2018年06月18日Mon [16:25] 東南アジア  

グローバル化する靖国問題 

グローバル化する靖国問題――東南アジアからの問い (岩波現代全書)グローバル化する靖国問題――東南アジアからの問い (岩波現代全書)
早瀬 晋三

岩波書店 2018-03-16
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ざっくり 東南アジアに対する中国の影響力が大きくなっている。これまで、親日だと言われてきた東南アジアも日中間の問題に対して中国を支持する様になる。靖国もそうなるから、これまで親日であったとされた東南アジアの対靖国認識を検証する。検証に用いるのは各国1紙の英字紙。それ以上、それ以下でもない内容。「大国」となった中国が果たしてまた靖国をぶり返すのか。東南アジアを使って日本に圧力をかけるのか。といった疑問は生ずるし、靖国がグローバル化するという前提がどうも腑に落ちない。何より英字紙1紙で、その国を代弁できるのかとは思う。英語以外の現地紙、大衆紙からもとなると、著者は物理的に無理だろうが、例えばジャパンタイムスに日本を代弁させてしまったら、靖国は戦犯を祀った日本会議に支配されたカルト神社ということになって、中国の見方と同じである。靖国自体がオワコンであるのだが、東南アジアが中国に従うというのも無理があるのではなかろうか。日中間の最大の問題は靖国や歴史認識から尖閣に移っており、その意味では日本と東南アジアは同種の問題を共有していると言える。東南アジアの中国に対する警戒心は無視することはできないし、それは華人にとっても、一概には言えない。

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2018年06月14日Thu [01:36] 東南アジア  

新貿易立国論 

新貿易立国論 (文春新書)新貿易立国論 (文春新書)
大泉 啓一郎

文藝春秋 2018-05-18
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図書館組なので、知らんかったのだが、文春っぽい帯が付いていたんだな。中身を読む限りでは日本ダメ系ともとれるのだが、少なくとも日本スゴイ系ではない。別に現場の人間じゃない研究者に言われなくとも、加工貿易の終わりは誰しもが分かっていることなのだが、日本が終焉した様に、韓国、台湾そして中国も終焉する時が必ず来るという世代交代である。それでも日本が続いているのは蓄積した富を投資してきたからであって、投資を止めれば本当の終わりが来るのかもしれない。その点に於いて東南アジアは経済的にも政治的にも社会的にも日本の投資を裏切らなかった優等生である。ではここのところ不変の日本最大の投資国、中国はどうだろうかという論点からすれば、文春的なのかもしれんが、日経や朝日でさえも、中国の対投資効果を疑問視する様になった現在、中国のパラダイムシフトに期待して良いのか、未だ結論は出ない。

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2018年05月22日Tue [04:03] 東南アジア  

新 移民時代

新 移民時代――外国人労働者と共に生きる社会へ新 移民時代――外国人労働者と共に生きる社会へ
西日本新聞社

明石書店 2017-11-30
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西日本新聞の連載ものらしい。キャンペーン報道企画と称している。版元は明石なのか。大昔に福岡に1年住んでたことがあって、西日本新聞も読んでいたのだが、その当時はどこの新聞も党派性は曖昧だったのだが、東京の東京新聞といった様なものではなかろう。とはいえ、このテーマではもう中国人や韓国人は登場しなくなってきていて、この本でもネパール、ベトナムがメインである。大久保も福岡も同じ構図か。九州は「国際系大学」が各県にあって、留学生頼みのところもあるのだが、専門学校を含めて、その実態は出稼ぎであると断じている。英語が話せたということで、近所のナイジェリア人留学生一家の世話を頼まれた人が、当然の様にこき使われて、大学と話し合いをし、距離を置くことにしたという話があるが、これなんかも文化の違いなのか、伝わるべきことが間違って伝えられていたのか分からんな。

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2018年05月18日Fri [02:16] 東南アジア  

アジアに生きるイスラーム

アジアに生きるイスラームアジアに生きるイスラーム
笹川平和財団

イースト・プレス 2018-04-15
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笹川平和財団もワンアジア財団もどちらも賭博の上がり銭でやっている点は変わりがないのだが、笹川は息子の代になって、党派性が抜けてきたのは確かか。とはいえ、「平和」が付く団体は右でも左でも宗教ではある。執筆陣は見市健くらいしか名前に見覚えがある人がいないのだが、笹川系の人たちなのだろうか。イスラームは平和の宗教、アジアのムスリムは他宗教と共存し、宗教が違っても皆仲良しで、めでたし、めでたしというのが基本なのだが、そうでない部分がクロースアップされるのは、それが事件性を伴っているからであろう。ミャンマーのロヒンギャ問題でも、ノーベル平和賞を一気に失墜させる国際的衝撃力がある訳だから、こうした本一冊で偏見を無くそうと言っても、難しいし、むしろ不自然になる可能性も否めない。

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2018年03月11日Sun [06:59] 東南アジア  

ひとのくらしと香りを訪ねて 2

ひとのくらしと香りを訪ねて 香り世界飛び歩記(2)ひとのくらしと香りを訪ねて 香り世界飛び歩記(2)
谷田貝 光克

フレグランスジャーナル社 2017-12-21
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フレグランスジャーナル社という版元があるんか。香粧品科学研究開発専門誌とのことだが、エセ医学にも手を出しているんかな。この著者がその主宰者かもしれんが、東京大名誉教授という肩書。分からんけど、フレグランスの世界では大御所なのだろう。ということで、色々と海外に出る機会が多かったみたいで、その旅行記の第2弾。フレグランスといっても、人工のものではなく、もっぱら樹木を訪ねているみたいで、中国や砂漠の国はパスして、東南アジアが中心。

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2018年02月08日Thu [04:17] 東南アジア  

タイの微笑み、バリの祈り

タイの微笑み、バリの祈り  - 一昔前のバンコク、少し前のバリ -タイの微笑み、バリの祈り - 一昔前のバンコク、少し前のバリ -
柴田 和夫

幻冬舎 2017-11-17
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総領事もの。チェンマイの後、デンパサールで上がりとなったみたいだが、略歴には肩書は記載されていない。商社勤務の後、外務省に入省したみたいで、ノンキャリになるんかな。言葉もタイ語組で、78年というと、企業の東南アジア進出が加速シていた時代で、商社勤務の経歴が買われたのだろう。幻冬メディコンだと、自費かもしれん。タイ勤務になったのは90年代になってからみたいで、それほど古い話はないのだが、タイ人の元留学生と戦略的にも関係していたようで、その思い出話が興味深い。早い人は戦後の50年代に来日した様だが、国際学友会→千葉大(日本語予科)→東大というのが、王道か。このコースだと当時はかなり余裕な生活ができたみたいで、帰国しても日系企業の進出ラッシュがあったから、職にも困らない。そうした枠のほとんどが華人系に割当てられているのは今でも変わらんのもしれんが、将来的なビジネス・パートナー育成と考えれば、それが理に適っているのだろう。

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2018年01月29日Mon [04:43] 東南アジア  

東アジア国際関係の新展開

東アジア国際関係の新展開東アジア国際関係の新展開
鈴木 隆

志學社 2017-07-01
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ASEANが専門の人らしい。マレーシアのケースタもあるが、このテーマだと、やはり、中国か。日本の後退というよりも、米国のプレゼンスの後退といった見方だが、中国以前に米国のプレゼンスに挑戦したのがマハティールだったか。マハティールにしてみれば、あの時、日本にもうちょっと勇気があれば、ということになるが、今その骨組みを中国が利用する理由はなかろう。中国にあるのは中国の論理であって、アジアでも東アジアでも無いのだから、米国排除はあくまで、中国にとっての脅威だけが理由となる。

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2018年01月28日Sun [04:12] 東南アジア  

わたしは10歳、本を知らずに育ったの。

わたしは 10 歳、本を知らずに育ったの。: アジアの子どもたちに届けられた27万冊の本わたしは 10 歳、本を知らずに育ったの。: アジアの子どもたちに届けられた27万冊の本
鈴木 晶子 山本 英里 三宅 隆史 シャンティ国際ボランティア会

合同出版 2017-12-25
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シャンティ国際の啓蒙本だが、極左の合同から出ると怪しくなるな。千葉の図書館で、司書で絵本作家の右派本焚書事件などもあったが、子どもの本に色を付けるのは慰安婦ものなど、よくある。内戦で疲弊した国だと、子供の本以前に大人の本も出版事情が厳しいのだが、特定の国(この場合、日本だが)から大量の本を持ち込み現地語に翻訳して与えるというのは、わりと慎重さが求められるのではないかな。ミャンマーなどは読書大国としても知られているのだから、国内調達を基本にすれば、地場の出版業支援にもなろう。

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2018年01月27日Sat [05:44] 東南アジア  

東南アジアで働く

東南アジアで働く (なるにはBOOKS 補巻)東南アジアで働く (なるにはBOOKS 補巻)
横山 和子

ぺりかん社 2017-12-04
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(なるにはBOOKS 補巻。○○になるにはシリーズはウン十年前からあって、別になりたかった訳ではないが、自衛隊員になるにははないんだなと子供心に思った記憶がある。あったのかもそれんが、学校の図書室にはなかったな。その系統を受け継いているとしたら、中学生向けくらいだろうか。今は中学生くらいから、仕込まないと、海外で働きたいといいう子は不足するんかな。カナリアとかと同じ、駐在員ではなく、現地採用、現地起業組ばかりだけど、大学教員の著者が長期休暇をとって、自分でインタビューとってきたのか。朱建栄に長期休暇を出したのと同じ大学だね。

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旅するラオス・ルアンパバーン案内+ついでにハノイ&サパ旅するラオス・ルアンパバーン案内+ついでにハノイ&サパ
島本 美由紀

パイインターナショナル 2017-12-11
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ハノイ&サパはあくまで、ついでにという扱いみたいだが、半々くらいの割合ではないかな。ルアンパバーンの行く時にはハノイよりバンコクの方が使われるだろう。カオサンが北上してビエンチャンがミニ・カオサン化し、更にルアンパバーンもといったところだが、それはハノイ→サパにも当てはまるか。そういえば、昔、ルアンパバーンとバガンを結ぶ観光航路が開かれたことがあったが、あれはどのくらいもったのだろう。

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2017年12月17日Sun [07:25] 東南アジア  

アジア キーパーソンで読む未来

アジア キーパーソンで読む未来アジア キーパーソンで読む未来
日本経済新聞社

日本経済新聞出版社 2017-11-23
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日経の一面で連載されていた奴か。日経では息抜き系の軽コラムなのだが、こういう池上さん的なものも必要か。実際に取材した人がいるのかどうか分からんが、中国人9人、台湾人3人、インドネシア人4人など各国複数入っているのに韓国人はKポップの1人だけ。その辺にアジアの経済潮流といったものが表れているのだが、りんご日報の梁智英もまだこの中にいるのか。1章はリーダー編なのだが、ドゥテルテ、ジョコ・ウィドド、蔡英文と来て、中国はアリババ、インドは人権活動家となっている。

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2017年12月07日Thu [05:30] 東南アジア  

社会調査からみる途上国開発

社会調査からみる途上国開発――アジア6カ国の社会変容の実像社会調査からみる途上国開発――アジア6カ国の社会変容の実像
稲田 十一

明石書店 2017-10-20
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専修大学のプロジェクトということではなく、著者個人の自助力でカネを集めて、各国に遠征してきたらしい。国際協力が専門で、地域はマルチみたいだが、カンボジア、東ティモール、フィリピン、ベトナム、パキスタン、スリランカはポスト紛争で繋がりがあるようで、その事自体がテーマ化されてはいないので、社会調査をしてきたというだけが共通している様な。ただ、国際機関の開発計画は一元化されている訳だから、応用を効かせる必要があるのだが、地域性を鑑みると、開発自体の必要性も問われてくることになる。

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