世界読書旅
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■ カリブの風
2005年06月28日 (火) 20:03 * 編集 *
4803404852カリブの風―英語文学とその周辺
風呂本 惇子

鷹書房弓プレス 2004-10
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カリブ諸国文学を国順に、一作家一作品を取り上げ、解説した評論集。取り上げられているのは英語作家のみである。それはカリブ諸国の多くが旧英領である事や、編者の専門がアフリカ系アメリカ文学である事も関係しているのだが、大いに関係していると思われるのが、ここに登場している作家のほぼ全員がアメリカ(一部イギリス)に生活の基盤を置いている事。それはキューバ、ドミニカ共和国、ハイチといった非英語圏の作家も例外ではなく、一様に英語作家である。カリブ諸国に大国は存在せず、職業選択の自由はあっても、選択の幅は狭いのが現状だ。作家という職業を成り立たせるには、当然ながら、国外に発表の場を持たなくてはならない訳で、ここにカリブをモチーフとしたある種の「郷愁文学」といった作品群が国外で生まれる。こうした土着文学ではなく、ディアスポラ文学でもないのがカリブ文学の特徴といえば大雑把であろうが、ドミニカなどの一部を除けば、先住民がほぼ死に絶え、黒人、白人、インド人、そしてクレオールなど、ルーツを他所に持つ住民で構成されるカリブ諸国では「郷愁」もまた、作られなくてはならないものなのであろう。
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■ カリブ文学研究入門
2005年05月17日 (火) 03:10 * 編集 *
カリブ文学研究入門
カリブ文学研究入門
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山本 伸
世界思想社 (2004/04)
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一口にカリブ文学といっても、書かれている言語は英仏など欧州系もクレオールもあり、作家もアフリカ系、混血他様々で、この地域出身で一番有名なのはインド系のナイポールだったりする。この様に「入門編」である本書は、硬直な「文学論」を避け、カリブの文学シーンを色々な角度から紹介してくれる。文学という限定されたジャンルだけを切り口にカリブ諸国の社会、政治、宗教、人種、歴史など色々な問題にアクセス出来る優れモノ本。
☆☆☆
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