世界読書旅
ここ数年に読んだ海外関連本の感想など
Top | RSS | Admin | Menu
06< 12345678910111213141516171819202122232425262728293031>08
Category>> ボリビア [1]ギニア [1]ベルギー [1]カザフスタン [2]スロバキア [1]リトアニア [3]フィンランド [4]ルワンダ [3]ウルグアイ [1]エチオピア [2]ドミニカ共和国 [1]パラグアイ [2]エストニア [2]ハイチ [2]ノルウェー [1]ニューカレドニア [1]アルメニア [1]はじめに [1]東アジア [32]韓国 [203]北朝鮮 [144]台湾 [90]チベット [23]中国 [624]香港・マカオ [17]モンゴル [15]東南アジア [36]インドネシア [21]カンボジア [19]シンガポール [5]タイ [29]フィリピン [13]ベトナム [25]マレーシア [6]ミャンマー/ビルマ [11]ラオス [6]南アジア [9]アフガニスタン [24]インド [78]スリランカ [6]パキスタン [6]バングラデシュ [5]ブータン [7]ネパール [8]中央アジア [4]ウズベキスタン [2]キルギス [1]中東/アラブ [51]イエメン [1]イスラエル・ユダヤ [18]イラク [40]イラン [13]クウェート [1]サウジアラビア [7]クルド [7]シリア [2]トルコ [8]パレスチナ [14]レバノン [1]ヨルダン [1]UAE [1]米国 [268]ミクロネシア [2]グアム・サイパン [3]ハワイ [5]カナダ [12]メキシコ [15]カリブ [2]キューバ [15]ジャマイカ [3]中南米 [37]エルサルバドル [1]グアテマラ [2]コスタリカ [3]パナマ [1]アルゼンチン [5]エクアドル [4]ガイアナ [1]コロンビア [2]チリ [3]ブラジル [27]ベネズエラ [3]ペルー [7]アフリカ [31]ウガンダ [2]エジプト [2]ガーナ [3]ケニア [10]コモロ [1]コートジボアール [1]コンゴ民主共和国 [2]スーダン [2]セネガル [4]シエラレオネ [1]ソマリア [2]タンザニア [3]ナイジェリア [1]ベナン [1]マグレブ [2]モロッコ [2]マダガスカル [2]マラウィ [1]南アフリカ [7]モザンビーク [1]リビア [2]オセアニア [7]オーストラリア [12]タヒチ [2]ツバル [1]マーシャル諸島 [1]ナウル [1]ニュージーランド [2]パプアニューギニア [3]バヌアツ [1]東ティモール [3]ヨーロッパ [91]アイルランド [10]アルバニア [1]イギリス [51]イタリア [28]ウクライナ [1]オーストリア [4]オランダ [6]キプロス [1]ギリシャ [1]コーカサス [2]スイス [8]スウェーデン [7]スペイン [18]チェコ/スロバキア [3]チェチェン [8]デンマーク [7]ドイツ [77]バスク [3]バチカン [2]ハンガリー [8]フランス [73]ブルガリア [1]ベラルーシ [1]ボスニア・ヘルツェゴビナ [3]ポーランド [5]ポルトガル [6]マケドニア [1]ラトビア [4]ルーマニア [4]ロシア [77]ロマ/ジプシー [7]旧ユーゴスラビア [7]環北太平洋 [7]雑多 [240]昭和萌え映画 [120]フィジー [1]クロアチア [1]
Archive>> 2008年07月 [87]2008年06月 [109]2008年05月 [116]2008年04月 [103]2008年03月 [100]2008年02月 [86]2008年01月 [75]2007年12月 [67]2007年11月 [44]2007年10月 [44]2007年09月 [61]2007年08月 [59]2007年07月 [57]2007年06月 [58]2007年05月 [62]2007年04月 [62]2007年03月 [55]2007年02月 [44]2007年01月 [32]2006年12月 [34]2006年11月 [32]2006年10月 [35]2006年09月 [30]2006年08月 [21]2006年07月 [25]2006年06月 [30]2006年05月 [40]2006年04月 [44]2006年03月 [54]2006年02月 [68]2006年01月 [73]2005年12月 [30]2005年11月 [65]2005年10月 [58]2005年09月 [71]2005年08月 [81]2005年07月 [213]2005年06月 [436]2005年05月 [335]
■ バグダッド101日
2008年07月25日 (金) 01:23 * 編集 *
バグダッド101日―早朝5時30分、米空軍の猛爆撃が始まったバグダッド101日―早朝5時30分、米空軍の猛爆撃が始まった
(2007/10/25)
アスネ・セイエルスタッド

商品詳細を見る


『カブールの本屋』の人か。今回の翻訳は江川ショウコーじゃなくて、翻訳グループの人らしい。前回はゴーストだけど、今回は名前を出したということなのかも。世界的なベストセラーとなったという前の本は、パツキンのネーチャンが、カブールの本屋にホームステイして、オーマイガッて感じの話だったのだが、今回は本職であるらしい「ジャーナリスト」の仕事。もちろん本人としては、バグダッドの豆腐屋にでも住み込んで、女房子どもらとイラク男の悪口でも言って過ごしたかったんだろうが、正に陥落直前のバグダッドでそんな悠長なことはできないし、サダム・ビザの身では通訳という名の秘密警察の案内なしにはどこへも行けない時代。結局、苦心してビザ取りして、パレスチナ・ホテル篭城で陥落を迎えたというのは、不肖の人と同じか。外へは行けん、ミサイルが直撃して、篭城者に犠牲者が出るともなれば、いきおい「戦友」であるガイジン記者仲間の話が多くなるのだが、不肖の人はもちろん、綿井も、大騒ぎしてた不倫カップルの話などは出てこない。朝日新聞の記者はおとなしすぎるなんて記述が唯一あったけど、これはムッシュー国末のことかな。結局、不肖の人が大風呂敷広げているだけで、現地でも日本人は日本人だけでつるんでいたのが実情の様だ。まあ生きるか死ぬかの状況で、悠長に「国際交流」なんてやってらんないのは確かだろう。とはいえ、この著者みたいにノルウェー人とかなると、現場で同国人に会う可能性自体が低い。これも原書英語だろうが、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、オランダ、デンマークなどのメディアと契約していたのだという。スウェーデンなどでは、ノルウェー語で中継すると、リアルタイムで司会者がスウェーデン語に翻訳できる関係らしいが、こういうのも小国相互扶助というか、米英仏の配信記事ではイマイチしっくりこないところが、こういう国々にはあるのだろう。だからといって、『カブールの本屋』がそうだった様に、私たちは傲慢な白人大国とは違うというコンセプトに則った話ではない。著者は現地からみたら、あくまで「殺す側」の方。米軍の黒人兵に案内されて、もはや不用になったイラク人女性通訳とサダム宮殿を見て廻るクライマックスは、そうした不条理な関係性を象徴したものなのだろう。
# * イラク * Comment (0) * Trackback (0) *
■ イラク戦争のアメリカ 
2008年06月29日 (日) 00:49 * 編集 *
イラク戦争のアメリカイラク戦争のアメリカ
(2008/01/26)
ジョージ・パッカー

商品詳細を見る


イラクも、未だに「戦後」を振り返る時期に達していないのだが、形式上「占領」が終わっている以上、まとめ本を出しておかないと、イラク自体が忘れ去られる自体になってしまうかもしれない。ということで、イラク本が最近幾つか出てきたのだが、これは小説家でジャーナリストという著者による、イラク取材の集大成。立ち居地はリベラルでも保守でもなく、といった感じなのだが、自らの「リベラル」性を問い詰めたBlood of Liberalsなんていう本で注目を集めた人らしいので、その辺には規するものがあったのかもしれない。「占領反対」を叫んでりゃいい日本の「平和バカ」と違って、アメリカは「反対」するにも「賛成」するにも、撤退して、ハイさようならという訳にはいかないから大変だ。イラク人が反米だから、米軍がいなくなれば平和になるなんていう発想自体が無責任であって、それこそサダムを地獄から呼び戻さない限り、イラクに「平和」が訪れることはないだろう。その意味では、占領にも、リベラルにも、サダムにも、シーア派にも、スンニ派にも疑いの目を持った著者の仕事は貴重なもので、その声を拾い集める作業は必要ではあるのだが、これはあまりも長すぎる。600ページもあると、得意の一気読みは無理だし、翻訳特有の冗長な文体も手伝って、読んでどっと疲れてしまった。酒井啓子さんも実は熟読してなさそうな解説を書いているけど、もっと、スパッとまとめることができなかったのかな。このダラダラ感が、それこそイラクの米軍統治を表している様にも感じるのだが。
# * イラク * Comment (0) * Trackback (0) *
■ 戦火のバグダッド動物園を救え
2008年04月27日 (日) 13:14 * 編集 *
戦火のバグダッド動物園を救え―知恵と勇気の復興物語戦火のバグダッド動物園を救え―知恵と勇気の復興物語
(2007/10)
ローレンス・アンソニー、グレアム・スペンス 他

商品詳細を見る


南アフリカ人の自然保護活動家が、バグダッドの動物園を略奪がら救うために、単身乗り込んで奮闘する著者の情熱が溢れた感動ノンフィクションと早川は紹介してるんだけど、まあそれだけで、イラク人とは関係ない話だということが分かる。クウェート動物園の人たちと乗り込んでいったんだから、第一単身じゃねえじゃないかよ。ということで、アラブ人は人の数に入らず、ライオンの方が大事というのは如何にも南アフリカ白人らしい価値観ではある。この惑星の倫理観に反することは認められないとか、アパルトヘイト野郎の環境屋にお説教されて、感動するのはグリーンピース・ジャパンの人たちくらいなもんではないか。衛星電話でアメ兵を釣るところなどは、この前の不肖のヤツと同じなのだが、不肖に言わせたら、人間の盾以上のゴミになるのだろう。要するに世界のあらゆる畜生どもが集結したのが、陥落したバグダッドということなのだろう。ウダイのライオンを仕留めたのもこの男らしいが、クマが檻の中で放置されているのをみて、動物虐待は許されない、惑星の倫理に反してるとかぬかしている。そのくせ、エサとして1頭5ドルでロバを買い占めたそうで、アホ臭いったらありゃしない。そこら中で人が死んでるバクダッドで、動物愛護も結構なのだけど、これじゃあ「象の花子」の話が高尚に聞こえるわい。
# * イラク * Comment (0) * Trackback (0) *
■ 不肖・宮嶋のビビリアン・ナイト 上・下 
2008年03月18日 (火) 22:31 * 編集 *
不肖・ト 上 爆弾ボコボコの巻 (1)不肖・宮嶋のビビリアン・ナイト 上 爆弾ボコボコの巻 (1)
(2007/07)
宮嶋 茂樹

商品詳細を見る

不肖・宮嶋のビビリアン・ナイト(下)砲弾ドカドカの巻不肖・宮嶋のビビリアン・ナイト(下)砲弾ドカドカの巻
(2007/08/27)
宮嶋 茂樹

商品詳細を見る



前回の金平の本と同時に読んでだけど、とても同じ世界の話とは思えん。現場とデスクの違いもあるのだろうが、現場は現場でまた異業種ならぬ、異種格闘技が展開されていたことは分かった。金平もアレだけど、不肖もアレだから、結局、ここに出てくる共同さんとかフジが、その中道として、一般大衆の支持を集めているということなのだろう。不肖に関しては、これはこれで面白いし、おそらく一番現実世界の忠実なのだと思う。ただ、平和な国のお茶の間が求めるのは、ショーなのだから、そこに演出が入っていないとマズイのである。テレビ朝日は綿井を宮嶋で中和させたのかどうか分からんが、金平の後に宮嶋を読むのが正解である。その意味でも、村田、豊田とのバトルは面白い。両者の写真は見てるし、本も読んでるのだが、結局、伝える側の思想信条、視点によって、当然ながら「戦場」も多様化するということであろう。FOXも人間のタテも、雇用主が違うだけで、結局同じプロパガンダであることは言うまでもない。となると、ジャーナリズムの責務だとか、知識人の責任だとか、自分を「良心派」だ思い込んでる連中より、不肖の様に、戦場はカネが儲かる「ジェロジェロワンダフル」とか言ってる方が、正直でよいかとは思う。とはいえ、「良心派」の言う「想像力」と別の「想像力」を提供してしまったのでは、「想像力の欠如」した一般大衆も混乱するのではなかろうか。その混乱こそが想像力の本質であるということに気が付けば、セカイは詐欺師で満ちているということが分かるというものなのだが。
# * イラク * Comment (0) * Trackback (0) *
■ イラク戦争の深淵 
2008年03月03日 (月) 01:23 * 編集 *
イラク戦争の深淵―権力が崩壊するとき、2002~2004年イラク戦争の深淵―権力が崩壊するとき、2002~2004年
(2007/06/26)
国末 憲人

商品詳細を見る


この世界も現金なもので、あれほど山と出ていたイラク本もすっかり新刊をお目にかかれなくなってしまった。ロンドンの地下鉄テロで亡くなったのは50人とのことだが、バグダッドで、その規模のテロが連日起こっていても、ベタ扱いである。朝日のフランスプロパーである著者が、今頃イラク戦争まとめを出すのも、「政敵」である草思社である。もっともこの著者は初めから規格外なのか、過去にも草思や新潮から本を出している。とはいえ、その主張が「不肖」の人みたいなものである訳もなく、「親サダム」であったことも明かされたりしている。ただ、その「反米主義」は「親イラク」や純粋な「戦争反対」から来るものというより、精神的に従属している「フランス」の影響が多大だろう。フランスがその「大国」の砦を守るために、イラク戦争に反対したという見方は著者にとってナンセンスなものでしかない様だが、著者が評価しているスペインの選択は、結果的にテロに屈したことになるのではないのかという疑問もまた論外であるらしい。しかし、イラクに都合五回入って取材したというこのまとめが、あくまでも「ヨーロッパの論理」で貫かれているのも気にかかる。あたかもイラク(アラブ世界)とアメリカ(及びイギリス)の場外乱闘を傍から眺めて評論している様な「戦争の劇場化」は、戦争の本質というものを見失わせることになるのではなかろうか。もちろん、この戦争の「従軍記者」が「劇場化」に貢献したという事実はある。演出者を変えれば舞台も変るということなのだろうが、現実にしても抽象にしても、戦っている当事者以外は、「戦争」とはあくまでも舞台装置に過ぎない。憲法を変えれば戦争になるという様なオメデタイ訴えは、戦争が幻想であるという前提を表しているものなのかもしれない。
# * イラク * Comment (0) * Trackback (0) *
■ イラクと自衛隊ブログ 
2007年09月23日 (日) 22:48 * 編集 *
イラクと自衛隊ブログ イラクと自衛隊ブログ
岡本 宏 (2006/06/16)
アメーバブックス

この商品の詳細を見る


腐るほど出ていたイラク本も、最近はすっかり見かけない。自衛隊に帯同した者以外は政府の勧告を拒否していることになるのだから、取材もままならないし、殉職の危険も拉致の危険も依然として大きなものだ。この著者は元中日新聞のカメラマンで、サマワ行のメンバー。タイトルから分かる様にブログから始まった本。『鬼嫁』に触発されたというから、あそこのブログ。そこは幻冬舎と組んで、「書籍化もあります」というのをウリにしているのだが、一応、証明としてこういう本も出ている。中には「幻冬舎ルネッサンス」の方に廻される人もいるだろうが。その書籍化がきっかけになったのか、著者は14年勤めた中日新聞を退社して今はフリーの身だという。元新聞社なら幾らでも仕事がとれるのだろう。しかし、文章はブログの枠を出るものではない。最後に親戚の一米軍兵士のインタビューを延々と載せているのも頁合わせの様な気もする。しかし、イラクに行って酒の話ばかりというのも何だか。酒飲みには重要な問題なのだろうが、この辺はあまり感心できん。食の方は元々ブログのテーマだったらしいので良いかと思うのだが、要するに「イラクの人々」のことを伝えるのではなく、「イラクに行った自分」のことを伝えたいという意識の方が強かったということであろう。それはそれで悪くないと思う。本当は何も理解していないくせに独善的に反米反自衛隊を唱えるだけの「フリージャーナリスト」よりはよっぽどマシだとも思う。ただ、自衛隊という大きな器に乗せられている以上、その批判は難しいし、批判する材料も見いだせなかったので、自分の身辺雑事を中心にしたのではないかという気もする。その意味では庇護社としての自衛隊を崇拝してしまった不肖宮嶋よりはマシかもしれん。
# * イラク * Comment (0) * Trackback (0) *
■ 香田証生さんはなぜ殺されたのか 
2006年07月31日 (月) 23:42 * 編集 *


BPという人種があるとしたら、この著者がその代表作家ということになるが、香田証生さんの名誉回復を掲げている様で、一般側からみると、そうとはなっていないBPによるBPの為のBPの本。香田証生さんはなぜ殺されたのかという問いについては全く何も検証していないし、イラクを眼前にしながら、引き返した著者がその答えだとすると、結局、香田さんが殺されたのはBPの経験不足だったという心証を与えてしまう。香田さんを自分探しの隘路とし、高遠さん3人組はそうではないというのも、ちょっと違うのではなかろうか。日本大使館に嫌な目にあったことに関しては私も著者には負けないが、日本政府に迷惑をかけたから、彼等がバッシングを受けたというのは全くの勘違いである。また、西洋人やイスラエル人は「さん付け」なのに、同じホテル従業員でもアラブ人は呼び捨てなのも気に食わない、無意識だろうが旅行作家としての見識を疑う。とどのつまり、この本は著者の内なる香田証生と100人の香田証生を探す旅の記録ではなかろうか。それでも、興味深く読めたのは、私にも内なる香田証生があるからに他ならないからなのだが。
# * イラク * Comment (0) * Trackback (0) *
■ イラクの戦場で学んだこと
2006年04月22日 (土) 13:08 * 編集 *
イラクの戦場で学んだこと
岸谷 美穂
岩波書店 (2005/09)
売り上げランキング: 135,209


またまた岩波ジュニアだが、カバーは現地のこどもを抱いてニッコリの著者。お決まりの嫌な構図だ。「イラクの戦場」というから、どこかと思ったらクルド地域。で、この人は宗男を葬った大西率いるPWJの人らしい。何でも戦争中はイラク(その実、北イラク)中継で、テレビのレポートをしていたお茶の間に顔が売れている人の様だ。ここまでは、あまり読みたくなる様な要素がなかったのだが、先日、どこかの朝刊にインタビューが掲載されていて、この手の人には珍しくキレイゴトを語らず「普通の女の子然」しているところに、ちょっと興味を持って読んでみた。それでその印象は読後も変わらなかった。突然「私は怒っている」と始めたり、ドアにパンチしたら痛かったとかも書く。普通隠される周囲との軋轢は、それが本題ではないかというくらい書く。それで、キャリアアップの為にイラクに行こうと思ったとか、ものすごく自分に正直な人なのだろう。25歳の「小娘」がいきなり現地代表にされて、皆面白くないことは理解している。と著者が悩むのも興味深い。NGOは企業社会を避けた女性の多い職場でもあるが、こうしたNGOが派遣される国に「男女同権」の地方は無きに等しいだろう。同時にそれは、女性を助けられるのは女性だけということだから、難しいところだ。まあ「ジェンダー」を押し付けるのではなく、最低限の配慮も必要であろう。それと関連するのかどうか分からないが、著者は「公認NGO」として政府関係とは緊密な関係があったらしく殺害された外交官には哀悼の意を表している。一方、例の「自己責任三人組」については完全無視。大西が激怒したなんて噂があるが、実際どうなんだろう。やっぱり既得権を持つ身には迷惑千万か。個人的に、この著者は気になる人だが、本の感想はこの辺で。
# * イラク * Comment (0) * Trackback (0) *
■ イラク零年
2006年02月07日 (火) 13:32 * 編集 *
イラク零年 朝日新聞特派員の報告
川上 泰徳
朝日新聞社 (2005/09/15)
売り上げランキング: 77,210


朝日発行の朝日記者によるイラク取材まとめ本だが、意外に客観性に富んだ読みごたえのある内容だった。こ著者は大阪外大卒のアラビストであるが、変にアラブに思い入れがある訳ではなく、通訳を媒介しない取材が可能という点で功を奏している様な気がする。最初がいきなり「ガジャル」という、ほとんどのメディアでは取り上げられないイラクの「ジプシー」の話で意表を突くが、読み進むうちに、これが現在のイラク人の置かれた立場を象徴していることに気が付かされた。それは自由はなかったが、秩序があったフセイン時代が終わり、独裁者は去ったものの、与えられた自由が食えない餅であることから、秩序が崩壊してしまったイラクの現実の前に行き場を失う人たちの姿である。著者はさすがに米英のイラク侵攻自体を肯定する事はしないが、侵攻作戦初期に伝えられた一部の米軍歓迎説を事実とし、米軍がその後の処置を誤らなければ、当初のシナリオ通り、日本占領モデルも可能であったと見る。これは朝日記者としては希有な見方であろう。その失敗原因を米軍が初期の略奪を防げなかったこと、より正しくは対策をとらなかったことにあげている。そしてイラク人は自由は秩序を破壊することを知り、自由は安定を破壊することも知った。自由と秩序を天秤にかけはじめたイラク人にとって、秩序の空白を作ることが果たして本当に解決になるのだろうか。
# * イラク * Comment (0) * Trackback (0) *
■ クルド、イラク、窮屈な日々
2006年01月12日 (木) 01:57 * 編集 *
クルド、イラク、窮屈な日々―戦争を必要とする人びとクルド、イラク、窮屈な日々―戦争を必要とする人びと
渡辺 悟

現代書館 2005-09
売り上げランキング : 76,093

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


現代書館の本だけど、予想に反して、傾向ものでは無かった。この本はイラク戦争関連としては珍しく、イラクという国、イラク戦争の相対化に成功している。前半はクルドが舞台。それもKDP、PUK双方の支配地域をカバーしているし、冒頭がいきなり自爆未遂犯という入り方は秀逸だ。後半も突然、開戦前夜のバグダッドから始まり、ファルージャもサマワも取材している。つまり、クルド、スンニ派もシーア派という三大カテゴリーを押さえ、更にサブカテゴリーの KDU、PUKや旧政府派、レジスタンス派とか、ハキーム師系、サドル師系に加え、キリスト教徒のイラク人が登場する(トルクメン人は言及だけ)。単純な反米抵抗で、イラク人を一般化することなく、クルド人やキリスト教徒には、対米感情にも温度差があることが分かる。副題を「戦争を必要とする人びと」としているのも、その辺りに関係していると思われるが、自衛隊駐留を含めて、あえて戦争の是非について答えを出さないのが、イラクを俯瞰した著者の結論である様な気がする
# * イラク * Comment (0) * Trackback (0) *
■ リトルバーズ
2006年01月01日 (日) 02:10 * 編集 *
リトルバーズ―戦火のバグダッドからリトルバーズ―戦火のバグダッドから
綿井 健陽

晶文社 2005-04
売り上げランキング : 44,085

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


お茶の間のイラク戦争ですっかりお馴染みとなった著者の取材まとめ本。予想と寸分違わぬ内容だった。別に不肖宮嶋の様になれとは言わないが、この著者に本当の良心があるなら、こんなハイエナみなたいな戦場新聞屋はしないだろう。同じ穴のムジナとして自衛隊を批判するのなら分かるが、独り善がりの正義感が鼻につく。自分がイラク人に敵意の眼差しを受けるのも自衛隊のせいだとしているのには苦笑してしまう。それにしても通訳アシ付きでカメラを容赦なく向けておいて、地元の人の視線で物を見ているとするのは傲慢だ。現地を実際に見ての問題提起が、平和ボケ「市民団体」と全く変わらないのもつまらん。果たして外国の軍隊が撤退したら、本当にイラクの人々は救われるのかどうかはさておき、イラクの現実をあまりに単純化しているのもまた、イラク人を軽く見ているとは言えないだろうか。最後にあのモハメド君に、「日本が北朝鮮に経済制裁しようとしている」とか、「愛国心教育をしようとしている」とか手紙を書いたとの事だが、アホかと思った。
# * イラク * Comment (0) * Trackback (0) *
■ イラク 占領と核汚染
2005年12月26日 (月) 00:22 * 編集 *
イラク 占領と核汚染イラク 占領と核汚染
森住 卓

高文研 2005-08
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


まあ予想通りの内容ということで、とりあえず写真が多いので助かった。私もそう単純な人間ではないので、模範的な感想は抱かないのだが、それが著者の見た現実だとしても、告発オンリーの文章にはどうも馴染めない。抱いたのは要するにイラクはベトナムなんだなという感想。もちろん当時のベトナムと比べられない程、今のイラクは危険なのだが、一旗上げたい人間は現在のイラクに妖しい魅力を感じるのだろう。そこには幼気な庶民を殺戮する巨大な悪があり、自ら信じるところの「正義」を実践する場としては申し分ない。しかし、その「正義」を普遍とするには、どうもこうした媒介者と我々の間に意識のすれ違いがある様な気がする。民衆が無条件で「正義」とは言い切れないだろうし、米軍や自衛隊の全てが「悪」とも出来ないだろう。米軍や自衛隊が撤退してイラクが平和になるのなら、それにこしたことはないが、実際に現場を見てそう思うのか、イラク人がそう言っているからそうなのか、知りたいところだ。
# * イラク * Comment (0) * Trackback (0) *
* Top * Next
■ Profile
neto
記憶倉庫として活用させていただいています。
by neto
■ Let's tell your fortune clicking! ■
2005 Powered By FC2 allrights reserved.
template by Sun&Moon

ホームページ アフィリエイト レンタルサーバー 1GB!FC2ブログ