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2021年03月25日Thu [03:02] ミャンマー/ビルマ  

ロヒンギャ危機 



ロヒンギャ新書は中公が一番乗りか。ウイグルは明らかに新書ビッグ4が手を出せない観はあるのだが、ロヒンギャは岩波でも行けるだろう。と思っていたら、ミャンマー危機がまた始まっていまい、ロヒンギャの優先順位は下がってしまった。一部、ビルマ人とロヒンギャの連帯が伝えられているのだが、基本的にロヒンギャは独立を掲げていないし、民主化で共闘して地位向上を目指す向きはあるのだろう。ただ、アウンサンスーチーが墓穴を掘ったのもロヒンギャ問題であるし、この本を読む限り、民族というより、宗教的スケープゴートの運命を背負っている様に思える。ラカインでの仏教徒との衝突の背景に女を巡る争いがあったというのは、それこそ未開の部族衝突みたいな話だが、元々単身出稼ぎが多かったインド系ムスリムが仏教徒女性を娶って、イスラム化するという過程に対する不満があったらしい。ムスリム男性と仏教徒女性は結婚できるが、逆は不可というのは経済格差とも相まって、鬱積していたのだろうが、今の欧州にもイスラム化される恐怖というものが存在する。そういう現実から目をそらす多文化共生はあくまで夢物語に過ぎないか。

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2020年11月26日Thu [16:47] ミャンマー/ビルマ  

ロヒンギャ難民100万人の衝撃 



毎日のジャカルタ支局長などを経て、独立した人らしい。いきなり524ページのデビューだが、めこんならカットはしないという目算はあったのかもしれん。ロヒンギャには美少女が多いといった話を何度も書いているので、カバーもそういうものにしたのだろうが、難民の子どもが一点を直視するという写真は人道もののお約束であるから、写真の少女が美少女かどうかはともかく、あまり好きにはなれん。その基盤が無いというところもあるが、ロヒンギャの総意はミャンマー国民として認められるという点で、独立でも自治でもないところはあまり知られてないかもしれない。この辺はウイグルとかクルドとかミンダナオとか他のイスラム系民族運動と比してかなり穏やかなものであるのだが、国土内に存在するその人たちは国民ではありませんというのは古典的な統治スタイルでもある。タイの山岳民族にもそういう問題があったのだが、その数がというより、宗教上の火種や他の民族との兼ね合いを懸念しての措置なのだろう。事実、ビルマ独立当初は政権に加わったロヒンギャもいたそうだし、国家に吸収して同化を促す方が楽は楽かもしれん。その当時にロヒンギャという言葉自体が無かったことが示す様に、ロヒンギャ・アイデンティティの確立は近年のものである。そこに外部勢力の浸透という分断という策略を見るのは中国と同じか。

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2020年08月15日Sat [23:37] ミャンマー/ビルマ  

ロヒンギャ問題とは何か 



明石だが、「知るための」で企画された本なのかな。ミャンマーの知るためのにロヒンギャの章があったかどうか覚えていないのだが、明石クラスだと、その辺の忖度も圧力もなかろう。クルドは出ていたが、「クルド人」の知るためのだったんだな。ウイグルは出ていないし、今後も出ないだろう。ロヒンギャ問題はあまりイデオロギーとは関係ないが、イスラムとの利害関係という問題はある。アウンサンスーチーは人権界大物でも個人一人なので、あっさり切られたりするのだが、イスラム教対仏教という一見、西洋キリスト教社会には与しやすい問題の様で、実はそう単純な図式でもなかったりする。バングラデシュがロヒンギャ難民の自国から出国を禁止したのはバングラデシュから第三国へ行けると知れ渡ったら、難民がさらに多く流入するという懸念からだそうで、この辺は「国家の論理」が優先する。何よりも警戒されるのはイスラム主義と結びついた救援運動の盛り上がりだろう。

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2020年07月23日Thu [15:00] ミャンマー/ビルマ  

ヤンゴンの休日 



久しぶりのカンカントリップ。タイの食の写真家をしている人らしい。タイとミャンマーの食の違いに触れているわけではないのだが、やはりよりインドの近いというファクターは食にも関係している。日本では食のバリエーションが少ないが、ミャンマーでは多いとしているのだが、この辺はどう捉えるか。中華圏とか東南アジアから戻るとそう感じることもあるが、欧州や米国から戻ると、日本は食のバリエーションがものすごく多いとも感じる。単純化すれば屋台かコンビニかという話になってしまうのだが、当然後者の方が味覚的にも経済的にも劣勢にはなろう。

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2019年02月17日Sun [14:00] ミャンマー/ビルマ  

チンドウィン川紀行



昭和15年生まれだと、今年79歳か。兼高かおるさんの様な旅行作家ではないから、現役はそろそろキツくなってくるかもしれん。何冊か読んでいるのだが、初期の作品は探検系であったのだろうか。最近は普通のツアー紀行みたい感じだが、それでもミャンマーの船旅10時間はこの年齢では大変なものである。BSで放送されたものとのことだが、例のインパール番組ではなく、その反響で作られた慰霊ものの方か。イデオロギーの人ではないので、普通に読めるが、逆にツッコミどころが無くてつまらんということにはもなる。

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2019年01月24日Thu [14:37] ミャンマー/ビルマ  

インパール作戦悲劇の構図 



去年のNHKで放送されたインパール番組の反響は大きかった様で、遺族のMeToo番組まで作られたのだが、こうして個人の「記憶」が全体の史実として確定されていくのが戦争という歴史なのである。テレビという特性上それはやむを得ないし、NHKは当時も今も主体は異なれどプロパガンダ機関である訳だから、国民の「記憶」を構築させるという役割はある。潮書房光人社や著者はあそういや立場にないので、同じく証言を使ったとしても、あくまで検証という形になるのだが、年月と戦死者の数によって限定される証言が失われた証言以上の重みを持つのかどうかということも考えたい。

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2018年12月12日Wed [14:25] ミャンマー/ビルマ  

ミャンマー民主化運動



ミャンマー民主化運動ということで、最近の民主化プロセスの話かと思ったら、全編8888だった。当時は専調で大使館にいて、リアルでウォッチしていた人らしいのだが、あの頃に在留邦人だと、一番間近で関わっていた人なのかな。東外大ビルマ語辺りはこの時期も留学生を送れていたのか分からんが、日本のビルマ関連では根本敬とか出てくるのは同じ人ばかりであった印象も。過去に色んなおころで発表したものをまとめたものとのことだが、88年直後に本を出せた訳ではなさそうだ。最近はアウンサンスーチーの凋落がエラいことになっているが、少数民族関係ではこの頃から問題点はあったみたいで、分離独立権まで念頭になかったことは今も昔も変わらない様だ。民主化運動も反軍政という錦で合流した連合体が担っていた訳であるが、アウンサンスーチーはその立場上も連邦維持は揺るがせないものではあろう。

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2018年08月17日Fri [05:00] ミャンマー/ビルマ  

ビルマのラストエンペラー

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藤崎一雄

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ビルマの国王話って、あまり聞いたことがないのだが、英国がインドに幽閉して終焉させたのか。王位継承者や王政復古派が存在するのか知らんが、少なくとも統一のシンボルとしての王という見方はない様だ。底本は訳120年前で、ビルマの古本屋で訳者の友人が見つけてくれた本とのことだが、訳者は文化放送を定年退職した人で、著者はイギリスの作家だという。卿はビルマ語のタキンの意味みたいで、別に大臣とか貴族とかではないのか。王宮の待女であったビルマ人から王の話を聞くというスタイルなのだが、千一夜物語みたいな感じだな。王女が少年僧に恋して、共に死刑になるという話は似たような物語がどっかにもあった様な。

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2018年06月16日Sat [18:53] ミャンマー/ビルマ  

エーヤーワディーの河の流れ

エーヤーワディーの河の流れ: 流域とのダイアローグエーヤーワディーの河の流れ: 流域とのダイアローグ
春山 成子 ケイトエライン Kay Thwe Hlaing

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古今の地理本。日本人とミャンマー人研究者の共著であるが、分担がどうなっているのかよく分からん。ミャンマー人の方は英語執筆みたいだが、訳者のクレジットとかは無いし、エッセイっぽいのが日本人、データっぽいのがミャンマー人だろうか。30年前にヤンゴンに初めて行った話などもあるが、30年前というと88か。その辺の話は一切無いのは地理研究者の面目躍如ということかもしれんけど、本屋巡りをして、参考書を集めるといった研究者の性は当時のラングーンでも活動の余地があって、知られざる読書大国ビルマの姿を窺える。

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2018年05月27日Sun [03:27] ミャンマー/ビルマ  

はじめてのミャンマー

はじめてのミャンマー: 現地在住日本人ライターが案内するはじめてのミャンマー: 現地在住日本人ライターが案内する
板坂 真季

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TVガイドの発行元か。発売は徳間なんだな。ミャンマーもある意味「普通の国」になったのだが、現地物価とビジネス物価の乖離はまだ生じているのかな。その辺にチャンスを求めて帰国した日本の元難民(申請者)の日本人ではなく、現地人向けの日本料理の店を開くパターンが多いよう。日暮里で仕入れたロンジー生地商売も最近d値はそれほど利ざやは稼げんだろう。日本人観光客がこれから増える余地があるのか、もうピークが過ぎたのか分からんが、まだ雰囲気が残っている時代に行っといてよかったという感じである。

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2018年05月15日Tue [00:59] ミャンマー/ビルマ  

「インパール作戦回想録」

「インパール作戦回想録」
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アマゾンは無論、存在自体が全く検索に引っかからない。唯一、発行元の船橋のデザイン会社はあったが、本の紹介などはなし、ISBNも付いているし、定価もあるのだが、本を買う手段があるのかどうかも分からん。著者は監修者の義父だそうで、監修者は水道端図書館館長とのこと。文京区の中央館である真砂と水道端に蔵書されている様だが、カーリルでも出てこない。国会図書館には入れた様だ。寄贈本かもしれんが、もし購入という形であったら、職権乱用臭い。NHKでインパール牟田口戦犯説をやっていたが、監修者は牟田口とは小岩で隣人であったという。慰安婦100人と同船し、心を通わせたという話やイギリス兵は紳士的であったという話もある。

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2017年10月04日Wed [06:28] ミャンマー/ビルマ  

ミャンマー経済の基礎知識

170830dai.jpgミャンマー経済の基礎知識
水谷 俊博 堀間 洋平

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JRERO本。フロンティア・ミャンマーはもうオワコンなのかと思ったのだが、オフィス相場上昇はまだ続いているのか。単に供給不足の問題なのだが、中々改善されないところを見ると、値崩れを恐れて中国系の投資建設ラッシュに繋がっていないのかな。ロヒンギャ問題でも中国との関係が背景にあると言われているのだが、カンボジアみたいにさっときて、さっと回収という訳にはいかないのかも。統計をとってみたら、総人口が500万人も少なかったというのはギャグみたいな話だが、男性人口が出稼ぎで、国外流出以前に正確な統計がその前に出来ていたのかというのもある。地理的、市場的、教育水準にしても東南アジアの大国として復活する条件は揃っているのだが、やはり軍事政権の負の遺産が大き過ぎるか。アウンサンスーチーも後継者がいないから、軍部としても数年妥協すれば良いだけと考えているんじゃないかな。

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