移住者たちのリアルな声でつくった 海外暮らし最強ナビ アジア編移住者たちのリアルな声でつくった 海外暮らし最強ナビ アジア編
室橋 裕和

辰巳出版 2017-09-14
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かつてのアジア就職は自分探しの部分が多かったのだが、現採でも今ではガチの年収アップになる場合が多いんだな。キャリアアップとしても今は十分機能するんだろう。その一方で、コールセンターみたいなブラック企業はあるし、外こもりや困窮老人などの輸出も増えている。しかし、給料が上がっても、外国などには行きたくないという若者たちが懸念されるというのは、そこに愛国的感情が隙間見えるからだろうか。実際は外に出で、強烈な愛国主義者となって帰国するパターンも多いのだが、上の世代と違って、フラットだから、中国がこれだけ進んでいる、韓国やインドのITは凄いとか言われても、ふーんとしか思わんだろう。生き馬の目を抜く様なビジネスに価値を見出さないと日本は発展から取り残されるとも思わんのだが、日本人全体が相対的に貧しくなると、苦労して育てくれた親を楽にさせてあげたいといった価値観が復活するんだろうか。ドラフト会議の特番を視て、ふと思ったのだが。

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2017年10月26日Thu [05:35] 東南アジア  

PANA通信社と戦後日本

PANA通信社と戦後日本: 汎アジア・メディアを創ったジャーナリストたちPANA通信社と戦後日本: 汎アジア・メディアを創ったジャーナリストたち
岩間 優希

人文書院 2017-09-26
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元は博論らしいが、完全にノンフィクション・スタイルに改変されていて、人文書院といった感じではない。PANA通信とは何ぞやという疑問はベトナム戦争ものを読んでいて生じていたのだが、それが国民党の中央社の東京支局長であったハワイ華人によって作られた香港を拠点とした通信社であったとは知らなかった。後に東京のPANA通信は日本企業化され、時事に吸収されるのだが、岡村から始まって、創業者の華人、 日本の会社を引き継いだカメラマン、それを吸収した時事の社長、岡村の面倒を見たシンガポール支局長と、人物に焦点を当てたものとなっている。シンガポールのNNAはひょっとしてPANA通信の存続会社ではないあkと思ったことがあるのだが、NNAが日本語新聞を出していたシンガポールのPANAを買収したのだという。今も「戦場ジャーナリスト」の独立系通信社が存在するが、PANA通信はそうした個人商店と大手通信社の中間に位置するもので、その経営スタイルは会社という組織の論理ではなく、個人の論理で動く華人型そのものである。共産党の活動家に過ぎなかった岡村昭彦が国際的ジャーナリストになれたのも、面白い奴がいるからバンコクで使ってやってくれというところから始まっており、シンガポールが受け入れたのも、紹介された人間は使わなくてはならないという「関係」の論理である。そうした価値観は敗戦後の日本社会も共有していたのだが、「カイシャ」の復活により再び組織の論理が優先される社会になっていったことが読み取れる。

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2017年08月19日Sat [05:15] 東南アジア  

日本とアジアをつなぐ

日本とアジアをつなぐ 法整備支援のすすめ日本とアジアをつなぐ 法整備支援のすすめ
鮎京 正訓

旬報社 2017-07-26
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ベトナム法の人で、法制国際教育が活動の中心らしい。何でも本を出そうと思って、紹介されたのが旬報社で迷ったそうだが、好きな小林研一郎の本を出していたのが決めてだったのだとか。何か言い訳っぽい感じもするが、愛知公立大理事長としては、そうなるのかな。高校時代に文革が始まり、ある日突然漢文の先生が人民服姿で現れ、これからは文革の時代だ!と雄叫びをあげたというのもスゴイ話だが、親父が出征中に清華大学で手術を受けたことがあるらしく、中国にずっと関心を抱いたらしい。後にその場所を訪ねて、現在も生物学教室として使われてたそうなのだが、戦時中は今と同じ場所にあったのかな。大学自体は疎開していたけど、北京大みたいに「偽」は続いていたのだろうか。それはともかく、文革で法も何も無くなったので、ベトナムにしたのだという。その頃は社会主義国法という科目が幾つかの大学にあったそうだが、今の法学部ではどうなんだろう。

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2017年07月20日Thu [03:59] 東南アジア  

メコンを下る 

0235.jpgメコンを下る
北村 昌之

めこん 2017-06-01
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東農大探検部OB探検記。メコン源流には色々と説があるそうだが、源流も全下りもタッチの差で一番を奪われているらしい。修士終了まで行ったが、研究者や教員の道ではなく、造園会社で働いて、探検の為にカネを稼ぐという生活とのこと。93年のモンゴル学生との共同や90年年代の中国共同(単独は無理)探検などはほとんど全て自弁であった様なので、寄付集めに奔走し、他大の隊員なども募って自己負担を減らしたりと苦心している。00年台になって中国側が一部負担する余裕も出てきたみたいだが、05年の暴動の影響を被ったりもした様だ。そんな中、通訳として入ったイスラム教徒の女性と仲良くなったみたいで、その後、ラオスまで来て合流して、探検に同行したとのこと。この人は10年ほど日本で暮らしてNYにも暮らしたキャリアウーマン風の美人で、最初空港で会った時は探検の通訳として違和感があった様だが、本人も別世界の日本人と別世界の旅をすることにハマってしまったらしい。後半はほとんどこの「梅さん」に捧げられている様な話なのだが、その後関係がどうなったのは不明。

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2017年07月11日Tue [05:28] 東南アジア  

検証・アジア経済

検証・アジア経済: 深化する相互依存と経済連携検証・アジア経済: 深化する相互依存と経済連携
石川 幸一 馬田 啓一 清水 一史

文眞堂 2017-04-06
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新学期に合わせたテキスト用か。ASEAN+のFTAもASEAN圏内が統一されていないという問題点。EUの危機などを見ると、通過を含め無理な統一も弊害があるのだろうが、経済共同体も政治共同体もあまりにも内実に違いがるから、当分は地域連合の枠に留まるしかかないか。インドの労働人口が5億というのはわかるが、その半分が公務員というのは本当なのか。2.5億の公務員となつろ、中国より多いのではなかろうか。スタジアムで公務員試験を実施したニュースを見たことがあるが、それでも倍率は100倍とかだった様な。どこにそんな雇用の余地があるのか。

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2017年07月04日Tue [05:49] 東南アジア  

東南アジア地域研究入門 2 

東南アジア地域研究入門 2 社会東南アジア地域研究入門 2 社会
宮原 曉

慶應義塾大学出版会 2017-03-01
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2巻目。この巻も慶應関係者無しか。マレーシアのオラン・アスリと台湾のベトナム人花嫁の章が興味深い。オラン・アスリがイスラームに改宗しても先住民身分は担保できるのだが、そもそもオラン・アスリがマレー人同様のプミプトラとしては認められていなかった時期があったのか。移住民であるとみられたのなら、どこから移住してきたというのだろうか。改宗圧力はかなりあるとも聞くが、そのままイスラム教徒としてマレー人化するケースも多いそう。台湾のベトナム人花嫁問題はもう何十年だが、平均の年齢差は20歳以上とのこと。花嫁広告は昔からえげつなさがあったのだが、しかし、白族の様に白いというのはペー族のことなのだろうか。単に色白だと言いたいだけの様な気もするが。大陸の花嫁もその年齢差ではもう見つけられないだろう。

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2017年05月20日Sat [06:13] 東南アジア  

キャリア・シフト

キャリア・シフト 人生戦略としてのアジア就職キャリア・シフト 人生戦略としてのアジア就職
岡本 琢磨

経済界 2017-03-02
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コンサル屋のアジア就活とかセブ英語留学案内など、カナリアかと思ったのだが、経済界か。経済界もこの手のものだと、政治的色は無い。むしろ閉塞感のある日本に見切りをつけてアジア就職といった感じなのだが、20代がフィリピンで手取り20万円貰える職がそんな簡単に見つかるのか。日本でブラックに勤めるくらいなら遥かにマシではあろうけど、TOEIC高得点必要だから、まずセブ行き。しかし、セブで会話は上達してもTOEIC対策はできるのか。

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2017年05月16日Tue [05:58] 東南アジア  

外国人実習生「SNS相談室」より

外国人実習生「SNS相談室」より―ニッポン最暗黒労働事情外国人実習生「SNS相談室」より―ニッポン最暗黒労働事情
榑松 佐一

風媒社 2017-03
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愛知労連議長ということで、日共系のローカル・センター。コープ愛知に就職したそうだから、最初から活動家だったのかもしれん。中国人研修生は非共産の友好協会関係者が結託した利権に「非正統」が噛み付くという構図があったみたいだが、ベトナムはどうなんだろう。向こうの利権はベトナム共産党であるから、日共が欲しい利権なのかもしれん。利益団体と言われたと怒っているのだが、労組が利益団体でなくて、何なのだ。とはいえ、カネを稼ぎに来たベトナム人にとっては待遇が良くて実入りが良い働き口であることが第一である。ベトナム人も情弱ではないので、運動圏が仕立てたい「騙されて、日本に対する希望を失った人たち」ではない。有名無実の実習生制度廃止は外国人単純労働者受け入れという鬼門に直結する。労組は自分の仕事をしてれば良いのだろうが、根本的には大局的見地から英断を下すしかないか。

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2017年05月15日Mon [04:49] 東南アジア  

東南アジア地域研究入門 1

東南アジア地域研究入門 1 環境東南アジア地域研究入門 1 環境
井上 真

慶應義塾大学出版会 2017-03-01
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新学期用虎の巻かな。慶應が版元だけど、執筆人は略歴見る限り、慶應関係者は監修者の一人だけ。日本は地域研究が他の学問に比べてないがしろにされていない数少ない国だという。その地域であれば何でもありなのだから、専門家の中には浅く広くを感じる人もいるのかもしれない。環境はNGOが沢山あるから、調査も不便ではないだろうし、就職の道も開ける。かつては焼畑や木材伐採は問答無用で糾弾されたものだが、どうもその流れは変わりつつあるらしい。

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2017年04月25日Tue [05:59] 東南アジア  

新自由主義下のアジア

新自由主義下のアジア (グローバル・サウスはいま)新自由主義下のアジア (グローバル・サウスはいま)
藤田和子

ミネルヴァ書房 2016-10-30
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ミネルヴァの「グローバル・サウスはいま」はこれで2冊目だけど、ここでいう新自由主義というのはアメリカの暗喩なのかな。中国、日本、アメリカ、そしてまた中国と、地域の覇権国家はいずれも新自由主義的傾向なのだが、それを経済的概念ではなく、政治的概念で論じたものを集めたような論集。共編者の藤田和子と文京洙は立ち位置が真逆の様な感じも受けるが、弾劾本にはなっていない。コラムは映画化されて自身の役を松坂恵子がしたというベトナム関係の人やフィリピンNGOの人も。北京語源大学卒業、ルーマニア政治行政学院修士、筑波大博士という人がいるが、この人はルーマニアの元外交官なのか。博論が中国の中央アジア戦略だったのかもしれん。温州商人ではなく、青田華僑について書いている人も。青田は温州と同地域とされる場合が多いと思うが、前に読んだ温州ネットワークの性格とはちょっと違う様な。外国語学校人気は移民に直結していることもあろうが、義烏で仕事が見つけられるというのもあるんじゃないかな。

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2017年04月12日Wed [05:26] 東南アジア  

マングローブ林

マングローブ林: 変わりゆく海辺の森の生態系 (学術選書)マングローブ林: 変わりゆく海辺の森の生態系 (学術選書)
小見山 章

京都大学学術出版会 2017-03-22
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京大学術選書。農学博士の理系ものである。マングローブという語は昔から知られていたと思ったのだが、著者が研究を始めた1970年代は日本では誰も知らなかったらしい。鶴見良行とか村井吉敬の本にも出ていたような気がしたが、それでもバナナとかエビの岩波新書は80年代か。人文系のみならず、生物学の教科書にも出ていなかったという。現在ではそれが何であるかはほとんどの人が分かると思うが、きっかけは何だったろう。「なるほどザワールド」とかかな。西表島にはあるのだが、それもあまり知られていないのかもしれない。

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2017年04月01日Sat [06:13] 東南アジア  

謎のアジア納豆

謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉
高野 秀行

新潮社 2016-04-27
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堂々と密出国と密入国した本を出しているのに中国もミャンマーも入国禁止にはなっていないんだな。国外退去処分になったインドはもう喪が明けたと思うが、今回はネパールだけか。ほとんど研究書と言っても過言でもないどころか、研究書の上を行っている。研究書であれば、文献を明記して引用すれば事足りるが、何人もの研究者に直接話を聞きに行っている。そうした学術上の権威より、実際に作っている人や売っている人を格上にしているのは至極当然のことなのだが、研究書との違いであろう。納豆研究は物凄く先行研究があるのだけど、テンペとかは無視してひたすら「日本納豆」の同類に拘っている。日本語レプチャ語起源説ではないが、日本人の源流を探る旅の如きである。ミャンマーの辺境と日本の辺境を同一線上に置くのはこの人の真骨頂なのだが、都会化され工業化された製品のボーダレスは単なるグローバリズムに過ぎない。

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