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2018年12月17日Mon [03:58] 東南アジア  

東南アジアのポピュラーカルチャー 



500ページ弱の論集。民博の研究会発表分らしい。発表者も文化人類畑と地域研究が半々くらい。音楽関係が多いということで、民博御用達の版元ではなく、スタイルノートが最初から関わったらしい。インドネシアのインディーズ・シーンを書いているのは在日韓国人なのか。デスメタル・インドネシアの認知度は上がったが、それ以外のジャンルでも面白そうなものが出てきている様だ。インドネシアでもバンドで食える環境には無いかもしれんが、かといって音楽以外で食える環境でもないとなると、バンドを続ける理由にはなる。その分、売れる事とか輸出する事といった商品化も気にする必要は無いのだろう。音楽にして映画にしてもガラパゴス市場が成立するのは限られた国しか無いのだろうけど、アイデンティティ性を高めると普遍に近づく。無国籍商品化のみがグローバル化ではなかろう。

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2018年11月26日Mon [16:06] 東南アジア  

新興国市場と日本企業 



大人の事情で脱中国できない製造業だが、小売も遂にチャイナプラスワンが言われる様になったか。元々東南アジアが日本企業のGMS揺籃市場であった訳だが、中国の巨大市場出現もネット市場と国内障壁で参入が厳しくなってきている。それがASEAN回帰に繋がっているということでもないのだが、もはや中国も東南アジアも一つの市場と見るべきなのかもしれん。タイの潜在力はベトナムやインドネシアに及ばないとしても、その蓄積と後背地のゲートウェイとしての役割は未だに最重要性を持っている。

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2018年11月02日Fri [01:40] 東南アジア  

世界を変える日本式「法づくり」



JICA本だけど、文春企画部なんだな。政府予算で自費本出さんでも、国際開発ジャーナル社辺りから、出せば良いのにとかと思ってしまうのだが、文春企画部の実績作りかもしれん。JICAが幾ら途上国の法支援を行っていても英文のペーパーが無いのなら、存在自体が無いのとと同じだと海外で言われて悔しかったという話があるが、JICA研究所は英文ペーパー作成には力を入れているらしい。ベトナムから憲法改正の支援要請を受けたという話にどこか食いつくかな。

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2018年10月22日Mon [15:23] 東南アジア  

マラッカ海峡 



年一回のブックレット・ボーダーズ。今年はマラッカ海峡ということで、もう日本の国境はネタ切れ。とはいえ、マラッカ海峡こそが日本の生命線ではあるので、船舶関係もあり。あとはシンガポール占領話なのだが、田村慶子さんはシンガポール研究の人なので、相対的にシンガポール側の話が多くなる。シンガポールのインド人暴動っていつの話かと思ったら、つい4年前か。インド人労働者の交通事故死を巡って警察の対処への不満がきっかけということだが、このパターンは暴動案件ではよくあるもの。コザ暴動もたしかそうだったが、鬱積した不満による自然発生的なものという見方にも検証が必要であろう。シンガポールではインド人労働者よりバングラデシュ人労働者の方が多い印象があるのだが、その辺どうなんだろう。

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2018年10月05日Fri [04:02] 東南アジア  

ミャンマーからラオスへ

ミャンマーからラオスへ 古タイ族と出会う山岳回廊
桑野 淳一
彩流社
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アジア仏跡巡り記の人か。青学バンコク所長とういうのはサバティカルみたいなものなのかな。仏教ばかりやって、青学に怒られたのか分からんが、今回はキリスト教についても。この地域の少数民族はキリスト教主体であるから、ちょうど良かったのだが、キリスト教が広まったのは平地のタイ人は既に仏教に深く帰依した生活を送っていたので、欧米の宣教師たちが山岳地帯の布教に力を入れたからだという。これはラオスでもミャンマーでもそうなのだろが、宣教師のやり方として貧困地域でモノで釣るというのもある。平地のタイ人にももちろん貧困層がマジョリティはあったろうが、絶対的貧困というのは少ない。タイでは国王、日本では天皇の存在がキリスト教普及を阻んだところもあろう。

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2018年09月27日Thu [05:49] 東南アジア  

21世紀東南アジアの強権政治

21世紀東南アジアの強権政治――「ストロングマン」時代の到来
外山 文子 日下 渉 伊賀 司 見市 建
明石書店 (2018-03-26)
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科研ものだが、代表はポスドクなのか。専門はタイ政治だそうだが、一国ではなく、ASEANでまとめて通ったのかな。タクシン、ドゥテルテ、ナジブ、ジョコ・ウィドドとメジャーな面子を揃えてきたのだが、フン・センやリー・シェンロンもその系譜ではあろう。タクシン(表記はタックシン)について評価高めである。腐敗追放のポピュリスト政治家というイメージ戦略が取られるのはどの国でもあることなのだが、この地域にはシンガポールという成功モデルがある。香港がシンガポールに倣って腐敗防止機関を作り、社会を安定させた事に始まって、中国もそのモデルを取りれたのだが、それが権力闘争の道具と化したのは周知の通り。タクシンはカネ、ドゥテルテは暴力という武器を使って、民心を取り込んで社会の安定を図ったのだが、ドゥテルテは勝って、タクシンは敗れたという結果をどう捉えるか。タイとフィリピンの国情の違いということだけではなかろう。

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2018年09月09日Sun [06:00] 東南アジア  

夫婦で行く東南アジアの国々

夫婦で行く東南アジアの国々 (集英社文庫)夫婦で行く東南アジアの国々 (集英社文庫)
清水 義範

集英社 2018-01-19
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小学生の頃に読んだ記憶がある人なので、まだ生きてたのかといった感じなのだが、1947年生まれならまだ全然か。最近は夫婦で旅行三昧なのかツアー旅行記を何冊か出しているみたいだが、ツアーの参加者は大抵同世代だろうから、この手の文庫本には需要があるのかもしれん。それにしても400ページは書き過ぎ。連載ものだったみたいだが、圧縮できんのかな。妻は独身時代に母とバリ島によく旅行に行っていたというから、今の嫁との結婚は若い時ではないのかもしれん。

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2018年08月25日Sat [03:27] 東南アジア  

消えゆくアジアの水上居住文化

消えゆくアジアの水上居住文化消えゆくアジアの水上居住文化
畔柳 昭雄 市川 尚紀 舟岡 徳朗

鹿島出版会 2018-08-04
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鹿島出版会。日本代表として舟小屋と牡蠣船が入っているのだが、水上居住になるのか。戦後の水上生活者とかは水上居住の文化ではなく、経済上の選択肢ということになるのかな。文化であれば保存される訳だが、香港でも今や文化遺産的な扱いではる様だ。トンレサップ湖はエスニック的背景もある訳だが、環境問題で衰退していく可能性があるのだろうか。ブルネイの様にブルジョア(とまでは行かないが)の水上集落も存在するのだが、サウジアラビア人が砂漠でキャンプするのと同じで、カネはあってもアイデンティティとしての水上生活があるのだろう。

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2018年07月31日Tue [04:49] 東南アジア  

週末ちょっとディープなベトナム旅 

週末ちょっとディープなベトナム旅 (朝日文庫)週末ちょっとディープなベトナム旅 (朝日文庫)
下川裕治 阿部稔哉

朝日新聞出版 2018-03-07
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もうこのシリーズも終わりかな。著者の年でバックパッカーを続けている人などはザラにいるのだろうが、何十年も変わらないこの旅本に新たな需要があるとも思えない。それこそカオサンの衰退と心中しているみたいなものだが、ベトナムはまだ30年前のタイの風景と、20年前の中国の人のノスタルジーを体感できる国なのだろうか。ベトナムからカンボジアに入っての風景と人の変化はかつての中国から香港の道と通じるものもあるのだが、バックパッカー作家の衰退はアジアのボーダレス化と相関しているのかもしれん。

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2018年07月29日Sun [03:50] 東南アジア  

アジアのコングロマリット

アジアのコングロマリット―新興国市場と超多角化戦略―アジアのコングロマリット―新興国市場と超多角化戦略―
澤田 貴之

創成社 2017-11-01
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創成社も久しぶりだな。新書はまだ出しているのだろうか。御用達の著者だけど、他にも何人か御用達の人がいたはず。韓国、インド、東南アジアというか華人系の財閥検証。台湾が外れているが、台湾の財閥は「ラーメンからミサイル」までという範疇には入らないのか。地理的には韓国も別枠かとも思うが、韓国ほど、典型的なコングリマリット型は無いから、掴みとしては外せないか。農心はロッテ、CJはサムソンから枝分かれした企業なのだが、それがまたコングリマリット化するというのも財閥支配を具現化した様なものである。インドの財閥復活は政府の経済自由化とNRIという要素があるが、形は違えど、これも中国と同じ原理ではある。中国が将来的に国有企業を民有化するということはなさそうだが、事実上、国自体が巨大コングリマリットではあるか。

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2018年07月24日Tue [05:36] 東南アジア  

スマラン慰安所事件の真実 

スマラン慰安所事件の真実 BC級戦犯岡田慶治の獄中手記スマラン慰安所事件の真実 BC級戦犯岡田慶治の獄中手記
田中 秀雄

芙蓉書房出版 2018-04-09
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慰安婦案件で、スマラン事件が急に着目される様になったので、出版されたみたいだが、遺された手記の3分の1ほどらしい。これまで出版されなかった事情は冒頭部分で察しが付くようになっているのだが、初っ端から女を買うシーンはインパクトを狙ったものの様だ。著者は死刑になっており、拘置所で手記を認めた訳だが、エロシーンが多くて、死刑囚が書いたと思えん様な描写も。遺族もこれではたまらんだろうが、割愛された前半部分にもカフェ-の女給や芸者と交わる話があるらしい。それだけで、「性奴隷」正義クラスタは万死に値すると裁定を下すだろうが、当人は色んな人種の女を抱いて、家族にも恵まれ、何より軍人であったので、死ぬこと自体には異議は無いようだ。ただ、事実関係として、女に不自由しなかった著者が強姦するなどということは有り得ないという事で、自身の女遍歴を含め、慰安所でどういう女性とどう関係したかを赤裸々に綴ったのだろう。

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2018年07月20日Fri [04:45] 東南アジア  

プラナカン

プラナカン 東南アジアを動かす謎の民プラナカン 東南アジアを動かす謎の民
太田 泰彦

日本経済新聞出版社 2018-06-23
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先日、ワン・アジサの件でメンション頂いたので、彼女がプラナカンがどうかまた疑問が湧いたのだが、ウィキにはシンガポール生まれで祖父がプラナカンであると出ているな。自分の乏しい知識だとプラナカンはエスニックはマラヤ華人という認識だったのだが、この本によると、華人に限定されないし、マラヤにも限定されないらしい。プーケットの人口の7割がプラナカンというのはびっくり仰天だが、それが判明したのは2004年というのとは何とも。自分が知らんはずではあるが、別に7割がプラナカン意識を持っているということではなかろう。生前のリー・クワンユーのインタビューから始まるので、嫌な感じはしたのだが、プラナカンを俯瞰した本としてはおそらく本邦初。リー・クワンユーの家も元々はマラヤではなくジャワだそうだが、そうした分類だとマハティールもインド系プラナカンになるんじゃないかな。宗教についてもっと掘り下げてほしかったのだが、昔読んだ本にマレーシアでインド人が死んだ時に遺族が遺体を見て初めて父親がムスリムではなかった事が判明したという話があったのだが、マレー人も結婚するに当たりその辺はツッコまないという事情はあったのだろう。

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