2017年05月21日Sun [06:03] ケニア  

「統治者なき社会」と統治

「統治者なき社会」と統治―キプシギス民族の近代と前近代を中心に「統治者なき社会」と統治―キプシギス民族の近代と前近代を中心に
小馬 徹

神奈川大学出版会 2017-04
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神奈川大学出版会は初読かと思ったら、過去に2冊も読んでた。教員の既出まとめ集。キプシギス民族とはカレンジンのサブ・グループになるのか。カレンジンは前大統領のモイがあおうだが、93歳で存命なんだな。ムガベと同い年だが、サブサハラでは相当な高齢になろう。もっとも適切な医療機関にアクセスできれば、ケニアも日本もそう寿命に差が無いであろう。モイの出身部族は分からんが、カレンジンは最大民族のキクユへの対抗上、まとめられた民族なのだろうか。キプシギスはカレンジンの中のマジョリティである様だ。そうした政治背景ではなく、文化側面の研究者らしい。最後の挨拶についての論文は全く関係ない話が大半なのだが、マサイとかソマリといった日本で知られた民族の話も入っている。キプシギスは陸上選手で知られているらしい。

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2016年09月20日Tue [03:09] ケニア  

アフリカゾウから地球への伝言 

アフリカゾウから地球への伝言アフリカゾウから地球への伝言
中村 千秋

冨山房インターナショナル 2016-06-29
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文春新書のも読んだ記憶があるけど、14年も前だったかな。その続編という位置づけとのことだが、前半は「先生と私」みたいな話になっている。こうした研究の初志貫徹ができる人は尊敬する恩師と巡り合ったのではなく、最初から尊敬する師の下に行くというのが秘訣か。その業績を尊敬しているのだから、多少の性格の粗も許せるし、押しかけ女房みたいなものだから、自分に対する評価なども期待しない。若い時は悩んだ時期もあったみたいだが、アフリカという土壌もあってか、余計な柵に囚われず、吹っ切れてる感じもする。

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2016年07月11日Mon [02:14] ケニア  

ケニアへかけた虹の橋

ケニアへかけた虹の橋: 30年の国際ボランティア活動ケニアへかけた虹の橋: 30年の国際ボランティア活動
「少年ケニヤの友」

春風社 2016-02-10
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「少年ケニヤの会」と覚えていたのだが、「少年ケニヤの友」だったか。85年から活動しているいうから老舗で、ケニアでは日本のNGO登録第一号だそうな。元々、ケニアで鉱山経営をしていた人と、ケニアに文化人類学の研究で来ていた人が当地で出会って結婚し、ナイロビの居を構えたところ、そこが現地日本人の「サロン」みたいなって、活動が始まったという。奥さんの方は袈裟さんという名前の方で、故人であるらしい。その30年の歩みを会報の寄稿文で振り返るというもの。中学生も夏休みにボランティアで参加したりしている。大学生のスタディツアーの受け入れも活発であった様だが、ナイロビ経由だと最近は難しくなっているのかな。

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2016年06月18日Sat [03:57] ケニア  

世界のエリート近くで見たら実際はタダの人

世界のエリート 近くで見たら 実際はタダの人 (日経プレミアシリーズ)世界のエリート 近くで見たら 実際はタダの人 (日経プレミアシリーズ)
布施 克彦 大賀 敏子

日本経済新聞出版社 2015-08-08
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これも商社と国連機関コンビの第2弾らしいが、二人の関係はよく分からん。タイトルはこうなっているが、実際は世界のエリート(自分らも含む)はグローバル感覚があって、英語に不自由しないタダの人で、途上国の庶民は英語も出来ず、外の世界を知らないタダの人であるということで、エリートと庶民の格差を揶揄しているみたいで、イマイチであった。「世界」と日本の二項対立論は海外出羽守として普遍化してしまうのだが、それもタダの人が言う事だから、額面通りに受け取る必要はないか。

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2015年03月04日Wed [02:06] ケニア  

ワンガリ・マータイ

ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉ワンガリ・マータイ: 「MOTTAINAI」で地球を救おう (ちくま評伝シリーズ“ポルトレ”)ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉ワンガリ・マータイ: 「MOTTAINAI」で地球を救おう (ちくま評伝シリーズ“ポルトレ”)
筑摩書房編集部

筑摩書房 2014-12-24
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ちくま評伝シリーズ“ポルトレ。先にノーベル平和賞受賞が決まっていたチェコのハヴェルがケニア政府に弾圧されているマータイを先に受賞させてくれと、辞退したというのだが、そんなことができるのか。受賞者は事前に打診があるのだろうが、同時受賞だと格の問題も賞金の問題も出てくるか。平和賞は一番いわく付きではあるのだが、ケニア政府には中国政府みたいにノルウェーを制裁する力はないので、ハヴェルの判断は間違いではないか。モッタイナイ運動もその実日本が仕掛けたものなのだろうが、今や跡形もなくなったな。

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2014年09月07日Sun [01:30] ケニア  

アフリカに大学をつくったサムライたち

アフリカに大学をつくったサムライたち―ジョモ・ケニヤッタ農工大学物語アフリカに大学をつくったサムライたち―ジョモ・ケニヤッタ農工大学物語
荒木 光弥

国際開発ジャーナル社 2014-01
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日本のODAによる海外大学設立はタイとマレーシアを知っていたが、その嚆矢はケニアのジョモ・ケニヤッタ農工大学にあるのか。それも70年代に遡るらしい。なおエジプトにも一校あって、計4大学とのこと。福田ドクトリンがその背景にあったそうだが、京都大学と岡山大学が幹事校となり、教授陣が送りまれたものの、あくまでケニア国立大学なので、運営やカリキュラムは現地に準ずる形であった様だ。国際開発ジャーナルということで、基本的にプロジェクトX話なのだが、おそらく、政府役人には相当な中間搾取をされたであろうことは想像に難くないが、ケニヤッタ、モイの歴代大統領を始め、学長などのケニア人キーパーソンは丁重に扱われている。その分という訳ではないが、日本へのケニア人留学生の中に具体例を示して悪質なものが多かったことなどが書かれているのは面白い。優秀な学生はケニア側ではなく、日本サイドで独自の奨学金を用意して留学させているらしい。その奨学金はババロア奨学金と言うそうだが、大学設立に尽力した京大教授が現地で食べたババロアにケニアを感じたからというよく分からん理由で命名されたのだとか。

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2013年01月10日Thu [12:08] ケニア | 本・雑誌 |読書メモ  

ケニアの教育と開発

ケニアの教育と開発ケニアの教育と開発
澤村 信英 内海 成治 湖中 真哉 前田 美子 伊藤 瑞規 中川 真帆 大塲 麻代 松永 彩 櫻井 里穂 藤崎 妙子 景平 義文 島田 健太郎 西村 幹子

明石書店 2012-12-06
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オムニバス論文集だが、ケニアの教育を研究している人がこんなにいるんだな。まあ青年隊とかNGOでケニアで教えていたという人は相当な数に上るだろうし、これでもその一部に過ぎないのかもしれない。フィンランド教育研究などと違って、あくまでその問題点を考察するという上から目線になるのは必然ではあるのだが、それこそ成果主義の文脈なら英語教育などはケニアに倣っても良いのかしれない。もちろん、英語で教育するデメリットは計り知れないものであって、ひょっとしたら、「アフリカ的停滞」にも関係しているのかもしれないが、スワヒリ語に一元化できる見通しなどもある訳も無く、英語は武器としてシンガポール的に割り切る必要があろう。

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2012年08月26日Sun [23:55] ケニア | 本・雑誌 |読書メモ  

ケニアのスラムで高血圧を治さない

ケニアのスラムで高血圧を治さない―類化性能と別化性能ケニアのスラムで高血圧を治さない―類化性能と別化性能
岩田 健太郎

克誠堂出版 2011-03
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簡単に言えば、医者がケニアのスラムで一週間ほど診療ボラをしてきたという話なのだが、これはドキュメンタリーではない、観察の定義はどうのこうのとかアドルノまでを引っ張り出してまどろっこしい。どうも主題に捉われず、自分が書きたいことが山ほどあるので、それを書くというスタンスの様で、最初に弁明しておくということみたいだ。ならばこんなタイトルでなくても良かったのではないかとも思うのだが、高血圧治療をしないというか、そもそも高血圧の話なんかあったかな。ケニアへは空港ビザで入ったらしく、イミグレ批判などもあるのだが、日本と違って外国人医師の医療行為はフリーなのかな。米国の臨床もしていた人なので、国際的な免許があるのかもしれんが、逆にそれがネックになって、現地人医師や看護師が国外流出して、国内はもっぱら外国人医師のボランティアに頼っているというのはアフリカでよく見られるパターン。この著者は9.11の頃にバイオテロをテーマにした新書を書いた人か。あれはわりと面白かった記憶があるのだが、作者名が違うってことはどっちがペンネームなのか。語感的にはこっとが本名っぽいが。

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2012年08月19日Sun [01:18] ケニア | 本・雑誌 |読書メモ  

ケニアを知るための55章

ケニアを知るための55章 (エリア・スタディーズ)ケニアを知るための55章 (エリア・スタディーズ)
松田 素二 津田 みわ

明石書店 2012-06-28
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最初にケニアは日本にとってアフリカでもっとも親しみがある国という記述があるのだが、ようやく「知るための」初登場か。ウガンダ、ガーナの後塵を拝したのも痛いが、企画自体は2009年に始まったらしい。マラウィみたいな一人一冊だったら、早かったかもしれんが、例によって関係者総動員体制。松田素二がやはり大御所になるのかな。共編の人はアジ研のケニア政治研究家らしく、この二人はナイロビ大の先輩後輩。ということで、都市、民族、そして政治に力を入れており。歴史、文化、地理はさわり程度。時期も時期だし、当然、マラソン大特集があるのかと思いきや、コラム1本だけ。ワキウリとかワンジル、小林スカウトなど日本関係は名前すら出てこない。スポーツはそのコラム1本だけで、ケニアで一番人気のスポーツがよく分からんのだが、やはりサッカーだろうか。マラソンとか競技人口は多くても、現地でフルマラソンの国際大会ってあるのか。ナイロビは高地で空気が薄くとも涼しくて良さそうだが、歩けない街でマラソン大会は無理か。短距離だとジャマイカみたいに大観衆が詰めかけるなんてこともありそうだが、マラソンは観戦も退屈しそうだし。

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2012年08月15日Wed [23:10] ケニア | 本・雑誌 |読書メモ  

アフリカの奇跡

OUT OF AFRICA アフリカの奇跡 世界に誇れる日本人ビジネスマンの物語 (OUT OF AFRICA)OUT OF AFRICA アフリカの奇跡 世界に誇れる日本人ビジネスマンの物語 (OUT OF AFRICA)
佐藤芳之

朝日新聞出版 2012-07-20
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この著者に関してはケニア本で何度か読んだことがあるのだが、見たことが無いがテレビにも何度か登場しているらしい。ウガンダのワイシャツの人と並ぶアフリカで企業家として成功した数少ない日本人の本ということで、どうせ相場通りのサクセスストリーの英雄譚か説教ものかと思ったのだが、これがかなり面白い自分語りだった。おそらく語り下ろしかと思うが、本筋ではない笑い話を編集が面白くてそのまま入れてしまったのではなかろうか。左目を失明しながら、女性専門のマッサージ師になれれば良いとそのままラグビーを続けたとか、映画の「団地妻」に憧れてセールスマンに応募したが、志望動機を正直に答えて落ちたとか、担当がキャリア女性編集者だったら、セクハラ扱いされそうなスケベ親父ネタも。一度しか会ったことが無いのに結婚した奥さんの話もネタと思わせるのだが、まあアフリカだとそんなこともあるかなという息にさせる。何せ本人が一夫多妻のアフリカでは男は毎日ウソを付かなければ生きていけないとか言っているのだから、何が本当で何がウソなのか分からんものなのだが、ウソだと分かっていても、それを受け止めることが肝心なのだという。「シェーン」みたいなラストに憧れるということで、アフリカ有数のナッツ業者になりながら、創業者の自分を含めて日本人は全員退社させて、100%ケニア人の会社にしてしまったらしい。フェアトレードだとかNGOだとか、結局、「功名」という実利は手離さない連中にはどこか胡散臭さを感じざるを得なかったのだが、この著者の潔さこそが、アフリカ問題の答えの様な気がした。

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2011年07月17日Sun [23:41] ケニア | 映画 |映画  

チョコラ!

映画
チョコラ! [DVD]チョコラ! [DVD]

紀伊國屋書店 2010-05-29
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だいぶ前にブックレットで読んだやつか。
NGOものだったのか。
ノーナレは良いけど、どういう背景なのかよくわからん。

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2011年04月24日Sun [00:22] ケニア | 本・雑誌 |読書メモ  

花のある遠景

花のある遠景 (東アフリカにて)花のある遠景 (東アフリカにて)
西江雅之

青土社 2010-11-25
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原書は1975年のせりか書房版らしい。その後、旺文社文庫、福武文庫、大功社と続き、4社目の復刊なのだとか。もしかしたら、伝説の名作なのかもしれんが、元は「面白半分」に連載されたものというから古い。ネタとなったケニア滞在は1971年のことだそうで、ナイロビの人口も50万くらいなのだが、現地のキユク、マサイ、インド人、イギリス人、日本人の構図には現在とほとんど変化はない感じ。イデオロギー的には無臭の人なので、それに言及している訳ではないが、植民地の人間学としても読める。家主のイギリス人との攻防が面白い。

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