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2019年10月03日Thu [13:18] アフリカ  

奴隷船の世界史

奴隷船の世界史 (岩波新書)
布留川 正博
岩波書店
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元々、公害問題が原点であったという人。民間企業で経済学の必要性を感じ、関心があった人権問題とマッチしたのが奴隷貿易という歴史学であった様だ。奴隷はそもそもアフリカのみではないし、黒人のみでもなく、ヨーロッパも古代よりの延長上にある問題ではあるのだが、植民地と差別という「記憶」の中で、白人の原罪として、キリスト教もお墨付きを与えたことにより、現在形の問題として扱われている。慰安婦を「性奴隷」とするのもこのロジックに当てはめさせる為に外ならないのだが、その「記憶」の創出は今の情報社会では困難は生ずるか。その点、経済学としての奴隷貿易であれば記録に基づいて体系付けられると思うのだが、慰安婦問題をそうした観点から論ずることには何かの抵抗がある様だ。

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2019年09月10日Tue [13:27] アフリカ  

アフリカ安全保障論入門 

アフリカ安全保障論入門 (龍谷大学社会科学研究所叢書第124巻)
落合 雄彦
晃洋書房 (2019-03-10)
売り上げランキング: 443,446


これはたしかに珍しいテーマ。どういう人の入門を想定しているのか分からんが、少なくとも防衛大のテキストには使えるか。実際、アフリカは自衛隊であれば最も海外任務で可能性が高い訳で、欧米や「仮想敵国」の近隣諸国で任務に付くというのは駐在武官くらいではあろう。龍谷大とその辺は結びつかんが、編者が龍谷大らしい。ということでではないが、中国とアフリカ関係は政府も注視しているところだが、韓国とアフリカという章もあったりする。日本のTICADに対抗して中国がアフリカ会議を大々的に始めたことは周知の通りなのだが、韓国もまた同じ様なものを始めたらしい。韓国とアフリカと言えばマダカスカルの農地買い占めの件くらいしか思いつかなかったのだが、日本と同じ経済関係以外にも、中国と類似する問題があって、それが北朝鮮との外交競争。今の政権ではその辺は問題視されなくなっているのかもしれんが、例の銅像ビジネスとの関連もあるが、北朝鮮の軍事教練を受け入れている国が幾つかあり、特にウガンダはアミン時代から北朝鮮がテコ入れしてきた国とのこと。韓国がウガンダに大使館を設置したのは2011年で、14年間空白があったらしい。

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2019年08月19日Mon [19:24] アフリカ  

内戦の地に生きる



聞いたことがない「戦場カメラマン」だなと思ったのだが、ゲッティイメージズの契約カメラマンだそうで、発表の場はほぼ海外誌らしい。写真屋は文章屋と違って、昔から言葉の壁が無い(わけでもないが)ので、沢田、岡村のベトナム戦争組時代から日本人「海外組」系譜があるか。最近は昔と同じく経済的ペイで日本より海外というパターンに戻っているのかもしれん。不肖の人は最近聞かなくなったし、戦場カメラマンの人もバラエティだけで、写真は見たことないし、その他大勢は活動家まがいの人ばかりという印象があるから、純粋に写真だkで勝負しようと思ったら、海外組の方が良いのかも。ということで、岩波ジュニアだけど、それほど政治臭は無い。

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2019年06月16日Sun [14:48] アフリカ  

世界はきっと変えられる



何ていうか、タイトルもカバーも含めてアプローチがアナクロな感じはしないでもない。ターゲットはYAで、大学で国際関係、あわよくばアフリカ研究志望の中高生を狙いたいというところだと思うが、若者がアフリカ人を身近に感じるにはこうした留学生よりもボビー・オロゴンや星野ルネの方が遥かに有効であろう。こういうのは苦しい祖国を離れて頑張っている若者を支援したいビアフラ世代の富裕退職者向けではなかろうか。アフリカ人は日本のことをよく知っているのに日本人はアフリカのことを全く知らないという言説はどうだろうか。軽い言動であろうとは思うが、日本人がアフリカを知らないとして、一般的にアフリカ人が日本のことをよく知っていると言えるのかということはアフリカ研究者であれば注釈はつけられるであろう。

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2019年01月16日Wed [02:08] アフリカ  

解放と暴力



小倉充夫と舩田クラーセンさやかは師弟関係なのかな。アフリカ独立も直近は南スーダン、エリトリアといった二次独立の国になるが、その前のナミビアも植民地解放戦争に勝利しての独立という訳ではなかった。西サハラが今後独立を果たしたとしても、それはモロッコからの独立となるだろうし、「アフリカの年」は旧ポルトガル植民地の独立を以て終了したと見るのが妥当か。「解放」が暴力の終焉を意味するものではなかったのはアフリカに限らず、あらゆる植民地に言えることだと思うが、植民地の分断統治だけがその原因ではなく、冷時代の代理戦争の方がより深刻な影響を及ぼしたと言えよう。

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2018年12月13日Thu [05:25] アフリカ  

戦場放浪記



文春でも同タイトルの本が出ていて、読んでいるのだが、どちらも戦場カメラマンもの。実際に戦場で戦闘しに行く人は「放浪」する訳ではないので、そんな悠長なことを言えるのはカメラマンとかジャーナリストくらいか。左翼アクティブが標準になってきた東京新聞にあって長谷川 幸洋とはまた別の異端であった人なのだが、膵臓がんなのか。戦場はもう行けそうにないが、離婚、借金のカミングアクトをしても、リア充記者生活であったろうな。米永住権も抽選で当てたらしい。エチオピアや岡村昭彦の話も前に書いていたと思うが、ちょとづつ話が変わっている様な。最後に批判しているのは五味洋治のことで間違いないだろうが、彼が「正義」でやったことにヘドが出そうになったとしている。五味は従北学者の本にも寄稿しているし、韓国左派に忖度した様な朝鮮戦争本も書いているのだが、「正義」が暗喩になっているんだな。

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2018年11月05日Mon [12:50] アフリカ  

世界がわかる地理学入門



探検系の地理学者らしい。アフリカがメインみたいだが、アンデスもアルナチャルの本も出している。地理学でも一点観測の人が存在するのかもしれんが、大体、地球全体がフィールドというのが正当なのであろう。よくアンデスとヒマラヤの高地文化の共通性といったテーマはあるのだが、ナミブ砂漠とニューヨークの共通性を探ることも地理学的には可能である。人類発祥の地がアフリカではなく、人類が発祥した大陸が分離して、今の世界が形成されたのだから、我々島国の人間を含めて人類の起源は大陸ということになる。

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2018年10月30日Tue [00:54] アフリカ  

平和をつくるを仕事にする



ちくまプリマー。何となく名前に見覚えがあったのだが、10年前に出た本を読んだ人らしい。その時の感想を読むと、まるでカルトの世界なのだが、今でも講演は年100回以上というから、アフリカでどれだけ活動できているのかは分からん。ただ「仕事」として見た場合、成功していると言って良いのだろう。今の意識高い系はイデオロギーとか政治とかに向かわず、抽象的な平和とか貧しい人々を救うという命題の「仕事」を職業とすることを理想とする訳だが、それで飯を食うには学歴とキャリアの競争世界に打ち勝つか自力で知恵を身につけるしかないので、一つのヒントにはなろう。

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2018年10月14日Sun [13:19] アフリカ  

ジハード大陸



毎日の元ヨハネスブルグ支局長。もう毎日の規模で海外支局を運営するのは難しいのかもしれんが、朝日も読売も共同もサブサハラは一つの支局のみで、読売と毎日がナイロビ、朝日と共同がヨハネスブルグと別れているらしい。そんでもって、毎日はケニアへもソマリアへもマリへもヨハネスブルグから取材に行く訳だが、実質取材は現地協力記者頼みの様だ。ソマリアのリアル北斗の拳状態は例外としても、大手新聞記者は安全面で隙を見せて事故案件が発生をしてしまうと、一斉に叩かれるのが必然なので、個人責任で取材している海外メディアと同列になる訳にはいかない。特に毎日はヨルダンでの殺傷事件など、汚点が多いので、社の存亡にも関わっては来るだろう。

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2018年10月11日Thu [03:32] アフリカ  

地域研究からみた人道支援



昭和堂の地域研究ライブラリというシリーズ。単著とプロジェクトものが同じシリーズで併存しているんだな。この第3巻は「東アフリカ牧畜社会における緊急人道支援枠組みのローカライズ」という研究で5年分の成果とのこと。国際援助研究ではなく、アフリカ地域研究の人たちみたいだが、編者にもなっている孫暁剛は新疆出身のケニア研究者らしい。地域研究者とNGO屋は別に対立している訳ではないのだろうが、バンドエイドの時代から(それ以前のビアフラなどもあるが)ステレオタイプ化されたアフリカの飢餓を救え式の理解には疑問符を投げるしかなかろう。その上で支援体制の見直しを図るには、支援のプロと地域のプロの連携が必要であるのだが、そこには国際政治の思惑も絡んでくる訳で中々一筋縄にはいかない。

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2018年10月06日Sat [04:12] アフリカ  

戦争はウソから始まる

戦争はウソから始まる
西谷 文和
日本機関紙出版センター (2018-08-22)
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日報問題って、昨日読んだ半田滋程度ならまだマシだとしても、シバレイとかこの西谷文和とかのジャーナリストもどきの活動家が絡んでいるとなるとどうもフェイクニュース臭がするな。このタイトルもその暗喩なのかもしれんけど、自衛隊の南スーダン撤退は安倍がモリカケ問題のニュースを小さくさせる為に仕組んだのだと。アフリカまで行ってアベ死ね叫んでいるのもご苦労さまなのだが、安倍がゴルフをしているのをケニア人に批判されたらしい。

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2018年09月20日Thu [05:29] アフリカ  

阿弗利加から旅して来た日本の楽器たち

阿弗利加(あふりか)から旅して来た日本の楽器たち 音の図書館をめざして阿弗利加(あふりか)から旅して来た日本の楽器たち 音の図書館をめざして
及川尊雄

アルテスパブリッシング 2018-01-25
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となると、アフリカ由来の楽器の展示会場なのかと思いきや、著者というか、この私設博物館の館長が自分の蒐集した楽器はアフリカ由来のものだと思いこんでいるというだけの話だった。琵琶とか尺八とか三味線などはルーツは似た楽器がある西域という風に想像はできるのだが、世界中で似たような楽器があるとしたら、やはり人類のルーツはアフリカだから、アフリカが起源なのだろうと思うか。打楽器はその可能性は高いのだが、弦楽器などはアフリカにとっても舶来である様な気がするのだが.。

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