2017年08月13日Sun [06:07] シリア  

シリア難民

シリア難民 人類に突きつけられた21世紀最悪の難問シリア難民 人類に突きつけられた21世紀最悪の難問
パトリック・キングズレー 藤原 朝子

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難民同行ものは一ジャンルとして確立されている感もあるのだが、やはり映像と違って、紙のそれも翻訳だと臨場感がイマイチ。「ガーディアン」初の移民専門記者とのことだが、本人に移民背景がある訳では無いようだ。白人が同行することにより、シリア人が検問されることなく、EU内を移動できたというのはあるかもしれんが、それが目的だとみられると、支障があるから、特にメリットは無かったとしている。立場としてはポリコレで、難民受け入れを拒否する政府は恥を知れなどと言っている。リビアの話があるのだが、高所得国としてリビアからの難民は送り返されることになっているのだが、リビアから来た他のアフリカ諸国出身者は奴隷に近い貧困層なのだという。カダフィ時代はリビアがアフリカ人の出稼ぎ先になっていたが、統一アフリカ大統領を自認したカダフィの下でも、黒人は差別されていたことは窺わせる。そうした観点から行けば、ヨーロッパ以外に身の保全はできないといことになるが、経済難民でないということを証明させることは事実上不可能であろう。

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2017年07月08日Sat [05:23] シリア  

シリア情勢

シリア情勢――終わらない人道危機 (岩波新書)シリア情勢――終わらない人道危機 (岩波新書)
青山 弘之

岩波書店 2017-03-23
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元駐シリア大使や重信メイほどではないが、アサドを絶対悪と見なさないので、ジャーナリスト界隈には批判されているみたいだが、ダマスカスで公的に生活していれば、アサドが独裁者であるとに異存はなくとも、西洋化された狂信者ではないというところは評価せざるを得ないのかもしれん。報道や宗教や運動の人たちは当然、「迫害」されているという側にコミットする訳で、アサドはサダム・フセインにも等しくなるのだが、隠れアサド派だったアメリカも、トランプでプーチンと歩調を合わせる可能性があるし、ここまでメチャクチャになってしまうと、アサドを殺したところで、イラクの二の舞いより酷い事態になることは確実である。ISも結局、周りが都合よく利用したことによる産物であるし、難民もいつまで人道問題で誤魔化されるのかというのもある。

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2017年06月06日Tue [05:25] シリア  

シリアからの叫び

シリアからの叫び (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズII-15)シリアからの叫び (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズII-15)
ジャニーン・ディ・ジョヴァンニ 古屋美登里

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最近読んだ亜紀の洋物ノンフィクションの中ではあまり面白くない方。アメリカ人女性ということもあるのだろうが、女性、キリスト教にばかり肩入れしている感じ。それも需要と供給なのだから、その辺を描けて、かつポリコレに抵触しない限りにおいては、あちらでは評価されるのではなかろうか。戦場においては拷問もレイプも陳腐化してしまうので、同情より共感を覚えるような物語が欲しい。

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2017年04月08日Sat [05:47] シリア  

イスラミック・ツーリズムの勃興

イスラミック・ツーリズムの勃興: 宗教の観光資源化イスラミック・ツーリズムの勃興: 宗教の観光資源化
安田 慎

ナカニシヤ出版 2016-04-20
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2012年の博論らしい。シリアのシーア派ツーリズムだが、調査に行っていたのはそれ以前か。シリア内戦は2011年からなので、問題が無かったことはなかろうが、内戦に関して全く言及していないのは妙ではある。書籍化時点であとがきにでも、その辺は触れられたのだろうけど、あえて言及しなかったのかもしれない。シリアのシーア派聖地観光はイラクやイラン、レバノンから多くのシーア派の人たちが訪れていたそうだが、近隣諸国であってもそれは今では壊滅に近いだろう。アラウィー派政権によって防御されてきたところはあるみたいだが、今後はツーリズムという俗性も攻撃を受けることになるのかもしれん。

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2016年09月20日Tue [03:55] シリア  

パルミラの光彩

パルミラの光彩 写真資料でよみがえる破壊された世界遺産パルミラの光彩 写真資料でよみがえる破壊された世界遺産
山田勝久

雄山閣 2016-08-24
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緊急出版ということでもないのだろうが、ISが無ければ出る事もなかったか。調査に行ったのは2007年と2008年とのことだが、プロではなく、教授が撮影した写真とすぐ分かるので、手作り感はある。パルミラは元々廃墟なのだから、爆破して何が悪いという理屈ではないのだが、廃墟を廃墟として再建するというのは中々難しい。政府が奪還したとも言われるが、今後はロシア人の修復になるのだろう。先行きは暗い。

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2016年06月08日Wed [03:25] シリア  

僕がイスラム戦士になってシリアで戦ったわけ

僕がイスラム戦士になってシリアで戦ったわけ僕がイスラム戦士になってシリアで戦ったわけ
鵜澤 佳史

金曜日 2016-01-27
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金曜日な人なのか。これが文春辺りから出ていたら、また評価は違ったんだろうが、巻末のSEALDsとの対談とか訳分からん。連中が忌み嫌う「戦争法」は日本人が海外に戦争に行って人を殺せる法という定義みたいだが、、この著者は正にそれを体現して来たのではないか。例の北大生の件で、メディアに露出して叩かれたそうだが、そこでパヨク方面に近付いたのかな。自衛隊少年工科学校の出というから、最初に右に行ってから、「真実を知って」逆転向というパターンか。別にシリアでなくても、フランス外人部隊でも良かったんだろうけど、思想云々ではなく、ただ戦いたい、戦闘現場にこそカタルシスを感じるという動機の人が自衛隊には一定数いて、外人部隊とか民間軍事会社とかある中で、ゲリラに身を投ず者のステージが高いだろうことは想像に難くない。結局、シリアで戦ったわけというのは分からんかったが、そういったところであろう。

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2016年05月13日Fri [02:34] シリア  

君とまた、あの場所へ

君とまた、あの場所へ: シリア難民の明日君とまた、あの場所へ: シリア難民の明日
安田 菜津紀

新潮社 2016-04-22
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シリア難民本は意外に出ないな。全部合わせても、はすみとしこ一冊に売り上げ的には敵わないのだろうけど。内戦前にシリアを撮っていた人はアドバンテージがあるか。シリアなんかは世俗世界だったけど、イスラム世界では女性カメラマンもといフォトグラファーは得なのか損なのか。被写体が女性のみならず、男性でも、意外と女性の方が役得なのかもしれん。そうした柵のない子どもが被写体になるパターンも多くて、目はキラキラしていたなんていう定番キャプもあるのだけど、欧米だと逆に子どもを被写体にすると、それが普通の着衣画でも、あらぬ嫌疑をかけられることがあるから、自ら被写体になりたがる子どもが多い中東などはフォトグラファー天国か。

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2016年04月25日Mon [03:50] シリア  

オリーブの丘へ続くシリアの小道で

オリーブの丘へ続くシリアの小道で: ふるさとを失った難民たちの日々オリーブの丘へ続くシリアの小道で: ふるさとを失った難民たちの日々
小松 由佳

河出書房新社 2016-03-29
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写真家の人らしい。2008年からシリアの写真を撮っているとのことだが、内戦前に手を付けていたら、この商売の人は止めるに止められんか。ただ、山本美香さんみたいな戦場系の人ではないので、危ない橋は渡らず、庶民や難民を撮っているらしい。それでも監視役みたいのは付くし、被写体が反政府側に立って戦う人になったりするのだが、今は国内には入れるのか。日本政府に知られたらパスポート返上命令だろうけど、無人のパルミラはいつ撮ったんだ。イスラム国から政府が奪還したのはつい最近だし、イスラム国に陥落される前、内戦で観光客が消えた頃か。

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2016年03月13日Sun [02:48] シリア  

シリア戦場からの声

シリア 戦場からの声シリア 戦場からの声
桜木 武史

アルファベータ 2016-01-15
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「戦場ジャーナリストへの道」という本を前に出した人か。2冊目でようやく「戦場ジャーナリスト」になれたのかどうか分からんが、取材が黒字であったことは一度もなく、普段はトラック・ドライバーとして稼ぎながら、シリア似通ったのだという。東京のシリア大使館でビザも正面突破してきたらしいから、ジャーナリストとしての実績は把握されていなかったのかもしれない。前著のカシミールの時も思ったのだが、現地の協力者に過度にコミットしてしまう様なところがあって、どうも「戦場ジャーナリスト」とは戦地の市民の声を代弁するのが仕事だと思っている様な感じもする。それは日本の戦地取材の特徴でもあるのだが、戦争で苦しむのは民衆であるというファクトがイデオロギーと化しているきらいはあるな。

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2015年12月25日Fri [01:05] シリア  

中東特派員はシリアで何を見たか

中東特派員はシリアで何を見たかー美しい国の人々と「イスラム国」中東特派員はシリアで何を見たかー美しい国の人々と「イスラム国」
津村 一史 津村一史

dZERO(インプレス) 2015-11-30
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亜紀書房ZEROから独立して立川談志事務所と組んだのがdZEROという版元なのか。談志コンテンツがメインみたいだが、共同通信カイロ支局員だった人でイスラム国本参戦。おりしも新たな(ではないが)人質事件が公然化っしたところだが、共同を始め大手メディアの制限ラインは明らかにされていない。シリア取材に熱心なのはフジ、朝日新聞そして共同とのことだが、基本的に外務省勧告には従っているのだろう。山本美香や後藤健二の話などもあるが、そうした下請け構造は自ら説明することはない。中東特派員がシリアで何を見たかというのもある意味、自嘲の部分があるのかも。

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2015年10月24日Sat [01:05] シリア  

戦場観光

戦場観光 シリアで最も有名な日本人戦場観光 シリアで最も有名な日本人
藤本 敏文

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「戦場ジャーナリスト」のコーディネーターの話かと思ったのだが、本当に戦場を観光する旅行者の話だった。筒井康隆の小説を地で行く様な人なのだが、トラック運転手が本業で、海外に出たのは離婚して40歳を過ぎてからであって、アラビア語は無論、英語もダメなのだという。それでも自由シリア軍遅配地域でラジオ出演し、人気者になったとのこと。イラン・ラジオにデマを流されたりもしたが、BBCやAEPのインタビューもグーグル翻訳でこなしているというからその筋では知れた「旅行者」なのだろうが、この種の人を日本の大手メディアが起用することはないか。そんでもって、実際にこの本を書いたのは安田純平の様なのだが、安田の消息はどうなったんだ。英語がダメで、武器を試射したりと湯川さんともダブるが、安田や後藤さんの様な経験者と素人の危険度はそれほど変わらんものかもしれん。

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2014年12月11日Thu [00:15] シリア  

報道されない中東の真実

報道されない中東の真実 動乱のシリア・アラブ世界の地殻変動報道されない中東の真実 動乱のシリア・アラブ世界の地殻変動
国枝昌樹

朝日新聞出版 2014-08-20
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平凡社新書でアサド政権擁護本を出した元駐シリア大使が朝日からその完全版ともいうべきものを。イスラム国なんていう鬼っ子が出てきて、従来の分かりやすい対立構造も変化しているのだが、表向きアサド政権擁護を打ち出すのはイラン、ロシアくらいだから、元大使としては如何なものか。別に重信メイと連携するつもりはないだろうが。もっともアル・ジャジーラに依拠する中東ニュースに大いに問題があるのは事実であり、BBCやCNNもその辺に関しては大同小異ではある。イランラジオやロシアの声でシリア情勢がどう報道されているのかは分からんが、それらが真実を報じているかは疑問にすらならんだろう。著者は今年もシリアにアサド政権のアテンドで入ったらしいが、チャンネルとして残しておく必要はあるかもしれない。

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