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2020年09月22日Tue [17:07] 東南アジア  

「一帯一路」時代のASEAN 



「21世紀アジア研究会」の結集本らしい。3人の編者は年齢が近いから選ばれたのだろうか。版元は明石だが、米中二極対立の中で、日本がASEANにとってパワーバランスの価値を有していることを認めている。歴史的には米国によって作られ、近年は中国の影響力が多大なASEANがその地位を担保するにはリスクの分散は必要であろう。実のところ、日本はASEANにとって最大の投資国であった時間は長かったのであるから、日本との関係性に於いても互いにその重要性は認識しているのである。日本を単純な対米従属国とか没落した国という認識を持つことはASEANにとって選択肢を狭める事であり、領土問題一つとっても、中国の対抗軸として日本はまだまだ有用な国である。こうした利益の共有は欧州や韓国には無いものであり、日本もまたASEAN重視を放棄することは無かろう。

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2020年08月13日Thu [20:11] 東南アジア  

南方からの帰還 



石橋湛山研究の政治学者なのだが、スタンスはよく分らん。別に小日本主義者でも親中共でもないみたいだが、抑留者事業基金の方に携わってみたいで、近年は引き揚げ研究が専門か。シベリア抑留と比較して南方抑留は注目を浴びていないことはたしかなのだが、それもシベリアの非人道が国民の物語として定着しているので、南方抑留が比較対象として相対化できないというところもあるか。英米と微妙だが蘭なので、中国の「留用」みたいに人道的だったと宣伝はしないし、する必要もないので、「復讐劇」が単発でドラマ化された程度。基本的には日本兵の労働力期待より兵力の不安材料の方が大きかったので、早めに帰国させる方針であった様だ。ただ数が数だけに、帰還船の手配、予算確保は物理的にも難しく、日本船、日本人クルーの使用という合理的措置の実施には色々と紆余曲折があったらしい。

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2020年07月26日Sun [23:48] 東南アジア  

バックパッカー体験の社会学 



修論もの。肩書はバックパッカー評論家となっている。指導教官が解説で今まで数千本を指導、査読してきたが、秀逸な論文でもないと身も蓋もないことを書いているのだが、どうも別の大学に著者の「バックパッカー仲間」の教授がいて、そちらの方に解説も丸投げしている形。バックパッカー学はわりと前からあって、カオサン研究本などは前に何冊も読んだ記憶があるのだが、日本人バックパッカーは今や絶滅機種だそうで、中国人、韓国人が主流を占めるとのこと。最近の「海外に行かない若者たち」は往々にして、日本の貧困化と結び付けられる言説が多いのだが、実際は「バックパッカー」自体が一世代前の古臭いものとして若い人に認識されている可能性の方が高そうである。それは我々世代が「ヒッピー」とか「ユースホステル文化」に対して抱いていた以上の忌避感があるのかもしれん。その一方で、初心者向けの「バックパッカー体験」ツアーが流行っているらしい。

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2020年06月24日Wed [12:59] 東南アジア  

からゆきさん



長崎文献社。学習塾を経営している人らしい。元教員かどうか分らんが、郷土史家として活動されている様だ。からゆきさん関係は女性の独壇場であるのだが、韓国における慰安婦みたいな国民ストーリーにならないのは単に時間的経過が理由ではなかろう。実際にからゆきさんと会って話を聞いたという設定の山崎朋子が亡くなったのも2年前である。未だにサンダカンイメージが強いのはその後の「女衒」を含めた映画の影響が濃いが、中国やシベリアに渡ったからゆきさんがあまり顧みられないのは「歴史認識」なのかな。長崎に多かった福建省の中国人は帰国の際に日本人の幼女を連れ去ることが多かったそうだが、この辺は当時の中国国内でも常習化されていた誘拐事情ではある。

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タイ・ミャンマー編が先に出ていたのので完結編か。ラオスは先っちょだけあるが、ブルネイは無し、フィリピンも「鉄道」という括りではないということか。シンガポールは古参でああるが、地下鉄と違って、「鉄道」の方はマレーシアが現在でも所有者。シンガポール駅のイミグレ騒動などもあった。ということで、古き良き時代の乗り物という意味の鉄道であり、上級列車も言い訳がましく乗っている。還暦過ぎたと聞いた時には驚いたが、若者は海外に行かなくなったらしいし、今は定年パッカーの方が主流になりつつあるのかもしれん。だとすれば、この芸風も演歌みたいなもので、変わらぬことが使命なのかもしれんね。

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2019年07月29日Mon [13:29] 東南アジア  

東南アジア4ケ国を走る日本の電車・気動車

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アマゾンの低評価レビューでは「東南アジアを走るニッポンの廃車両」の再刊となっているが、あとがきでは続編となっている。著者が続編だと言うのだから、続編で間違いないのだろうが、前回の時の枻出版と同じく読めない文字。そのまま「かや出版」なのか。ヘブライ文字かと思った。しかし、ここまでよう調べられるものだという感想しかないが、鉄オタ系では数字が読めれば余裕なのかもしれん。

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2019年07月04日Thu [02:13] 東南アジア  

南シナ海問題総論 



「尖閣問題総論」が15社に出版を断われた末、自費出版したという気骨の学者なのだが、今回は中大が持ってくれたのだろうか。たしかに尖閣本は親中と反中に二分されたものしか出ていない様ではあるのだが、学術書として出すにはそう色を打ち出すわけにはいかないし、その類いのものは先行研究として使えないということになる。これは尖閣本ではないのだが、矢吹、村田、岡田らの「研究」は中国の学者の様に立ち位置表明が無い分、「中国の見方」として使えず、史料としては論評に値せずなのかもしれん。その上で、多く使われているのが浦野起央なのだが、中国人学者の言説についても、余計な解釈は加えず、淡々とこれはこうだから違うと指摘している。基本的に中国政府の政策には批判的ではあるのだが、南シナ海や日本海など海域に国名を使うことの問題提起もしている。このタイトルもその延長線上にある様だ。台湾が中華民国に返還されたという言説は間違いであるという指摘は「中華民国」が台湾を統治した事が無かったからではあるのだが、清朝の後継国家という認識を度外視し、日本が中華民国に台湾を割譲したとするのも妙であり、やはり台湾(と澎湖諸島)を放棄したので、中華民国に帰属したというとのが正しいのかな。

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2019年06月14日Fri [03:18] 東南アジア  

ASEANの多国籍企業 



タイトル通り企業紹介なのだが、ASEANだと、ある程度の規模の企業で一国完結型というのは少ないのでは。その理由は地理的要因も市場的要因もあるけど、資本的要因、ズバリ言えば華人資本というものが非国籍性を特徴としているので、多国籍化は必然ではある。民族資本は後発であるので、当然先行した華人企業を成功モデルとするので、シンガポールやマレーシアの国営資本もその体質に華人性は有するだろう。

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2019年03月02日Sat [17:50] 東南アジア  

はじめての東南アジア政治



学部用テキストと明記してあるシリーズなのだが、この手のものの多くが新学期に合わせて出るのに対し、先手必勝で出したんかな。まあ教員も直前にテキストを決める訳ではなかろうし、早めに出てれば候補には入りやすい。それ以上に受講生の抱え込みを狙っているのだろう。東南アジアの強みとして、学生側に旅行経験がしやすい強みというのはある。得てして若者は一度旅行で行っただけの国を全て分かった気分になりがちであるが、そうではなくともアドバンテージとして過分の自信にはなるのだろう。いずれにしてもその入口になれば勝利な訳で、中国や韓国も行ったけど、政治をやるには歴史認識求められそうで嫌だなという学生には東南アジアはうってつけである。

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2019年02月24日Sun [01:08] 東南アジア  

< 超・多国籍学校 >は今日もにぎやか!



いちょう小学校で国際教室担当教諭だった人。団地は高齢化が進み、小学校の廃校も相次いでいるのだが、いちょうも統合されたらしい。芝園辺りでは増えているのだろうか。ベトナム人が圧倒的という話が聞いたが、中国人の子も同じくらいいるのか。中国人は総数がダントツであるから、どこでも万遍なくいるだろうが、中越紛争みたいなのは起きていないのかな。ベトナム人もそもそもは難民であるから、中国ルーツも少なからずではあろう。香港日本人学校にも赴任していたことがあるそうだが、怒っている様に聞こえる広東語が耳に入り、ノイローゼになって、やがて外出できず引きこもりになったという。よくそんな人が志願したものだと思うが、普通話使いも広東語は怒っている様に聞こえるみたいだな、私などからしてみれば、北京語とか北のアール弁などは舌足らずに聞こえるのだが、大陸留学組はそれが美しい中国語だという。ベトナム語なども意味が分かれば、歌っている様には聞こえなくなるか。

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2019年02月19日Tue [23:55] 東南アジア  

パクチーとアジア飯 



全編パクチーを使ったアジア飯の話かと思ったのだが、カバーでタイトルが分けられている通り、パクチー話とアジア飯話の2本立て。後半か急にカレー本になったので、変な感じがしたのだが、最初からそういう作りなのか。パクチーブームは盛り上がっているみたいだが、実はタイ人はパクチーが好きな訳ではないはないということで、ネパール人をパクチー食い代表として登場させている。はなまるでもネギ入れますかとか聞かれるので、日本人でもネギ抜き派は多いと思うが、ネパール食にそんなにパクチー使っていたかな。ダルバートでもせいぜいはなまるうどんのネギくらいの様な気がする。

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2019年02月17日Sun [13:46] 東南アジア  

地図で見る東南アジアハンドブック



フランス産のシリーズ。やはりベトナム偏重はあるか。日本まで東南アジアに含めるとい見方があるとは知らんかったが、フランスから見れば、アジアはインド、中国、その他であって、その他の中心はインドシナであるから、日本は東南アジアということになる。まあ日本でも香港とかは長らく東南アジアであったし、フランスも南欧ではなく、西欧であるから、その辺はどうでも良い話。日本と中国が対立関係にあって、アジアはまとまらないから、東南アジアがアジア統合の希望であるといった話もあるが、それもEU的上から目線ってやつだな。つうかアジアを勝手に一つにしているは西洋なのだが。

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