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柴田書店の料理本。ポリコレ的には旧フランス領インドシナ料理もアンドシノワーズもアウトかもしれんが、料理の世界はそんなの関係ねい。バインミーとかそういうのは載っていないのだが、基本、フランス料理の影響はなくて、ほぼほぼ中華な感じである。ていうか、フランス料理自体が中華の影響大みたいなので、アンドシノワーズもフランス料理も同じ傍流といったところか。写真は漁民や農民の家で撮られたみたいなものなのだが、メニュー的には高級店で出されるものっぽい。

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2021年01月24日Sun [02:41] 東南アジア  

日本人が誤解している東南アジア近現代史 



名前に見覚えあるなと思ったのだが、前に何冊か中国本を出していた「じゃない方の川島」か。中国はもうやめてベトナムに移ったみたいだが、肩書的には農業経済学者で良いのかな。歴史本は初めてみたいだが、版元の関係かもしれんが、中国と違って、東南アジアは歴史認識で攻めてない親日国であるということが書きたかった様だ。とはいえ、この件は最近、中国も米中関係もあって、日本批判から手を引いてきているから、それを下請けしている様な韓国批判が展開されたりしている。読者的にはその方が分かりやすいだろう。特にベトナムが絡んでいればそうなのであるが、ベトナムは韓国クラスの経済大国になっても、親日狩りみたいなとはやらんだろうな。ベトナムに限らず、中国の存在感に対する反発に日本が守られているところはあるから、構図的には台湾、香港と同じではある。もっとも、ベトナムの飢饉、フィリピン、シンガポール、マレーシアの虐殺に関して否定している訳ではない。

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2020年12月12日Sat [01:07] 東南アジア  

躍動する東南アジア映画 



国際交流基金アジアセンターが東京映画祭で主宰したプログラム「東南アジア映画の巨匠たち」の公式カタログとのこと。完全に読み物なのだが、国際交流基金だから、会場で捌くよりもばら撒きできる本にした方が良いか。トラン・アン・ユアンが随一の巨匠になっているとは知らんかったが、それ以外の巨匠を知ってほしいという趣旨らしい。トラン・アン・ユアンは「ノルウェイの森」でズッコケたと聞いていたのだが、日本での知名度は定着したのか。私が東南アジアの巨匠だと思っていたのはふんどし野郎ことキドラット・タヒミックなのだが、世間的には筆頭に挙げらているアピチャッポン・ウィーラセタクン。まあ異論は無かろう。各国とも例外はあるが、海外の映画学校、地理的に豪とか米に学んで、自国で伝統と現代の社会問題を芸術的に融合させるという映画を作るというのがパターンで、非商業映画の場合、海外でエスニック的に目を惹く作品を作る必要はある。一方、マレーシアやシンガポールの華人系、或いは台湾へ移ったミャンマー華人の作家などはコスモポリタン風の作品を是とし、この一群にはリム・カーワイなど日本経験を無境界感覚の糧としている人が複数いる。華人のナショナリティは人それぞれではあるのだが、アジアでも西洋でも中国でもない異世界としての日本に自身を重ねる向きもあるのだろう。

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2020年11月20日Fri [20:05] 東南アジア  

移民がやってきた 



早稲田の国際教養学部でのセミナーものらしいが、学生向けではなかったのかもしれない。YA向け啓蒙ものみたいな感じだが、教室を使ったというだけで、主宰は教員の陳天璽による無国籍ネットワークで、進行の人は教員ではなく医者。英語で進行ということでもなかった様だ。ロヒンギャとかクルドとかお馴染みエスニックの面々が呼ばれているのだが、進行役の人が陳天璽に「思ったより日本に対して好意的な人が多いですね」とか振っているのは批判の意味が入っているんかな。例によって、陳天璽はそれには全く答えないのだが、中華民国のパスポート保持者であって、紆余曲折はあったみたいだけど、台湾入国も海外渡航もできていたけど、無国籍というロジックは今を以てもよく分らん。昔、拓大華僑研の中国人がその辺つっこんでいたけど、要は日本が中華民国を国として認めていないから無国籍なのだということだったかな。蓮舫と何が違うんだとも思うが、親子で統線部に関わって、国籍が無い者の悲哀も糞もなかろう。日本国籍には抵抗があって、自分が日本人だとは思ったことはないが、海外渡航の利便性から日本国籍を取得したと正直に語るのは別に悪くはないんだが、そういう認識を公言しながら、日本で懸命に這いつくばって生きている難民と自分は連帯できる存在だというのはどうなのか。啓蒙される側の日本人もああそういう人なんだで終わってしまうのでは。

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2020年10月13日Tue [15:55] 東南アジア  

大人の男アジアひとり旅 



「女子」も年齢幅が広くなったが、「男子」はそうならなかったので、「大人の男」になるか。自分もその類だろうけど、パッカーOBの再デビュー用か。ダイヤモンド社も「地球の歩き方」も大変そうである。ちょっと驚いたのは旅の途中で蔵前仁一と知り合ったただの旅行者が「地球の歩き方」の編集を紹介されて行ってみると、そのまま東欧編の取材を1日20ドルで頼まれたというくだりで、初期はそういう素人っぽさを売りにしていた。その昔、ロンリープラネットのライターを目標に10年も旅をしているというオーストラリア人に会った事があるが、旅で食っていくということ自体が今や究極では無くなってはいるだろう。

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2020年09月22日Tue [17:07] 東南アジア  

「一帯一路」時代のASEAN 



「21世紀アジア研究会」の結集本らしい。3人の編者は年齢が近いから選ばれたのだろうか。版元は明石だが、米中二極対立の中で、日本がASEANにとってパワーバランスの価値を有していることを認めている。歴史的には米国によって作られ、近年は中国の影響力が多大なASEANがその地位を担保するにはリスクの分散は必要であろう。実のところ、日本はASEANにとって最大の投資国であった時間は長かったのであるから、日本との関係性に於いても互いにその重要性は認識しているのである。日本を単純な対米従属国とか没落した国という認識を持つことはASEANにとって選択肢を狭める事であり、領土問題一つとっても、中国の対抗軸として日本はまだまだ有用な国である。こうした利益の共有は欧州や韓国には無いものであり、日本もまたASEAN重視を放棄することは無かろう。

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2020年08月13日Thu [20:11] 東南アジア  

南方からの帰還 



石橋湛山研究の政治学者なのだが、スタンスはよく分らん。別に小日本主義者でも親中共でもないみたいだが、抑留者事業基金の方に携わってみたいで、近年は引き揚げ研究が専門か。シベリア抑留と比較して南方抑留は注目を浴びていないことはたしかなのだが、それもシベリアの非人道が国民の物語として定着しているので、南方抑留が比較対象として相対化できないというところもあるか。英米と微妙だが蘭なので、中国の「留用」みたいに人道的だったと宣伝はしないし、する必要もないので、「復讐劇」が単発でドラマ化された程度。基本的には日本兵の労働力期待より兵力の不安材料の方が大きかったので、早めに帰国させる方針であった様だ。ただ数が数だけに、帰還船の手配、予算確保は物理的にも難しく、日本船、日本人クルーの使用という合理的措置の実施には色々と紆余曲折があったらしい。

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2020年07月26日Sun [23:48] 東南アジア  

バックパッカー体験の社会学 



修論もの。肩書はバックパッカー評論家となっている。指導教官が解説で今まで数千本を指導、査読してきたが、秀逸な論文でもないと身も蓋もないことを書いているのだが、どうも別の大学に著者の「バックパッカー仲間」の教授がいて、そちらの方に解説も丸投げしている形。バックパッカー学はわりと前からあって、カオサン研究本などは前に何冊も読んだ記憶があるのだが、日本人バックパッカーは今や絶滅機種だそうで、中国人、韓国人が主流を占めるとのこと。最近の「海外に行かない若者たち」は往々にして、日本の貧困化と結び付けられる言説が多いのだが、実際は「バックパッカー」自体が一世代前の古臭いものとして若い人に認識されている可能性の方が高そうである。それは我々世代が「ヒッピー」とか「ユースホステル文化」に対して抱いていた以上の忌避感があるのかもしれん。その一方で、初心者向けの「バックパッカー体験」ツアーが流行っているらしい。

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2020年06月24日Wed [12:59] 東南アジア  

からゆきさん



長崎文献社。学習塾を経営している人らしい。元教員かどうか分らんが、郷土史家として活動されている様だ。からゆきさん関係は女性の独壇場であるのだが、韓国における慰安婦みたいな国民ストーリーにならないのは単に時間的経過が理由ではなかろう。実際にからゆきさんと会って話を聞いたという設定の山崎朋子が亡くなったのも2年前である。未だにサンダカンイメージが強いのはその後の「女衒」を含めた映画の影響が濃いが、中国やシベリアに渡ったからゆきさんがあまり顧みられないのは「歴史認識」なのかな。長崎に多かった福建省の中国人は帰国の際に日本人の幼女を連れ去ることが多かったそうだが、この辺は当時の中国国内でも常習化されていた誘拐事情ではある。

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タイ・ミャンマー編が先に出ていたのので完結編か。ラオスは先っちょだけあるが、ブルネイは無し、フィリピンも「鉄道」という括りではないということか。シンガポールは古参でああるが、地下鉄と違って、「鉄道」の方はマレーシアが現在でも所有者。シンガポール駅のイミグレ騒動などもあった。ということで、古き良き時代の乗り物という意味の鉄道であり、上級列車も言い訳がましく乗っている。還暦過ぎたと聞いた時には驚いたが、若者は海外に行かなくなったらしいし、今は定年パッカーの方が主流になりつつあるのかもしれん。だとすれば、この芸風も演歌みたいなもので、変わらぬことが使命なのかもしれんね。

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2019年07月29日Mon [13:29] 東南アジア  

東南アジア4ケ国を走る日本の電車・気動車

東南アジア4ヶ国を走る日本の電車・気動車 (かや鉄BOOK)
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アマゾンの低評価レビューでは「東南アジアを走るニッポンの廃車両」の再刊となっているが、あとがきでは続編となっている。著者が続編だと言うのだから、続編で間違いないのだろうが、前回の時の枻出版と同じく読めない文字。そのまま「かや出版」なのか。ヘブライ文字かと思った。しかし、ここまでよう調べられるものだという感想しかないが、鉄オタ系では数字が読めれば余裕なのかもしれん。

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2019年07月04日Thu [02:13] 東南アジア  

南シナ海問題総論 



「尖閣問題総論」が15社に出版を断われた末、自費出版したという気骨の学者なのだが、今回は中大が持ってくれたのだろうか。たしかに尖閣本は親中と反中に二分されたものしか出ていない様ではあるのだが、学術書として出すにはそう色を打ち出すわけにはいかないし、その類いのものは先行研究として使えないということになる。これは尖閣本ではないのだが、矢吹、村田、岡田らの「研究」は中国の学者の様に立ち位置表明が無い分、「中国の見方」として使えず、史料としては論評に値せずなのかもしれん。その上で、多く使われているのが浦野起央なのだが、中国人学者の言説についても、余計な解釈は加えず、淡々とこれはこうだから違うと指摘している。基本的に中国政府の政策には批判的ではあるのだが、南シナ海や日本海など海域に国名を使うことの問題提起もしている。このタイトルもその延長線上にある様だ。台湾が中華民国に返還されたという言説は間違いであるという指摘は「中華民国」が台湾を統治した事が無かったからではあるのだが、清朝の後継国家という認識を度外視し、日本が中華民国に台湾を割譲したとするのも妙であり、やはり台湾(と澎湖諸島)を放棄したので、中華民国に帰属したというとのが正しいのかな。

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