世界読書旅
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■ スリランカと民族 
2008年06月10日 (火) 12:44 * 編集 *
スリランカと民族―シンハラ・ナショナリズムの形成とマイノリティ集団スリランカと民族―シンハラ・ナショナリズムの形成とマイノリティ集団
(2006/03)
川島 耕司

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「スリランカ」と民族というと、単純にシンハラとタミルの血を血で洗う抗争を思い浮かべてしまうのだが、こういう本が出てきてくれると、その二項対立の影に複雑な論理が隠されていることが分かるので助かる。著者は「シンハラ・ナショナリズム」を中心としてスリランカの民族問題を論考しているのだが、その「敵」が、キリスト教、ムーア人、マラヤーリ人と変化し、植民地時代、プランテーションの中で働いていたタミル人とシンハラ人は、あまり接点がなかったという。キリスト教という「他者」の出現がシンハラ・ナショナリズムの創生に影響を与えたとすれば、今日まで続く民族紛争は西欧が持ち込んで、西欧が育て、残していったものと言えるのかもしれない。日本でもよく知られている(かな?)バンダラーナーヤカ家は植民地時代のキリスト教貴族の家系だったが、シンハラ・ナショナリズムに傾倒するあまり、仏教に改宗したのだという。そのシンハラ・ナショナリズムはアーリヤ主義と結び付けられ、ドラヴィダ系への差別にも繋がっているらしい。シンハラ人がアーリア人種だったとは迂闊にも知らなかった(というか真偽は不明)が、当時の指導者にはヒットラーに傾倒したものもいたという。傍からみると、肌の色もそんなに変わらんような気もするのだが、まあ、人種の概念などは極めて主観的なものだろう。しかし、現在のシンハラ人が悩まされているのは、マジョリティーだが、マイノリティーな不安なのだという。どういうことかというと、インド6億8千万の人口と、インドのタミル人人口約5千万に言い知れぬ圧力を感じているのだという。言わば日本の人口の18%が中国人である様なものなのだろうが、この辺はアーリヤ主義ではなく、インド=タミルという図式なのかもしれない。仏教徒と人種主義というのも似合わぬ組み合わせだが、もしかしたら、インドで滅びた仏教を守り続けているという点においてアーリア人の自負があるのかもしれない。なんだか、どこかの国みたいな「小アーリヤ主義」的な話だけど。
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■ 泣いて笑ってスリランカ
2007年09月11日 (火) 10:35 * 編集 *
泣いて笑ってスリランカ 泣いて笑ってスリランカ
末広 美津代 (2006/01/27)
ダイヤモンド社

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日刊スポーツ勤務から、紅茶輸入業へと、とらばーゆした人のスリランカ紅茶修行記。タミル、シンハラ、ムスリムと三大エスニックグループの家庭に下宿したり、更にはキリスト教修道院にまで滞在というスリランカ満喫だが、茶園も片っ端から廻り、修行するという行動派の人の様だ。日刊スポーツで何をしていたのかは記述がないのだが、こうした出版ができるのも、その繋がりからであろう。女性に限らず、「自分探し」は会社務めに疑問を持ち始めている二十代から、三十代の人たちの切実なテーマなのだが、著者の様に「好きなもの」と「やりたいこと」をハッキリさせ、その実現の為に邁進するというのは、なかなか、できるものではない。前段階である「好きなもの」がないとか、「本当に好きかどうか分からない」という状況では、「やりたいこと」という次のステップに進めない訳で、そうなると「修行する」、「起業する」なんてものは絵に描いた餅に過ぎなくなる。もっとも、カネとかコネとかがあれば、前段階をすっ飛ばして、いきなり「起業する」なんてことも可能だろうし、人生の8割は偶然性であると言われている以上、単に「好きだから」とか「やりたいから」という理由で、その仕事をしている人というのは少ないのではないかとも思う。そうなると、「好きなもの」とか「やりたいもの」は探しても、そうそう見つかるものではなく、無理やりでも作ってしまわなくてはならないのかもしれない。「思い込み」で成り立っている恋愛なんてヤツも、似たような原理なのだろうが。
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■ もうひとつの島国・スリランカ 
2007年04月30日 (月) 10:12 * 編集 *
もうひとつの島国・スリランカ―内戦に隠れた文化と暮らし もうひとつの島国・スリランカ―内戦に隠れた文化と暮らし
樋口 まち子 (2006/02)
ぶなのもり

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青年協力隊ものだが、90年代初頭の話。その後はタイで修士、スリランカで博士、アメリカで研究員、日本では経済学部卒後に看護学部に進み看護師に保健師の資格も有し、JICAの技術協力員というのもし、現在は医療人類学という分野で大学教授という青年隊OGの鑑の様な人らしい。そのめまぐるしい人生を表しているかの様に、本の赤みもめまぐるしく、3分の2が縦書きで、3分の1が横書きの両開き構成。縦書きの方に青年隊時代の話に、唐突にアメリカ時代の話。横書きの方は松下竜一の『草の根通信』に連載していたものということで、著者は松下竜一に心酔しているらしい。そのせいかどうか分からぬが、故郷の山村での幼少時代の思い出が随所に出てくる。医療人類学というのがどういう学問なのか分からぬが、専門的な話は一切無く、スリランカという国をありのまま知ってもらおうという著者の思いは伝わる。ダンナもスリランカ人らしいが、その辺の詳しい事情はあまり書かれておらず、むしろ日本の両親がスリランカに来た話や祖母の思い出が多く書かれている。結婚事情の章もあるのだが、これも自分の話は一切無し。著者の任期中と同じ時期に私もスリランカを旅したことがあったが、たしかに内戦の束の間の静けさといった落ち着いた雰囲気があり、外国人旅行者もほとんどいなくて、インドで精神的に疲れた身体が癒されたのを覚えている。こうしたスリランカものが読めるのは嬉しいのだが、途中に挿入されているアメリカ時代の話の方が読み物としては面白い様な気もした。

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■ ハリハリッ!!スリランカ
2005年11月16日 (水) 01:29 * 編集 *
4883924688ハリハリッ!!スリランカ
新井 恵壱

彩図社 2004-10
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10年以上前にスリランカへ英語留学した滞在記。スリランカに英語を勉強しに行く是非はともかく、若気の至りか、ちょっと痛い記述が多いが、津波で壊滅状態と伝えられているゴールの旅の話なども。最終ページに出版社と関係ない広告が入っているのは珍しい。
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■ 自爆攻撃
2005年06月14日 (火) 00:25 * 編集 *
414080744X自爆攻撃―私を襲った32発の榴弾
広瀬 公巳

日本放送出版協会 2002-12
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著者は津波関連でも露出が多かったNHK記者。スリランカで遭遇した首相を狙った自爆テロで、自ら重傷を追いながらも、その背後を「タミル・イラーム解放の虎」根拠地を含めて丹念に取材。なかなか記者魂のある人。
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■ スリランカ 人びとの暮らしを訪ねて
2005年05月29日 (日) 03:26 * 編集 *
スリランカ―人びとの暮らしを訪ねて
渋谷 利雄 高桑 史子
段々社 (2003/04)
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フィールドワークものだけど、スリランカ入門としても使える。
★★
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