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2019年07月14日Sun [14:29] トルコ  

トルコ


トルコ (シリーズ・中東政治研究の最前 1)

ミネルヴァ書房 (2019-05-28)
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ミネルヴァのシリーズ・中東政治研究の最前。第一弾はトルコだが、トルコは中東ではないとするのはサッカー界くらいか。エジプトを中東とするより、妥当性は高い。日土関係でいうと例のエルトゥールル号案件が盛り上がったりして、トルコ=親日国というイメージは完全ぬい定着した観もあるが、日本のトルコ研究は狭い界隈なので、「リベラル」的な親日否定よりも、トルコ啓蒙の入り口としての親日言説を利用していこうとする人が多いんかな。実際のトルコ人はエルトゥールルなんぞ知らんし、日本はアメリカの従属国だと思われているみたいな事は書いていないし、日本とトルコはお互いそれほど意識されることもないほど良い距離感というのが正しいのだろう。エルドアンという人はヨーロッパではトランプとかプーチンと同じ様に見られているみたいで、特にドイツでは嫌悪感がハンパ無いということはエジル騒動で知ったが、それも直接間接的にドイツ人と関わっているからで、日本での習近平とか文在寅と同じ様な嫌悪感なのだろう。

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2019年05月08日Wed [03:50] トルコ  

トルコ共和国 国民の創成とその変容



論集。「アタテュルクとエルドアンのはざまで」となると、トルコ共和国の歴史そのものだが、こういうタイトルにするより外ない、ごった煮感も。トルコが世俗国家の看板を下ろすことはないかと思うが、エルドアンが登場したのもアタテュルクの国民統合に限界が生じた表れとは見て取れるか。西からの西洋化の波よりも東からのイスラム化の波の方が脅威であるという現実はあるが、西洋化もイスラム化も完成しなかったのは、トルコ化を推し進めてきたからである。

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2018年10月08日Mon [10:36] トルコ  

アナトリアの風 

アナトリアの風―考古学と国際貢献
大村 幸弘
リトン
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リトンはホムペもない版元なんだな。聖書関係とか考古学関係などを出しているみたいだが、「フィンランドの木造教会」は読んだ記憶がある。トルコ留学してずっとアナトリア考古学をしている人みたいだが、三笠宮の中近東文化センターが現地に研究所を作っていて、創設以来所長を努めているらしい。発掘バイトというものを私も1度だけ経験があるのだが、トルコでも似たような形で行われている様だ。トルコだと、西欧出稼ぎという選択肢がまず第一にあるのだが、病気の家族などがいて地元を離れられない者にとって、発掘現場は割の良い仕事であるらしい。期待をかけた若者が兵役にとられたりといった話もある。

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2017年12月25日Mon [04:58] トルコ  

明治の男子は、星の数ほど夢を見た。

明治の男子は、星の数ほど夢を見た。-オスマン帝国皇帝のアートディレクター山田寅次郎明治の男子は、星の数ほど夢を見た。-オスマン帝国皇帝のアートディレクター山田寅次郎
和多利 月子

産学社 2017-11-10
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ワタリウム美術館に嫁に行った山田寅次郎の孫の第2弾。前作は研究会名義だったが、今回は単独。「ファミリー・ヒストリー」的なものだが、実業家としても茶道家元としても名を成した人だし、当時の読み物などに依拠すると破天荒に描くことにはなろう。とはいえ、そうしたデフォルメされた形は孫としても美術館主としても避けたいだろうが、「オスマン帝国皇帝のアートディレクター」という形容詞が妥当であるかは分からん。エルトゥールル号関係はトルコ側にも利するところがあるが、オスマン帝国皇帝は現在のトルコでは歴史上の人物に過ぎないから、山田寅次郎評価もそれに準ずる様だ。

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2017年10月20日Fri [23:24] トルコ  

文化遺産はだれのものか

文化遺産はだれのものか――トルコ・アナトリア諸文明の遺物をめぐる所有と保護文化遺産はだれのものか――トルコ・アナトリア諸文明の遺物をめぐる所有と保護
田中英資

春風社 2017-04-10
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博論もの。ケンブリッジらしい。元文は英語だろうが、この辺のテーマは大英博物館批判になるんかな。アフガニスタンでも西洋社会の大仏再建計画を批判する人がいるそうだが、トルコも保護計画とのバーター要求には反発する向きがあるとのこと。特にギリシャ文明と被る箇所があるので、トルコでは文化遺産に関しては西洋文化ではないとの主張が強いそうだ。では西洋ではなく、東洋かというと、それはオリエンタリズムを孕ませてしまうので、西洋でも、アジアでもない、アナトリア文明であるという。先週読んだ「テュルクの歴史」でも触れられていたが、中央アジア高原、イスラーム、西洋近代といった多層的アイデンティの中で文化遺産はトルコ人のナショナリスティックな感情を刺激するのだろう。この国も盗掘、密売の歴史はあるのだが、その風当たりは厳しいらしい。

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2017年10月09日Mon [03:58] トルコ  

テュルクの歴史

テュルクの歴史――古代から近現代まで (世界歴史叢書)テュルクの歴史――古代から近現代まで (世界歴史叢書)
カーター・V・フィンドリー 小松 久男

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原書は2005年らしい。例によって英語の西洋人によるものと思われるが、このテーマだと西洋人は客観性が担保されるのか。現代トルコの多層的アイデンティティとして、テュルク、イスラーム、ナショナルが挙げられているが、後者2つに比べて、前者は西洋よりもロシアを含む東洋との関わりが強いか。オスマン帝国がモンゴル帝国と連続性があるとも言えないことはないのだろうが、テュルク系男性の8%、全世界男性の0.5%がチンギス・ハーンの遺伝子を持つというのはマジかいな。女性のカウントはしていないのかもしれんが、ロシアなどとは「モンゴル帝国」に対する温度差はあるか。最近はイスラーム軸にベクトルが向いては来ているが、依然としてナショナルが基軸であり、大テュルクもイスラームもその補完であることには変わりはない。ウイグル人の支援などはテュルクの部分であるが、ナショナルの部分で中国との全面対立はできないので、その穴をイスラームの部分が埋めているところはあろう。

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2017年07月31日Mon [05:27] トルコ  

破婚

破婚: 18歳年下のトルコ人亭主と過ごした13年間破婚: 18歳年下のトルコ人亭主と過ごした13年間
及川 眠子

新潮社 2016-07-29
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一般人のブログ本か何かかと思ったのだが、私でも聴いたことがあるヒット曲の作詞家として有名な人で、この話自体は数熱前から世間で話題になっていた様だ。別に痛い話だからということではなく、ちょっと引っかかるところがあるのは、誰もが羨む成功者である著者がなぜ、こんな「自虐」ネタを世間に売らなくてはならないかという点。著者の言うところでは元旦那に殺される危険性があったから、その証拠を残して置くということなのだが、松居一代の匂いがしない訳でもない。作詞の仕事は先が見えているので、これを期にエッセイとか、コメンテーターに転身という狙いも会ったのかもしれん。男性はハナから対象外としても、女性は共感を覚える人もいるのだろう。最後に別れた彼氏もとってつけた様な感じであるし、元旦那も額面通りには受け取れないけど、和歌山県のHPに旦那とのツーショットが今でも公開中なんだな。

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2017年05月08日Mon [05:20] トルコ  

トルコ現代史 

トルコ現代史 - オスマン帝国崩壊からエルドアンの時代まで (中公新書 2415)トルコ現代史 - オスマン帝国崩壊からエルドアンの時代まで (中公新書 2415)
今井 宏平

中央公論新社 2017-01-17
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巷では台湾と並ぶくらいのトップ親日国だと思われている割には、トルコ本は少ないな。自分が読んでいる分だけでも、中国、米国、韓国の順で、トップスリーのうち「反日国」が2つだから、親日より反日の方が人々は興味を持つというのはあるだろう。中公新書でも現代トルコに関しては有名な小島剛一のを含めて3冊だけというから、あまりにもトルコに対して冷淡である。アジ研所属の著者は80後の人で、自分にその役割が廻ってくるとは思っていなかったそうだが、トルコ側でも親日と言っても、日本はやはりマイナー国であることは変わりないようだ。エルトゥールル事件などトルコ人は誰も知らないという言説が保守批判の界隈が流布しているけど、著者はトルコ人の親日の根底にはエルトゥールル号っがあると明言している。日露戦争に関しては何も言及していないので、少なくともエルトゥールル号事件を誰も知らないということはないのだろう。ただ、やはり台湾もそうであるが、トルコもかつての日本ではなく現代の日本の方により親近感があるとは感ずる。西洋化による近代化という出発点は同じであったのだが、トルコと日本はその地政学的位置が大きく異なる。トルコは安定してきた様にも思えるし、不安定であったとも思える。それもトルコをヨーロッパとして捉えるかアジアとして捉えるかの問題なのであろう。

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2017年04月03日Mon [06:33] トルコ  

ケマル・アタテュルク

ケマル・アタテュルク―トルコ国民の父 (世界史リブレット人)ケマル・アタテュルク―トルコ国民の父 (世界史リブレット人)
設樂 國廣

山川出版社 2016-09
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山川世界史リブレット人。ケマル・アタテュルクはトルコを未だに支配している様な人であるのだが、世界史レベルでは偉人として使われている訳ではないのかな。カリフ制廃止の件はイスラーム世界では正当性の面で正しかったのか、歴史面で誤りだったのかどういう評価なんだろう。エルドアン政権も基本的にはアタテュルクを肯定しているはずだが、世俗政治廃止まで進むと、当然アタテュルクも否定されていくことになるのか。クルド人もまた違う見方があるだろうし、トルコ人ではアタテュルクを實のところどう捉えているのかは知りたい。天皇みたいなタブーはあるのだろうか。

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2017年03月30日Thu [03:43] トルコ  

山田寅次郎宗有

山田寅次郎宗有─民間外交官・実業家・茶道家元 (宮帯茶人ブックレット)山田寅次郎宗有─民間外交官・実業家・茶道家元 (宮帯茶人ブックレット)
山田寅次郎研究会(ワタリウム美術館)

宮帯出版社 2016-10-31
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茶道系の宮帯出版社宮帯茶人ブックレットというものだが、318ページもある単行本をブックレットと呼んでよいのか。ここ的には山田寅次郎であって、山田宗有ではないが、ウィキでも山田宗有なんだな。それでもってワタリウム美術館なのだから、美術蒐集関係かと思ったのだが、山田寅次郎の孫がワタリウム美術館の和多利家に嫁入りしたという縁らしい。その嫁以下、研究者が集っての講演会採録。例のエルトゥールル号ブームで、山田寅次郎も脚光を浴びているといった気配は全く無いのだが、日露戦争でもスパイの役割を果たし、イスタンブールっ子にとっては中村商会の日本製品の記憶を残し、トルコを訪れた日本人の世話も一手に引き受けていたというのだから、もはや常識になってしまった「親日トルコ」の原型を築いた人だといっても過言ではない。とはいえ、国内的には日本で初めてトイレットペーパーを作った実業家であり、裏千家の家元であるので、今の時代でもあっても中々いないマルチな成功者である。

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2016年12月02日Fri [03:06] トルコ  

裸足の季節

映画
裸足の季節 [DVD]裸足の季節 [DVD]

ポニーキャニオン 2016-12-21
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早稲田松竹

女性と子供だけ限定の試合って実際にあったのか。

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2016年11月13日Sun [04:57] トルコ  

トルコ音楽の700年

トルコ音楽の700年 オスマン帝国からイスタンブールの21世紀へトルコ音楽の700年 オスマン帝国からイスタンブールの21世紀へ
関口義人

DU BOOKS 2016-10-14
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DU BOOKSはディスクユニオンなのか。気が付かなかったが何冊か読んでた。昔は週3くらいで行ってたが、もう何年も行っていない様な。著者はジプシー音楽の人だけど、60年代にアメリカに留学していた時に、アトランティック・レコードがトルコ人経営であるので、ドイツ人の級友が嫌いだと言ったことが原点にあるらしい。ジプシー音楽もドイツと大きな関係があるが、トルコ音楽についてはその関係性から言うと、それほどでもないらしい。ドイツ生まれのミュージシャンは多いが、幼い頃トルコに戻ったりしたケースが多く、だからこそトルコで受け入れられるのかもしれない。欧州は欧州で別のトルコ人音楽シーンがあるみたいで、ヒップホップからヘビメタ、パンクまで何でもござれの様だ。日本の音楽が一括りにできないのと同じようにトルコの音楽が一括りにできないのは当然なのだが、芸能人のマイノリティ背景はやはり大きな要素ではあるか。

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