2017年03月16日Thu [05:11] 中東/アラブ  

「文明の衝突」はなぜ起きたのか

「文明の衝突」はなぜ起きたのか──対立の煽動がテロの連鎖を生む (犀の教室)「文明の衝突」はなぜ起きたのか──対立の煽動がテロの連鎖を生む (犀の教室)
薬師院仁志

晶文社 2017-01-20
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この人はフランス屋なんだよね。カバーにもフランス語がある。レクチャー本なのだろうけど、仕事として書きました感しかないな。こういう命題は答えのないものなのだから、宗教や民族、経済格差で説明するしかないのだが、フランス流に哲学でやってしまうと、日本人には無理だから、淡々と事実関係を記したということなのかもしれん。衝突や対立は人間世界に付き物だから、それで殺しあえなければ良いというのも真理ではあるのだが、対立や衝突を生まない為には全世界を全体主義化させれば良いというのもまた真理なのだろう。民主主義も共産主義もキリスト教もイスラム教もそうした側面があることは否定できないと思う。

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2017年03月10日Fri [06:18] 中東/アラブ  

ジャーナリスト後藤健二

ジャーナリスト 後藤健二: 命のメッセージジャーナリスト 後藤健二: 命のメッセージ
栗本 一紀

法政大学出版局 2016-12-26
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後藤さんの盟友で同じ世界の人がまとめたもの。宗派は分からんが、キリスト教徒であるのも同じみたいで、宗教チックな話もあるのだが、なんで法政大学出版局なんだろうと思ったら、後藤さんは法政の出身か。しかも二校かららしい。法政に話を持っていったら即断だった様で、田中優子も推薦を書いたらしい。家庭環境は断片だけ。二度離婚したというのは本人のことか。漢字には振り仮名が付いているので、想定は大学生ではないのだろう。法政の付属で課題図書になっているのかもしれん。事件が事件だし、盟友でもあるから、この手のものになるのだろうが、ジャーナリストの仕事というのは正義や隣人愛を訴えることではないと思うんだけどな。

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2017年03月04日Sat [05:56] 中東/アラブ  

アラブの住居

アラブの住居アラブの住居
フリードリヒ ラゲット Friedrich Ragette

マール社 2016-10-18
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2003年原著で、シャルジャのアメリカン大教授のオーストリア人らしい。マール社らしい建築本なのだが、アラブ世界の建築の差異はその気候的、物理的要素に要因があるか・宗教的な要素はあまりないだろうし、キリスト教徒やユダヤ教徒の家も大した違いが無いと思われる。トイレの使い方も定められているのがイスラム教だが、排泄物を観察しないというのもあるのか。これは胃腸系の病気の人や、或いは健康のバロメータとして観察している人もいると思うが、イスラム教徒だとそれは出来ないのか。医学用途なら良いのか。

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2017年03月02日Thu [05:25] 中東/アラブ  

テロリストは日本の「何」を見ているのか

テロリストは日本の「何」を見ているのか 無限テロリズムと日本人 (幻冬舎新書)テロリストは日本の「何」を見ているのか 無限テロリズムと日本人 (幻冬舎新書)
伊勢﨑 賢治

幻冬舎 2016-10-28
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ウヨク、サヨク双方批判が命題になっているみたいで、それはそれ結構なのだが、なぜ、その様な立場をとる政党、政治家が皆無なのかは考える必要がある。皆無である以上、或いは多くの有権者にとって、その様に見える以上、党員や宗教で判断材料が不要な人は、どちらか選ぶこととなる。つまりは双方批判するなら棄権か妥協しかない訳で、テロリストが見ている日本は衝撃で政権を追い詰められる日本である。高齢者しか乗船していないピースボートを守る自衛艦に手を振る9条信者という光景はシュールであろうが、それは9条だろうと、親中親北だろうと、日本人を守る必要があるということか。

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2017年02月19日Sun [06:12] 中東/アラブ  

「イスラム国」はテロの元凶ではない

「イスラム国」はテロの元凶ではない グローバル・ジハードという幻想 (集英社新書)「イスラム国」はテロの元凶ではない グローバル・ジハードという幻想 (集英社新書)
川上 泰徳

集英社 2016-12-16
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元朝日の中東プロパーだった人。朝日は定年までいたのかな。イスラム国も最近は新ネタがないから、乱立した新書も停戦といったところだが、ならば、イスラム国はテロの元凶ではないということにもなるか。かといって元凶はアメリカだとかイスラム差別だとか断言してしまえば、もはやジャーナリストとは呼べないだろう。トランプはまだアクションを起こしていないが、例えアメリカが完全に引き上げ、空爆もしませんということになってもテロが無くなる訳ではなかろうし、欧州各国が難民をすべて受け入れ、移民二世の社会支援を厚くしたところで、テロは無くならない。

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2017年02月18日Sat [05:14] 中東/アラブ  

失われた宗教を生きる人々

失われた宗教を生きる人々――中東の秘教を求めて (亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズII―14)失われた宗教を生きる人々――中東の秘教を求めて (亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズII―14)
ジェラード・ラッセル 青木 健

亜紀書房 2016-12-17
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イギリスの外交官らしい。元々アラビア語プロパーで、カトリックだそうだが、イスラーム牽制で、このテーマという見方は表向き否定している。シリア内戦とそれに伴うISの台頭で、ドゥルーズ派やヤズィード教が注目されているが、中東が多数派のイスラームと少数派のキリスト教徒という理解が十字軍的発想の根本にあるのだろう。実際には秘教とされる集団は大宗教の影響を受けなかった訳ではないのだが、むしろそれにより、生存が担保されてきたところがあろう。ちょっと驚くのが外交官である著者がイラクやイランといった国で、偶然出会った人の家に泊まったり、クルマに乗せてもらったりしていることで、最初にカイロに赴任したときから、大使に出来るだけ外に出て現地の人たちと触れ合う様に言われたのだという。米国大使館員だと、そんな真似はできないだろうが、英国外交官なんて、その次ぐらいにリスクが高いんじゃないのか。

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2017年01月24日Tue [04:19] 中東/アラブ  

オリエンタル・ファンタジー

オリエンタル・ファンタジー  -アラビアン・ナイトのおとぎ話ときらめく装飾の世界-オリエンタル・ファンタジー -アラビアン・ナイトのおとぎ話ときらめく装飾の世界-
海野 弘

パイインターナショナル 2016-11-21
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「アラビアン・ナイト」の装丁のカタログみたいなもの。ということで、描いているのは皆、ヨーロッパン人なのだが、こうして見ると、日本のアングラ漫画キャラの原型がある様な。当時というか今もかもしれんが、欧州にとって、オリエンタルは中東も遠東も極東も大した違いはなかったようで、孔子なども登場している。

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2017年01月07日Sat [05:53] 中東/アラブ  

アラー世代

アラー世代: イスラム過激派から若者たちを取り戻すためにアラー世代: イスラム過激派から若者たちを取り戻すために
アフマド マンスール Ahmad Mansour

晶文社 2016-11-25
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ドイツでムスリム向けソーシャルワーカーとして知られているパレスチナ系の人らしい。保守的な家庭に育ったが、イスラエルの大学に進むことで、過激思想から逃れられたが、目の前でテロが起こったりしたとことから、ドイツに移住。今度はドイツ人女性とルームシェアすることになり、その奔放な性生活を見せられたことから、サラフィー主義に傾く。そして脱過激主義と、ジェットコースターの様に揺れ動いた人だが、そうした経験がないと、今の様な脱過激主義の運動はできないのだろう。日本でも脱カルト運動圏の人はオウムでも統一教会でも集中攻撃に晒されるし、この著者もおそらく警察の保護下にあると思う。疎外感や父親不在といった条件が過激思想に走るムスリムの特徴らしいが、よく言われる失業などの経済問題、差別といったものは一義的要因ではない様だ。信仰で緩和できるのは精神的な事由に限られる。

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2016年12月28日Wed [05:47] 中東/アラブ  

中東から世界が崩れる

中東から世界が崩れる―イランの復活、サウジアラビアの変貌 (NHK出版新書 490)中東から世界が崩れる―イランの復活、サウジアラビアの変貌 (NHK出版新書 490)
高橋 和夫

NHK出版 2016-06-09
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酒井啓子は東京外語大に迎えられ、大野元裕は勢いで議員になれたまではよかったが、鳩山をイランに連れて行って、もう先が無い感じだが、イラク戦争以来お茶の間改札で生き残ったのはこの高橋和夫だけか、名前は売れても変わらず放送大教員というのは時間的制約が少ないからなのかな。アマゾンで高評価ばかりだけど、反米親イスラム反日無しだから読みやすいのかもしれん。非アラブ寄りで、イラン、トルコ推しだが、元々ペルシャ語出。アラブに否定的なのは学生時代以来かもしれん。とはいえ、アラブで国家なのはエジプトだけで、あとは国もどきというのは酷いな。分らなくもないが。

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2016年12月24日Sat [06:28] 中東/アラブ  

地図で見るアラブ世界ハンドブック

地図で見るアラブ世界ハンドブック地図で見るアラブ世界ハンドブック
マテュー ギデール Mathieu Guid`ere

原書房 2016-11-28
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フランス製。アラビア語教授資格者であるそうだが、アラブ系ではなさそう。フランスだと、今更といったところなのだろうが、高校生くらいのテキストなのだろうか。アラブ世界の多様性、民族、宗教の多層性に重点を置いている様にも感じる。フランス対イスラームは無論、フランス対アラブといった二項対立は避けたいのだろう。アラブ人にはそれぞれ帰属国家があって、フランスもその一つというのが線か。ナセル主義を評価しているのも「民族」「国家」が主体であるからなのだろうが、イスラームの信仰については触れていない。

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2016年12月23日Fri [06:32] 中東/アラブ  

ISの人質

ISの人質 13カ月の拘束、そして生還 (光文社新書)ISの人質 13カ月の拘束、そして生還 (光文社新書)
プク・ダムスゴー 山田 美明

光文社 2016-09-15
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光文社新書なんだな。写真カバーに500頁もある特別版だが、人質記も結構出ているから、新書の方が出るかもしれん。デンマーク人の元体操選手で自分探しカメラマン志望25歳という日本だったら、炎上しそうな人なのだが、ここで認めている身代金支払いは204万ユーロ。本物のデンマーク情報員だったという人の手記も最近出たけど、デンマークはほぼCIAFBIにMI5M6に頼っている状態なので、身代金を一切払わず、払っても殺される米英からの圧力はあったんだろう。日本は米英に同調して殺されたのだが、イラクの時までは払っていた訳だから、世論を見極めてのことだったのかもしれん。アメリカ人女性人質の末路は不確かとは言え、ここに書いてある様な事実があったとしたら、それだけでISはイスラームを標榜することはできなくなるだろう。

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2016年12月22日Thu [05:03] 中東/アラブ  

中東・エネルギー・地政学

中東・エネルギー・地政学中東・エネルギー・地政学
寺島 実郎

東洋経済新報社 2016-08-26
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このタイトル誰かと思ったら、寺島実郎かいな。中国本を出したこともあったが、三井物産で調査マンをしていたというから、中国よりは知っている地域なのかな。ただ、中東ではなく、ニューヨーク駐在であったので、ユダヤの掌の中で泳がされたいただけな印象も。本人はしたり顔でユダヤ人とはとかイスラームとかを論じているのだが、一昔前の「海外通」の枠は出ない。自分でどぶ板調査をした訳ではなく、ユダヤ・エリートとかの付き合いだけで思い込まされているだけの様な話が多い。キッシンジャーに会って1時間100万円だとか、ソロスに3回会ってウクライナの副首相を紹介されたとか、まあそういう権威主義だから、つまらんもの。

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