2017年09月09日Sat [06:06] アフリカ  

国連で学んだ修羅場のリーダーシップ

国連で学んだ修羅場のリーダーシップ国連で学んだ修羅場のリーダーシップ
忍足 謙朗

文藝春秋 2017-08-08
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「情熱大陸」や「プロフェッショナル仕事の流儀」に登場した人らしいが、如何にもである。WFPの後は公職に就いているのかどうか分らんが、小学校からのインター校育ちでは純ジャパは敵わんか。思ったのは国連というのは軍隊的組織で、そうでもしないと、あれだけの多国籍軍団をまとめる事はできないであろう。事実、上司は軍人出身者が多かったみたいだが、「国際系」で思い浮かべる、自由や寛容といったイメージと現場の実際はまた違うものであろう。当たり前だが、特権階級として生きる訳だし、それに疑問などを持っていたら、やっていけない。日本を含め、多くを占める第三世界出身の職員も祖国ではほぼ特権階級出身である。リーダーシップというキーワード自体が特権であるのだから、それは当然なのだが、現地職員との関係性を含めて、平等社会とは真逆の世界である。犠牲精神はあくまで、同僚に対してだけ求められるにも軍隊と同じである。

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2017年09月02日Sat [05:18] アフリカ  

アフリカ文化探検

アフリカ文化探検: 半世紀の歴史から未来へアフリカ文化探検: 半世紀の歴史から未来へ
田中 二郎

京都大学学術出版会 2017-07-18
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700頁は反則だと思うのだが、今日の読書はほぼこれ1冊になってしまった。一連のブッシュマン本は読んでいたのだが、著者の個人ヒストリーは前にあったかな。アフリカ文化探検に半世紀の歴史から未来へと壮大なタイトルが付いているが、半世紀は50年なので、別にアフリカの歴史とか文化全般を指しているのではなく、著者がアフリカに関わって50年だというだけの話。60年代から、アフリカでフィルワを日本人が行っていたというのは別に驚くことでもないのだが、70年代には既に学振の現地事務所まであり、「探検」の時代ではなくなっていた様だ。ただ、現実的には白人が「野蛮人世界」を調査するという構図は変わっていなかったし。今でも変わらんのかもしれんが、ボツワナから南アに入るとアパルトヘイトに直面したりもしている。名誉白人の日本人ムラとは付き合いが無かったそうだが、多様な背景があったナイロビの日本人ムラや数人規模のボツワナでは日本人との付き合いが密にあった様だ。子どももブッシュマン社会で育てた人なのだが、それにより、白人や学生と違った広がりのある社会を垣間見たりもしている。

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2017年08月02日Wed [05:03] アフリカ  

社会問題と出会う

社会問題と出会う(FENICS100万人のフィールドワーカーシリーズ 7) (FENICS 100万人のフィールドワーカーシリーズ)社会問題と出会う(FENICS100万人のフィールドワーカーシリーズ 7) (FENICS 100万人のフィールドワーカーシリーズ)
白石 壮一郎

古今書院 2017-06-24
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FENICSというのはフィールドワーカーのネットワークらしいのだが、さすがに100万人はいないだろう。研究者だけではなく、街歩きとかトマソン探しまで含めたら、そのくらいになるのかもしれんが、会員は誰でもなれのか。とはいえ、正会員も賛助会員も年会費1000円也だから、100万人集めれば10億円。そんだけあればポスドク全員海外に送り込むことができるか。ということで、まずは社会問題と出会って意識高くしてもらわないとということで、メンバーが寄稿しているのだが、アフリカが3分の2くらい占めている。やはりアフリカ・フィルワ組はこの業界でステージが高いのだろうか。先日読んだブラジル・フィルワの人もアフリカ組の先生にここは全然余裕じゃんとか言われたみたいだが、この本でも在日や釜ヶ崎といった伝統的な国内研究スポット組は肩身が狭い様に思える。

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グーグルを驚愕させた日本人の知らないニッポン企業 (講談社+α新書)グーグルを驚愕させた日本人の知らないニッポン企業 (講談社+α新書)
山川 博功

講談社 2016-11-18
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同時期に東洋経済からも出している。内容は前にも読んだ事がある話が多かったので、似た様なものなのだろう。自分で書いたのかどうか分からんが、2冊仕上げたということか。前半の昔はオレも式の波乱万丈話はさほど面白くない。この手の話をする「社長」はああり信用しないことにしているのだが、後半の実際話は面白い。西アフリカは地理的関係で進出していないのかもしれんが、大市場で右ハンドルのナイジェリアは難しいのかな。東はインド・パキスタン系で、西はシリア・レバノンという商人の壁もあるのだろうが、勉強代が高くついたのかもしれん。前払い原則なら取りっぱぐれもないのだが、現地で盗難被害が無いというのは大したもの。

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2017年04月30日Sun [06:41] アフリカ  

「アフリカ」で生きる。

「アフリカ」で生きる。ーアフリカを選んだ日本人たち「アフリカ」で生きる。ーアフリカを選んだ日本人たち
ブレインワークス

カナリアコミュニケーションズ 2017-04-20
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カナリアか。それほどギラギラビジネス煽りは感じないのはアフリカだからか。「アジア」で生きるであればまた違うだろうが、アフリカ・コンサルはそうカモがひっかからない。青年隊OBOG率がかなり高い。JICA、NGOを加えれば8割くらいになるんじゃないか。留学、駐在、結婚といった定番経路はアフリカでは少ないが、星野学校組はまだ多少いる。神戸大卒が多いのは国際協力専攻か何かの関係かな。そういった範疇に入らない一発組もチラホラいて、そういう人たちの話が面白いのだろう。モリンガ組が複数いるが、シアバターほどまだメジャーではないか。とはいえ、ビジネスではない純支援組が中心。支援も食っていかなければ始まらないし、自分が食えなくても現地の人たちが食えるようにするのが大前提なのだが、中々現実は厳しい。やはり中国の様な新植民地主義で、派手にやって、後は人間の摂理に任せた生存競争という方がパイは広がるのかもしれん。

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2017年04月26日Wed [05:28] アフリカ  

食と農のアフリカ史

食と農のアフリカ史: 現代の基層に迫る食と農のアフリカ史: 現代の基層に迫る
石川 博樹

昭和堂 2016-03-31
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東京外大AA研のプロジェクト本らしい。編者の一人が准教授である以外はAA研どころか、東外大所属も出身者も一人もいないんだな。東外大にアフリカ言語の学科が無いことも一因であろうが、スワヒリ語学科があるのは大阪だけか。ただ、テーマは言語ではないので、この分野であれば文化人類学や農学系の出番。主食がイモか穀類かの違いが体格的、性格的に関わってくる事はなかろうが、生存や政治には関わってくる。新植民地的概念に於ける収奪農業がアフリカの貧困要因であるということは大分前から言われているのだが、農業保護策が機能するとも思えんし、かといって、農民を吸収する産業がある訳でもない。

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2017年04月11日Tue [05:40] アフリカ  

あやつられる難民

あやつられる難民: 政府、国連、NGOのはざまで (ちくま新書 1240)あやつられる難民: 政府、国連、NGOのはざまで (ちくま新書 1240)
米川 正子

筑摩書房 2017-02-06
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元UNHCR職員で、創成社新書のコンゴ本を書いた人か。難民とどう向き合うかはトランプ大統領や英国EU離脱を持ち出すまでも無く、今や世界の運命を決める選択としても過言ではないのだが、難民は迫害から逃れた人たちだから救済の対象であるという見方と、難民は経済的事情から政治的迫害を理由とした先進国への移住を求めているとみる見方と二つに分断されている観があるが、いずれも当事者意識が欠けている事には変わりは無い。となると、現場で活動する国連だとかNGOだとか或いはマスコミ関係者といった人たちに当事者意識があるのかというと、そうでもないらしい。国連やNGO職員には難民よりも自身のキャリアアップが理由で働く人が多く、マスコミ関係者含め、ボスの意向で動く存在なのだという。その辺は本国の指示に従う大使館員と変わりは無い。難民に対して当該国の大使館から紹介された通訳を使うというのは本末転倒な話だが、当然、難民はその辺は自己防衛することになる。先日視たフランスのタミル難民の映画でもそういった背景が描かれていたが、難民が本名や国籍を偽っているのか、偽らざるを得ないのかは、それこそ聞き取り側が「忖度」する必要があろう。

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2017年02月16日Thu [05:11] アフリカ  

アフリカで超人気の日本企業

アフリカで超人気の日本企業アフリカで超人気の日本企業
山川 博功

東洋経済新報社 2016-12-16
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講談社+α新書でも出しているみたいだが、内容被っていそうだな。中古車はアフリカでは第一に思い浮かべる商売なのだが、ドバイ経由でパキスタン人やスリランカ人が仕切るという時代は終わったのかな。中国製新車と価格か上でも、まだ日本の中古車は競争力があるか。バイクは全く競争力がないということだが、アフリカではバイクはクルマと違って、ブランド力が効く訳ではないんだな。趣味として乗る人は少ないだろうし、商売道具としてもバイタクぐらいしか使い道がなく、資本を投下してペイするものではないのかもしれん。中国製バイクの組み立てセットで十分か。

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2016年12月22日Thu [05:15] アフリカ  

アフリカ・ビジネスと法務

アフリカ・ビジネスと法務アフリカ・ビジネスと法務
角田進二 金城拓真

中央経済社 2016-08-24
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中央経済社の実務書ということになるんだろうが、弁護士が法務を書いている一方、起業家が法律もへったくれもないみたいなことを書いているよくわからん共著。銃を突きつけられたり、書類偽装、賄賂や、刑務所に入った話までサービスしているのに、もう片方が平然と法律手続きを載せており、妙なバランスがとられているのか。起業家の人は華僑と商売することが多いと、前に読んだ著書にも書いていたが、華僑の特徴として大きな商売の前には必ずカジノに行って運試しするなんてことも書いている。そんな話は聞いたことが無かったが、カジノに行って大金をすってしまったら元も子もないではないか。或いは大金をすったことにして、商売をキャンセルするのか、大金を得たら大きな取引をするということなのか。

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2016年12月11日Sun [03:36] アフリカ  

ルワンダ闇から光へ

ルワンダ 闇から光へ: 命を支える小さな働きルワンダ 闇から光へ: 命を支える小さな働き
竹内 緑

日本基督教団出版局 2016-04-22
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日本基督教団の本。「信徒の友」などに掲載されたものをセットにしたもの様で、ルワンダ話ばかりではない。2014年からルワンダにいるみたいだが、それ以前に書かれたものの様で、舞台はゴマとかの難民キャンプ。難民キャンプ生まれのルワンダ人聖公会牧師との対談なども載っている。看護師の人らしいが、医療系よりも信仰がメインか。しかし、100頁で13か国の活動報告とは大したもの。イスラム圏はソマリア、スーダンだが、ソマリアには1993年赴任で、何度か銃撃戦には遭った様。そのNGOで働いていたソマリア人女性がイスラム教からキリスト教に改宗した人がいた。祈りに包まれていた結果だと。

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2016年12月07日Wed [05:12] アフリカ  

喰い尽くされるアフリカ

喰い尽くされるアフリカ 欧米の資源略奪システムを中国が乗っ取る日喰い尽くされるアフリカ 欧米の資源略奪システムを中国が乗っ取る日
トム・バージェス 山田 美明

集英社 2016-07-26
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集英社も新書だと、こういうのは出さんだろうが、FT調査記者のアフリカに於ける中国の赤いマフィアもの。日本では中国のアフリカ進出を経済面では評価する向きもあるのだが、それも欧米の植民地主義的な経済関与が発展を妨げているという問題提起がある訳で、実際、「先富論」がこの先、評価されることになるかどうかは分からん。その辺、著者は気にしているのか、市場経済の面には触れず、もっぱら独裁政権と中国資本の癒着をテーマにしている。中国にしてみれば、それはあくまで「民間」の商人の話であるのだが、中国政府がアフリカの利権を与えるというよりも、こうしたフィクサーが中国政府の代理人として、動いているという構図が正しいのだろう。副題にある通り、 欧米の資源略奪システムを中国が乗っ取るのも、その手法を踏襲しているからであって、日本はそうした人材が決定的に欠けているのは間違いない。この前読んだ新書ではそれこそが日本の強みであるというアフリカ駐在の人の説があったが、独裁政権も中国政府も一般人民は臣民である以上の意味は持たないから、日本が撒いた草の根が今後大きな力を発揮する日が来ないとは言えない。

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なぜ世界の隅々で日本人がこんなに感謝されているのか (PHP新書)なぜ世界の隅々で日本人がこんなに感謝されているのか (PHP新書)
布施 克彦 大賀 敏子

PHP研究所 2016-07-16
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PHPらしいものだが、このコンビは日経プレミアでも似た様なのを出している。三菱商事OBと環境庁OGの国連職員の二人だけど、どういう関係なのかな。共に一橋だけど、年齢は10くらい違うと思う。夫婦でもなさそうだが、アフリカ関係での繋がりがあったのかな。日経プレミアでも、人海物量の中国アフリカ進出には焦らないで、日本の今まで築いてきた信用は捨てたものではないという主張であったが、今回も概ねその通り。マーシャルとか、インド、ミャンマー、韓国にまで手を広げているが、アフリカだけでよかったんじゃないかな。ナイジェリアの評価が高いが、やはりイメージが悪いせいかな。ケニアとかタンザニアは日本との長い付き合いがあるけど、ナイジェリアはようやくボビー・オロゴンが出てきた程度で、六本木とか歌舞伎町での不良外人とか、ナイジェリア詐欺のイメージは払拭できていない。個人的にもナイジェリア人には悪い印象ないんだが。

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