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2021年04月17日Sat [21:12] インド  

ヒンドゥー教10講



印哲10の時もよく分らんかったので、分らないのが当然というか、分らなくてナンボの世界でもある。そもそもヒンドゥー教は宣教によって、信者を増やすという類の宗教ではなさそうでである(欧米人信者が多い一部宗派を除く)。とはいえ、著者はヒンドゥー教の見方には多様性があり、一神教の様な啓示宗教とみなすこともできるし、民族宗教と見なすこともできる。日本人は基本的にアウトカーストというのも外国人の改宗者は信者として認められないというインド人の一般認識からくるものだろうが、そうしたことは外国人神主がいたとして日本人が抱く違和感と同じではある。学生の頃に神道とヒンドゥー教を並べて発表した著者は教授から猥雑な牛殺しの宗教を清浄な神道と一緒にするなと怒られたとのことだが、猥雑と清浄もやはり表裏一体なものである。言うなれば牛殺しも牛生かしと表裏一体ということなのか。

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2021年04月03日Sat [15:46] インド  

図解インド経済大全



高口康太が編集協力でクレジットされているのだが、中国企業のインド進出を書いたコラム以外にも携わっているということか。他の編者は大学人で科研ものみたいだが、一般向けに作り直したのだろうか。中国関係ではよくあるスタイルだが、インド企業総覧みたいなものはあまりないので、中国に倣ったのかもしれんが、NHK新書の共著者と同僚の人が編者。その時に続いての硬軟コラボ。山ほど出ていた中国経済本もこれからインド経済本へのシフトを迫られるのだろうが、その方法論は有効ではあるか。中国の優位性は今後も変わらんと思うが、中国は撤退、インドは進出という趨勢は当分続くだろう。インド市場に関しては日本ブランドが中国ブランドに対してアドバンテージがあると見て良いと思うが、その辺で興味深いのが小米がシャアトップのスマートフォンで、パナソニックがトップ10に入っているというところ。日本市場では既に撤退(一部法人向けは存続しているらしい)しているパナソニックがインドで継続しているのはブランド力があるからであろうが、外資制限があった時代からインドナショナルの乾電池はかなりのシャアがあったことを記憶している。

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2021年03月29日Mon [03:18] インド  

おいしい暮らし 北インド編



麹町の「アジャンタ」がその世界では有名なのかどうか知らないのだが、オーナー夫人とのこと。インド料理ツアーや、ブログも好評だそうで、北インド編ということは南編もあるのか。チェンナイに居を構えているそうだから、ダンナは南の人か。自分も料理は断然、南インド派なのだが、ターリーとミールスのどっちが好きか程度の話。たぶん米が食えるということがポイントだったのだと思うが、ダルバートより美味いと感じたのはバナナの葉っぱのせいかもしれん。インドが糖尿病大国だというのは想像に難くはないのだが、病院食もカレーだろうし、糖質、脂質オフは何を食えば良いんだろう。

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2021年02月21日Sun [02:05] インド  

とっておきインド花綴り



月刊誌「インド通信」に連載されたものらしい。インド文化交流センターが1978年から発行して、2018年にその幕を閉じたという。インド文化交流センター自体がどこの組織なのかよく分らんのだが、南京じゃない方の松岡環がここの人だったらしい。グーグル検索の結果表示は相変わらずごっちゃになっているが、環さん今もサリーで教壇に立っているのかな。でもって、こちらの本は映画ではなく植物の話。タゴール国際大に留学して、ずっと植物学をやっている人らしい。しかし、これだけインド臭の無いインド本は珍しい。読むだけでカレーの匂いが漂ってくるのがインド本という訳でもないのだが、「インド通信」に連載の手前、あえて花を添える程度に抑えたのだろうか。

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2020年12月13日Sun [18:57] インド  

誇れる国・インドと日本



最初の本が出たはもう20年前で、その8年後にサリー本を出している。両方とも読んでいるのだが、石川県の版元からPHPに出世。本人も小松大の准教授になったりしていて、北陸の名士であることには変わりはないのだが、ダンナとの別居生活も変わらず、30年以上なのか。ダンナは阪大のモンゴル語学者で、モンゴル留学中に知り合って結婚。もう20年以上(当時)会っていないという酒井啓子さんのイラン人夫との別居生活よりはサンダーバードで行ける距離であるのでマシかもしれんが、ダンナの実家である石川県に単身居住し続けているらしい。日本に来てから変わってしまったダンナの対して義母がよくしてくれたというパターンは国際結婚でよくあるのだが、実親同然に義母に尽くすことが自分の務めみたいな感覚があった様だ。カシミール出身でイスラム教徒であるのだが、その辺のことは深く触れていない。ダンナが改宗したのかどうかも分らんが、ダンナはダンナでモンゴル的なドライな人間関係を是としているみたいで、別の女性と関係を持っているとか書いてあったりもするので、ビックリする。別居生活である故、イスラム教徒的解釈の一時婚なので是認されるということかもしれんが、そうは言っても妻であり、インド人であるので、そこは許されないというのが心情であろう。息子と娘も幼少の頃にインドの全寮制学校に入れたそうだが、これは日本は良い国であるが、教育だけはダメということで、インド人と中国人の奇妙な認識の一致である。日本の学校に馴染んでた子どもを半ば騙す様にインドの学校に放り込んできたというのもスゴイが、孝子の点でもインドと中国は似ているな。まあそれが儒教のルーツということなのだが、インド人だからなのか、PHPだからなのか段々と宗教っぽくなってきている。義母とは早起き会に通っていたらしい。

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2020年11月12日Thu [16:02] インド  

インドが変える世界地図 



中国の次はインド、インドがやがて中国を追い抜くというのは既定路線の様に思えるが、シナリオ通りに運ぶインドはインドでは無くなってしまうという気がしないでもない。インド人が中国人の様な大国の夢を抱いているとも思えんのだが、インドは既に世界なのだから、インドが世界地図を変える必要はなかろう。インドが参戦するパワーゲームはあくまで地政学的力学に基づくところで、パキスタンはもうライバルとは言えない以上、中国との摩擦が今後顕在化していくだろう。この本の段階では中国の経済的存在感を勘案して、印中はケンカせず協調に向かうという見方だが、コロナが関係したのか、ドンパチが始まっちゃた。インドも中国も共に軍事力増強の名目が必要という理由があるかもしれんが、今までだったら、辺境の国境紛争に過ぎなかったけど核保有大国同士の戦争となると、これは世界大戦の引き金にもなりかねん。

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2020年09月10日Thu [02:59] インド  

旅の賢人たちがつくったインド旅行最強ナビ



出世した丸山ゴンザレスが彩図社時代の仲間を集めたパーティ本みたいなものかな。インドは基本であるのだが、30年前と書いてあることほんとんど変わっていない様な。ネット、スマホだけが顕著な変化であるが、中国みたいに人も風景も一変したなんてことはないみたいで、牛も猿も素焼きのチャイも同じではないか。カルカッタのサトシなんて蔵前仁一が書いていたいたくらいだから、もう50歳くらいになっているんじゃないの。二代目、三代目かもしれんが、初代は私も会った事がある。90年代初頭にパラゴンで60年代にカルカッタでヒッピーしに来たというオッサンと同部屋になったことがあるが、その人も60年代と変わっていませんねと言っていたので、実際、現在も60年代も大して違わんのかもしれん。

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2020年03月23日Mon [15:27] インド  

渋イケメンの旅



この写真家もデビュー作から見た記憶があるのだが、スタイルは変わらんな。ただ、初期の被写体は年齢層の低い女ばかりだったと思ったが、最近はこっちの爺さんシリーズが定番化しているらしい。元々の趣味がどっちなのか知らんし、どっちにしてもカミングアウトしている訳ではないだろうけど、女の子と爺さんが一番良く映るというのはそれ以外がちょっとキツイということかもしれん。たしかにこの両者はインドでは救いの神であるのだが、誰でも年取れば、哲学者的風貌になるインドの爺さんも中身はタダのジジイなので、その実、ありがたみは写真家くらいにしかないか。

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2019年10月15日Tue [00:53] インド  

ジャータカ物語 

ジャータカ物語
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入澤 崇
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「ふくろうの本」とか「とんぼの本」の類かと思ったら本願寺出版社。全く知らんかったが、西本願寺の出版部門だそうで、その歴史は明治5年に遡るのだとか。ジャータカ物語は日本ではおとぎ話扱いだそうだが、ガンダーラ仏教圏では実話として語り継がれてきたとのことで、言わば「聖書」に近いものか。釈迦は実在の人物であることは間違いないとして、その前世の話が実話というのはどう理解すれば良いのだろうか。私という実在も誰か(人間とは限らない)の前世であるのなら、今書いているブログも前世の記録として後世に残るということなのか。

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2019年09月04日Wed [13:54] インド  

新インド入門 



ニューデリー日本文化センター駐在だった人らしい。日本文化センターは国際交流基金の管轄で著書も職員であり、現在は日米センター勤務とのことだが、ニューデリーの文化センターはいつの開設なんだろう。その昔、インターネットなどない時代に日本の新聞を読みに行ったことを覚えているのだが、自分を含めて薄汚い日本人旅行者と小綺麗な勉強家らしいインド人学生たちが並んで日本関係の本を眺めている光景は妙に鮮明な風景として記憶に残っている。当時も日本文化センターと呼ばれていた記憶があるのだが、国際交流基金が運営していたそれだったのかどうかは分からん。ただ、著者が勤務していたのは数年前までみたいなので、建物も中の人たちもリフレッシュされてはいたのだろう。新インド入門とはそういうことなのだが、貧困とかカーストといった負のイメージから脱却を図りつつ、その負のイメージもまたインドの一部として認識するという作業のテキストとなっている。

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2019年08月14日Wed [03:11] インド  

知的所有権の人類学 

知的所有権の人類学ー現代インドの生物資源をめぐる科学と在来知
中空 萌
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博論もの。アニキャラみたいな名前だが、東大博士。インドには一度も行ったことがない段階で、インドをテーマにする事にしたのだという。そこに至るストーリーは書いてあるのだが、植物などの生物資源の知的所有権はそれを使っていた先住民に帰属するといった予想通りの結論では無かった。この辺のテーマで現在論議になっているのはアマゾンの新薬原料植物であり、開発成功すれば桁外れの利益が見込める新薬開発競争が加熱している。研究資金も巨額ではあるが、その植物を薬草として使っていた先住民に還元されることがない現況に巨大資本への批判が集まっているのだが、そうした議論も含め政府レベルで一元化できているのはブラジルではなく、インドであるということか。インドは国内に製薬メーカーが揃っていることもあり、巨大外資の影響力が限定的であるのだが、古くからアーユルヴェーダの伝統があるので、国民の共有財産という認識がある様だ。

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2019年04月17日Wed [01:34] インド  

インド・シフト 



ソニーの現地法人代表だった人らしい。バンガロール日本人会会長という肩書もあったそうだが、MITに企業留学もしているし。ワークステーションやVAIOといったかつてのソニー花形部門にも携わっていたらしい。略歴に生年がないのだが、定年前の退社だろうか。バンガロールでソニーの顔であったのなら、独立すれば幾らでも仕事はあるだろう。バンガロールは中国の深圳以上にインドでは特殊地域であることは間違いないが、要はインドでも中国でもそこの特殊世界の人の数が人口上膨大になるということ。先富論というか先進論だが、国全体が平均化するのは日本くらいの人口が限界点なのかもしれん。

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