2017年03月11日Sat [05:45] カンボジア  

チャムパ王国とイスラーム

チャムパ王国とイスラーム: カンボジアにおける離散民のアイデンティティチャムパ王国とイスラーム: カンボジアにおける離散民のアイデンティティ
大川 玲子

平凡社 2017-02-10
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大川玲子は中田孝の後輩、池内恵の先輩に当たる人。日本のイスラーム研究エリートなのだが、在外研究は方向を変えて、カンボジアにしたらしい。明学だけど、大学側が中東方面の派遣をストップしたのかな。かといって、欧米はつまらんだろうし、インドネシアやマレーシアは専門家がいるし、新疆は却下だろうから、カンボジアのチャム辺りなら、珍しくて良いということかもしれん。チャムの研究書は本邦初というのだが、そうなのか。昔、その様な本を読んだような覚えがあるのだが、タイトルが思い出せん。とのかく、カンボジアはとにかくクメール・ルージュ話ばかりになり勝ちなので、この様な別方面に研究が広がるのは喜ばしい。とはいえ、クメール・ルージュ時代を聞かない訳にいかず、ほとんどジェノサイドであるのだが、その辺はイスラーム学者は深入りしない。あくまで、他の地域とのイスラーム比較がメインである。知らんかったが、海南島の三亜にもチャム人が住んでいて、江、蒲、海が三大姓らしい。江は漢人にも多いが、蒲、海は漢人にはない。海姓は聞いたことが無いが、蒲はいそうだが、字が違うのか。蒲はごはんの意味があるそうで、かつて回族は挨拶代わりに「ご飯食べた?」と聞いていたので、そこから来たのではないかとのこと。回族の挨拶は漢族の影響だろうが、南から来たチャム人が北から来た回族に影響されたということなのか。

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2016年12月26日Mon [04:17] カンボジア  

シアター・プノンペン

映画
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TCエンタテインメント 2017-03-29
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文芸座

素人脚本の見本みたいな映画だけど、作り手も観客もこれから育てていなければならないのは大変だ。

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2016年08月11日Thu [03:42] カンボジア  

新・カンボジア経済入門

新・カンボジア経済入門 高度経済成長とグローバル化新・カンボジア経済入門 高度経済成長とグローバル化
廣畑伸雄

日本評論社 2016-07-08
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新が付いているのは2005年に出た旧版の全面改定版という位置づけだかららしい。旧の方は読んでいなかったみたいだが、まあ中国以上にこの国の経済は10年ひと昔になってしまうか。10年前くらいだと、ちょっと前のミャンマーみたいなフロンティアの様な言われ方もしていて、華僑が回収を早めるために投資を煽る典型的な投機市場であったのだが、その流れは未だに続いてるのか。米ドル経済、ビザ実質不用、その他諸々規制もカネコネ有効であるというASEANのみならず、世界的にも敷居が低い国であるが、中国の影はかつて愛弟子クメール・ルージュと入れ替わる様に忍び寄っている訳で、中国系以外は大規模投資は慎重にならざるを得ないかもしれん。

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2016年01月22日Fri [02:35] カンボジア  

ぶらりあるきカンボジアの博物館

ぶらりあるきカンボジアの博物館ぶらりあるきカンボジアの博物館
中村 浩

芙蓉書房出版 2015-12-23
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シリーズ15冊目か。いつもは町の小さな博物館を虱潰しにしているといった体裁なのだが、今回はいつになく力が入っている。というのも著者の専門は民族考古学であり、アンコールワット全体を博物館として位置づけている。カンボジアの博物館と言えばトゥル・スレンという向きも多かろうが、ここでは1ページちょっと。イオン博物館と大して変わらない。イオンの他に韓国の仏教団体が作った博物館もあるそうだが、韓国の仏教僧の展示とか何の意味があるのか分からんとも。著者は日本仏教史も専門みたいだが、中国はともかく韓国とカンボジアの仏教は関係ないか。

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2015年07月16日Thu [10:44] カンボジア  

東南アジア投資のラストリゾートカンボジア

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カンボジアンナ

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幻冬舎の黄金律新書はこの路線か。小金持ちのプチ投資には800円くらいの新書指南書が適当なのかも。カンボジアに関しては色々とその自由度から投資も起業も関連本が出ているのだが、幾ら米ドル決済で為替リスクが無いとはいえ、現ナマ預け入れはどんなものか、マルハンパチンコ銀行とかソフトバンクが傘下に収めた「韓国の」スイス銀行とか、まあその筋が好きな人は良いかもしれんが、利息で儲けられるほどの資金をお預けするのはちょっと。不動産関係では中華系はもっと混乱期に回収しているのだろうから、その残骸を日本人に買わせようといった憶測も。

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2015年03月02日Mon [02:07] カンボジア  

カンボジアに村をつくった日本人

カンボジアに村をつくった日本人: 世界から注目される自然環境再生プロジェクトカンボジアに村をつくった日本人: 世界から注目される自然環境再生プロジェクト
森本 喜久男

白水社 2015-02-13
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カンボジアにハーレムを作った日本人もいれば、村を作った日本人もいるということで、こちらはカンボジアの伝統織物を復活させ、森林も再生したという日本人。テレビのコーディネーターとして糊口を凌いでいた時期が長かったそうで、世界の日本人系番組がブームになる前から自らを取材対象とする番組を結構作っていたらしい。数年前にはNHKブックスも出しているのだが、元々自身が染物職人であり、そうした職人気質が出ていた好著であった。つまり貧しいけど目がキラキラしている子どもたちを助けるといったボランティア精神に酔ったものではなく、伝統技法を身に付けた老人を敬い、村人の自助努力を促すことで雇用を創出する。カンボジアの枕詞みたいになっているポルポト時代の話はほとんどない。成功モデルとして世界中で知られているそうで、カンボジアで最も有名な日本人なのかもしれない。

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2014年12月28日Sun [01:18] カンボジア  

「カンボジアで事業を興す」

カンボジアで事業を興す ビジネス渡航・視察・進出・投資Q&Aカンボジアで事業を興す ビジネス渡航・視察・進出・投資Q&A
藪本雄登

キョーハンブックス 2014-06-25
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カンボジアで外国人がビジネスし放題というのは別に法的に認められている訳ではなく、事実上そうなっているということか。、いずれその「旧上海」状態も解消されるのだろうが、一旗上げなくとも海外で事業とやらをしてみたいという人は今のうちがチャンスか。その辺はポルポト時代の関係で教育を受けた人材が不足しているので、その穴を外国人が埋めるという理屈なのだろうが、それもちょっと無理がある時代にはなってきている。後はドル自由経済からの離脱だろうが、通貨危機のリスクを考えれば、これほど安泰な政策はないか。

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2014年12月10日Wed [00:54] カンボジア  

世界は僕らの挑戦を待っている

世界は僕らの挑戦を待っている (角川フォレスタ)世界は僕らの挑戦を待っている (角川フォレスタ)
横井朋幸

KADOKAWA/角川学芸出版 2014-09-23
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アマゾンのレビューなど見ると信者が多い人みたいだな。自己啓発ものっぽい感じだが、本人も自己啓発で成り上がったという自覚があるのだからそれも当然か。草食系だの若者は海外に出たがらないなどの印象操作を世のオトナたちがしているいのだから、それに逆行する者の物語が英雄譚となるのも必然ではあろう。田村耕太郎などの名前も出ているが、こうした意識高い系の人たちが海外起業のハードルを上げているのか下げているのかはよく分からん。カンボジアでは早速、日本人の起業家向けに有料で就業体験させるレストランなども出きたみたいだが、カンボジアの外国人ビザ無制限状態はいつまで続くんだろう。まるで戦前の上海の様である。

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2014年08月29日Fri [08:22] カンボジア  

消去

消去: 虐殺を逃れた映画作家が語るクメール・ルージュの記憶と真実消去: 虐殺を逃れた映画作家が語るクメール・ルージュの記憶と真実
リティ パニュ クリストフ バタイユ Rithy Panh

現代企画室 2014-06-30
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クメール・ルージュ時代を生き抜き、『S21 クメール・ルージュの虐殺者たち』を撮ったカンボジア人映画監督とフランス人小説家の共著だが、S21の元所長の証言と自らの体験をクロスオーバーさせている。となると、小説家が言語面以外にどこまでコミットしているかが気になるのだが、両者の間に意見の食い違いがあり、完成まで3年を要したという。だからと言ってフィクションが入っているとは言えないが、フランスの左翼知識人の間ではカンボジア大虐殺まぼろし説などもあったそうで、そうした言説の批判も盛り込んである。仏語の訳は出ていないそうだが、ノーム・チョムスキーも当時出した著者でその様な事を書いていると批判されている。よく分からんが、小説家が映画監督と揉めた一つに当時の年齢というものがあって、著者の実際の年齢より2歳ほど低く設定しているのではないかと疑問を呈している。この辺の事情はフランス移住時に年齢書き換えがあったのか、14歳を12歳とすることで、「子ども」として生き抜いたのか、カンボジアにも満年齢とか別の数え方があるのか分からんが、本人が12歳だったと言っているので、そうしておこうということで落ち着いたらしい。

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2014年05月14日Wed [01:21] カンボジア | 本・雑誌 |読書メモ  

Nikoにこカンボジア

Nikoにこカンボジア ~エナジーをあなたに~Nikoにこカンボジア ~エナジーをあなたに~
二胡

文芸社 2014-02-01
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ブログ本らしい。著者は退職小学校教師でカンボジアでのボランティア記なのだが、憲法の朗読CD作ったり、NHKで取材されたりしたのなら、本名で出せば良いのに、ブログの延長線上という位置づけなのかな。80年代に香港の日本人学校勤務の経験があるそうだが、二胡を習ったことでもあるのかな。広東の文化とは関係ないが。年齢的にはヴェルヴェット・アンダーグラウンドのニコを聴いた世代かもしれんが、小学校理科教師を32年務め、アカペラ・グループに参加していたという背景だと、あくまでNicoではなく、Nikoか。日本語通訳付きで現地教師を育成するというプログラムだったそうだが、ポルポト時代の関係で、教師を教える人材というのが不足している訳ね。

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2013年10月24日Thu [00:17] カンボジア | 本・雑誌 |読書メモ  

ディープ!アンコール・ワット

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成美堂出版編集部

成美堂出版 2013-09-26
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成美堂出版か。ディープかどうか分からんが、結構実用に絞ったガイドブックだな。観光局にホテル、レストラン、エステ屋、代理店のタイアップで制作費くらいは余裕で出ていそうだが、航空会社のタイアップは無しか。ベトナム航空のシェアが高そうだけど、国営だから、カンボジアの宣伝まではよう手を貸さんか。本当のディープ派だと、全見で一月近くかけるのだろうが、ツアーだと賞味2日くらいあれば良いトコなのかな。困ったことに名勝旧跡関係はトシとっても一向に興味が沸く気配がないので、一生行きそうにもないが。

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2013年04月09日Tue [01:34] カンボジア | 本・雑誌 |読書メモ  

人はなぜ人を殺したのか

人はなぜ人を殺したのか ポル・ポト派、語る人はなぜ人を殺したのか ポル・ポト派、語る
舟越 美夏

毎日新聞社 2013-03-01
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毎日新聞が版元となっているが、著者は共同通信のプノンペン市局長だったという人で、連載も毎日ではなく、「文藝春秋」に掲載されたもののに加筆とのこと。このタイトルだと、実際に虐殺を担ったポト派兵士への取材みたいに思えるが、ヌオン・チア、イエン・サリ、キュー・サムファンといったトップクラスの幹部へのインタビュー集。公式的にはこの連中は大虐殺が起きていたことを知らなかったということにもなっているので、タイトルの命題を著者が問うている訳ではないのだが、読んでみると、「知識人はなぜ知識人を殺したのか」というのが適当ではないかと思う。ほとんどがフランス留学生で、フランス人と結婚した者もいたり、フランス語以外はインタビューに応じないなんていう人もいて、フランスの哲学思考風に、こんなタイトルにしたのかもしれん。中国系の血が混じった人も少なからずいるのだが、そうした人の方がクメール・ナショナリストの傾向が強く、毛沢東主義はポルポトなど非中国系の方が熱心だった様だ。毛沢東主義者は外国人に多く、毛沢東崇拝は中国国内に多く、華僑華人は毛沢東思想とは距離を置くというのが、自然の流れなのかもしれん。

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