2015年06月08日Mon [21:41] シエラレオネ  

アフリカの内戦と武装勢力

アフリカの内戦と武装勢力―シエラレオネにみる人脈ネットワークの生成と変容アフリカの内戦と武装勢力―シエラレオネにみる人脈ネットワークの生成と変容
岡野英之

昭和堂 2015-02-27
売り上げランキング : 221210

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


博論もの。研究書的部分よりもエキサイティングで楽しめる読みものであると自負している様だが、やはり背景が分からないと楽しめない。というか著者あるいは著者の周囲と違って、一般読者はシエラレオネも武装勢力も非現実的な世界であるから距離感に差があるか。シエラレオネの内戦も子ども兵や四肢切断といったその悲惨性やダイヤモンド利権をめぐる紛争といった後進性ばかりがクローズアップされ、たしかに等身大のイメージは沸かない。本書はそうしたステレオタイプな見方を排し、民族紛争であり、武装集団抗争である側面を証言から構成していくのだが、やはりエキサイティングな物語にするには正義と悪の二項対立的な非現実の眼差しが必要か。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2013年03月06日Wed [01:26] シエラレオネ | 本・雑誌 |読書メモ  

両手を奪われても

両手を奪われても―シエラレオネの少女マリアトゥ両手を奪われても―シエラレオネの少女マリアトゥ
マリアトゥ カマラ スーザン マクリーランド Mariatu Kamara

汐文社 2012-12
売り上げランキング : 460019

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


YAコーナーにあった本だけど、話は結構グロい。子どもが子ども兵に両手を切断される訳だが、切断された腕はまだ神経が通じていた様で、ぴょんぴょん飛びはねていたとか。自分の腕の最期をそんな風に観察していたのもスゴいが、両腕切断されて放置されたも、出血多量で死ぬとは限らないのか。この子は自力で何キロも彷徨って助けを求めたそうだが、この辺の村ではそうやって、子どもをダシに使い、後から反乱兵がそれを口実に村を襲うというケースがあって、中々、助けてもらえなかったらしい。しかし、腕を切断される前に、別の男にレイプされて、腕がないまま妊娠出産。赤ちゃんは後に死亡したらしい。その前にFGMを経験しているのだが、これが12歳の人生か。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2009年01月01日Thu [01:32] シエラレオネ | 本・雑誌 |本読みの記録  

戦場から生きのびて 

戦場から生きのびて ぼくは少年兵士だった戦場から生きのびて ぼくは少年兵士だった
忠平美幸

河出書房新社 2008-02-12
売り上げランキング : 59788

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


久々のシエラレアネ本だけど、当然の如く内戦もの。「知るための」は出そうにないが、これもタイトルの文末が「て」で、野蛮な故国で悲惨な目にあったけど白人に助けられて、今は白人国でハッピーに暮らしてるよという「されてもの」の系譜か。この著者は米国行きだそうだが、何でもスタバが宣伝する本に採用されて、大ベストセラーになったのだとか。スタバもフェアトレ筋から突き上げ食らってるみたいだから、メセナみたいなもんだろうが、少年兵士問題は、あちらの人権屋さんにとって、児童労働、児童買春を上回る究極の敵なのであろう。この本もYAコーナーにあったのだが、最近、こうした子どもに世界の子どもの悲惨を知らしめる手のヤツが多い。私みたいな汚れたオトナの読書家など相手にしたくないのかもしれんが、この著者が出国できる契機となったのも、国連の「国際子ども会議」で演説する機会が与えられたからだという。その面接の様子なども書いてあるのだが、シェクスピアの独白を得意としていたことも、この少年が選ばれた一因だった様だ。人を殺し、盗みをしというのは、この国に生きる少年たちにとって、さほど珍しいものではないのかもしれないが、スタバでコーヒー飲んでる様なアメの「リベラル」にとっては効くクスリなのかもしれん。著者はわりと色白で、白人だかレバノン人の血が入っていると思うのだが、そうした黒人内の「肌の色」の意識みたいなものも知ることができる。その辺が関係しているのかどうかは分からんが、看護師さんとの恋愛話はマンガみたいなもん。少年とはいえ15歳だったら、向こうでは立派なオトナのはずだし、クスリもやってラリって生きるか死ぬかをやっていた兵隊が、ちょっと年上の看護師さんに翻弄されるもんなのかな。まあシエラレオネの少年だって、年上のお姉さんに恋してはいけないという法はないんだけど。しかし、ギニアに脱出したところで話が終わってるのは何でだろう。その後に紆余曲折があったと思うのだが、米国市民権の審査がまだ終わっていないのかな。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2005年05月17日Tue [22:56] シエラレオネ  

世界で一番いのちの短い国

世界で一番いのちの短い国―シエラレオネの国境なき医師団
山本 敏晴
白水社 (2002/11)
売り上げランキング: 2,668
通常4~5日以内に発送


タイトル通り平均寿命が世界一短い国で、医療活動に携わった医師の記録。2003年の平均寿命が38才だそうだ。2002年の統計だと28才!1年で4才も平均年齢を上げるのもまた凄いと思うが、内戦が終結したからか?乳児死亡率を改善したからか?はたまた信頼出来る人口統計がとれたからか?
★★

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑