世界読書旅
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■ 秘湯天国タイだも〜ん
2008年07月18日 (金) 22:58 * 編集 *
秘湯天国タイだも~ん!!―癒しの温泉ラリーへようこそ!! タイ全国温泉分布図・一覧表付き (タイだも~ん!!シリーズ)秘湯天国タイだも~ん!!―癒しの温泉ラリーへようこそ!! タイ全国温泉分布図・一覧表付き (タイだも~ん!!シリーズ)
(2008/02)
高橋 由紀雄

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世界一就業時間が長いとか、世界一セックス回数が少ないといった統計は疑わしいが、日本が世界一の温泉大国であることだけは断言しても良いのではなかろうか。ということで、温泉ものはテレビでも制作費が掛からない割には、視聴率は安定するらしく、12チャンなんかでは、勝ち目のないゴールデンでは温泉番組をよく放送していたりしている。その傾向は出版界でも同様なのだが、これだけ温泉本や海外本が出ている割には、海外温泉本は少ないのではなかろうか。どうも「温泉好き」と「海外好き」は別の人種の様で、日本の「温泉文化」が通用しない海外(一部、輸出は図られているが)は、「秘湯」探しに情熱を注ぐ「温泉ファン」にとって場外なものなのだろう。とはいえ、台湾やハンガリー、韓国といった定番の国では温泉本も出ているし、ヨーロッパ、中国も出た。ツムラの人がイラン温泉を制覇した本も出たのだから、タイが出てもいいのだが、どうもタイ本は例によって、怪しい人たちによって出されるパターンがここでも踏襲されている。ゑゐ文社はその文章の低レベル加減は、わざとやってるんじゃないかと思うくらい徹底しているのだが、この著者はそのゑゐ文から「タイだも〜ん」のシリーズをこれまで3冊出しているらしい。あの灼熱のタイで温泉に入りたいとはあまり思わんのだが、タイの温泉には外国人料金があるというのは初めて知った。実際、屋台でもなんでも「外国人料金」があったりするものなのだが、温泉では最初からタイ人料金と外国人料金が決まっているらしい。タイはそういう「後進国料金システム」はとっくに卒業したのかと思っていたが、温泉産業は観光としては、まだ黎明期なのかもしれない。
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■ 日本を降りる若者たち 
2008年06月20日 (金) 21:35 * 編集 *
日本を降りる若者たち (講談社現代新書)日本を降りる若者たち (講談社現代新書)
(2007/11/16)
下川 裕治

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「外こもり」はこの人でなく、浜なつ子の造語だったのか。新語大賞でも狙ってんのかなと思ってたが、タイトルに使わなかったのは、そういうことなのかな。まあ考えてみれば、この人も若者に「説教」するトシである訳で、今まではその数多の例を反面教師としてきたんだろうが、もはや、その「説教」を聞いてくれる若者はカオサンに生息していないという現実に唖然としている感じもする。この本でも取材に協力的でない者に苛立っている様子が伝わるのだが、かつてバックパッカーのカリスマとして君臨した者も、紙媒体の情報も口コミも必要としなくなった現在では、その存在意義が揺らいでいるのかもしれない。「日本を降りる若者たち」というタイトルも、文字通り日本という国を捨てたという意味ではなく、自らが築き上げてきた日本のバックパッカー文化を破壊したという否定的な意味合いを持ったものなのではなかろうか。かつての「沈没」はいつかは旅を再開するものだったのだが、もはや旅すること自体をやめてしまった「外こもり」に対する戸惑いは、この著者の死活問題に関わるのかもしれない。最近、沖縄に仕事をシフトしているのも、その方がまだ、「デビュー」の人間が多いし、カオサンの様な理解不能な「新人類」がいないということなのかもしれない。少なくとも沖縄に行くことは「日本」を降りてはいない。とはいえ、著者もいつの間にか、嫌悪してきたはずの「最近の若者は」調になってしまう自分を戒めているの如く、「日本を降りる老人」について書いたり、付記として大学院生にバンコク・ニコニコ就職組の話を書かせていたりもしている。ただ、著者が書くべきものは、やはり自分と同世代の「バンコク世捨て組」の事ではなかろうか。明日は我が身という心配は今のところないのかもしれんが、「日本を降りる若者」も「日本から逃避した老人」も「日本を脱出した若者」も、あくまで、メシの種としての他人事であろう。
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■ 現代の奴隷制 
2008年05月25日 (日) 12:17 * 編集 *
現代の奴隷制―タイの売春宿へ人身売買されるビルマの女性たち (アジア現代女性史)現代の奴隷制―タイの売春宿へ人身売買されるビルマの女性たち (アジア現代女性史)
(2006/12)
アジアウォッチヒューマンライツウォッチ

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これが明石の「アジア現代女性史」シリーズ第一弾らしい。この前読んだのは中国売春撲滅政策だったけど、こちらは「タイの売春宿へ人身売買されるビルマの女性たち」。原題もそんなタイトルだった様だが、これが「現代の奴隷制」へと変化するのも、「従軍慰安婦=性奴隷」定着を意識した人たちの思惑と関係しているのだろう。まあ、それはそれとして、原書はどっかの人権団体がまとめた1993年のものらしい。従軍慰安婦は15年前から、かあり「進歩」があった訳だが、「現代の性奴隷」はどんなもんであろうか。聞くところによると、タイにワンサカいた海外NGOは、問題がより深刻なカンボジアとかラオスに移動してしまい、国内にスポンサーを持たない地場NGOは壊滅状態になっているという話もある。政府機関から資金援助を一切受けてないことを謳っているこの人権団体のバックはどこなのかは分からんが、ビルマ政府とタイ警察の体質がそう変わっていない以上、問題が解決するのは困難であろう。いずれにしても、現在進行形の「性奴隷」や「民族浄化」より、「過去の歴史」が問題にされるのも、問題の本質が政治にあることを表していよう。黄金町ガード下が一夜にして一掃されたみたいなことを、エイズ危機さえ乗り越えてしまったメーサイやラノーンに望むのは無理があるのだが、タイ人からタイ少数民族、ビルマ、ビルマ山地、中国内陸、更には最近の北朝鮮と供給元を変えてきた現状をみると、市場原理というものがここでも働いているのが判る。昭和恐慌の時代の東北ではないが、売春は経済問題であり、政治問題である人権との折り合いが付かないことには皆、薄々気が付いていると思う。最古の職業云々言うつもりはないが、北朝鮮からルクセンブルグまで「性奴隷」は存在している以上、出口のない運動を続けるなら、合法化なり、国営化なりを議論する余地はあるとは思うけど。
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■ タイ三都周郵記 
2008年04月30日 (水) 12:34 * 編集 *
タイ三都周郵記―バンコク・アユタヤ・チェンマイ+泰緬鉄道の旅 (切手紀行シリーズ 1)タイ三都周郵記―バンコク・アユタヤ・チェンマイ+泰緬鉄道の旅 (切手紀行シリーズ 1)
(2007/11)
内藤 陽介

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てっきり、前回の香港編の続きかと思いきや、彩流社の「切手紀行シリーズ」第一弾となっている。「切手紀行」と言っても、著者以外に書き手は思い浮かばないので、おそらく著者の為に用意されたものなのであろう。観光とは、ガイドブックに出ている写真と同じであることを現地で確かめる作業という部分が大きいのだが、著者の様な切手マニアにとっては、切手がガイドブックの代わりになるということである。それは人によって映画だったり、絵画だったりもするのだろうが、名所旧跡、国を代表する風物を集約した切手という「メディア」は、ガイドブック並みに実用的なものである。タクシーの運転手に切手帳を見せ、「この場所に連れてってくれ」というのは粋な観光スタイルである。いつか自分もやってみたいものである。とはいえ、なんでも「日タイ修好120周年記念事業草の根助成金」を使ったとのことで、旅といえども、あくまでも研究である。この人の歴史ウンチクは、切手あるところ、つまり全世界に及ぶので、相変わらず大変なものがあるが、それも日頃の研鑽の賜物であろう。「草の根助成金」が果たしてどの程度出たのか知らぬが、学生時代から「バック・パッカー」の旅は出来ないタイプであることも告白している。楽宮「旅行社」の話なども出るが、7月22日ロータリーで興味あるのは7月22日という日付そのものである。その日がタイが第一次世界大戦の参戦を決めた日だったということは、もちろん私も知らなかったが、7月22日ロータリーと言えばジュライを思い浮かべる方が、観光的には邪道なのであろう。その辺には「沈没(現外こもり)」組と観光組の、タイ旅行道を巡る価値観の衝突が表れるのだが、それも言わば階級闘争みたいなものではある。しかし、私も電子上ではあるが、これだけ「ガイドブック」的なものをコレクションしてきたのだから、そろそろ実用に供しないとモッタイないものがあるな。実際、読んで行きたくなる様な所はあまりないのだけど。
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■ もっと好きになっちゃった バンコク 
2008年04月13日 (日) 00:47 * 編集 *
もっと好きになっちゃったバンコク (癒しの国の体あたり紀行)もっと好きになっちゃったバンコク (癒しの国の体あたり紀行)
(2007/01)
不明

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このシリーズは改訂版ではなく、毎回一新しているらしい。まあこの手の読み物は鮮度が命なので、冒頭はスワンナプーム特集。しかもバスの乗り方から始めるというのも、あくまで「実用」を意識しているからなのであろう。最後にクーデターとタクシン政権の功罪という、らしくないものになっているのも「鮮度」の関係なのだが、次の版ではタクシン復活に相成っているのかもしれん。暮、食、遊、旅の振り分けはいつも通りなのかもしれないが、バンコク・ライター連中の傾向も相変わらずだ。下川は「格差」ブームを感じ取ったのか、最近「外こもり」売り出している様だが、タイ人と結婚組ライターが男女交互に登場するのは面白い。「外こもり」界においても「結婚」が勝ち組になるのかどうかしらんが、やってることは同じでも、ジミーとかと比べると違いを感じる。このマンガの人はGダイに連載していると同じかと思うが、なんだか原形を見せられた様でせつない。次は「ますます好きになっちゃったバンコク」かな。
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■ 物語 タイの歴史 
2008年03月15日 (土) 01:19 * 編集 *
物語タイの歴史―微笑みの国の真実 (中公新書 1913)物語タイの歴史―微笑みの国の真実 (中公新書 1913)
柿崎 一郎

中央公論新社 2007-09
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中公新書の名物シリーズ「物語の歴史」のタイ編だが、物語というより、通史といった感じ。もっとも、その辺はタイの帰国子女であるという著者が一番気にしていたことらしく、執筆依頼から、その内容の吟味に関しては、あとがきに詳しく綴られている。著者としても、幾つか出ている通史の二番煎じは避けたかった様だが、大学の授業でタイ史を担当していることもあり、タイの小学校で教える歴史の様な形に落ち着いたらしい。たしかに、下手に「物語」に拘ると「山田長政」とか、「王様と私」みたいに、史実よりドラマを強調した陳腐なものになってしまう恐れもあるので、シンプルな歴史ものの方がスンナリ入っていける。このシリーズでは珍しく電車一気読みできた。もちろん、山田長政も、「王様と私」も、史実からの解説がちゃんとあるし、タイ派の間では有名な『メナムの残照』もとりあげている。とはいえ、天下の中公新書であるから、タイの小学校で教えている歴史よりは高度だろうし、知識ゼロの大学生を相手するレジュメより濃密ではあろう。ナショナル・ヒストリーの部分はタイの小学校と齟齬を生じているはずだし、王室に関しても然りのはずである。個人的には中国系タイ人の同化の完成が比較的最近のことであったことが勉強になったのだが、それが王様を中心とした国民国家形成圧力によるものという点では、「皇民化」の系譜である。その意味で、「タイ」から「シャム」への国称変更運動という動きがあるということは興味深いのだが、これも「単一民族の神話」と関係した話であるらしい。もっとも、いくら大タイ主義を批判したところで、「シャム」が「中華民族」みたいに、他民族への支配を正当化と平等偽装の為に用いられる様になってしまったら、元も子もなかろう。やっぱりタイはタイでいいんじゃないかな。ブランド力もあると思うし。
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■ チェンマイに溺れる 
2008年02月27日 (水) 11:12 * 編集 *
チェンマイに溺れる (地球の歩き方 GEM STONE 10)チェンマイに溺れる (地球の歩き方 GEM STONE 10)
(2007/05/19)
永田 玄

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「地球の歩き方GEM STONE」もこれで3冊目だが、よく言えば自由度があり、悪く言えばコンセプトが無いシリーズらしい。クロアチアのはフツーのガイドブックだったので読むのをやめたが、東京花街なんてのも出ていた。で、このチェンマイ編は単独著者で文と写真となっている。著者はマガジンハウス出身の編集者らしいが、人生夢遊病患者なのだとか。そのトホホなオジサンのこだわりが、ガイドブックに載っていない所を紹介するということ。となると、これはガイドブックはない「ガイドブック」ということにでもなるのだろうが、寺とか土産物屋とか、窯とか高級ホテルとかゴルフだ象だ。と、人生夢遊病患者らしからぬ、一般観光客の行きそうなものばかり。ツアーでは行けない所ということなのかも知らんが、著者もガイドお膳立ての取材であることは言うまでもない。もっとも、五十男がチェンマイに溺れるというと、別方面のことを指すのが普通なので、地球の歩き方としては、健全なる「チョイ悪オヤジ」を育てなければならない使命もあるのだろう。「地球の歩き方」卒業生の受け皿としての「GEM STONE」ならば、これで良いのかもしらんが、実娘(?)の取材コーディネートであったことも影響しているのではないかという気もした。
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■ チェンマイアパート日記 
2008年02月10日 (日) 12:05 * 編集 *
チェンマイ アパート日記。チェンマイ アパート日記。
(2007/03/30)
なかがわ みどり、ムラマツ エリコ 他

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この人たちの本もよく見かけるのだが、「k..m.p」というユニット名があるらしい。この手のヤツを私はヘタウマの亜流とみているのだが、もう30年以上前に登場したヘタウマから毒が抜け「カワイイ」と結びついた女子向けのぽんち絵といったところだろうか。その旅ものも今や一ジャンルと言えるくらいバカスカ出ているのだが、グレゴリ青山みたいに「毒」が残っているのは少数で、だいたい「ミンナイイヒト」「ゼンブカワイイ」のファンタジー世界なので、野郎にはどうもいかん。まあ、「オジサンのチェンマイ」のアンチテーゼとしてこういうものが台頭してくること自体は喜ばしいことなのだが、毒を全てオブラートに包んでしまったという意味では、所詮はJTBなのである(昔は農協ツアーに力を入れていたくせに)。しかし、「微笑みの国」イメージをここまで押し付けられと、何か不純な意図も感じないでもない。著者もマズイと思ったのか例外も描いているのだが、やはり、中国やベトナムとここまで対照的だと、それが民族的なものなのか政治体制に起因するものなのか、どうにも判断つかない。ただ、たしかに中国のタイ族(ベトナムのタイ族は知らん)は中国の他の少数民族に比べても、この面では漢化されていないという印象があるのだが、どうだろう。
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■ 仏都バンコクを歩く 
2008年01月12日 (土) 13:58 * 編集 *
仏都バンコクを歩く仏都バンコクを歩く
(2007/06)
桑野 淳一

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バンコクものも相当な数が出ているが、その多くがイロモノ系というのは、世界でもここくらいではなかろうか。世界唯一(たぶん)のエロ系現地邦字誌があるのも、この天使の都なのだが、実際には健全な純バンコクファンというべき人たちが、在住、旅行併せて3万とも5万とも言われるバンコクの日本人の中心になっているのではないかと思う。そうした人たちの多くが、ジュライや楽宮という過去を背負っているのは間違いないところだと勝手に思っているのだが、カオサンにもタニヤにも違和感を覚えるバンコク哀愁組に捧げた様なバンコク街歩き本。空港に降り立って行くところが決まっているというのは、人を旅立たせる大きな理由の一つだろうが、著者も定宿というべきところがあるらしい。下川祐司の定宿も15年以上だそうだが、旅行に行くのではなく、家に帰るという気分になるということがポイントである。需要と供給という面では、間違いなく世界ナンバーワンのホテル事情のバンコクなのであるから、毎回違うところに泊まっても良いと思うのだが、この辺はなかなか浮気できないものなのだろう。私が若い頃、定宿にしていたゲストハウはが今も存続しているらしいが、長滞留できない身にあっては、郷愁を胸にしまい込んでおくしかない。タニヤはもちろん、当時興隆し始めたカオサンや既に没落していたジュライやマレーシアホテル周辺とも縁がなく、著者と同じ様にあてもなくバンコク中を歩いたものだった。疲れたら冷房の効いている映画館に入るというのも日課になっていたのだが、タイでは今でも上映前に国歌斉唱があるというのも感慨深い。かつて台湾でも「三民主義」をやっていたが、とっくの昔に廃止になっている。十代の私が生まれて始めて「無修正映画」というものをみたのもこの地である。ネット時代の今では昔話だが、日本では背広着て「大人一枚」とかやっていた時代である。それが、ここではホントに子どもからお年寄りまで老若男女がワイワイ言いながら「無修正映画」を観ている。しかも最後にダイジェストで局部と局部のドアップ部分だけを編集したものも流してくれる。国王を讃える歌をみんなで歌った後、イキナリ局部ドアップ。ゴーゴーバーなんか行ったことがない健全なバンコクファンの少年にとってはショックだったよ。
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■ タイ駐在のタイ入門 
2007年12月21日 (金) 09:22 * 編集 *
タイ駐在のタイ入門タイ駐在のタイ入門
(2007/05)
桑野 淳一、大西 純 他

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共著となっているが、実際は一人で執筆したもので、中身は対談という変わった造りの本。共著の二人は大学の先輩後輩の間柄で30年ぶりにバンコクで再会したのを機に本を作ったということらしい。執筆した先輩は旅ものを何冊か出している人なのだが、タイ学歴マニアみたいな後輩が、先輩の質問に答えるという形式の様だ。なぜタイトルに「タイ駐在の」と付くのかは分からんが、タイ駐在の人が答えるからというよりも、タイ駐在の人向けのタイ入門といったところが狙いなのではなかろうか。バンコクの伊勢丹とか東京堂で平積みされることを意識したのかもしれない。たしかに歴史とか地理の概説から始まる入門は退屈極まりないので、こうした対談風の方が読みやすいと思われることはたしかなのだが、大の男二人がタイを語らうというのは、ジュライ残滓みたいでかなわんな。もちろん先輩も後輩も健全風で、タイの受験戦争とか興味深いことも書いてあるのだけど、どんなに肩書きが立派でも中年男のタイ好きというのは偏見から逃れることは難しいという気もした。
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■ タイの骨 
2007年11月27日 (火) 13:33 * 編集 *
タイの骨―路地裏から見えるタイの素顔 (情報紀行シリーズ)タイの骨―路地裏から見えるタイの素顔 (情報紀行シリーズ)
(2006/11)
宮本 雄一郎

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日本語教師ものだが、著者は1950年生まれということで、何か懐かしい香りのする「異文化紹介」本となっている。最近のタイものはカオサン系のアナーキーなものが多かったので、こうした文字通りの「微笑みの国」を踏襲したものが少なかったのが、十分、旧来の「アジア」を感じさせるものではある。とはいっても、凡庸なエッセイであることには変わりはないので、非カオサン系として価値があるくらいで、職業上の都合もあるだろうが、犯罪系の話はナシ。ということで、特に気になる話はないのだが、タイ人の記憶の良さに感心しているけど、著者が「非タイ人」(ファランではないとのことだが)だから記憶に残っていただけで、接客業をしていると日本でも非日本人の客は後々まで覚えていたりするのではなかろうか。この辺はタイ人の良いところをあまり書かずに、悪いところばかり書いてしまったと思った著者が、思い当たったタイ人の長所なのかもしれない。後は懐かしの「マイペンライ」で「ふしぎ・どよめき・おどろき」となるのだけど、タイが普通の国になってきつつある今、「アジア」幻想を捨てきれない著者の希望的観測もかなり混じっているのではないかという気がした。
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■ タイ無責任ガイド 
2007年10月10日 (水) 23:41 * 編集 *
タイ無責任ガイド―もっと深く、もっと奥までズームイン! タイ無責任ガイド―もっと深く、もっと奥までズームイン!
藤井 伸二 (2005/11)
イカロス出版

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「歩き方」の執筆でスタートした人らしいが、「歩き方」が高級志向にシフトした今、初期「歩き方」の雰囲気を伝えてくれる。これも一つのガイドであろうし、ツマラン観光ガイドよりは、よっぽどマシなのかもしらんが、「歩き方」ではNG(だったと思う)オトナのお遊び系に一番ページを割いており、読者対象スーツケースパッカーの感じ。「タイ売春読本」の騒ぎを覚えている者にとっては、世の中の変化を感じるが、タイに「援助交際」が表れたなんて話を聞くと、これもまた南北問題では説明できないものになったということかもしれない。しかし、どうも在タイ日本人という人種は刹那的になる傾向がある様で、健全なタイを愛好する人間は長期滞在はしない方が良いと思う。タイが「まともな国」になってしまうことは、世界中から集まってくるボヘミアンたちにとって行き場を失うことなのかもしれないが、ベトナムやカンボジアといった新たな終末地も整備されてきたので、来る者拒まずだったタイも、不良ガイジンの締め出しをそろそろ始めだした様だ。当然、当局も健康な観光政策を実施したい訳だが、カオサンの経済効果はゲストハウスの値段から読み取れるものではない以上、どこで線引きをするかが難しいのかもしれない。
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