世界読書旅
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■ セミ・リタイアメント
2008年07月24日 (木) 01:39 * 編集 *
セミ・リタイアメント―南の島暮らしが私に教えてくれたことセミ・リタイアメント―南の島暮らしが私に教えてくれたこと
(2007/08)
荒木 リツ子

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コタキナバルへシルバー移住の前にセミ・リタイア移住した人の手記。ダンナは旅行作家で、自身もフリーライターとのこと。本人はもちろん知らんが、ダンナって誰なんだろう。20代はコピーライター、30代は編集者もしていたという著者だが、なんか文芸社の駐妻ものみたいな感じ。この版元は料理本とか出してるところか。ということで、こどもは日本人学校に通わせていたみたいだが、コタキナバルの日本人学校は小中合わせて11人しかいないって、それで成り立つんかいな。それも駐在とかではなく、母親がマレーシア人というパターンが多いそうで、そのうち「帰国子女」という言葉も死語になるのかな。で、例によって、その母親たちはほぼ例外なく中国系であるらしく、書かれている内容はインドネシア人のアマさんや中華ママとの交流ばかりなので、カダザン人はもちろん、マレー人も登場しない。まあコタキナバルみたいな都会ではそんなもんかとは思う。
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■ マレー半島 美しきプラナカンの世界 
2008年05月12日 (月) 01:13 * 編集 *
マレー半島美しきプラナカンの世界 (私のとっておき)マレー半島美しきプラナカンの世界 (私のとっておき)
(2007/07)
イワサキ チエ、丹保 美紀 他

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「私のとっておき」というシリーズらしい。この産業編集センターというところは、こうした女性向きの本を得意としている様で、共著の二人は「シンガポール・プラナカン協会」のシンガポール在住女性ライターとのこと。ということで、オシャレで、カワイくて、美しい、三拍子揃ったオシャカビのビジュアル本なのだが、テーマがテーマだけに、私の様なオシャカビ三重苦野郎にも読まれることになってしまった。プラナカンのチャンピオンと言えばリー・クワン・ユーだが、この人の伝記は星の数ほどあれど、プラナカン自体をテーマにした本というのは、そういえばあまり記憶にない。むしろリー・クワン・ユーに象徴される様に、プラナカンというものに確立したアイデンティティを感じる人が出てきたのは最近のことであり、それまでは、中国とマレー、そして英国の間を揺れ動き、時の為政者の下で有利な立場を選択することを是としてきたのではなかろうか。そうなるとそこに「美しきプラナカン」などという発想はあり得ないのであり、現在のシンガポールもマレーシアも国のアイデンティティは混血国家にある訳ではない。今日のプラナカン復興の動きはある種のエスニック・リバイバルであろう。プラナカンの定義というものも確立されている訳ではなく、ババ・マレー語を話していたプラナカンが英語を話す様になり、やがて福建語になり、それが北京語になって、プラナカンに目覚めるというのも、言語変遷の歴史としては興味深いものである。マレーシアの中華系の人たちがそれが福建語とかを話している範囲では、そこにプラナカンの要素もマレーの要素も感じることはなかったのだが、家に遊びに行くと、女の子がシーンズを脱いでさっとサロン姿になり、そのままマンデーする。その間、広東語のテレビを見ながら、サロン姿のおばあちゃんが作ってくれたラクサを食べると奇妙な充実感が沸いたきた。自分という存在が多文化の一角に収まったそんな感じである。著者によればプラナカン自体を単純に中華とマレーの混血とするのは間違いであり、スマトラやジャワの文化の影響もかなりあるのだという。その中国文化にしてもマレー文化にしても、マレー半島に落ち着く前に経由地があった訳だ。現代のマレーシアやシンガポールでマレー系と中国系のカップルを見かけたことはほとんどない。同性愛ということでタイホされたアンワル前首相の嫁さんはどうみても中国系の顔立ちなのだが、戦後に宗教の厳格性という壁ができたのもエスニック・リバイバルの一種なのだろうか。
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■ マレー・イスラームの人類学 
2007年09月19日 (水) 10:30 * 編集 *
マレー・イスラームの人類学 マレー・イスラームの人類学
多和田 裕司 (2005/02)
ナカニシヤ出版

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タイトル通り、マレーシアにおける「イスラーム」について論じた博士論文もの。著者はまず「イスラーム」対「西欧」という二項対立という視点を批判するのだが、たしかに「原理主義」という言葉がいつの間にかキリスト教右翼の呼称からイスラーム「過激派」の呼称に転用されてしまったことを顧みると、当事者にとっては両義的意味での「文化」対「野蛮」という単純化コードに陥る危険を孕んだものだと言えよう。そうなると多くの日本人の様に、「イスラーム」でも「西欧」でもない者が、この今や世界を二分するといっても過言ではない争いにコミットするには、どちらかに精神的に肩入れするしか外ないのだが、そこに「アジア」とか「民主主義」とか「抵抗」とか「人権」とか様々な理由付けをして「分かったふり」をしなくてはならないというジレンマが派生する。実際問題、「西欧」側の旗印となっている「民主主義」や「自由」という概念さえ我々にとって自明のことなのかどうか確かではないのに、「イスラーム」側に「アジア」とか「反米」とかの副義的なもので「連帯」することは果たして「彼等」を理解していることになるのであろうか。前置きが長くなったが、この本は「イスラーム」社会において、自明であることとは何か、それは「イスラーム」であることという極めて当たり前でありながら、「他者」には見えない世界を論じている。そこで問題になるのが、土着のマレー人にとって元々、外来宗教であったイスラームと土地に根付いた文化との折り合いをどうつけるかである。それは正に彼等が「自明でないもの」を「自明にする」作業なのである。それは我々が日々「西欧」を消費している作業と同じことなのかもしれないが、日本人を揶揄する「教会で式を挙げ、神社で七五三をし、寺で葬式をする」といった台詞があるが、マレー人の場合「自明にする」ものが「文化」ではなく「宗教」にあったことが、正に「マレー・ジレンマ」はないかとも思う。
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■ 日本占領下のマラヤ 1941-1945
2006年05月16日 (火) 22:37 * 編集 *
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ポール・H.クラトスカ 今井 敬子
行人社 (2005/08)
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著者はアメリカ人研究者で、マレー在住30年だという。その立場が中立かどうかは微妙だが、この研究書に関しては中立的であり、それは極めて意識的なもの である。このテーマに関しては、日本の(アジア)侵略と(中国人の)抗日戦争(華人、中国、左派系日本人)、英国(連合軍)と日本軍の戦争(英国、日 本)、植民地解放戦争(右派系日本人、国民軍系インド人)、民族意識を目覚めさせ、自分の土地は自分で守るという独立意識を目覚めさせた外来者同士の戦争 (マレー系)など、どの立場に立脚するかによって、全く異なる論考ばかりが目立った。都合の良い部分だけが、脚色を含め強調され、それに合致しないものは 排除される「神話」となった。ジャーナリズムやナショナルヒストリーの様な硬直した領域では、目的の一つであるそうした「宣伝合戦」を展開するのもやむを 得ないのだが、せめてアカデミズムの領域では、「感情論」に流されない客観性を堅持してほしいものだ。もっともこの本でも、「米国の影」は戦後になって初 めて登場するのだが。
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■ 立ち上がれ日本人
2005年06月16日 (木) 23:31 * 編集 *
4106100452立ち上がれ日本人
マハティール モハマド Mahathir Bin Mohamad 加藤 暁子

新潮社 2003-12
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もうすっかり過去の人になった感もあるマハティール御大。変わらず日本を叱咤激励してくれます。
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■ ハリマオ マレーの虎、六十年後の真実
2005年05月20日 (金) 00:52 * 編集 *
ハリマオ―マレーの虎、六十年後の真実
山本 節
大修館書店 (2002/03)
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通常2〜3日以内に発送


実在した「怪傑ハリマオ」谷豊を追った大学教授の旅。当時の英領マラヤ社会の実像などの勉強になる。
★★

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