2017年04月26日Wed [05:28] アフリカ  

食と農のアフリカ史

食と農のアフリカ史: 現代の基層に迫る食と農のアフリカ史: 現代の基層に迫る
石川 博樹

昭和堂 2016-03-31
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東京外大AA研のプロジェクト本らしい。編者の一人が准教授である以外はAA研どころか、東外大所属も出身者も一人もいないんだな。東外大にアフリカ言語の学科が無いことも一因であろうが、スワヒリ語学科があるのは大阪だけか。ただ、テーマは言語ではないので、この分野であれば文化人類学や農学系の出番。主食がイモか穀類かの違いが体格的、性格的に関わってくる事はなかろうが、生存や政治には関わってくる。新植民地的概念に於ける収奪農業がアフリカの貧困要因であるということは大分前から言われているのだが、農業保護策が機能するとも思えんし、かといって、農民を吸収する産業がある訳でもない。

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2017年04月11日Tue [05:40] アフリカ  

あやつられる難民

あやつられる難民: 政府、国連、NGOのはざまで (ちくま新書 1240)あやつられる難民: 政府、国連、NGOのはざまで (ちくま新書 1240)
米川 正子

筑摩書房 2017-02-06
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元UNHCR職員で、創成社新書のコンゴ本を書いた人か。難民とどう向き合うかはトランプ大統領や英国EU離脱を持ち出すまでも無く、今や世界の運命を決める選択としても過言ではないのだが、難民は迫害から逃れた人たちだから救済の対象であるという見方と、難民は経済的事情から政治的迫害を理由とした先進国への移住を求めているとみる見方と二つに分断されている観があるが、いずれも当事者意識が欠けている事には変わりは無い。となると、現場で活動する国連だとかNGOだとか或いはマスコミ関係者といった人たちに当事者意識があるのかというと、そうでもないらしい。国連やNGO職員には難民よりも自身のキャリアアップが理由で働く人が多く、マスコミ関係者含め、ボスの意向で動く存在なのだという。その辺は本国の指示に従う大使館員と変わりは無い。難民に対して当該国の大使館から紹介された通訳を使うというのは本末転倒な話だが、当然、難民はその辺は自己防衛することになる。先日視たフランスのタミル難民の映画でもそういった背景が描かれていたが、難民が本名や国籍を偽っているのか、偽らざるを得ないのかは、それこそ聞き取り側が「忖度」する必要があろう。

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2017年02月16日Thu [05:11] アフリカ  

アフリカで超人気の日本企業

アフリカで超人気の日本企業アフリカで超人気の日本企業
山川 博功

東洋経済新報社 2016-12-16
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講談社+α新書でも出しているみたいだが、内容被っていそうだな。中古車はアフリカでは第一に思い浮かべる商売なのだが、ドバイ経由でパキスタン人やスリランカ人が仕切るという時代は終わったのかな。中国製新車と価格か上でも、まだ日本の中古車は競争力があるか。バイクは全く競争力がないということだが、アフリカではバイクはクルマと違って、ブランド力が効く訳ではないんだな。趣味として乗る人は少ないだろうし、商売道具としてもバイタクぐらいしか使い道がなく、資本を投下してペイするものではないのかもしれん。中国製バイクの組み立てセットで十分か。

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2016年12月22日Thu [05:15] アフリカ  

アフリカ・ビジネスと法務

アフリカ・ビジネスと法務アフリカ・ビジネスと法務
角田進二 金城拓真

中央経済社 2016-08-24
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中央経済社の実務書ということになるんだろうが、弁護士が法務を書いている一方、起業家が法律もへったくれもないみたいなことを書いているよくわからん共著。銃を突きつけられたり、書類偽装、賄賂や、刑務所に入った話までサービスしているのに、もう片方が平然と法律手続きを載せており、妙なバランスがとられているのか。起業家の人は華僑と商売することが多いと、前に読んだ著書にも書いていたが、華僑の特徴として大きな商売の前には必ずカジノに行って運試しするなんてことも書いている。そんな話は聞いたことが無かったが、カジノに行って大金をすってしまったら元も子もないではないか。或いは大金をすったことにして、商売をキャンセルするのか、大金を得たら大きな取引をするということなのか。

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2016年12月11日Sun [03:36] アフリカ  

ルワンダ闇から光へ

ルワンダ 闇から光へ: 命を支える小さな働きルワンダ 闇から光へ: 命を支える小さな働き
竹内 緑

日本基督教団出版局 2016-04-22
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日本基督教団の本。「信徒の友」などに掲載されたものをセットにしたもの様で、ルワンダ話ばかりではない。2014年からルワンダにいるみたいだが、それ以前に書かれたものの様で、舞台はゴマとかの難民キャンプ。難民キャンプ生まれのルワンダ人聖公会牧師との対談なども載っている。看護師の人らしいが、医療系よりも信仰がメインか。しかし、100頁で13か国の活動報告とは大したもの。イスラム圏はソマリア、スーダンだが、ソマリアには1993年赴任で、何度か銃撃戦には遭った様。そのNGOで働いていたソマリア人女性がイスラム教からキリスト教に改宗した人がいた。祈りに包まれていた結果だと。

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2016年12月07日Wed [05:12] アフリカ  

喰い尽くされるアフリカ

喰い尽くされるアフリカ 欧米の資源略奪システムを中国が乗っ取る日喰い尽くされるアフリカ 欧米の資源略奪システムを中国が乗っ取る日
トム・バージェス 山田 美明

集英社 2016-07-26
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集英社も新書だと、こういうのは出さんだろうが、FT調査記者のアフリカに於ける中国の赤いマフィアもの。日本では中国のアフリカ進出を経済面では評価する向きもあるのだが、それも欧米の植民地主義的な経済関与が発展を妨げているという問題提起がある訳で、実際、「先富論」がこの先、評価されることになるかどうかは分からん。その辺、著者は気にしているのか、市場経済の面には触れず、もっぱら独裁政権と中国資本の癒着をテーマにしている。中国にしてみれば、それはあくまで「民間」の商人の話であるのだが、中国政府がアフリカの利権を与えるというよりも、こうしたフィクサーが中国政府の代理人として、動いているという構図が正しいのだろう。副題にある通り、 欧米の資源略奪システムを中国が乗っ取るのも、その手法を踏襲しているからであって、日本はそうした人材が決定的に欠けているのは間違いない。この前読んだ新書ではそれこそが日本の強みであるというアフリカ駐在の人の説があったが、独裁政権も中国政府も一般人民は臣民である以上の意味は持たないから、日本が撒いた草の根が今後大きな力を発揮する日が来ないとは言えない。

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なぜ世界の隅々で日本人がこんなに感謝されているのか (PHP新書)なぜ世界の隅々で日本人がこんなに感謝されているのか (PHP新書)
布施 克彦 大賀 敏子

PHP研究所 2016-07-16
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PHPらしいものだが、このコンビは日経プレミアでも似た様なのを出している。三菱商事OBと環境庁OGの国連職員の二人だけど、どういう関係なのかな。共に一橋だけど、年齢は10くらい違うと思う。夫婦でもなさそうだが、アフリカ関係での繋がりがあったのかな。日経プレミアでも、人海物量の中国アフリカ進出には焦らないで、日本の今まで築いてきた信用は捨てたものではないという主張であったが、今回も概ねその通り。マーシャルとか、インド、ミャンマー、韓国にまで手を広げているが、アフリカだけでよかったんじゃないかな。ナイジェリアの評価が高いが、やはりイメージが悪いせいかな。ケニアとかタンザニアは日本との長い付き合いがあるけど、ナイジェリアはようやくボビー・オロゴンが出てきた程度で、六本木とか歌舞伎町での不良外人とか、ナイジェリア詐欺のイメージは払拭できていない。個人的にもナイジェリア人には悪い印象ないんだが。

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2016年11月22日Tue [04:25] アフリカ  

人類学者への道

人類学者への道人類学者への道
川田 順造

青土社 2016-09
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復刊かアンソロジーかと思ったのだが、新刊なのか。川田順造も82歳になるが、書下ろしが4つ。60年代に「月刊アフリカ」や「朝ジャ」に掲載されたものも。一気読みしたが、あまり時代の違いには気が付かなかった。書下ろしのものでも「オートボルタ」など当時の国名を使用している。2013年に行ったそうだが、さすがにもうアフリカ行きは難しいかな。アフリカを研究するにはフランスに留学するしかなかったというのは当時も今もそう違いはないのだろうが、アフリカ人学生と付き合うにはフランスが良いのかもしれない。著者も「アフリカの年」前後のパリで知り合った留学生が帰国して国の要職に就いたりしていたらしい。フランスの大臣とアフリカ人学生の討論会が大荒れになった様子なども伝えているが、こういう場では日本人はアフリカ人の側に付くしかない。アフリカ人同士では国を批判していがみ合うこともないというのは、自分も感ずるところだったのだが、裏を返せば、国民国家が完成していないということであろう。

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2016年11月11日Fri [05:57] アフリカ  

アフリカ希望の大陸

アフリカ 希望の大陸―11億人のエネルギーと創造性アフリカ 希望の大陸―11億人のエネルギーと創造性
ダヨ・オロパデ 松本裕

英治出版 2016-08-24
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アフリカ系によるアフリカ自立経済論はザンビア出身のエコノミストが有名だが、こちらはナイジェリア系二世の米国人ジャーナリストらしい。ナイロビ特派員などをしていたそうだが、西よりも東アフリカの話が中心。アフリカの経済成長が無視され続けているという思いは前出の人の「援助じゃアフリカは発展しない」と原点は同じなのだが、経済援助に拠らないアフリカに対する自立支援、教育支援もほどほどで良いという考えの様だ。「音姫」を発明するより、トイレで堆肥を作る方が凄いというのはその通りなのだが、政府に支援しても、「失敗国家」では機能しないので、事業化推進が良いのではないかと。何でもアフリカの多くの公立学校は国際機関の援助などもあって、授業料が無料になったが、それはあくまで書類上の話であって、教科書代だの、制服代だので、「無料化」により、負担額がむしろ増えているのだという。そこで、私立学校という選択肢が出てきて、ケニアやナイジェリアでも子供たちの過半数は私立学校に通っているらしい。生徒が50万人いれば私立も黒字化できるとのことだが、ナイジェリアの人口規模なら訳ないか。

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2016年10月09日Sun [05:09] アフリカ  

ヨシダ、裸でアフリカをゆく

ヨシダ,裸でアフリカをゆくヨシダ,裸でアフリカをゆく
ヨシダ ナギ

扶桑社 2016-05-26
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深夜番組でちらっと視たのだが、正面カットNGなら意味ないじゃん。掴みは英語ダメダメ話なのだが、その期間はすぐに終わって、ダメダメガイド話。英語もガイドも慣れれば直に克服できるのが日本人の学習力なのだが、そこまでしてガイドが必要なのは撮影目的であるからか。女性の安全保障上という意味では疑問符であるが。最後の結論として、アフリカは危険という偏見を改めさせたかったみたいなことが書いてあるのだが、これを読んだ人はアフリカはやはり危険でトンデモないところだと思うんじゃないかな。実際、日本の常識で言えば、危ないことには間違いない訳で、それは常識を棄てても、郷に従っても同じである。月並みだが、「アフリカの水を飲んだ者は」という理屈ではない部分が、アフリカの魅力ということになるのだが、人種差別を騒ぎ立てるような人は行かないのが無難。

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2016年10月02日Sun [03:45] アフリカ  

ライオンはとてつもなく不味い

<ヴィジュアル版> ライオンはとてつもなく不味い (集英社新書)<ヴィジュアル版> ライオンはとてつもなく不味い (集英社新書)
山形 豪

集英社 2016-08-17
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今年の「珍タイトル大賞」にノミネートされるかな。本当にライオンの肉を食ってみたら不味かったというオチなので、別に狙ったタイトルではないのだが。動物写真話は類型的な感じがしたので、アフリカの関心は動物だけなんだなとも思ったのだが、トーゴの帰国子女で、その前はブルキナファソ、高校卒業後はタンザニアというアフリカ育ちの人らしい。父親はJICAとかWHOで働いていた人の様だが、首都ではなく、地方駐在で、著者も現地校に通っていたのだという。東京ラブストーリーの女の方を思い出したが、当然、アフリカ育ちだからといって、陽気で奔放という訳はない。ICUに帰国枠で入ったらしいが、周りは欧米の帰国子女ばかりで、トーゴどころか、アフリカは自分ひとりだったという。その辺の帰国子女ヒエラルキーは私も覚えがあるのだが、日本にも「欧米」にも居場所を見つけられず、アフリカへの帰巣本能みたいなものがあったのだろうか。

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2016年09月22日Thu [05:24] アフリカ  

アフリカは今

NHKカルチャーラジオ 歴史再発見 アフリカは今―カオスと希望と (NHKシリーズ)NHKカルチャーラジオ 歴史再発見 アフリカは今―カオスと希望と (NHKシリーズ)
松本 仁一

NHK出版 2016-03-25
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NHKラジオのテキストだけど、松本仁一懐かしいな。もう年齢的にアフリカ取材はきついか。アパルトヘイト時代の取材蓄積がある人はもう少なくなってしまっているから、それだけでも語り部として生きているか。岩波新書のアフリカもので、「族」をやめて、「人」を使うと宣言し、実行したのも朝日記者だった気がしたが、松本仁一は「族」に拘ることを宣言している。「族」が差別で、「人」が妥当とする明確な根拠は分からんけど、ヨーロッパの少数民族は「族」とは言わない(サーミ族という言い方などもある様だが)ので、族は人間扱いしていない野蛮な見方であるということだったかな。文化人類学の用語も今は「人」が一般的で、業界のポリコレなのだろう。「族」と「人」は「部族」と「民族」の略称ということになるのかどうか分からんが、その根拠を英語の単語の意味で説明するしかない点に於いては、植民地主義的であることに変わらんか。

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