2017年09月21日Thu [06:08] カナダ  

変えよう!日本の学校

変えよう!  日本の学校ーーカナダ人英語教師が提唱する“エンパワーメント(活力を与える)変えよう! 日本の学校ーーカナダ人英語教師が提唱する“エンパワーメント(活力を与える)" 教育
ピーター・ハウレット ハヌル・ハウレット

柏艪舎 2017-08-11
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カナダ人英語教師が日本の学校教育に喝!というのはよくありそうなものだが、この親子は父子2代の北海道生まれなのか。著者は親父で、息子は監修・訳なのだが、息子の方は日本の高校まで出ているので、日本語ネイティブなのかもしれん。カナダ人のジャパン・ハンドはノーマンという有名人がいるが、戦後もその系譜が続いているんだな。宣教師稼業は継がないのだろうけど、あれは日本みたいに世襲制でもないし、逆に親は子供を一社会人として世間に置きたいものかもしれん。という訳で函館ラ・サールの英語教師などをしたみたいだが、日本の英語教育はスピーキングとリスニングがなっていない。先生に意見したり、自分で考えるのは許されないといった、凡庸な日本の教育批判だね。別の日本人英語教師が出てきて、試験が全てだからみたいな話をしているのだが、先生に意見したら、評価点下がるというのは常識で、度量のある先生かどうかの見極めがつかないうちは従順なのが無難だろう。意見、批判は歓迎という先生もいるけど、そういう百花斉放百家争鳴の先生ほど毛沢東の可能性が高いことも常識ではある。

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2017年09月10日Sun [06:17] カナダ  

多様性と向きあうカナダの学校

多様性と向きあうカナダの学校―移民社会が目指す教育多様性と向きあうカナダの学校―移民社会が目指す教育
児玉 奈々

東信堂 2017-07-01
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博論ではないのか。東信堂なので、教育学系教授のまとめ本らしい。東信堂4冊目だが、初の単著か。カナダの学校で多様性と向き合わないでどうなるというのもあるが、アングロサクソン型の多文化主義が基本で、フランス型の同化主義も認められるといったところか。アメリカほど移民間格差が生じていないのは「国境」が理由でもあるのだが、ポイント制移民がモノを言っているというのはあろう。その恩恵を受けたのが「アジア系」であるのだが、カナダでは逆アファーマティブ・アクションみたいなことはまだ起きていないのか。中国語を母語とする者の方が広東語母語より成績が10ポイント高いというのも香港出身者より本土や台湾の方が移民のハードルが高いということなのだろうが、学校では広東語プログラムではなく、中国語を選択する家庭が多いのだとか。アフリカ中心主義学校というのもあるそうで、さすがにそれには賛否両論があったそう。カリブ系が多いのだろうが、「アフリカ中心主義」というのはジャマイカのラスタファリ運動の流れを汲むものなのか。公教育として税金を支出することの是非も問われたが、それ以上に「ゲットー化」という人種問題を疑われる点が大きかった様だ。

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2017年09月03日Sun [06:11] カナダ  

カナダの歴史を知るための50章

カナダの歴史を知るための50章 (エリア・スタディーズ156)カナダの歴史を知るための50章 (エリア・スタディーズ156)
細川 道久

明石書店 2017-08-10
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知るためのヒストリーシリーズ。カナダは大使館は出版助成しているみたいだし、売り込みはあったのかもしれん。日本カナダ学会賞というのも出来たみたいで、編者はその第1回受賞者。内容的にも英語・フランス語文化を並列し、更にマルチ・エスニックの多様性を示すというカナダの国是に則っている。だからという訳ではないが、アメリカみたいな黒歴史はあまり書かれていないのね。日系人収容くらいしかネタはないか。アメリカとのの貿易割合が90%を超えるというのは当然なのだが、国防もアメリカと一体が基本の割にはなぜか平和国家みたいに見られている。まあそれは日本にも言えることではあるが。

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2017年07月07日Fri [05:01] カナダ  

カナダ歴史街道をゆく

カナダ 歴史街道をゆくカナダ 歴史街道をゆく
上原 善広

文藝春秋 2017-05-10
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一瞬、違う人なのかと思ったのだが、あの上原善広か。最近は被差別ネタ以外にも手を広げている様で、旅行記の書き下ろしも文春からハードカバーで出る。まるで司馬遼太郎みたいなタイトルだが、自転車で大陸横断ではなく、プリンス・エドワードとケベックだけ自転車で、あとは飛行機と鉄道で横断。自転車の方は一人旅で、他は通訳とかがいたのか。体型は現地人なみだが、さすがにこれでは自転車で横断は難しそう。プリンス・エドワードのフランス系だとか、戦時中の日系だとか、先住民だとか、はては在日系だとか被差別ネタはちらほらあるのだが、全体的には普通の旅行記。鉄道旅で香港系夫婦の旦那だけが話して、嫁が全く口を利かなかったというのは嫁が大陸生まれだったんじゃないかな。

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2016年10月04日Tue [03:17] カナダ  

プリズン・ブック・クラブ

プリズン・ブック・クラブ--コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年プリズン・ブック・クラブ--コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年
アン ウォームズリー,向井 和美

紀伊國屋書店
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文字通りカナダの刑務所内で行われている読書会。題材は面白そうだったのだが、課題図書が小説だったり、取り立てて何も起こらず、400頁というのはキツイ。雑誌記者で、読書会のボランティアをしている著者が強盗に遭う話は最初の方に出てくるのだが、それ以降、囚人たちの罪状に関しては殺し話は無い。カナダも事件があったばかりだが、首絞め強盗実害無しでもちゃんと警察が動いて、犯人逮捕されるんだな。南米辺りだと、警察行ったら逆にカネ取られたりするが。それはともかく、カナダで獄に入っているのはジャマイカ人が多いのか。その一方、課題図書はインドを舞台にしているのが多い様のだが、これは単に英国系のエスニックものはインド系の牙城というだけのことなのかな。

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2016年09月22日Thu [06:10] カナダ  

記憶の未来

記憶の未来:伝統の解体と再生記憶の未来:伝統の解体と再生
フェルナン・デュモン 伊達 聖伸

白水社 2016-05-26
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フェルナン・デュモンはケベックの代表的思想家で、故人。ケベックの民族主義者でカトリックということから、結構リベラル層からは拒絶反応があった様だ。フランスの現代思想に分類されるのかもしれんが、基本的にケベック第一主義の人で、ケベック人とはフランス系カナダ人であり、それ以外の人も同化することことを求めるという、蓮舫問題を差別問題に差し替えている人が発狂しそうな「レイシスト」なのだけど、同化主義がレイシズムと同義であるという理解は一般的ではない。アングロ・サクソン世界の「多文化主義らしきもの」が日本のなんリベでは至上とされているみたいだが、格差とか差別がそれで解消される訳はなく、逆に温存されることは子どもでも分かることだろう。逆に徹底的同化主義がその可能性を秘めている訳で、民主主義も共産主義もキリスト教も、イスラム教も八紘一宇も中国の夢も同化主義が前提である。

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2016年05月31日Tue [03:33] カナダ  

北極大異変

北極大異変 (知のトレッキング叢書)北極大異変 (知のトレッキング叢書)
エドワード シュトルジック 園部 哲

集英社インターナショナル 2016-04-26
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35年以上、北極圏の調査をしているカナダ人ジャーナリストとのこと。北極の領有権主張は南極同様、古くからあった訳だが、最近はこちらでも中国がその列に加わったか。中国の場合、南極はそれほど実利が無いが、北極は例の北極航路の関係か。実際に陸続きでも海続きでもない中国が領有権を主張したところで、その根拠に欠ける訳だが、とりあえずその隊列に加わることにより、利害関係を得る資格があるということなのかな。北極には鄭和も行っていないはずだし。とはいえ、その辺不気味なのが、中国企業のアイスランド土地大規模買収とグリーンランド買収計画。いずれも民間をフロントにした政府関係の動きみたいだが、仮に中国が北極圏に陣地を構えたとしたら、そこから一気に温暖化が進みそう。

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2016年01月23日Sat [03:18] カナダ  

NORAD北米航空宇宙防衛司令部

NORAD 北米航空宇宙防衛司令部 (関西学院大学研究叢書)NORAD 北米航空宇宙防衛司令部 (関西学院大学研究叢書)
櫻田 大造

中央公論新社 2015-12-18
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関西学院大学研究叢書は中央公論新社だったか。カナダ本を何冊も書いている人だが、NORADをカナダの視点から論考。費用分担は米国6割カナダ4割とのことで、これはカナダの比率が意外と高いのか、低いのか。軍事的には米国に依存している部分が多いだろうから、日米安保と同質ではあろうが、副司令官はカナダ人であるので、万が一の場合、カナダ人に核のボタンが委ねられるということを米国側で反対する向きもあるらしい。北朝鮮のミサイル発射をモニターしているのもNORADであるが、9.11の際、米国のみならずカナダ上空も飛行禁止になったのも同じ指揮系統にあるからである。メキシコも組み入れて、麻薬輸送機を取り締まろうという動きもあるらしい。

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2015年08月09日Sun [01:01] カナダ  

きょうだいの育て方日本流・カナダ流

きょうだいの育て方 日本流・カナダ流―文化心理学で読み解く親業きょうだいの育て方 日本流・カナダ流―文化心理学で読み解く親業
エイムズ 唯子

同時代社 2014-06
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博論ものだが、カナダの大学提出なのでセルフ翻訳か。ゲルフ大学というところの家族関係および応用栄養学専攻科という院らしいが、日本の家政科みたいなものなのかな。日本とカナダのきょうだいの育て方比較をインタビューサンプルでという体裁だが、日本側もカナダ在住の日本人家庭。その方が文化比較際立つのかどうか分からんが、単に日本に帰国して調査する時間が無かったのかもしれない。カナダもカナダでそのバックボーンにより大きく異なるかと思うが、白人のキリスト教系に限っている。よく言われる親がこどもと一緒に風呂に入ったり、添い寝する習慣の忌避はこの集団に於いて顕著なのかと思う。

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2015年06月17日Wed [12:19] カナダ  

火と灰

火と灰―アマチュア政治家の成功と失敗火と灰―アマチュア政治家の成功と失敗
マイケル イグナティエフ Michael Ignatieff

風行社 2015-02
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マイケル・イグナティエフがカナダ政界入りした期間の回想録。日本でも学者から政界入りする例は多いが、政治学者が政治家になったというのはすぐには思いつかんな。餅は餅屋にでもミイラ取りがミイラにでもないんだろうが、政治学者が政治家になるというのは政治家はが政治学者になるより、恰好付かないものなのかもしれん。イグナティエフの様な世界的学者でもかなりの批判があったそうで、イラク攻撃を支持した、ウクライナ出身のロシア系だから「親露派」だとか強烈な抗議デモに見舞われたという。しかし、過去30年カナダに住んでいなかったというのはあまり問題視されなかったみたいで、この辺はカナダらしい。日本も在米韓国系や在米中国系団体のロビー活動に苦しまされているが、イグナティエフもありとあらゆるエスニック団体による母国政策の支持を求められ、とりあえずは「リベラル」な態度を示す必要があったらしい。

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2015年06月11日Thu [09:36] カナダ  

日本語が世界を平和にするこれだけの理由

日本語が世界を平和にするこれだけの理由日本語が世界を平和にするこれだけの理由
金谷武洋

飛鳥新社 2014-06-25
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これも日本スゴイ系商戦を狙ったものなのだろうが、100歩譲って日本語の構造が平和的だとしても、全世界が日本語を学ばない限り、世界は平和にならないので、タイトルの盛りっぷりはもはや病的レベルか。著者はカナダ在住の日本語教師であるのだが、単純な海外在住者の愛国主義化とは訳が違う。在モントリオールということで、英語に対するフランス語アイデンティティの強さに影響を受けたところもあるかもしれん。ただ、中国語の台頭を前に日本語学習者は減少しているという説は否定しており、逆にバブル時よりも倍増しているのだという。中国語はビジネス志向の人たちが学ぶようになって、日本語は日本好きが学ぶという色分けができているらしい。カナダの場合、中韓系の日本語学習者もその文化的近似性から多そうだが、何はともあれ、商売道具のために日本語を学ぶより、日本に興味があるから日本語を学ぶ方が平和的であることはたしかか。

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2015年06月04日Thu [10:09] カナダ  

カナダの暮らしと言語

カナダの暮らしと言語―カナダ英語の背景 (関西学院大学研究叢書)カナダの暮らしと言語―カナダ英語の背景 (関西学院大学研究叢書)
浅田 壽男

朝日出版社 2015-04-01
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関西学院大学研究叢書はいろんな版元から出ているのだが、これは著者の自由裁量に任されているのかな。朝日出版は意外な感じもするが、太っ腹のオールカラー写真満載。カナダ英語を学術的に考察というよりも、旅行案内を含め著者のカナダ滞在記に近いのは学部生向きのテキストも念頭に置いたものかもしれない。大学で教える英語は英語か米語か果てはカナダ英語かというのは教員の裁量だろうし、インド英語やシングリッシュを教えるところもあろう。この本によると、カナダ英語はカナダ独自の表現があるとはいえ、特徴は英語と米語の折衷型で、米語の影響は地理的、文化的にいかんともしがたい。もっとも、それが米国と違うという点にアイデンティティを見出す要因になっているのかもしれない。

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