2017年04月19日Wed [05:12] 中東/アラブ  

イスラーム入門

イスラーム入門 文明の共存を考えるための99の扉 (集英社新書)イスラーム入門 文明の共存を考えるための99の扉 (集英社新書)
中田 考

集英社 2017-02-17
売り上げランキング : 178712

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


いよいよ宣教に乗り出した訳ではなく、そういう気はさらさら無いようだ。それが非イスラーム世界としての日本の限界なのだろうが、イスラームには異教徒に教えを導く義務があるとはいえ、新興宗教みたいに、宗教を安売りするのが御法度である。日本にイスラーム教徒がどのくらいいるか分からない。外国人20万人、日本人5千人というのも、別に統計がある訳ではなく、在留外国人の国籍から推定されたものであろうが、信仰は組織でも集団でもなく、あくまで個人の問題なのだから、変に擦り寄って餌を撒く必要もない。あくまでイスラームの一般知識を示したものである。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年04月15日Sat [04:12] 中東/アラブ  

イスラム教徒の頭の中

イスラム教徒の頭の中 アラブ人と日本人、何が違って何が同じ?イスラム教徒の頭の中 アラブ人と日本人、何が違って何が同じ?
吉村作治

CCCメディアハウス 2017-02-28
売り上げランキング : 242193

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


最近名前を聞かないなと思ったら、東日本国際大学学長になっていたのか。サイバー大学世界遺産学部はぽしゃったが、早稲田が作った会社はまだあるのか。ダメ本の予感はしたのだが、意外と面白かった。自分の経験からは納得する点が多かったが、イスラム・中東屋の人たちからはムスリムを擁護している様で、偏見を助長しているとかで総スカンを食いそうだな。この人はムスリムに改宗したのだが、今はそれは無かった事になっているのかな。信仰は個人の問題であるから別に構わないが、イスラム世界ではまず相手の宗教を聞く、自分の宗教も言う。無いなどとは言っていけない。仏教徒と言うのも避けるとかしているなら、著者自身の信仰告白もしてほしいものだ。しかし、仏教もダメなら神道もダメだろうし、日本人はとりあえずキリスト教徒とでも言わなくてはいけないのか。エジプト人の男が国では着ないのに六本木に行くときは白装束で、頭に黒のワッパを載せてアラブの金持ちだと言うともてるのだと言っているという話があるが、そんな事があるのか。アラブの金持ちとか警戒されそうだが、六本木は違うのだろうか。キャバクラではもてるかもしれんが。とか思ったら、この本は90年の本の改題であった。当時は金持ち全盛の時代であったから、アラブの大富豪も社会的認知度があったのかもそれん。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年04月13日Thu [04:55] 中東/アラブ  

人質の経済学

人質の経済学人質の経済学
ロレッタ ナポリオーニ 池上 彰 Loretta Napoleoni

文藝春秋 2016-12-28
売り上げランキング : 13149

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


池上彰の帯は要らんと思うが、この見解がテレビで常識になる事はあるのかな。イラクで人質になったイタリア人女性は解放されてヒロインとして持ち上げられた。一方、日本人三人組は解放されたが猛烈なバッシングを受けた。この二つの事実が提示されると、当然、日本社会への批判になるのだろう。マスコミや意識高い人たちの言うところである、世界の常識、日本の非常識だ。そう身構えざるを得ないのだが、その評価は留保して、著者が事例を以って示す人質経済学を読んでいくと、イタリアの様な人質には必ず身代金を払うという姿勢こそがビジネスとしての拉致を誘発しているという事が分かる。赤い旅団事件の記憶がイタリア政府をそうさせたのか分からんが、スペインやフランスも身代金支払い派なので、地域的なものなのかもしれん。著者が最も批判すべきとするのは経験も人脈も無く自分のロマンだけで危険な地域に入るジャーナリストやボランティアもどきの人たちなのだが、国民を自業自得と切り捨てられないのが国家なのである。同じ人間話し合えば分かるとかが通じるのは幻想の世界であって、資金獲得の手段が政治的目的より優先されるのは日本の運動圏も同じである。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年03月31日Fri [05:17] 中東/アラブ  

イスラーム国の黒旗のもとに

イスラーム国の黒旗のもとに ―新たなるジハード主義の展開と深層―イスラーム国の黒旗のもとに ―新たなるジハード主義の展開と深層―
サーミー・ムバイヤド 高尾賢一郎

青土社 2016-09-17
売り上げランキング : 512204

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


原著は2015年か。ピークの頃に翻訳出せたなら、日本人でも西洋人でもないシリア人の著者だから話題になったと思うが、遅きに失した感はある。ISの資金源が原油で、それを買っているのはシリア政府という構図は周知の通りなのだが、日本も米国から石油を買って、それで戦争をしていた訳だし、米国が日本に対してそうだった様に、シリア政府もISの生殺与奪の権を握っているところはある。それをしないのは市場の20%という価格が理由だけではなく、他の反体制勢力との絡みもあるし、トルコへ流れる分があるからだろうが、まあ茶番と言えば茶番であろう。ISがイスラームの大儀とは別物の論理で動いていることを分かっていても、それをキリスト教世界に指摘されることには反発を覚える人たちは大勢いるのだと思う。そこに受け皿があある訳だが、その構図を人権だとか経済で解消するのは不可能であろう。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年03月16日Thu [05:11] 中東/アラブ  

「文明の衝突」はなぜ起きたのか

「文明の衝突」はなぜ起きたのか──対立の煽動がテロの連鎖を生む (犀の教室)「文明の衝突」はなぜ起きたのか──対立の煽動がテロの連鎖を生む (犀の教室)
薬師院仁志

晶文社 2017-01-20
売り上げランキング : 73067

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


この人はフランス屋なんだよね。カバーにもフランス語がある。レクチャー本なのだろうけど、仕事として書きました感しかないな。こういう命題は答えのないものなのだから、宗教や民族、経済格差で説明するしかないのだが、フランス流に哲学でやってしまうと、日本人には無理だから、淡々と事実関係を記したということなのかもしれん。衝突や対立は人間世界に付き物だから、それで殺しあえなければ良いというのも真理ではあるのだが、対立や衝突を生まない為には全世界を全体主義化させれば良いというのもまた真理なのだろう。民主主義も共産主義もキリスト教もイスラム教もそうした側面があることは否定できないと思う。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年03月10日Fri [06:18] 中東/アラブ  

ジャーナリスト後藤健二

ジャーナリスト 後藤健二: 命のメッセージジャーナリスト 後藤健二: 命のメッセージ
栗本 一紀

法政大学出版局 2016-12-26
売り上げランキング : 316497

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


後藤さんの盟友で同じ世界の人がまとめたもの。宗派は分からんが、キリスト教徒であるのも同じみたいで、宗教チックな話もあるのだが、なんで法政大学出版局なんだろうと思ったら、後藤さんは法政の出身か。しかも二校かららしい。法政に話を持っていったら即断だった様で、田中優子も推薦を書いたらしい。家庭環境は断片だけ。二度離婚したというのは本人のことか。漢字には振り仮名が付いているので、想定は大学生ではないのだろう。法政の付属で課題図書になっているのかもしれん。事件が事件だし、盟友でもあるから、この手のものになるのだろうが、ジャーナリストの仕事というのは正義や隣人愛を訴えることではないと思うんだけどな。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年03月04日Sat [05:56] 中東/アラブ  

アラブの住居

アラブの住居アラブの住居
フリードリヒ ラゲット Friedrich Ragette

マール社 2016-10-18
売り上げランキング : 15705

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


2003年原著で、シャルジャのアメリカン大教授のオーストリア人らしい。マール社らしい建築本なのだが、アラブ世界の建築の差異はその気候的、物理的要素に要因があるか・宗教的な要素はあまりないだろうし、キリスト教徒やユダヤ教徒の家も大した違いが無いと思われる。トイレの使い方も定められているのがイスラム教だが、排泄物を観察しないというのもあるのか。これは胃腸系の病気の人や、或いは健康のバロメータとして観察している人もいると思うが、イスラム教徒だとそれは出来ないのか。医学用途なら良いのか。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年03月02日Thu [05:25] 中東/アラブ  

テロリストは日本の「何」を見ているのか

テロリストは日本の「何」を見ているのか 無限テロリズムと日本人 (幻冬舎新書)テロリストは日本の「何」を見ているのか 無限テロリズムと日本人 (幻冬舎新書)
伊勢﨑 賢治

幻冬舎 2016-10-28
売り上げランキング : 162768

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ウヨク、サヨク双方批判が命題になっているみたいで、それはそれ結構なのだが、なぜ、その様な立場をとる政党、政治家が皆無なのかは考える必要がある。皆無である以上、或いは多くの有権者にとって、その様に見える以上、党員や宗教で判断材料が不要な人は、どちらか選ぶこととなる。つまりは双方批判するなら棄権か妥協しかない訳で、テロリストが見ている日本は衝撃で政権を追い詰められる日本である。高齢者しか乗船していないピースボートを守る自衛艦に手を振る9条信者という光景はシュールであろうが、それは9条だろうと、親中親北だろうと、日本人を守る必要があるということか。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年02月19日Sun [06:12] 中東/アラブ  

「イスラム国」はテロの元凶ではない

「イスラム国」はテロの元凶ではない グローバル・ジハードという幻想 (集英社新書)「イスラム国」はテロの元凶ではない グローバル・ジハードという幻想 (集英社新書)
川上 泰徳

集英社 2016-12-16
売り上げランキング : 84119

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


元朝日の中東プロパーだった人。朝日は定年までいたのかな。イスラム国も最近は新ネタがないから、乱立した新書も停戦といったところだが、ならば、イスラム国はテロの元凶ではないということにもなるか。かといって元凶はアメリカだとかイスラム差別だとか断言してしまえば、もはやジャーナリストとは呼べないだろう。トランプはまだアクションを起こしていないが、例えアメリカが完全に引き上げ、空爆もしませんということになってもテロが無くなる訳ではなかろうし、欧州各国が難民をすべて受け入れ、移民二世の社会支援を厚くしたところで、テロは無くならない。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年02月18日Sat [05:14] 中東/アラブ  

失われた宗教を生きる人々

失われた宗教を生きる人々――中東の秘教を求めて (亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズII―14)失われた宗教を生きる人々――中東の秘教を求めて (亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズII―14)
ジェラード・ラッセル 青木 健

亜紀書房 2016-12-17
売り上げランキング : 183038

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


イギリスの外交官らしい。元々アラビア語プロパーで、カトリックだそうだが、イスラーム牽制で、このテーマという見方は表向き否定している。シリア内戦とそれに伴うISの台頭で、ドゥルーズ派やヤズィード教が注目されているが、中東が多数派のイスラームと少数派のキリスト教徒という理解が十字軍的発想の根本にあるのだろう。実際には秘教とされる集団は大宗教の影響を受けなかった訳ではないのだが、むしろそれにより、生存が担保されてきたところがあろう。ちょっと驚くのが外交官である著者がイラクやイランといった国で、偶然出会った人の家に泊まったり、クルマに乗せてもらったりしていることで、最初にカイロに赴任したときから、大使に出来るだけ外に出て現地の人たちと触れ合う様に言われたのだという。米国大使館員だと、そんな真似はできないだろうが、英国外交官なんて、その次ぐらいにリスクが高いんじゃないのか。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年01月24日Tue [04:19] 中東/アラブ  

オリエンタル・ファンタジー

オリエンタル・ファンタジー  -アラビアン・ナイトのおとぎ話ときらめく装飾の世界-オリエンタル・ファンタジー -アラビアン・ナイトのおとぎ話ときらめく装飾の世界-
海野 弘

パイインターナショナル 2016-11-21
売り上げランキング : 40603

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


「アラビアン・ナイト」の装丁のカタログみたいなもの。ということで、描いているのは皆、ヨーロッパン人なのだが、こうして見ると、日本のアングラ漫画キャラの原型がある様な。当時というか今もかもしれんが、欧州にとって、オリエンタルは中東も遠東も極東も大した違いはなかったようで、孔子なども登場している。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年01月07日Sat [05:53] 中東/アラブ  

アラー世代

アラー世代: イスラム過激派から若者たちを取り戻すためにアラー世代: イスラム過激派から若者たちを取り戻すために
アフマド マンスール Ahmad Mansour

晶文社 2016-11-25
売り上げランキング : 303675

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ドイツでムスリム向けソーシャルワーカーとして知られているパレスチナ系の人らしい。保守的な家庭に育ったが、イスラエルの大学に進むことで、過激思想から逃れられたが、目の前でテロが起こったりしたとことから、ドイツに移住。今度はドイツ人女性とルームシェアすることになり、その奔放な性生活を見せられたことから、サラフィー主義に傾く。そして脱過激主義と、ジェットコースターの様に揺れ動いた人だが、そうした経験がないと、今の様な脱過激主義の運動はできないのだろう。日本でも脱カルト運動圏の人はオウムでも統一教会でも集中攻撃に晒されるし、この著者もおそらく警察の保護下にあると思う。疎外感や父親不在といった条件が過激思想に走るムスリムの特徴らしいが、よく言われる失業などの経済問題、差別といったものは一義的要因ではない様だ。信仰で緩和できるのは精神的な事由に限られる。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑