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2021年04月03日Sat [16:28] ベトナム  

動きだした時計



小松みゆきというと、昔お世話になりましたという輩も多いかと思うが、じゃない方の人。というか、当人を松坂慶子が演じて映画化されたこちらの著者の方が北京原人を演じた人より一般的には著名かもしれん。私もベトナムに認知症の母を呼び寄せた日本語教師の存在は知っていたのだが、元々、労働旬報社にいた人らしい。労働旬報社からアジア・アフリカ研究所というキャリアは最近はポスドクでも難しいかもしれんが、ベトナム戦争の時代の人なので、新潟から上京して求人募集で採用されたとのこと。離婚、イタリア遊学を経て心機一転、日本語教師になったそうだが、運動、研究、新聞界との人脈はずっと続いていたみたいで、ベトナム残留日本兵のテーマも自然の流れだった様だ。それ故に、知人のメディア、大学教授たちが4人も解説を長々と寄稿しているのだが、これは正直要らんかったかと思う。元々、そういう世界の人だったので、日本大使館で天皇と残留日本兵の会見の場に呼ばれて、天皇制反対の立場上、当惑したりもしたそうだが、残留日本兵や家族が喜んでくれるのならそれで良いかという心境になったらしい。

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2020年11月19日Thu [16:22] ベトナム  

ベトナムの社会誌 



風響社ブックレットではないのだが、ブックレットと同じ。違うのは横書きなのだが、アジ研の「ワールド・トレンド」に連載したものということで、そのまま持ってきたのか。社会誌というか、普通の在越エッセイなのだが、アジ研のベトナム・プロパーらしい。99年からと2013年からそれぞれ2年ほど駐在したそうだが、10年くらいの変化だと、中国ほどではないか。ハノイということもあるが、ドイモイももう30年以上前なので、90年代には既に完結していた感じ。変わったのはむしろ日本で、ここ10年の在日ベトナム人の増加による歪が色々と生じ出してきたのだが、これも在日中国人の歩んできたプロセスではある。ベトナム人の対中感情に関してはまた何かあれば一気に火が点くかもしれんが、日本で中越抗争レベルまでになるのはまだ先か。

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2020年03月17日Tue [15:57] ベトナム  

ベトナムの大地にゴングが響く 



ザ・フィールドワークみたいな本だが、日本語でゴングというと、格闘技のイメージがあるから、ボクシング本と勘違いされるんじゃないか。文化人類学用語としても銅鑼だろうけど、このタイトルで銅鑼に置き換えると、それもまた違う趣向になってしまうか。研究書ではないノンフィクション的なものを狙ったのかもしれんが、ベトナム・ゴングというのが業界的に一般名詞化されているのか。ただ、ベトナム・ゴングでもベトナムの大地でもその主体はキン族ではなく、少数民族になるらしい。ルーツ的には中国からそれ以前まで遡れるのだろうが、そこにキン族の経由があるのかは分からん。

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2019年12月21日Sat [18:06] ベトナム  

米旅・麵旅のベトナム



福岡の弦書房。自費もやっているみたいだが、これは違うか。最新刊は巌浩の本ということで、私などは香港の映画監督かと思ってしまったのだが、世間的には大分出身の著名な編集者(故人)の方が有名。もう一人、日本中華総商会会長という新華僑の経営者がいるらしい。でもって、著者はどの巌浩とも関係ない人なのだが、こちらの木村聡も「赤線あとを歩く」シリーズを出している同姓同名の人がいて、前回、この著者の本を読んだときもそんな感想を書いていた。私はベトナムより、赤線の方に惹かれるものがあるということだろうが、赤線の食事ってどんなものだったのだろうとふと思った。出前でラーメンとか食べられた様だが。

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2019年07月06日Sat [02:08] ベトナム  

メコンデルタの旅芸人



赤線跡の人かと思ったら、同姓同名の別人か。コモンズだから、そんなはずもないのだが、別に運動臭は無い普通の旅行記みたいなものであった。ベトナムの旅芸人一座の密着ルポといった形なのだが、イマイチ乗り切れない。元々カメラマンらしいので、本来は写真がメインなのだろうけど、予算の都合かカラーはカバーだけで、本体の写真はトリミングしたモノクロで、ちょっと気色悪い。どういう効果を狙っているのかよく分からん。

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2019年03月01日Fri [00:49] ベトナム  

ASEANの新輸出大国ベトナム 



JETRO本。ベトナムはチャイナ・プラス・ワンもタイ・プラス・ワンもド本命ではあるのだが、逆を言えば、中国のリスクもタイのリスクも将来的に再現されるということではある。先日読んだ本にシンガポールを除いてほとんどの東南アジアの国は移民の出超というデータがあったが、なぜか韓国人のベトナム流入だけが逆の流れとして記録されていた。韓国の進出企業がその背景にあるみたいなのだが、サムソンのベトナム工場だけで、大きなプル要因となっているらしい。サムスンに引っ張られる日本の資本財は無いことはないのだろうが、総出でベトナムに進出する訳ではないし、日本のメーカーが韓国の資本財目当てにベトナム進出するということもあまりないか。

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2018年11月06日Tue [23:56] ベトナム  

日本の砂糖近世史



八坂書房の本は前にも読んだことがあったが、HPからも経費削減感漂っている。完全自費ではなく少数部数発行の共同出版型だろうか。ポルトガルと砂糖をテーマにしている人みたいだが、砂糖繋がりでベトナムではなく、昭和女子大時代に日本人町調査に参加したことによってベトナムとの接点ができたという。砂糖は当然南方から伝わった訳だが、当時の生産技術を探るには東南アジアということになる。白砂糖も日本の精製技術が発展していなかった時代は南方から輸入されており、台湾と東南アジアが主な生産地であったとのこと。奄美には黒糖があったのだが、それも当時は薩摩藩の輸入品である。

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2018年09月21日Fri [05:43] ベトナム  

ベトナム人が日本企業に就職するための心得

ベトナム人が日本企業に就職するための心得ベトナム人が日本企業に就職するための心得
グエン テュアン ズオン 発行日本ベンチャー大學パブリッシング 発売星雲社

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タイトルそのまんまの分かりやすい本ではあるのだが、どういう背景のものなのかはよく分からん。日本ベンチャー大學というのも怪しい響きだが、広島のコンサル会社みたいなトコが運営している様だ。日本語学校の生徒数は既にベトナムが中国を抜いたとも聞くが、就活でベトナム人の方が多くなるのはまだ時間がかかるだろう。経済的事情もさることながら、中国人の漢字、韓国人の文法といった日本語のアドバンテージがベトナム人には無い。コンビニでも中国人かと思われている店員がベトナム人であるというケースが多くなってきているが、日本企業側もベトナム進出要員としての需要が少なくないものの、中国とは比較にはならんだろう。インバウンドが増えているタイやインドネシアの方がまだ需要があるか。

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2018年09月02日Sun [04:44] ベトナム  

ベトナムとバリアフリー

ベトナムとバリアフリー――当事者の声でつくるアジア的インクルーシブ社会ベトナムとバリアフリー――当事者の声でつくるアジア的インクルーシブ社会
上野 俊行

明石書店 2018-08-10
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博論もの。外大のベトナム語ではなく、中国語の出らしい。通信制から編入したとのことだが、語学系の途中編入って厳しそうだな。中国ではなく、ベトナムを対象にしたのはそうした事情があったのかどうか分からんが、何でもビデオチャットで中国語を習っていた中国人に、中国へ行くと伝えたところ、あなたは車いすなのに中国へ来るなんて嘘をつかないでくださいと言われてしまったのだという。中国人は車イスの人が一人で外国へ行くなんてことは考えられないからという解釈をしているのだが、果たしてそうだったのだろうか。「真的假的」みたいな言い方かもしれんし、その辺は相手との親密度にも関わってくる。それで中国に行くことをやめた訳ではなく、ベトナムとの比較対象として、広州や天津や色々回ったそうだ。公共交通機関は厳しそうだが、昔みたいに障害者は見かけないなんてことはなかろう。台北が一番進んでいるとのことだが、ベトナムの場合はインフラが整っていなくとも、ベトナム戦争の戦傷者もいるので、社会的認知度は高く、心理的には障害者を助ける精神があるのだそう。

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2018年05月15日Tue [01:20] ベトナム  

失われるシクロの下で 

失われるシクロの下で ベトナムの社会と歴史失われるシクロの下で ベトナムの社会と歴史
橋本和孝

ハーベスト社 2017-02-16
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この版元も聞いたことがなかったが、こちらはアマゾンも出てきて、残念レビューが一つある。最近買った人がいるのか。西東京市にある版元らしい。旧田無かな。紀要既出集で関東学院の人らしい。1951年生まれでベトナム屋ということはベトナム戦争から入ったクチかな。ただ、初めてベトナム入りしたのは1997年というから。ベトナム戦争の記憶のない私の方が早かったりする。テーマはバラバラ。非農業人口という点ではハノイの方がホーチミンより都市化が進んでいるのか。カオダイ教について2本ある。あれだけ寛容すぎる宗教でも分派とか対立があるらしい。

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2018年01月28日Sun [04:35] ベトナム  

ぼくの戦争と紙芝居人生 

ぼくの戦争と紙芝居人生 (あしたへ伝えたいこと)ぼくの戦争と紙芝居人生 (あしたへ伝えたいこと)
宮野 英也

子どもの文化研究所 2017-11-01
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子どもの文化研究所は御老体がホムペもツイッターも精一杯開設したという感じなのだが、紙芝居の収集などもしているらしい。著者はその傘下で、愛媛で活動していた人らしい、最近亡くなられて、その遺稿集みたいなものか。戦争体験の小文集とベトナム戦争以来のベトナム支援活動などをしていたらしい。ベトナムで、戦争体験を聞こうとしても、ベトナム人は日本と違って、話したがらないと記している。なぜ、より戦争の記憶が鮮明なベトナムで戦争が語られず、体験者が少年期くらいまでに絞られる日本で、戦争荘体験が活発に語られるのか。その辺を突き詰めてほしかったのだが。

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2018年01月26日Fri [03:58] ベトナム  

ベトナムの基礎知識

0307 (2)ベトナムの基礎知識 (アジアの基礎知識)
古田 元夫

めこん 2017-12-01
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めこんのアジア基礎知識シリーズ。ベトナムはやはり古田元夫か。これが基礎知識だとしたら、ベトナムの壁高すぎということにもなりそうだが、ベトナム研究を志すなら、このくらいは要求されて然るべきか。古田元夫は外大出ではなく、ベトナム戦争に触発されてベトナム語を学び始めたという当時の意識高い学生なのだが、解放後に留学する道などなく、1977年にハノイの大学で日本語を教える仕事を見つけて、渡越したらしい。在留邦人は数えるほどだったそうだが、統一前に北ベトナムと国交成立させているから、大使館はあったのだろう。聞くのと行くのは大違いというのは現在のベトナムでも言えることだが、当時はそれは中国以上のギャップであった様だ。ベトナム人は清廉潔白な勇士というのはベ平連世代の一般的なイメージだったのかな。それでも、それから40年もベトナムしているんだから、惰性ということではないのだろうけど、ベトナムの魅力は人間以外という人は結構多いね。

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