2015年07月02日Thu [11:56] スーダン  

行くぞ!ロシナンテス

行くぞ!ロシナンテス  日本発 国際医療NGOの挑戦行くぞ!ロシナンテス 日本発 国際医療NGOの挑戦
川原 尚行

山川出版社 2015-05-30
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医者の国際医療NGOものも多いけど、日本では講演活動をメインとしている人たちの本はどうもリア充の啓発みたいで面白くないな。高校生ぐらいなら感銘を受けて自分も世界の困っている人たちを助けるんだという気持ちにはなっただろうが、消耗品として本を消化している身にはどうしても他人事にしかならない。医者で元ラガーマーンで、スーダンで医療活動となると、凡人とは違うのだろうけど、本人は普通の人をアピールしつつ、これまでのスポ根人生を熱く語る。嫁に愛しているなどと記せるところも凡人ではないのだが、家族関係も娘、息子がボランティアの道に入って完璧らしい。

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2013年12月11日Wed [03:07] スーダン | 本・雑誌 |読書メモ  

わが盲想

わが盲想 (一般書)わが盲想 (一般書)
モハメド・オマル・アブディン

ポプラ社 2013-05-16
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ポプラにしては面白い本だった。高野秀行が手を入れた疑惑もあるのだが、高野は著者の日本語はホンモノだとしているので、そう信じるとしよう。盲留学生のは韓国人が書いたものもあったが、スーダン人留学生は障害者でなくとも十分レアである。戦火を逃れ来日し、障害に負けずに祖国の復興を夢見て苦学するといったステレオタイプでも通じたのだろうが、逆にそうしたイメージを裏切ることで成功したと言えよう。兄弟3人が視覚障害者というのは日本であることなのかどうか分からんが、たしかに近親婚は疑われる。韓国の障害者差別と近親婚忌避も相関性があるのかもしれんが、日本の植民地政策を巡って韓国人留学生と険悪なムードになったこともあるらしい。外大のゼミで教員と激論になったというのはひょっとして南スーダンの関係か。

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2010年06月05日Sat [15:49] スーダン | 本・雑誌 |読書メモ  

もうひとつのスーダン

もうひとつのスーダン 日本人医師川原尚行の挑戦もうひとつのスーダン 日本人医師川原尚行の挑戦

主婦の友社 2010-03-12
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スーダンの日本大使館に医務官として勤務していた人が、外務省をやめて立ち上げた医療NGOのPR本みたいなもの。写真家に支援者がいて写真がメインになっているので一見、写真集だが、主宰者の自伝と写真とPRが一体になっている。もうひとつのスーダンというのはダルフール以外のという意味だそうだが、ダルフール支援者はダルフールをもうひとつのスーダンとか称するのでややこしい。いずれにしても政府や大使館の管轄下にある村での支援事業ということなのだが、なぜかスーダン・サッカー協会の支援もしている。30年のキャリアを誇る写真家がスーダンという国を全く知らなかったというのもなんだが、ダルフールを「第一のスーダン」と定義しなくてはならないのはNGOの世界ではダルフールにばかり資金が集まるからであろうか。「アラブ系」が「黒人系」を虐殺しているダルフールや「イスラム教徒」が「キリスト教徒」を攻撃している南部みたいに欧米好みの「目玉」がない上、最近は中国との関連もあるから、なかなか政府管轄地に国際支援は集まらないのだろう。写真家の人も撮影にはずいぶん苦労した様だ。三代続けて誕生日、性別が同じというのは医師家系のなせる技なのだろうか。花園の話はどうでもよかったけど。

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2010年05月01日Sat [00:28] スーダン | 本・雑誌 |読書メモ  

悲しみのダルフール

悲しみのダルフール悲しみのダルフール
真喜志 順子

PHP研究所 2010-04-08
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ダルフール問題は欧州の「裏庭」であるアフリカであることや、中国が関わっていることもあってか、欧州と日本とではどうも温度差があるのだが、「アラブ人」が加害者で、同じイスラム教徒である黒人を弾圧しているとなると、イスラムフォビアでなくレイシズムですよということで、パレスチナやイラクで臑に傷がある欧米もサハラ以南アフリカを巻き込んで大手を振って批判できるというもの。主人公はアラブ系と違って女性に開放的なアフリカ系女性イスラム教徒で、教育を受け医師となったものの。ジャンジャウィードに襲われた人たちを治療したことから、秘密警察にマークされ、自らもジャンジャウィードのレイプされてしまいイギリスに逃れたという如何にも西欧が好みそうなバックグランドの人。ちなみに性器切除もしている。いわゆる、野蛮世界で抑圧されていた女性が西欧に移住して覚醒するという「されてもの」の系譜なのだが、亡命申請の後押しとして物語が宣布されるという事情もある様だ。「生きながら火に焼かれて」以降、結構いい加減な話も乱造されたみたいd、人種差別を告発したつもりが、逆に訴えられミイラ取りがミイラにといったケースも多々あったらしい。そこで、西欧社会もバラ色には描かず、白人の人種差別にも触れる。野蛮を一般かせず、必ず「良心的な人」も登場させアリバイを作るといった雛形ができあがっている様で。この物語にはなんと中国人漢方医が幼少時代の主人公を救うという話も出てくるのだが、その時代に新華僑でない中国人老医師がダルフールの田舎町にいるというのもなんだか。エピローグで全ての元凶は中国だみたいに非難しているからバランスが必要だったのかもしれないけど。

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2009年04月19日Sun [23:57] スーダン | 本・雑誌 |感想  

ダルフールの通訳

ダルフールの通訳 ジェノサイドの目撃者ダルフールの通訳 ジェノサイドの目撃者
山内 あゆ子

ランダムハウス講談社 2008-07-25
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しかし、世界レベルではかなりのイシューとなっているのに、ダルフール本は日本では出ないな。「アラブ人イスラム原理主義政権」が黒人系イスラム教徒を殺戮しているという白人キリスト教徒とかユダヤ人にとっては、イスラームではなく「アラブ人」を攻撃出るたまらない構図になっているのがダルフールなのだが、そこに「中国」が結びついているのも一石二鳥か。あれだけフリチベが盛り上がった日本だが、なぜかダルフールにコミットする人は少ない様だ。欧米ではチベットよりダルフールがオリンピック・ボイコット運動の柱となっていた(スピルバーグとか)のだが、日本がチベット一色なのも、宗教的事情か。左翼陣営もパレスチナとイラク、「反米」、「日本赤軍」もあって、「アラブ人」はほとんど抑圧される正義の民みたいな位置づけだから、欧米主導のダルフールには手を出しにくいところか。ということで、米メディアが熱心なダルフールだが、ニコラス・クリストフも遠征してきたのだという。ニコラスは相当ビビッていたみたいだが、それでも取材となるとプロ意識を発揮して、通訳だった著者は大した奴と評価している。それ以上に評価されているのが、ナショナル・ジオグラフィックの取材で来たポールという男だが、これは通訳、運転手と共にジャンジャウィードに生け捕りにされ、スーダン政府に引き渡され生きるか死ぬかの修羅場を共有した者同士の友情というものもあろう。この辺の話がヤマ場となっているのだが、前半はちょっと冗長。

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2005年06月13日Mon [12:27] スーダン  

奴隷にされた少女メンデ

4789723666メンデ―奴隷にされた少女
メンデ ナーゼル ダミアン ルイス Mende Nazer Damien Lewis

ソニーマガジンズ 2004-10
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アラブにとってのチベットがスーダンのヌバである。チベット同様、独自の文化を持つ民族が「野蛮性」を理由に異民族に支配されるという構図は、自称「人権派」の白人にとっては、攻撃どころ満載の対象であろう。そしてその相手が宿敵のアラブ人と来れば、イラク侵攻の正当性と、パレスチナ問題から眼をそらしたいユダヤ系や、米英マスコミの絶好な餌食である。ヌバの独自文化を白人社会が眼を向けるきっかけとなったのが、親ナチの疑いがあったレニ・リーフェンシュタールによる写真集であったというのも皮肉ではあるが。しかし、この奴隷制度の犠牲となった少女の手記をどう読むかは読者の自由意識にまかされるべきだ。難民認定を巡って同じ種の批判にさらされている日本にとっては、どこに人権と人道主義があるか、どこに内政と外交の境界線を引くべきか、参考になるケースであると思われる。

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2005年06月10日Fri [16:09] スーダン  

スーダン もうひとつの「テロ支援国家」

スーダン―もうひとつの「テロ支援国家」
富田 正史
第三書館 (2002/09)
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かつてサウジ国籍を剥奪されたビンラディンがスーダンに移り、結構、規模の大きな事業をしていたのは有名だが、北部のアラブ系による南部の黒人系住民の虐殺は現在進行系の問題である。ただ加害者がアラブ人ムスリムで、被害者がキリスト教徒黒人という構図は最近の英国の白々しいアフリカ支援の動きを合わせてみると、政治とはプロパガンダである事を実感させられる。この出版社が「もうひとつのテロ支援国家」なる副題の本を出すのも、同じ様な法則なのではあるが。

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