2017年09月04日Mon [06:20] ブータン  

ブータン

ブータン: 国民の幸せをめざす王国ブータン: 国民の幸せをめざす王国
熊谷 誠慈 栗田靖之 今枝 由郎 西平 直 草郷孝好 上田晶子 安藤和雄 ツェリン・タシ ラムケサン・チューペル

創元社 2017-07-13
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久々に今枝由郎の名前を見たけど、編者は30歳以上年下の同僚か。オムニバス形式で、ブータンゆかりの人たちが書いているのだが、最近の中国とインドの紛争の件まではカバーされてない。ネパール系の件で政府を批判している人たちも参加はしていないのだが、シッキム同様に、ネパール系移住者に乗っ取られてインド併合の恐怖という単純な背景だけではなさそうだ。大ネパール主義とかアッサム独立運動といったものも関係しており、戦闘になったのはアッサム独立ゲリラの方なのか。GNHについても執筆者の間で温度差があり、何かそこに日本の運動体の利権も絡んでいる様に思える。明治維新の日本との違いは遅れた日本と進んだ西洋という物差しが今のブータンには無いとのことで、逆にネパールの様にならない為に外国人の入国に制限を付けている状態なのだが、遅れた日本進んだ西洋という物差しに固執する人たちは今でも日本には左派、キリスト教を中心に結構いるね。そんなことをブータンで最期を迎えたカナダ人神父の話を読んで思った。

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2017年03月12日Sun [04:44] ブータン  

給食のおばさん、ブータンへ行く!

給食のおばさん、ブータンへ行く!給食のおばさん、ブータンへ行く!
平澤さえ子

飛鳥新社 2017-01-11
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タイトル通りの話なのだが、社員食堂のおばさんをしながら松本清張賞を獲って作家になった人もいるから、書き手の穴場なのかもしれん。ということで、その内容よりも、著者の自分語りに目が行くのだが、19で結婚、旦那の事業失敗、29で離婚、2人の娘を育てながら、31年間小中で調理師で定年とのこと。公務員31年なら、もう余生は好きなことができるだろうが、1日100ドル以上消費義務のブータン・ツアーも余裕か。とはいえ、そこでツアーで終わらないのが年の功。ブータン人の食生活が唐辛子とチーズばかりというのは栄養学的にもヤバそうだが、かといって、日本人ほど加工食品を食べている訳ではないので、あまり栄養献立には意味ないか。

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2017年02月01日Wed [05:28] ブータン  

ブータン王国の教育変容

ブータン王国の教育変容――近代化と「幸福」のゆくえブータン王国の教育変容――近代化と「幸福」のゆくえ
杉本 均

岩波書店 2016-08-31
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たしかにブータンしあわせ本が出過ぎたし、国王来日フィーバーなどもあった。自分が知っている限りでは批判本は1冊だけだな。この岩波の研究書がブータン糾弾という風になるはずはないのだけど、そうした地上の楽園本とは一線を画していこうというスタンスらしい。ブータン教育のまとまった研究は日本が初めてって本当かな。しあわせから言うと、独身の方が既婚より幸福度が高いという意外な結果も。とはいえ、非婚=人間失格のイスラム圏以外ではそれは真理かもしれん。ブータンには大学はなく、進学する場合はインドという認識があったのだが、今世紀に入って、大学が開学しており、医学部やMBAなども開設されるらしい。ただ、英語一貫教育は続くのだろう。「新人類」として、清掃会社を経営しながら、生活はロック・ミュージシャンで賄うという人が登場。ブータンにもデスメタルシーンがあるのかな。

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2015年01月14日Wed [23:06] ブータン  

ブータンの小さな診療所

ブータンの小さな診療所ブータンの小さな診療所
坂本 龍太

ナカニシヤ出版 2014-12-11
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ブータン医者滞在記。何がしかの組織による募集、派遣といったプロセスではなく、自らブータンに興味を持って行きたくなり、伝手を頼って計画書を出して実現させたらしい。高齢者医療が専門で「世界一幸せな国」ブータンではお年よりは家族に囲まれ幸せに暮らしているといったイメージがあった様だが、実際は山村でも独居老人がいて、生活に困窮しているケースも多々ある様だ。それも都市化と核家族化の問題なのだろうが、国のセーフティネットや医療保険に関しては全く触れられていない。高血圧が多いのは食事とアルコール摂取量であろうが、アルコール依存症率が高いのは伝統より社会情勢の関係か。

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2014年08月09日Sat [02:16] ブータン  

「幸福の国」と呼ばれて

「幸福の国」と呼ばれて: ブータンの知性が語るGNH〈国民総幸福〉「幸福の国」と呼ばれて: ブータンの知性が語るGNH〈国民総幸福〉
キンレイ ドルジ Kinley Dorji

コモンズ 2014-07-05
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著者はブータンのジャーナリストの草分け的存在で、ブータン最高の知性と言われている人なのか。GNHの精神的支柱とのことだが、情報通信省次官でもあるらしい。となると、「幸福の国」も何やら国のプロパガンダの匂いがするのだが、外国を飛び回るハイソなブータン人が、国民は幸福だと言っても、それがどれだけの国民を代表しているのかは分からん。日本旅行記などもあるのだが、国際文化会館主宰のプログラムは広島で日本軍の残虐性を訴える老人を呼んだり、在日朝鮮人やアイヌのコミュニティを訪問して日本社会の差別を認識させるとか結構、「自虐的」なんだな。まあ中国とか韓国みたいに逆パターンを外国人に押し付けるよりはマシかとは思うが。

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2014年02月12日Wed [00:29] ブータン | 本・雑誌 |読書メモ  

ブータン 

abutan.jpgブータン―変貌するヒマラヤの仏教王国
今枝 由郎

大東出版社 2013-12
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今枝由郎も最近聞かないなと思っていたのだが、これは1994年に出たものの新装増補版らしい。旧版は読んだ様な記憶はあるのだが、ゾンガ語のタイプライターを日本が開発したという話は何か覚えているな。ということで、中身はそのままなのだが、時代が感じられるので、あえてそうしたのだという。単に改訂が面倒だったのではという気がしないでもないが、2000年に改訂版が出ているみたいなので、これは大元の分かな。増補したのは国王の記述だけみたいだが、今の国王夫妻が来日した時に王妃の通訳についていたのか。国王の方はぺマ・ギャルポが付いていたみたいだが、使用言語は何語だったのだろうか。チベット語、英語、ゾンカ語などが考えられるが、ぺマの方はヒンディー語かもしれん。何でも王妃に国王にだけ挨拶して自分を無視する男性が多いとか言われてしまったそうだが、女性差別は否定せんが、美人の王妃に戸惑ったり、国王の手前で挨拶したら失礼と思ったオッサン連中もいたんじゃないかな。

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2013年12月28日Sat [02:18] ブータン | 本・雑誌 |読書メモ  

旦那サマはブータン人

旦那サマはブータン人  世界一幸福な国のヒミツ旦那サマはブータン人 世界一幸福な国のヒミツ
小豆 だるま

角川書店 2013-04-25
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これもマンガもの。ダンナは〇〇人系の本は多いけど、基本的に全部絵本なのだろうか。ただ、これは著者がブータン人の嫁ということではなく、ブータン人と結婚してブータンに住んでいる知人を訪ねるという旅行マンガ形式になっている。今や一ジャンルとなったブータン幸せものの系譜だけど、幸せなブータン人と結婚して、幸せな国ブータンで暮らせれば、この上ない幸福かと言えば、そうではない様だ。当たり前だけど。

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ブータンで本当の幸せについて考えてみました。  -「足るを知る」と経済成長は両立するのだろうか?ブータンで本当の幸せについて考えてみました。 -「足るを知る」と経済成長は両立するのだろうか?
本林靖久 高橋孝郎

阪急コミュニケーションズ 2013-07-18
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まだまだ出るブータン幸せ本だが、この本はタイトルに含みを持たせている通り、安直な幸せ本に一石を投じたものの様だ。97%が幸せというのは先日読んだぺマ・ギャルポのにもタイトルで使われていたが、このデータのネタ元は「あなたは幸せですか?」という問いに「とても幸せです」「幸せです」「あまり幸せではありません」の中から選ぶというもので、前2つの回答が97%に達したというものらしい。別の回答様式にしたところ、幸せという回答が41%になったそうだが、これは日本でやっても同じ様な数値になるだろう。幸せという概念を一般化できるのかという根本的な疑問もあるが、あまりにも「地上の楽園」幻想が流布されたので、北朝鮮ではないが、色々と異議申し立てが出てきている。ネパール系難民問題、身分制度に続き、この本で問題視しているのが格差の件。農民と都市住民では労働時間も収入も格差が顕著であり、ティンブーではメタボが多いとの指摘。識字率は年齢によって差があり、60歳以上では7割近くが字が読めないとのこと。若い世代は英語教育が徹底しているが、高等教育を受けてもそれに見合う職場は限られている上、インド人の労働者を輸入している様では、そのうち社会不安という爆弾を抱えこむことになるのかもしれない。

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世界一幸せな国の97%幸せになる生き方 ~心が軽くなるブータン108の教え~世界一幸せな国の97%幸せになる生き方 ~心が軽くなるブータン108の教え~
ペマ・ギャルポ

ワニブックス 2012-05-25
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ブータン幸せ本。ぺマのこんなのも出てたんか。国王来日で結構稼いだ様だな。国民の97%が幸せという国も気持ち悪いが、この教えは別にブータンに伝わるものではなく、著者が首相顧問としての立場を通して、実際に見て感じたことなのだという。つまるところ、ブータンの教えではなくぺマの教えなのだが、ぺマ・ギャルポは幸せを感じているのだろうか。チベットの事を思えばそういう訳にはいかんだろうし、中国の最終目的は天皇の処刑だとか言っている様ではまだまだ煩悩がある様な。

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2013年08月27日Tue [01:16] ブータン | 本・雑誌 |読書メモ  

ブータンの笑顔

ブータンの笑顔: 新米教師が、ブータンの子どもたちと過ごした3年間ブータンの笑顔: 新米教師が、ブータンの子どもたちと過ごした3年間
関健作

径書房 2013-06-21
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ブータン幸せ本もう一丁。青年隊で体育教師していた人。それがなぜか今は写真家なのだという。昨日読んだ方の著者は写真を撮ることは仏教では盗るに通じるから良くないとのことで、遠慮していたのだが、こちらはお構いなしにバシバシ撮って、ついには「写真家」宣言である。一応教師であった人なので、子どもたちの目はキラキラ輝いていたとか野暮なことは言わないのだが、笑顔は忘れられなかった様だ。

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2013年08月26日Mon [01:54] ブータン | 本・雑誌 |読書メモ  

ブータンが教えてくれたこと

ブータンが教えてくれたことブータンが教えてくれたこと
かわしま よう子

アノニマスタジオ 2013-07
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ブータン幸福本もネパール系住民のことを突っ込まれた本が出て、そろそろ打ち止めかなと思ったのだが、まだまだ出るな。幸福も探しているうちが華で、見つけたら不幸の始まりなのだが、普通はブータンくんだりまで行ったりしないから、ブータン幸福本を読めば多少の満足感は得られるのか。行ってしまった著者がそこに見出した幸福は平等社会でなく身分制の国ながら、国王を頂点として、どの身分もそれなりの幸福感を得ているというもの。まあかつての日本も似た様な国であったのだが、富める者と貧しき者の差異は物質社会の到来と共に格差として意識されていくこととなるのだろう。

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2013年05月01日Wed [01:25] ブータン | 本・雑誌 |読書メモ  

ブータン 幸せの国の子どもたち

ブータン 幸せの国の子どもたちブータン 幸せの国の子どもたち
NHK ドキュメンタリーWAVE 取材班 アグネス チャン 岡本 央

東京書籍 2013-02-22
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まだ出るかブータン本といったところが、よりによってアグネスかよ。BSのドキュメンタリーWEBの書籍化らしいが、アグネスが例の日本ユニセフ協会大使としてブータンを訪れたという番組だった様だ。アグネスがブータンというと、どうしてもその先のチベットの影というものが引っ掛かるのだが、結局、アグネス・バッシングも、中国の人権問題にはスルーのダブスタ批判である以上、ブータンはチベットの出汁として使われただけかな。

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