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2021年03月30日Tue [18:50] イスラエル・ユダヤ  

みんな大好き陰謀論 



QアノンとかJアノンの登場で陰謀論を信じるのは右派というイメージが定着した観はあるのだが、むしろ日本では陰謀論を信じるのはカルトということが可視化され、右派と陰謀論の親和性イメージを定着させようとする左派という陰謀論も生じている様にも思える。ぶっちゃげ、右派と左派はどっちがバカかというマウント獲りなのだが、身近に具体的な表象が無い状況では宗教とイデオロギーが有効作用にはなるか。陰謀論と言えばユダヤ、ユダヤと言えば陰謀論という現実がアメリカにもヨーロッパにもあるのは現実社会にユダヤが存在するからであるのだが、そうした現実が可視化できない日本では「ユダヤ」を「在日」に置き換えることになってしまうのだが、その一方で利害関係の無いユダヤは幻想化される。保守派に対して陰謀論を戒める必要性があるのはユダヤと在日の過大評価は百害あって一利なしだからなのだが、やはり共産主義のユダヤ陰謀論が敵を見えなくするという点で害が大きいか。歴史を漁れば中国とユダヤの関係性などを以て陰謀論に回収することも可能である。杉原千畝だって、日本世論工作という陰謀論は成立するだろう。正当な工作活動と陰謀論を混同してはいけないという指摘は正しい。

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2021年02月13日Sat [20:44] イスラエル・ユダヤ  

ジューイッシュ・コミュニティ 



2019年ユダヤ系作家研究会の活動成果とのこと。8年連続9冊目の本らしい。科研とか助成団体の記載は一切無いので、会費による自腹かもしれんが、まあ研究が研究だけに、やはりその筋から資金が入ってくるんだろうなと陰謀論的感想。その影響力や実数を考えれば、日本でユダヤ系作家研究が一大ジャンルになるのも不自然ではないのだが、こうした極東の研究者を大事にしてくれる素地も力もあるのがユダヤ人世界とは言えるのかもしれん。アイザック・シンガーとかフィリップ・ロスはユダヤ人性をテーマにしているが、ユダヤ文学というよりアメリカ文学としてメジャーな印象。つまりはユダヤ的或いは東欧的なものはアメリカ文学の構成部分であって、そこに非ユダヤ系アメリカ人も原風景を感じることができるというものなのだろう。

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勉誠は最近、嫌中ヘイト本だと糾弾されたし、学術系とは一線を画すという姿勢はたしかにあるのだが、これも読んでみないと、日ユ同祖論的な右翼本かと思われ王だな。もうちょっとカバーを工夫しても良かったと思うのだが、実際は至極まともな研究書であった。著者はイスラエルの日本研究泰斗だそうで、訳者も駐テルアビブ大使館にも勤務した外交官。原著はヘブライ語で、イスラエル国内向けの日ユ関係啓蒙書みたいなものか。英訳からの重訳と思われるが、英語版も著者自身が手掛けているかもしれん。千畝も日ユ同祖論も触れているのだが、ポイントはやはり日本とナチスは同盟関係であったが、日本がホロコーストに加担したと言えるのかどうかというところであろう。おそらくイスラエル国民というか、ユダヤ人読者にとって、その辺を白黒はっきりせえという感じなのだと思うが、結論的には加担していないということになっている。その理由として、一部の知識人や狂信者以外、日本人はユダヤ人と白人の違いなどはハッキリ分かっておらず、一律に外国人という扱いであったので、反ユダヤ主義の拡がりなどは起きなかった。政府もナチスの圧力より、人道的非難の方を逃れようと思っていたいった感じ。まあ日本自体には罪は無いが、反ユダヤ主義は警戒というデーブ・スペクターと似たような見解ではなかろうか。

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時代の最先端であったはずのNTTに入ったのに、時が経ってこんなはずじゃなかったのにと外資系に転職を重ねた人らしい。ということで、今はイスラエル屋。これだと当分、時代に取り残されることは無いか。イスラエルの背景をみれば先手必勝が生き残り戦略であるのは分ることなのだが、イスラエルをキャッチアップできる国は現時点では存在しないので、国が続く限り、今後も安泰ではあろう。トランプ退任後もイスラエル承認ドミノは続くと思われるが、これが更なる躍進を意味するのかどうかはまだ不透明ではある。シンガポールも陰りが見えてきたし、イスラエルの地域独自性が失われる時代が来るかもしれない。

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2020年12月19日Sat [01:51] イスラエル・ユダヤ  

地図で見るイスラエルハンドブック 



このシリーズもう何冊も読んでいるのだが、アトラスが出しているものだと初めて気が付いた。カバーのフランス語のタイトルが今までのは国、地域名を大きくしているのだが、今年からはAtlasが大きく見出しになっている。イスラエルだからそうしたということはないだろうが、フランスはこの辺難しいところもあるんかな。先日読んだ公使の人の本でもそうだったけど、イスラエルの分断社会はユダヤとアラブという単純な理解では推し量れないものがある。国民統合はシオニズムよりも徴兵制が大きな役割を果たしているのではないかというのはあるか。徴兵に応じているドゥルーズ派やベドウィンもそうだが、今や大集団となっているロシア系新移民もシオニズムとは距離がある人たちであろう。こうした人たちの多くは体制内で生存権を得るというという手段としての徴兵に応じていると思われるが、将来的にはそうした形でアラブ系も統合しようとしているのだろうか。

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2020年12月15日Tue [14:48] イスラエル・ユダヤ  

日本人のためのイスラエル入門



元イスラエル公使で、現在内閣サイバーセキュリティ情報化参与のイスラエル入門。軍事情報関連話はほぼ無くて、かなり読み易いものに仕上げてきた。最初にイスラエルの子どもの多さはを持ってくるのは日本の将来の鍵が人口減少を食い止めることにあるという問題提起だと思うが、イスラエルって街中にそんなに子どもが溢れているのかな。むしろ北米とか南米みたいに治安の問題で、外では子どもを見かけないのかと思っていたのだが、子どもだけで遊んでいるということもあるのか。イスラエルが一枚岩国家ではないということはよく言われるのだが、国民統合は其の実、国家にとって必要不可欠でもないのかもしれん。その点、安保と経済だけ重視するアメリカと同じなのだが、国体という考え自体を日本は見直す時期になってきたのかもしれん。

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2020年09月12日Sat [03:31] イスラエル・ユダヤ  

太平洋を渡った杉原ビザ 



これも岐阜新聞か。バンクーバー新報の企画ということになっているが、どっちが話を持ってきたのだろう。いずれにしてもこのテーマは出版がしやすいものではあろう。カナダのユダヤ人にも中華系からのアプローチが大きいみたいだが、南京や慰安婦と違って、日系人収容というカナダの自国人権問題もあるし、日本関係ながら、杉原ビザも移民史として捉えられることはできるか。カナダはアメリカほど分断社会ではないので、ユダヤ人意識もそれほど顕著ではないのかもしれん。当たり前だが、日本を経由してカナダまでたどり着けた人たちはある程度の資産があり、贅沢はできないにしても、現在のシリア難民より悲惨という訳ではない。神戸に着いて宝塚だか、松竹歌劇団かの舞台を観たという人もいたそうだが、理解できたのは最後に三国同盟の旗と歌があったところだけだという。何でもその舞台には神戸在住のユダヤ人の娘も出演していたらしい。

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2020年09月04日Fri [23:57] イスラエル・ユダヤ  

千畝の記憶



遊軍という言葉も久しぶりに聞いたが、岐阜新聞の本か。連載分らしいが、この八百津町の千畝記念館はユダヤ人インバウンドで盛り上がっていたみたいで、飛騨高山~八百津町が黄金ルートだった様だ。イスラエルの徴兵サバティカルの連中と違って、モノホン金持ちのユダヤ人が世界中から来てたのだから、その効果は爆買いクラスではあったのだろう。ただ、千畝が八百津町生まれというのは微妙なところで、実際は公式通りの美濃市らしい。その神話化は「ユダヤ商法」でもあるので、人道だったのか、国際諜報の力学だったのかはそれこそ神のみぞ知るということで。

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2020年07月23日Thu [15:48] イスラエル・ユダヤ  

パレスチナ/イスラエル論 



ユダヤ人とパレスチナ人を同人種、同民族、果ては共に欧州人とする言説は多々ある様だが、その分断の根本は宗教でも言語でもなく、ヨーロッパとアジアの壁、つまるところ、欧州白人文化(イスラエル)と野蛮的アジア(パレスチナ)の対立構造であるという見方は北米のキリスト教原理主義の共通認識であるのみならず、その元祖であるヨーロッパでもポリコレに隠された共通認識なのかもしれん。ホロコーストの犠牲者よりも、アジア野蛮との闘いの方が生存戦略としては欧米の心理的支持を集めやすいだろう。「国際社会」の支持などはハナから期待していない国なりの論理ではあるのだが、国内の左翼性とのねじれが逆にバランスになっている様な気もする。その意味でイスラエルの左翼のポジションは重要であり、著者がその影響を受けていることは感じられた。日本においてもバランス論的には左翼の必要性はあろう。俯瞰すればそういうことだが、日本とイスラエルの相対化は普遍化よりも必要であるとは感じた。歴史認識や和解に関してもそうであるのだが、在日外国人、特にブラジル人に関して一面的な見方しかしていないのは残念である。ユダヤ人のディアスポラにそれぞれの理由がある様に、在日ブラジル人も労働力としてしか見ていない日本政府と経済的事由のデカセギという関係性の枠に留まるものではない。市井に生きる人々の論理は「知識人」の論理と必ずしもリンクしている訳でないので、両者の乖離が生まれるのは当然であるのだが、被害者、加害者、弱者、強者といったポジショントークを無効にする術はないものだろうか。

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2020年03月05日Thu [15:47] イスラエル・ユダヤ  

日本人にとってエルサレムとは何か



臼杵陽はイスラーム研究というより、ユダヤ研究者という位置づけなのかな。飯山陽と同名だと今気づいたが、互いに批判対象になっているのかどうかは知らん。それはともかく、ミネルヴァの叢書・知を究めるであるが、わりと読みやすいもの。イスラームは啓蒙、ユダヤは宣伝といった色が強いものが多い中で、日本人と両者の邂逅が軸になっているので、感覚的に理解しやすいのかもしれん。ユダヤとイスラームの二項対立的は今も変わらんが、文明と野蛮という解釈は大分無くなってきたと言って良かろう。実際にはその解釈はキリスト教がユダヤ教に憑依したもので、知識人のキリスト教影響が大きかった時代は自明でもあった。内村鑑三まで遡らくても、遠藤周作くらいまではナチュラルな感覚としてあった様だ。そうした文脈の中でエルサレムを聖地と捉えた日本人はそこにいるムスリムの存在を他者として観る訳だが、大川周明らのアジア主義はそうしたものへのアンチテーゼを内包していたのだろう。

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2019年06月02日Sun [03:19] イスラエル・ユダヤ  

わが親愛なるパレスチナ隣人へ



ミルトスということで、そういう本だが、「戦争ボケ」が「平和ボケ」に話をつけるにはこういう風にする訳か。つまりは「隣人」たるパレスチナ人ではなく、ネット上の第三者にアピールしたものの様に見える。本人も分かっていることだが、これに納得するパレスチナ人はほとんどいないだろう。その意味に於いては嫌らしい設定なのだが、イスラエル人が生存権を世界に訴えるのはこういう形が有効なのだろう。日本でも宗教界が反応したみたいだが、原罪といったものに非科学性を感じる人には分からんかとは思う。イスラエル人その被害者性をホロコーストでしかアピールできないことも、ホロコーストの絶対性を強固なものにした理由であるのだが、パレスチナ問題も突き詰めればホロコーストに行きつく訳で、ユダヤ人は民族なのか宗教なのかといういつもの命題が浮かび上がる。イスラエルが世俗国家であるのも、そうでないと生存権に関わるからなのか。

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2019年03月16日Sat [15:50] イスラエル・ユダヤ  

イスラエルがすごい



新潮新書も出羽守退潮の空気の中、ドイツ本ライターの世代交代を進めたのだが、代わりにイスラエルを用意したのかな。日本スゴイ系批判など、ただでさえ衰退しているテレビのエンタメ番組批判を出羽守のされたところで、面倒くさいと思うしか無いのだが、イスラエルのビジネスPRも苦笑してしまうだけではあるか。さすがにパレスチナの件に触れないと左翼ではないので、一応触れた入るけど、アリバイ的批判な感じもする。後半は中国とイスラエル、ドイツの連携を持ち上げたりしてきて、本領発揮といったところだが、日本はイスラエルとドイツを見習え論者も、中国の差し金かいなという気がしないでもない。

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