2016年10月09日Sun [03:54] 中央アジア  

テュルクを知るための61章

テュルクを知るための61章 (エリア・スタディーズ148)テュルクを知るための61章 (エリア・スタディーズ148)
小松 久男

明石書店 2016-08-20
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この方面は研究者が多いのに、縦断的な枠組みが無かったところはあるか。「知るための」は一応「エリア・スタディーズ」がシリーズ名で、要は「地域研究」なのだが、「テュルク」の定義はそれとは異なるか。トルコ系民族というのが日本語では一般的かもしれんが、それだと、トルコを中心とする汎トルコ的な響きもある。最近のウィグル問題を巡る中国とトルコの摩擦などはそうした背景も関係しているのだが、カザフ、ウズベク、キルギスといった独立国を擁するエスニック・グループとは温度差がある。トルコにとっては中国よりもロシアとの関係性が問われるところなのだが、そもそも現在のトルコはテュルクの中心円に位置する訳ではない。トゥバ人とアゼリー人は宗教も異なれば、顔の造作も180度違うのだが、どちらもテュルクということになるのか。タタール人が日本におけるイスラム教徒の嚆矢ということはよく言われるのだが、ユセフ・トルコの父はタタール人とは別の自己帰属意識があったらしい。

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2016年04月16日Sat [02:26] 中央アジア  

中央アジアの旅

中央アジアの旅中央アジアの旅
加藤 公夫

連合出版 2016-02
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元道庁開拓営農指導員の中央アジア旅行記第三弾か。前著までは中国領内だったと思うが、今回は国境を越えての旧ソ連スタン系5か国制覇。旅のスタイルは日本語ガイドにおんぶにだっこであること明言しているのだが、大学院生の論文にも引用されているのだという。ということで、ガイド話が多いのだが、腐ってもアジアだから、日本語を話せる現地ガイドは何処でもいるか。パンツ仲間だのマッサージ屋だの下ネタ系もあるのだが、当人は旅行時60代後半で100キロ超なのか。そのせいか足腰が弱く、空港内は車イスを頼むのだとか。車イスは特に条件などなく、頼めば無料で人員共に提供されるのか。空港内には途中で座る椅子が無いので、やむなく頼むというのだが、そんなことはなかろう。糖尿病や痛風の恐れもあるみたいだが、現地ではビールを飲みまくって、ハードなスケジュールを歩いてこなしているのだから、よく分からん。歯磨きもミネラル・ウォーターを使うとのこと。

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2015年11月23日Mon [00:16] 中央アジア  

スターリンと新疆 1931-1949年

スターリンと新疆:1931‐1949年スターリンと新疆:1931‐1949年
寺山 恭輔

社会評論社 2015-04-02
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物凄い労作なのだが、初著書らしい。東トルキスタン共和国という語句が独り歩きしているが、この本にはウィグル人自体、あまり登場しない。著者はあえてロシア語史料だけに依拠したとのことだが、それでも新疆が舞台でありながら、もっぱらソ連と中華民国、そして日本がたまに顔を出すくらいである。スターリンが通じていた新疆の指導者は盛世才であって、この人が当時の「新疆王」である。日本の陸大を出た人だが、継続して日本にいた訳ではなく、留学は3度に渡っていたのか。その都度反日思想を抱いて帰国したとのことだが、それでも舞い戻ってきたというのは興味深い。後にスターリンに日本留学について聞かれて、日本には力が無いと答えた様だが、そうした経歴は既にスターリンに届いていただろうし、疑っていたのは蒋介石ではなく、日本との関係か。盛自身はその時、共産党の入党許可を得たらしいが、後に断ることは危険だったと弁明しているものの、共産党入党申請はずっと前からしていた様だ。中国共産党もモスクワのコントロール下にあった訳だが、毛沢東の弟の毛沢民も新疆にいて、新疆商業銀行を創設するなど財政家として知られていたらしい。何でもモスクワに行く途上に病気になり、そのまま新疆に残留したとのことだが、そんあことがあるんかいな。

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2015年07月12日Sun [21:26] 中央アジア  

現代中央アジアの国際政治 

現代中央アジアの国際政治――ロシア・米欧・中国の介入と新独立国の自立現代中央アジアの国際政治――ロシア・米欧・中国の介入と新独立国の自立
湯浅 剛

明石書店 2015-03-07
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秋野豊基金で出来た本らしい。著者は秋野豊フェローの第一期生とのこと。秋野豊事件の教訓がその後の日本に生かされているのかどうか疑問ではあるのだが、あれから中央アジア諸国もロシアの一方的な影から脱し、米国、そして中国という新たなパワーの前にバランスを取ることを迫られている。とはいえ、先のウクライナ、その前のグルジアの事例を眼前にすると、影響力が相対的に低下したとしてもロシアが大きな影となっていることは間違いない訳で、支配者層が未だ旧ソ連時代の政治家である諸国はむしろロシア的統治の方が西洋民主型より馴染みがあるところではあろう。今後、西洋型民主主義が根付くのか分からんが、サラフィー主義が浸透しなかった様に家父長型政治はしばらく続くのかもしれん。

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2015年02月27日Fri [23:43] 中央アジア  

ティムール

ティムール―草原とオアシスの覇者 (世界史リブレット人)ティムール―草原とオアシスの覇者 (世界史リブレット人)
久保 一之

山川出版社 2014-12
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山川世界史リブレット人。ティムールという人はモンゴルとイスラムのどっちにアイデンティティを置いていたのかよく分からんところもあったのだが、モンゴルとタタールは今でも同義語として見られる事があるみたいで、当時の征服王朝としてはチンギス・ハーンがアイコンとなっていたことはたしかか。ただ、ティムールのイスラム信仰については大分疑問があるらしく、信仰の対象はスーフィーであったとか、イスラム教徒を平気で奴隷にしたりとか、モンゴルのやり方に近かったという。宗教はあくまfで征服の道具に過ぎないとなると、今のイスラム国と根本的なところが似ている様な気もするが。

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2015年02月13日Fri [00:15] 中央アジア  

シルクロードの現代日本人列伝

シルクロードの現代日本人列伝シルクロードの現代日本人列伝
白鳥 正夫

三五館 2014-10-08
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シルクロードの日本人列伝も歴史ものではよくあるが、現代編はそんなにないか。とはいえ、平山郁夫、小島康誉、加藤九祚、前田耕作となると、評伝なり、自伝なりがそれぞれあるか。著者は朝日の文化部の人なので、中国から顕彰される平山、小島は偉人扱いである。新疆の核実験を批判的に書いた中野美代子とは意見が合わないらしい。楼蘭の件で朝日の北京大出身S氏とイニシャルにしているのはなぜだろう。プリンス以外にはいないだろうが、何か問題があるのか。

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2014年10月10日Fri [07:53] 中央アジア  

53歳が往くユーラシア横断自転車の旅

53歳が往く ユーラシア横断自転車の旅 (ベストセレクト 836)53歳が往く ユーラシア横断自転車の旅 (ベストセレクト 836)
奥平 正和

ベストブック 2014-03-24
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自転車での大陸陸横断記は数あれど、53歳というのがyはりポイントなのかな。90年代からオートバイでの世界一周旅をはじめ、現在も続けている様だが、早期退職したという訳ではないのか。その辺、家族を含めて私生活に関しては一切記されていない。夜はちゃんとホテルに泊まるし、食事もレストランでビール付きということで、かなり費用はかかったと見れるが、53歳だとそうでないともたないだろうし、その実、1日5千円くらいの予算なら、日本で普通に生活するより安いのかもしれない。見た目はかなり若いのだが、中国や中央アジアでかなり親切にされたのはやはり年齢的なことも関係しているのかな。

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2014年10月01日Wed [08:27] 中央アジア  

激動の中のイスラーム

激動の中のイスラーム―中央アジア近現代史 (イスラームを知る)激動の中のイスラーム―中央アジア近現代史 (イスラームを知る)
小松 久男

山川出版社 2014-05
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山川リブレット「イスラームを知る」。中央アジアのイスラームに関してはテキストも少なく、よく分からんところも多かったので勉強になる。ロシアとの必ずしも弾圧一辺倒であった訳ではなく、ある程度の自治があって、宗教が否定されるのはソ連になってからの話。ロシア化が進んだのはそれほど昔のことではないのだが、サラフィー主義が入り込んだのもソ連解体後であり、現在の中央アジアのイスラームは二極化の傾向にある様。若年層より老年層の方が信仰は厚くないが、六十代以上が全くの世俗派と信仰派に分かれるのは都市部と農村部といったところの温度差というよりも、ソ連解体後の混乱期に生じた心境の変化が関係しているのだろうか。

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2014年07月13日Sun [02:34] 中央アジア  

ユーラシア大陸横断旅行記

さあ行こう、シルクロードへ ユーラシア大陸横断旅行記さあ行こう、シルクロードへ ユーラシア大陸横断旅行記
川内 浩司

文芸社 2014-03-01
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文芸社のハードカバーはあまり見ない気がするが、カラー写真カバーだし、割り増し料金だろうな。著者は名誉教授だから、悠々自適ではあろうが、定年退職後に前立腺がんと診断され、「シルクロード旅行」に専念することにしたという。闘病の具合は分からんが、10年以上、ツアーに参加し続けているのだから、体調的には良好なのだろう。専門は農学らしいが、考古学から歴史、現在の政治社会情勢まで幅広く関心があるみたいで、自費本としては珍しくバランスを配した作りになっている。満洲生まれで、敗戦は5歳の時らしいが、ソ連の横暴はよく覚えているらしい。長じて91年にソ連科学アカデミーの招待で中央アジア諸国を訪れたこともあるらしいが、訪ソ中にクーデターが起こり、程なくソ連が崩壊したというのだから、面白いものである。

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2013年08月16日Fri [02:27] 中央アジア | 本・雑誌 |読書メモ  

タジキスタンの美少女

タジキスタンの美少女 (Parade books)タジキスタンの美少女 (Parade books)
若林 弘

パレード 2013-04-05
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南スーダンを除いて、全独立国訪問達成の人が著者なのだが、略歴無しなので日航に勤めていたことがあるというくらいしか分からん。写真を見ると老人っぽいが、北朝鮮ビザで1947年生まれとなっているので、2007年に60歳で定年退職した団塊ということで良いのかな。最初のアフガニスタン、タジキスタン旅行記では脳梗塞にかかりながら、旅を続けるという展開で、そのまま旅行記が続くのかと思いきや、後半は身辺雑事の罵詈雑言。自費だろうから、書きたいものを書けば良いのだが、団塊親父の典型説教をそのまま読まされるのは辛いものがあった。タジキスタンで美少女に親切にされたとかで、人類愛を謳うのだが、それも自分が尊重されないと感じている身内や日本社会の裏返しである。特に「愚妻」はケチョンケチョンで、まあ何処の夫婦もお互いそんなものかと思うが、本に遺書まで公開してそれを書くというのもスゴイわ。ただ、この手の自己中心的な人は孤独には弱く、ペットに異常な愛を注ぐことになったりするので怖い。自宅マンションは愛猫にという遺書が有効なのかどうか分からんが、それでも山口の山奥に引きこもりとかではなく、外国の人に対しては希望を持ち続けていられる人みたいなので、家族も今後の介護の筋道が立つか。

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2013年05月23日Thu [00:46] 中央アジア | 本・雑誌 |読書メモ  

三蔵法師が行くシルクロード

三蔵法師が行くシルクロード三蔵法師が行くシルクロード
菅谷 文則

新日本出版社 2013-03
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新日本出版社の本だけど、「中日新聞」と「東京新聞」に連載されていたものということで。著者に党派性があるのか知らんが、内容は特にその種のものは感じなかった。全国紙はどこもシルクロード関連のタイアップをしているな。この著者は奈良で古墳の発掘をしていた人だそうで、1979年に37歳で北京大に留学したらしい。当時のことだから、関係機関の推薦を受けてのことだろう。例のNHKの番組に関係していたのかどうかは分からんが、帰国後はシルクロード学研究センター主幹という地位についたそうで、その間の現地調査回想記みたいなもの。時系列ではなく、地域、時代も飛び飛びなので、三蔵法師とかシルクロードがどうこうより、歴史エッセイとして。

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2012年10月28日Sun [00:27] 中央アジア | 本・雑誌 |読書メモ  

美味しい中央アジア

美味しい中央アジア―食と歴史の旅 (ユーラシアブックレット)美味しい中央アジア―食と歴史の旅 (ユーラシアブックレット)
先崎 将弘 ユーラシア研究所ブックレット編集委員会

東洋書店 2012-04
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ユーラシアブックレット。著者は都庁職員で市井の研究者らしい。よく分からんが、この母体となっているユーラシア研究所の維持会員とのことで、維持会費は年額12,000円か。中央アジアめしの代表選手はやはりプロフなんだろうけど、あれって食べるとそうでもないが、前に世界の朝飯コーナーとかで若奥さんがプロフ作っているのをテレビで見たら、恐ろしい油の使用量だった。炊いたものを炒めるのがチャーハンで、炒めたものを炊くのがプロフだそうだが、チャーハンの3倍くらい油を使うんじゃないかな。もちろん後炒めのチャーハンの方が油っぽくなるんだけど、炊けば油は抜けるものなのかな。

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