2016年06月03日Fri [03:04] アフガニスタン  

アフガン・対テロ戦争の研究

アフガン・対テロ戦争の研究――タリバンはなぜ復活したのかアフガン・対テロ戦争の研究――タリバンはなぜ復活したのか
多谷 千香子

岩波書店 2016-03-26
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元最高検検事で、ユーゴ戦犯法廷判事も務めた人だが、法政の教授になっていたのか。岩波新書などのユーゴ法廷関係本で知られているが、1978年にサイマル出版会の中国本の翻訳歴もあるのか。このアフガン本はユーゴとは別の文脈になるのだろうが、法学者と政治学者の視点の違いといったものが浮き彫りになっているという訳でもない。ところどころには人権、ジェンダー関係もあるのだが、パキスタンでキリスト教徒がムスリムとの諍いから、ムハンマド侮辱罪に問われ、死刑判決を受け、その判決を非難した市長が警護の警察官に射殺されるなんていう事件があったのか。マララさんの件も含めて、こういった事件は宗教を名目にした怨恨が理由なのだろうが、突き詰めて言えば、ユーゴにしてもアフガンにしても戦争の本当の原因は宗教でも民族でもなかろう。

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2015年02月10日Tue [01:39] アフガニスタン  

アフガニスタン ぼくと山の学校

アフガニスタン ぼくと山の学校アフガニスタン ぼくと山の学校
長倉 洋海

かもがわ出版 2014-10-10
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長倉洋海もアフガニスタンで学校作りをしているのか。戦場カメラマン派かと思ったのだが、イスラム国入りは狙っていないのか。マスードの死から9・11になって、、アフガン、イラク戦争、それが現在のシリア情勢まで連綿としたものであるのなら、シリア入りこそマスードの死を無駄にすることになるか。タリバンに拘束された野村進の義弟の話もちらっとあるが、やはり後藤さんの遺訓通り生きて帰ってこなくてはならない。著者は紛争があればどこでもというタイプではなく熟知したところしか行かない様に思える。それが基本なのだろう。

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2014年11月10日Mon [08:17] アフガニスタン  

マスード

マスード: 伝説のアフガン司令官の素顔マスード: 伝説のアフガン司令官の素顔
マルセラ・グラッド 長倉 洋海

アニカ 2014-04-28
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混迷するイスラム世界の今、マスード本の出番もあるのかもしれんが、原著は2009年らしい。佃島の佃さんが代表を務めるこの版元は「日本一小さな出版社」のところか。著者としてクレジットされている人はスペイン語が母語という人らしいのだが、どういう人なのかも原文が何語かも分からん。訳者のクレジットもないが、まさか日本語書き下ろしではなかろう。版権は著者自身が持っている様だ。ただ、著者と言っても全編証言集。それが500ページ以上もある。もちろん幸福の科学みたいにマスードを呼び出すことなどできないので、マスードの周囲にいた人たちがその思い出を語っている。日本からは長倉洋海が参加して、この「著者」は長倉なのかもとも思ったのだが、マルセラ・グラッドは実在の人の様だ。というのも、マスード礼賛集であり、最初に学術書ではなくヨイショ本であると断っていて、故人を悪く言う人などいないとしても、ほとんど教祖の世界である。

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2014年03月14日Fri [02:13] アフガニスタン | 本・雑誌 |読書メモ  

天、共に在り

天、共に在り天、共に在り
中村 哲

NHK出版 2013-10-24
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この人の本は地元の関係先らしい石風社から出るのがパターンなのだが、今回何故NHKかと言うと、元々NKH教育のテキストだったものを一般書籍化したから。番組は2006年で、最近多い、波乱万丈系の世界の日本人番組には出ないだろうが、NHKの自分語りには出る。ただその後の2008年に誘拐殺人事件が起きたので、最近は露出が減った様な。以前にあった丸腰であることの安全性アピールは消えている。かといって武装警護を付けた訳ではないだろうが、たとえタリバンが庇護者であっても、今のアフガニスタンの状況では安全の担保とはならんだろう。タイトルから連想される自身のキリスト教信仰軌跡についても書いてある。西南学院で信仰の道に入る学生は多くはないとは思うが。

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2013年09月30日Mon [03:23] アフガニスタン | 本・雑誌 |読書メモ  

アフガニスタンに平和の礎を

アフガニスタンに平和の礎を―人々の生活再建に奔走する日本人たちアフガニスタンに平和の礎を―人々の生活再建に奔走する日本人たち
JICA研究所アフガニスタンプロジェクトチーム

丸善プラネット 2013-06
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JICA研究所なんてのがあるのか。JICAの比較優位を生かしと謳っているので、シンクタンクというよりも、JICA本体のPR機関なのかもしれん。この本もその様な内容だが、土地柄、PWJ始めオールジャパン体制で臨まなくてはならないので、アフガニスタンの日本人総合活動報告みたいになっている。中村哲のペシャワール会は異端なのか別格なのか分からんが、あまり言及が無い。土木、教育関係が多いが、JICA得意の「南南協力」で、アフガニスタン人がインドネシアやカンボジアで研修を受けた話など。インドネシアはともかく、カンボジアでは食い物などの苦労があった様だ。土木関係でも、アフガニスタン人大工が足らず、その前に活動したモンゴルからモンゴル人を呼び寄せたりもしたらしい。教育関係は女性支援が目立つが、これは国連で10%は女性支援に当てるとの取り決めがあるらしい。この辺が中村哲は気に食わないのだろう。

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2013年09月16日Mon [01:17] アフガニスタン | 本・雑誌 |読書メモ  

現代アフガニスタン史

現代アフガニスタン史 -国家建設の矛盾と可能性- (世界歴史叢書)現代アフガニスタン史 -国家建設の矛盾と可能性- (世界歴史叢書)
嶋田 晴行

明石書店 2013-07-31
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どうもこれは明石が無理やり世界歴史叢書に押し込んだだけで、基は「国家建設の内発性と継続性ーアフガニスタンにみるその限界と可能性」というタイトルの博論らしい。とうことで、ポスト・コンフリクトの理論が中心である。もっとも現代アフガニスタンが現在に至るまで常にポスト・コンフリクトが課題であるとしたら、この書を「現代アフガニスタン史」と銘打つのに不足は無いのだが、となると、所謂「失敗国家」通史となってしまうので、アフガニスタンの「正史」とは乖離が著しくなろう。国家予算の多くを外国からの援助に頼らなくてはならない現状では、歴史の主体性をも失いがちになるが、それに加えて国民国家の形成が不完全であり、民族・政治・宗教の色分けにより、異なった歴史が語られているという問題もある。国王もマスードも国の象徴とは成り得ない事情にアフガニスタンという統一国家建設の困難さを垣間見ることが出来る。

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2013年03月25日Mon [02:16] アフガニスタン | 本・雑誌 |読書メモ  

アフガン侵攻1979-89

アフガン侵攻1979-89: ソ連の軍事介入と撤退アフガン侵攻1979-89: ソ連の軍事介入と撤退
ロドリク ブレースウェート 河野 純治

白水社 2013-01-29
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お馴染み白水社の翻訳国際ノンフィクション大著なのだが、著者は英国の元駐モスクワ大使で、在任中にアフガン撤退とソ連崩壊があった様だ。元はMI6の出らしい。そうした背景をプラスとするか、マイナスとするかで読者の読み方も変わってくるかと思うが、そもそもロシア語プロパーの人みたいで、ロシアの史料をを用いて、ロシア側の視点で描くということで一貫している。まあムジャヒディン側の史料とか視点でというのは英国人の大使には難しいだろうが、英国の立場としては当時はムジャヒディン側であった訳だから、その辺、英国の支援とか情報機関の暗躍とか書けない部分があるのかもしれん。アフガン侵攻がソ連崩壊を招いたというのは俗説としてあるし、イスラム世界では定説となっている様だが、実際は戦費も全体から見れば多くなく、それ以前の問題でソ連崩壊はもう既定路線であったらしい。たしかに厭戦気分は蔓延したのだが、それはアメリカにおけるベトナム反戦運動ほどの規模も影響力もなかったし、逆に外国の生活を知るチャンスとしてアフガニスタン行きを希望する女性が続出したりもしたそうだ。兵営は女性不足で、外で遊べる環境でもないので、婚活の場として割り切ってくる独身女性などもいたとか。捕虜となったソ連兵が改宗してムジャヒディンに加わるという例は多かったことは知られているのだが、そもそも拉致した敵兵士を自軍に組み込むというのは人類の戦争のあり方としては普遍的なものであったろう。

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2012年11月16日Fri [00:16] アフガニスタン | 本・雑誌 |読書メモ  

平和を目指す君に

平和を目指す君に ネパールとアフガニスタンで考えた抑止力と平和構築平和を目指す君に ネパールとアフガニスタンで考えた抑止力と平和構築
小泉 尊聖

文芸社 2012-07-01
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先日読んだ、イギリス平和博士号活動家の本にもこの著者の名前が出ていて、この名前はそうかなと思ったのだが、やっぱりそうかだった。潮とか論創で出してやればよいのにといったところなのだが、現在はJICA職員になっているみたいで、文芸社にしたのかな。創価がフロント公務員として海外に送り出している人材の先駆けみたいで、メキシコに送られた後、駐米の日本大使館とかNGO、青年隊などを渡り歩いて、アフガニスタンに来たらしい。徳島の人みたいだが、中学から大学まで創価一本で、のっけから大作先生祭り上げだから、文芸社で行くしかなかったかも。ゴルバチョフは周恩来と並んで、創価で偉人に指定されているのだが、アフガンでゴルビーを称賛ってどうなのかな。統一教会と同じで平和を標榜している連中には気をつけろということは情報リテラシーがつくとよく分かるのだが、それはノーベル平和賞を獲る事が平和主義の証であると考えている輩のことである。チャイスクもそうだけど、己の信じるものが国益であると思っている連中に外交を担当させて良いものなのかな。ていうか眼前の日米の脅威は北朝鮮ではないのだが、その国の名は絶対に出せないみたいだね。

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2012年09月06日Thu [00:48] アフガニスタン | 本・雑誌 |読書メモ  

アフガン民衆とともに

ahu.jpgアフガン民衆とともに
マラライ・ジョヤ 横田 三郎

耕文社 2012-03
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「イスラム原理主義」と戦う女性活動家像というのは白人キリスト教国で偶像化されている観もあるのだが、その象徴の一人である著者が英語で著したものらしい。日本にも彼女を支える組織がある様で、来日も果たしたらしい。単純なフェミニズムの人かと思いきや、反タリバンよりも反米の方が主の様で、その辺が沖縄の問題と絡ませたい日本の活動家の期待に沿ったのかもしれんが、それだけでは飽き足らず、反カルザイ、反ドスタム、そして反マスード論も堂々と打ち上げ、ヘロイン成金の犯罪者だと、長倉洋海が読んだら卒倒する様なことも書いている。日本の支援者と齟齬が生じているのかは分からんが、中国のチベット侵略も非難しており、イタリアで会ったというダレーマにも対してもアフガンのことなど何も興味ないくせにと辛辣である。まあ要は何でも反対という真性の反体制派なのだろうが、原点はナショナリストみたいで、自身の民族(タジク人らしい)は名乗らずアフガン人であるという立場らしい。例外的に選挙でその座を奪った南米の新左翼政権には好意的な様で、アジェンデとかビクトル・ハラといったアフガニスタン女性とはあまり結びつかない名前も出てくる。ただ、チャべスが反米繋がりでイランを持ち上げているのは気に食わないみたいで、この辺はアフガン人のイランに対する感情が窺い知れる。

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2011年11月07日Mon [23:56] アフガニスタン | 本・雑誌 |読書メモ  

アフガニスタンのハザーラ人

アフガニスタンのハザーラ人―迫害を超え歴史の未来をひらく民― (世界人権問題叢書77)アフガニスタンのハザーラ人―迫害を超え歴史の未来をひらく民― (世界人権問題叢書77)
サイエド アリー ムーサヴィー 前田 耕作監訳

明石書店 2011-10-19
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バーミヤンの本はくさるほどあるし、なぜか中華ファミレスの店名にも採用されているんだけど、ハザラ人の本はあったかな。梅棹は半世紀以上前に「モゴール族探検記」を出しているんだけど、ハザラ人とモゴール族が同祖かというとそうでもないらしい。原書は1998年で、著者がハザラ人なのかアフガニスタン人なのかは不明。オックスフォードの研究員とのことだが、アフガニスタン国内ではアフガニスタン史の研究に見るべきものはないとまで言い切っている。私もしばし混同していたのだが、アフガン人とはパシュトゥーン人もことを指し、アフガニスタン人とは全ての人種アフガニスタン国民を指すという。98年だと9.11もアフガン侵攻も仏像爆破もまだのタリバン時代なのだが、シーア派でモンゴル系の顔立ちのハザラ人が抑圧されて、イランやパキスタンに難民が流出していた頃か。日本ではその後のアフガニスタン侵攻で難民が発生したと思われていたりもするのだけど、この当時、世界で一番難民人口が多いのはイランだと聞いて驚いた記憶がある。その数50万だかだったふが、その多くがハザラ人。その後のアフガニスタン侵攻作戦やバーミヤン仏像破壊なそで、ハザラ人への差別が知られる様になったのだけど、イランでも社会の底辺にいえうハザラ人がよく映画に描かれる様になった。ちょうどジョホールバルで日本を欺いたアジジが日本人に似ているなんて言われた頃だけど、あれはハザラ人とは違うだろう。今年は仏像破壊10周年ということで、出版の名目を立てたみたいだが、明石のこの叢書は平気で大昔の訳書を出してくるから、助成金の目処が立ったからということではないのかな。

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2011年11月04日Fri [01:24] アフガニスタン | 本・雑誌 |読書メモ  

悲しきアフガンの美しい人々

悲しきアフガンの美しい人々悲しきアフガンの美しい人々
白川徹

アストラ 2011-08-30
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右とか左とかではなく、アフガニスタン人の視点でということなのだが、そんなことを言っていること自体が傲慢であるとは思いもしないんだろうな。まだ27歳だそうだから、それも致し方ないし、むしろそういう意気込みが大切な時期かとも思うのだが、「ジャーナリスト」の仕事は現地の声の代弁(をしたつもり)なのだろうか。そう高尚な考えがあるなら、ワイルドターキーなどを持ち込んで、アフガニスタン人(酒好き)と杯を重ねることにも疑問を持たなくてはならんだろうし、中村哲みたいに女性問題や子どもの問題はアフガニスタン人自身に解決を委ねるべきではなかろうか。韓国の「ボランティア団体」に関しては韓国軍云々ではなく、布教の意図を疑われたのではなかったのかな。

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2011年08月16日Tue [00:42] アフガニスタン | 本・雑誌 |読書メモ  

アフガニスタン奮闘記

アフガニスタン奮闘記 国際協力の新たなかたちアフガニスタン奮闘記 国際協力の新たなかたち
折笠 弘維 今井 千尋 官澤 治郎 石崎 妃早子

文芸社 2010-02-01
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これも在外大使館勤務の人たちの本だが、先日のセネガルのとは月とスッポン以上の差がある。文芸社ってことは自費なんだろうが、外務省の人が自腹を切ることはまずないだろうから、これってやはり国費か。キャリアはイスラエル大使館に転じた一人だけかな。これが日本文民事務所の所長。後はその16年先輩の創価大卒の人と、入省年非公表の女性二人。創価大卒は外務省に多いのは創価の戦略か枠があるのか知らんが、アフガニスタンみたいな国はヤバイんじゃないかな。韓国人のカルト宣教師みたいに拉致のターゲットになったらどうするんだ。別の意味で女性もヤバイけど、国情を無視して男女共学を進歩的とし推し進めるのもどうかと思う。普段はリトアニア軍が守っている事務所らしく、豚肉も食えるそうだが、この辺もどうなのか。結局、そのリトアニア兵士との交流とかの話ばっかりで、快適な生活であることは分かったのだが、何を奮闘したのかはよく分からん。現地との交流話は学校を一回訪問したというくらいのもので、まあリスク的に高いものがあるのかもしれんが、使い切れなかった予算を消費する必要でもあったのかな。

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