2018年05月16日Wed [04:58] アフリカ  

激動のアフリカ農民 

激動のアフリカ農民――農村の変容から見える国際政治激動のアフリカ農民――農村の変容から見える国際政治
鍋島 孝子

明石書店 2018-01-15
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出だしから、本題とは直接関係無さそうな西洋(アフリカではない)学者の高説バトルがずっと続くので、てっきり博論ものだと思ったのだが、恩師の藤原帰一に本を書けと言われて、出したものだという。研究書でありながら、藤原向けの博論なのかもしれん。マダガスカルで専調をしていたらしく、マダガスカル関係だけかと思ったら、後半の後半辺りに、一気に他のアフリカ諸国の紹介を片付けている。アジアの様な農業文化が無いアフリカにあって、マダガスカルはアフリカでありながら人種的にも地理的にもアジアの香りがする国である。ただ、農民の話だったんかな。歴史政治社会がテーマの様にも思えた。アフリカの社会主義経験についての考察などもある。

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2018年02月25日Sun [06:19] アフリカ  

「未解」のアフリカ

「未解」のアフリカ: 欺瞞のヨーロッパ史観「未解」のアフリカ: 欺瞞のヨーロッパ史観
石川 薫 小浜 裕久

勁草書房 2018-01-16
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アフリカ史の「歴史修正」は学術レベルではもう完成しているのかと思っていたのだが、そうではないのか。野蛮化された過去は西洋の贖罪で精算されるはすが、現代の失政と停滞が野蛮を再生産させているのは嘆かわしいことではある。西洋がアフリカの挑戦を受けるほど経済の差が縮まれば、アフリカも「解放」される訳だが、その青写真は中々見えてこない。

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2018年02月20日Tue [03:57] アフリカ  

社会人のための現代アフリカ講義 

東大塾 社会人のための現代アフリカ講義東大塾 社会人のための現代アフリカ講義
遠藤 貢

東京大学出版会 2017-09-28
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東大塾三冊目。アフリカというこtもあり、東大教員で固めた訳ではないだな。社会人向けということで、「フロンティア」がメインかなと思ったのが、大分減速しているらしい。アフリカに関しては「中国」というお約束のアクターがいるのだが、平野克己と白尾圭一の中国評価が全く違っていて興味深い。笹川財団と三井物産の違いと言えばそれまでだが、笹川の平野はなぜそこまで、中国を持ち上げるのかは気になる。日本の評価が低いから日本頑張れの意味もあるのだろうが、それ以前にアフリカの日本認識が英米中仏独露と同列なのかという問題はあろう。

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2018年01月14日Sun [04:56] アフリカ  

有資源国の経済学

有資源国の経済学  アフリカのいま有資源国の経済学 アフリカのいま
中臣 久

日本評論社 2017-09-27
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結構な大著であった。アフリカ全体を網羅しているのだから、当然そうなるのだが、有資源国だけを扱っているのではなく、有資源国と無資源国の比較から、大国、小国、地域別、イギリス、フランスなどの旧宗主国との関係、アジアとの関係など多面的なアフリカ経済学が展開されている。ボツワナとマラウイに駐在経験があるそうだが、国土ではそう違いがない両国の差は一人あたりのGNIで顕著であり、それは資源と人口という2つの要因から説明される。マラウイは複数政党制が機能して政権交代も行われる安定国家なのだが、独裁体制を敷く「失敗国家」並みの所得水準に甘んじており、工業国モデルが南アくらいしかないアフリカでは名目GNIを上げるには少人口、有資源(観光資源を含むが条件となってくる。アフリカ経済と言えば、中国という時代になって久しいが、中国の投資も有資源国に偏っており、戦略的、市場狙いは二義的になっている。其の意味では有資源国の経済学がアフリカ経済学であるとも言えるのだが、資源も当然有限であり、市場もまた不安定である。

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2018年01月01日Mon [04:45] アフリカ  

子どもたちの生きるアフリカ

子どもたちの生きるアフリカ: 伝統と開発がせめぎあう大地で子どもたちの生きるアフリカ: 伝統と開発がせめぎあう大地で
清水 貴夫

昭和堂 2017-11-15
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論集。亀井伸孝は手話とアフリカというダブル専門の人だが、最近は左派系ツイートでよく見かける。と思えば嘉田由紀子前滋賀県知事がいたりするのだが、この人は京大探検部OGでタンザニアの滞在経験もあるらしい。田暁潔という人も気になる。ググると英文表記がピンインだったので、大陸出身と思われるが、マサイを主に調査しているみたいで、人文系では珍しい非中国関係の研究者。1人だけ民間企業勤務という肩書の人もいる。アフリカの多様性啓蒙を意図したプロジェクトの様なので、書き手も多様性が求められた訳だが、アフリカの子どもというステレオタイプはビアフラ、エチオピアの時代から変わらんのかな。ボノが携帯電話で話している子供の写真を使えと言ったことがあるが、それがモダンの象徴となるとしたら、それはそれで違うような気もする。興味深かったのはラゴスの水上スラムの話で、最近バラエティー番組でもやっていたのだが、住民の多くはナイジェリア人ではなく、ベナンからの出稼ぎらしい。住居が違法なら、学校も違法なのだろうけど、英語ではなく、ベナンの公用語であるフランス語で教えられているのだとか。

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2017年11月24日Fri [03:43] アフリカ  

世界地誌シリーズ 8 アフリカ

アフリカ (世界地誌シリーズ)アフリカ (世界地誌シリーズ)
島田 周平

朝倉書店 2017-09-29
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改定されているものではなく、新版なのかな。地理も政治・経済同様、変動があるものだから、テキストなら毎年変える必要はあるとは思うが。アフリカがかつての様に文化人類畑の人だけのものではなくなったのも中国効果と言えば大袈裟かもしれんが、最近のアフリカ本のほとんどに中国の話が出て来るのも事実。唯一名前を知っていた小川さやかさんが、広州の事を書いているけど、あそこも一時より縮小したとも聞く。アフリカと中国との蜜月期というほどでもなかったが、結局、爆買終了と同じ構図で、中国人が現地渡しのルートを完成してしまえば、アフリカ人の出る幕はないということにもなるか。

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2017年09月09日Sat [06:06] アフリカ  

国連で学んだ修羅場のリーダーシップ

国連で学んだ修羅場のリーダーシップ国連で学んだ修羅場のリーダーシップ
忍足 謙朗

文藝春秋 2017-08-08
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「情熱大陸」や「プロフェッショナル仕事の流儀」に登場した人らしいが、如何にもである。WFPの後は公職に就いているのかどうか分らんが、小学校からのインター校育ちでは純ジャパは敵わんか。思ったのは国連というのは軍隊的組織で、そうでもしないと、あれだけの多国籍軍団をまとめる事はできないであろう。事実、上司は軍人出身者が多かったみたいだが、「国際系」で思い浮かべる、自由や寛容といったイメージと現場の実際はまた違うものであろう。当たり前だが、特権階級として生きる訳だし、それに疑問などを持っていたら、やっていけない。日本を含め、多くを占める第三世界出身の職員も祖国ではほぼ特権階級出身である。リーダーシップというキーワード自体が特権であるのだから、それは当然なのだが、現地職員との関係性を含めて、平等社会とは真逆の世界である。犠牲精神はあくまで、同僚に対してだけ求められるにも軍隊と同じである。

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2017年09月02日Sat [05:18] アフリカ  

アフリカ文化探検

アフリカ文化探検: 半世紀の歴史から未来へアフリカ文化探検: 半世紀の歴史から未来へ
田中 二郎

京都大学学術出版会 2017-07-18
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700頁は反則だと思うのだが、今日の読書はほぼこれ1冊になってしまった。一連のブッシュマン本は読んでいたのだが、著者の個人ヒストリーは前にあったかな。アフリカ文化探検に半世紀の歴史から未来へと壮大なタイトルが付いているが、半世紀は50年なので、別にアフリカの歴史とか文化全般を指しているのではなく、著者がアフリカに関わって50年だというだけの話。60年代から、アフリカでフィルワを日本人が行っていたというのは別に驚くことでもないのだが、70年代には既に学振の現地事務所まであり、「探検」の時代ではなくなっていた様だ。ただ、現実的には白人が「野蛮人世界」を調査するという構図は変わっていなかったし。今でも変わらんのかもしれんが、ボツワナから南アに入るとアパルトヘイトに直面したりもしている。名誉白人の日本人ムラとは付き合いが無かったそうだが、多様な背景があったナイロビの日本人ムラや数人規模のボツワナでは日本人との付き合いが密にあった様だ。子どももブッシュマン社会で育てた人なのだが、それにより、白人や学生と違った広がりのある社会を垣間見たりもしている。

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2017年08月02日Wed [05:03] アフリカ  

社会問題と出会う

社会問題と出会う(FENICS100万人のフィールドワーカーシリーズ 7) (FENICS 100万人のフィールドワーカーシリーズ)社会問題と出会う(FENICS100万人のフィールドワーカーシリーズ 7) (FENICS 100万人のフィールドワーカーシリーズ)
白石 壮一郎

古今書院 2017-06-24
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FENICSというのはフィールドワーカーのネットワークらしいのだが、さすがに100万人はいないだろう。研究者だけではなく、街歩きとかトマソン探しまで含めたら、そのくらいになるのかもしれんが、会員は誰でもなれのか。とはいえ、正会員も賛助会員も年会費1000円也だから、100万人集めれば10億円。そんだけあればポスドク全員海外に送り込むことができるか。ということで、まずは社会問題と出会って意識高くしてもらわないとということで、メンバーが寄稿しているのだが、アフリカが3分の2くらい占めている。やはりアフリカ・フィルワ組はこの業界でステージが高いのだろうか。先日読んだブラジル・フィルワの人もアフリカ組の先生にここは全然余裕じゃんとか言われたみたいだが、この本でも在日や釜ヶ崎といった伝統的な国内研究スポット組は肩身が狭い様に思える。

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グーグルを驚愕させた日本人の知らないニッポン企業 (講談社+α新書)グーグルを驚愕させた日本人の知らないニッポン企業 (講談社+α新書)
山川 博功

講談社 2016-11-18
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同時期に東洋経済からも出している。内容は前にも読んだ事がある話が多かったので、似た様なものなのだろう。自分で書いたのかどうか分からんが、2冊仕上げたということか。前半の昔はオレも式の波乱万丈話はさほど面白くない。この手の話をする「社長」はああり信用しないことにしているのだが、後半の実際話は面白い。西アフリカは地理的関係で進出していないのかもしれんが、大市場で右ハンドルのナイジェリアは難しいのかな。東はインド・パキスタン系で、西はシリア・レバノンという商人の壁もあるのだろうが、勉強代が高くついたのかもしれん。前払い原則なら取りっぱぐれもないのだが、現地で盗難被害が無いというのは大したもの。

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2017年04月30日Sun [06:41] アフリカ  

「アフリカ」で生きる。

「アフリカ」で生きる。ーアフリカを選んだ日本人たち「アフリカ」で生きる。ーアフリカを選んだ日本人たち
ブレインワークス

カナリアコミュニケーションズ 2017-04-20
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カナリアか。それほどギラギラビジネス煽りは感じないのはアフリカだからか。「アジア」で生きるであればまた違うだろうが、アフリカ・コンサルはそうカモがひっかからない。青年隊OBOG率がかなり高い。JICA、NGOを加えれば8割くらいになるんじゃないか。留学、駐在、結婚といった定番経路はアフリカでは少ないが、星野学校組はまだ多少いる。神戸大卒が多いのは国際協力専攻か何かの関係かな。そういった範疇に入らない一発組もチラホラいて、そういう人たちの話が面白いのだろう。モリンガ組が複数いるが、シアバターほどまだメジャーではないか。とはいえ、ビジネスではない純支援組が中心。支援も食っていかなければ始まらないし、自分が食えなくても現地の人たちが食えるようにするのが大前提なのだが、中々現実は厳しい。やはり中国の様な新植民地主義で、派手にやって、後は人間の摂理に任せた生存競争という方がパイは広がるのかもしれん。

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2017年04月26日Wed [05:28] アフリカ  

食と農のアフリカ史

食と農のアフリカ史: 現代の基層に迫る食と農のアフリカ史: 現代の基層に迫る
石川 博樹

昭和堂 2016-03-31
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東京外大AA研のプロジェクト本らしい。編者の一人が准教授である以外はAA研どころか、東外大所属も出身者も一人もいないんだな。東外大にアフリカ言語の学科が無いことも一因であろうが、スワヒリ語学科があるのは大阪だけか。ただ、テーマは言語ではないので、この分野であれば文化人類学や農学系の出番。主食がイモか穀類かの違いが体格的、性格的に関わってくる事はなかろうが、生存や政治には関わってくる。新植民地的概念に於ける収奪農業がアフリカの貧困要因であるということは大分前から言われているのだが、農業保護策が機能するとも思えんし、かといって、農民を吸収する産業がある訳でもない。

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