「北朝鮮扱い」となってしまうのではなかろうか。

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■ フィデル・カストロ
2005年10月10日 (月) 02:51 * 編集 *
4886835414フィデル・カストロ―世界の無限の悲惨を背負う人
田中 三郎

同時代社 2005-02
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前回読んだのは元英国大使による400ページの大著だったが、こちらはそれを上回る600ページを超す元日本大使によるカストロの伝記。何で同じ時期の出版になったのかは分からないが、読んでみると、同じ様な背景の著者が書いたとは思えないほど、対象的な本。結論から言うと、この元駐キューバ大使には驚かされた。まるっきりのカストロちょうちん本。正にチャイナスクールも真っ青の「ウルトラキューバスクール」としか言い様がない内容。最初は抑え気味だったものの序々に暴走を始め、最終章ではカストロをキリストに準えて、「後光がさしていた」「体中に衝撃が走った」と本当に神格化してしまう。著者はアパルトヘイト時代の南アや、冷戦期の東欧にも勤務していたらしいが、そうした経験からキューバに「人間の顔をした」社会主義ユートピアを見い出したのかもしれない。キューバ社会の革新性は否定できない事実ではある。またソビエト型権威主義とも、中国型皇帝主義とも無縁の「生きる伝説」であるカストロには、共産主義の功罪を知る人間でも、会った瞬間にイチコロにしてしまう魅力があるのは事実だ。しかしだ、このヒトは日本大使である。個人の思想は自由であるが、ペルー日本大使公邸を占拠したMRTAの行為を正当化したり、キューバのアンゴラ出兵を称賛したりという事は大使としての資質が問われる。本の内容に話を戻すと、とにかく目が眩まんばかりのカストロ信者ぶりである。カストロがよくふらっと日本大使館に現れるという話は、聞いた事があるが、なんとなく裏が見えてきた感もある。本当に逆プロパガンダを狙った「ホメ殺し本」とも疑えるくらい凄い文体だ。読んだ事がないが「金日成伝」とかの類いである。これはキューバが法律で禁じている個人崇拝にあたるかもしれない。著者の趣味なのか、全く関係ないオスカー・ワイルドがやたら登場して、無理やりカストロと関連づけられたり、シュバイツアー、ヘレン・ケラーからプラトン、カントなどの偉人までもカストロと同一視するのは、殆どこじつけの世界である。他にもスペイン語のVの発音をご丁寧に全て「ヴィ」に直したりなど、ツッコミどころが多いトンデモ大使であるが、オックスフォード卒の元大使は欧米社会のカストロに対する無理解を説くために、一刻も早く英語版を出したいそうだ。でも、この本の参考文献は全部英語なんですけどね。先に「英語」で出版した元英国大使も天国で失笑しているだろう。
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■ ゲバラの国の日本人
2005年08月22日 (月) 14:51 * 編集 *
4768488846ゲバラの国の日本人―キューバに生きた、赴いた日本人100年史
ロランド・アルバレス マルタ・グスマン 西崎 素子

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キューバの日本人移民についてまとめた本。戦前のサトウキビ農園から、戦時中の松島(イスラ・デ・ピノス、後の青年の島)強制収容。そして戦後、技術指導でやってきた日本人までを網羅した日本人移民100年史の形態をとっている。元々、キューバ人によるキューバ人の為の本なので、著者は序文で「日本人の方はこの先を読まれると、批判をもたれるかもしれないが.....」などと書いているが、批判など持ちようもない。そこに書かれているのは、日系人に対する賞賛ばかりなのだから。批判というか怒りを覚えるとしたら、このタイトル!原題は「キューバの日本人」なのに、なんじゃいこれは!キューバはいつからゲバラの国になったんだ!アルゼンチン人のゲバラがキューバに来る前の話が大部分を占めるというのに。こんな友好本までゲバラに便乗すんな!
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■ 強くて楽しいキューバ
2005年07月09日 (土) 02:56 * 編集 *
4938643200強くて楽しいキューバ―カストロの国の体験記
戸部 良也

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この著者は野球本を良く書いている人らしい。松井本から長嶋本、さらには「マウンドの太陽荒木大輔」なんてのもある。この著書もキューバの野球に取材した本。よってこの著者は、よくいる「キューバ革命信者」ではなく、あくまでも「野球信者」なので、野球好きのカストロは登場しても、ゲバラの話は全く出てこない。当然、キューバ政府のお膳立ての取材ツアーだが、意外(失礼!)にキューバ社会を視る目が鋭かったりする。特に結末はお見事。
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■ チェ・ゲバラ 革命を生きる
2005年06月21日 (火) 02:58 * 編集 *
4422211803チェ・ゲバラ―革命を生きる
ジャン・コルミエ

創元社 2004-12
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いささか食傷気味になってきたゲバラ本。例によって写真満載の安直な作りだが、最後に資料編として演説文や、母親の手紙、当時の新聞記事タイトルなんかもついているのは良い。

英雄の条件
若いうちに名を成す。
そして早逝する。それも非業の死を遂げる。
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■ フォト・ドキュメント ゲバラ―赤いキリスト伝説
2005年06月18日 (土) 03:56 * 編集 *
4562038438フォト・ドキュメント ゲバラ―赤いキリスト伝説
アラン アマー Alain Ammar 広田 明子

原書房 2004-09
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副題に赤いキリストとあるが、ここに掲載されているゲバラのデスマスクはまさにキリストのそれだった。最期の地となったボリビアでは農民の間にその噂があっという間に広まり、救世主の死に準えたらしい。そして処刑に関与した人物は次々と変死したとか。従来のゲバラ本とは違って、ゲバラ自身が裏切り者の処刑に積極的に行った事や、複数の女性関係、キューバでの孤立、コンゴでの挫折など負の遺産も紹介。
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■ キューバに吹く風
2005年06月11日 (土) 22:26 * 編集 *
4876482128キューバに吹く風
早乙女 勝元

草の根出版会 2004-11
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この著者で、このシリーズだから、革命万歳になるのは仕方ないのだけど、時勢なのか、著者の筆ではなく、第三者の記名コラムという形で、政府の硬直性を批判した箇所があった。キューバ大使館も全面バックアップした本だけど、どういう攻防があったのだろうか。
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■ カストロ、銅像なき権力者
2005年06月09日 (木) 02:14 * 編集 *
カストロ、銅像なき権力者
戸井 十月
新潮社 (2003/06)
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タイトルの意味を補足すると、キューバでは存命の指導者を銅像や肖像画などで偶像化する事を法律で禁止しているのでカストロの銅像も肖像画もない。同じ「ならず者国家」でも、某国とはえらい違い。この本は永遠の「団塊青年」である著者が、カストロに会いたい会いたいという気持ちをそのままルポにしてしまったという、ある意味凄い本。
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■ CUBA ユーウツな楽園
2005年05月31日 (火) 00:43 * 編集 *
CUBA ユーウツな楽園
CUBA ユーウツな楽園
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田崎 健太 横木 安良夫
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在庫切れ


雑誌のグラビアページの様な旅行記。写真だけ見てれば良し。
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