![]() | 日本のシンガポール占領―証言=「昭南島」の三年半 (2007/01) リー・ギョク・ボイ 商品詳細を見る |
なんか既読感はあったのだが、1996年に出たヤツを増補改題したものらしい。教科書問題かなんかで揉めていた時に、シンガポールからの援護射撃風に翻訳されたものだったと思う。あの頃は陸培春がまだ健在だったのだが、最近聞かないところみると、まだ、ほとぼりは冷めていないのかな。ということで、最近また日本が「右傾化」してるというので再版と相成ったらしい。監訳は学習院高等科の先生とのことなのだが、この訳者は梨の木とか明石から、その筋の本を何冊か出しているみたい。この本でも最後に内容と関係なく、延々と「右翼教科書」糾弾を繰り広げているのだが、ヒロヒトの戦争責任も問えという立場の人らしい。学習院って意外と自由な校風なんだな。一方、肝心のシンガポール人の方なのだが、これも意外に日本人に対して甘いところがあって、日本も悪いけど、それを以って英国を免罪することは許さんという主張が明確に出ている。初版には、訳者だったかが、この著者のオバサンに「英国人ってホント、マヌケでしょ」みたいなことを言われたなんて書いてあった記憶があったのだが、今回はそれが見当たらない。とにかく、「右翼歴史修正主義者」の攻撃で忙しかったみたいだ。まあシンガポール人としても、大きな顔してたイギリスが、あっけなくバカにしてた「東洋人」に占領されてしまったのだから、後の独立運動や、白人不信の契機になったことは否定できるもんではないだろう。もっとも、それは独立国家の現在にとっては、あくまで「過去」の問題であって、今尚「抗日戦争」を戦っている中国共産党は訳が違うというものである。著者と訳者の間にもその辺に微妙なズレがある様な気もするのだが、ただ、「右派修正主義者」を弾劾しているだけでは、学習院の生徒さんたちもポカーンだろう。やれ、戦争反対だ、平和だ、九条だとかワンパターンでアジっていても、若者はそのジジイ連中が、チベット問題一つとっても、中国には何も言えないことを見抜いているからねえ。








