2017年04月25日Tue [05:59] 東南アジア  

新自由主義下のアジア

新自由主義下のアジア (グローバル・サウスはいま)新自由主義下のアジア (グローバル・サウスはいま)
藤田和子

ミネルヴァ書房 2016-10-30
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ミネルヴァの「グローバル・サウスはいま」はこれで2冊目だけど、ここでいう新自由主義というのはアメリカの暗喩なのかな。中国、日本、アメリカ、そしてまた中国と、地域の覇権国家はいずれも新自由主義的傾向なのだが、それを経済的概念ではなく、政治的概念で論じたものを集めたような論集。共編者の藤田和子と文京洙は立ち位置が真逆の様な感じも受けるが、弾劾本にはなっていない。コラムは映画化されて自身の役を松坂恵子がしたというベトナム関係の人やフィリピンNGOの人も。北京語源大学卒業、ルーマニア政治行政学院修士、筑波大博士という人がいるが、この人はルーマニアの元外交官なのか。博論が中国の中央アジア戦略だったのかもしれん。温州商人ではなく、青田華僑について書いている人も。青田は温州と同地域とされる場合が多いと思うが、前に読んだ温州ネットワークの性格とはちょっと違う様な。外国語学校人気は移民に直結していることもあろうが、義烏で仕事が見つけられるというのもあるんじゃないかな。

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2017年04月12日Wed [05:26] 東南アジア  

マングローブ林

マングローブ林: 変わりゆく海辺の森の生態系 (学術選書)マングローブ林: 変わりゆく海辺の森の生態系 (学術選書)
小見山 章

京都大学学術出版会 2017-03-22
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京大学術選書。農学博士の理系ものである。マングローブという語は昔から知られていたと思ったのだが、著者が研究を始めた1970年代は日本では誰も知らなかったらしい。鶴見良行とか村井吉敬の本にも出ていたような気がしたが、それでもバナナとかエビの岩波新書は80年代か。人文系のみならず、生物学の教科書にも出ていなかったという。現在ではそれが何であるかはほとんどの人が分かると思うが、きっかけは何だったろう。「なるほどザワールド」とかかな。西表島にはあるのだが、それもあまり知られていないのかもしれない。

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2017年04月01日Sat [06:13] 東南アジア  

謎のアジア納豆

謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉
高野 秀行

新潮社 2016-04-27
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堂々と密出国と密入国した本を出しているのに中国もミャンマーも入国禁止にはなっていないんだな。国外退去処分になったインドはもう喪が明けたと思うが、今回はネパールだけか。ほとんど研究書と言っても過言でもないどころか、研究書の上を行っている。研究書であれば、文献を明記して引用すれば事足りるが、何人もの研究者に直接話を聞きに行っている。そうした学術上の権威より、実際に作っている人や売っている人を格上にしているのは至極当然のことなのだが、研究書との違いであろう。納豆研究は物凄く先行研究があるのだけど、テンペとかは無視してひたすら「日本納豆」の同類に拘っている。日本語レプチャ語起源説ではないが、日本人の源流を探る旅の如きである。ミャンマーの辺境と日本の辺境を同一線上に置くのはこの人の真骨頂なのだが、都会化され工業化された製品のボーダレスは単なるグローバリズムに過ぎない。

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2017年02月25日Sat [06:11] 東南アジア  

「大東亜共栄圏」の形成過程とその構造

「大東亜共栄圏」の形成過程とその構造 :陸軍の占領地軍政と軍事作戦の葛藤「大東亜共栄圏」の形成過程とその構造 :陸軍の占領地軍政と軍事作戦の葛藤
野村 佳正

錦正社 2016-09-23
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防衛大院の博論ものらしい。珍しいが、博士課程が開設されたのは2009年か。著者は第1期で、博士号を3年で取得するのが任務だったという。安全保障研究科後期卒業となているから、防衛大の院は「卒業」なんだな。博士号取得即教授任命というのも分かりやすい。安全保障学博士というのはおそらく日本で取得できるのは防衛大だけであろう。そのテーマが大東亜共栄圏占領地軍政というのは微妙だが、「正論」に持ち込んだら、版元を紹介されたとのこと。ただ、日本の軍政研究は今後、レジームチェンジを迎える国の移行期政治として参考にすべきものはあろうし、それがかつての大東亜共栄圏の地域で起こりうる可能性は否定できない。

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2017年02月14日Tue [05:30] 東南アジア  

入門 東南アジア近現代史

入門 東南アジア近現代史 (講談社現代新書)入門 東南アジア近現代史 (講談社現代新書)
岩崎 育夫

講談社 2017-01-18
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講談社現代新書で入門をやるのは珍しい気がするが、入門にしてはレベル高過ぎだろ。アジ研出身のシンガポール専科の人だけど、当時の南洋大(だったかな)に留学したのが80年で、その頃は東南アジアも入国関係は面倒臭かった様だ。喜多郎が長髪(という表向きの理由)でシンガポール入国拒否されたのはもうちょっと後だったかな。ジャカルタの空港で、華人女性がシンガポールから持ってきた中文図書を没収されたという話があるが、係員も女性も終始無言で、実用書みたいなものだったらしいが、本を取り上げると、そのまま脇の箱の中に投げ入れたという。税関はインドネシア人なのだろうけど、一瞬でそれが中国語なのか、日本語なのか判断ついたのか。私も末期ながら漢字の無いグロドッ地区を体験しているけど、それが中華街なのか即座には分からんかったので、ウロウロしてしまった記憶がある。それから例の焼き討ちなどもあって、インドネシアの対華人関係は触れてはいけないものの様に感じていたのだが、その辺はもう解消されつつあるのかな。

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2017年01月30日Mon [03:45] 東南アジア  

熟成期を迎えたアジアに羽ばたく日本企業

熟成期を迎えたアジアに羽ばたく日本企業 中堅・中小企業の出番がやってきた熟成期を迎えたアジアに羽ばたく日本企業 中堅・中小企業の出番がやってきた
増田 辰弘

カナリアコミュニケーションズ 2016-11-15
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カナリアのアジアビジネス推し本だが、東南アジアが桃源郷であるはずもない。ただ、生き残るには外に出るしかない企業があって、どうせ潰れるのなら、外に出て潰れた方が良いという判断はあるか。いずれにしても製造業は特殊性はないと難しく、海外で日本の特殊性が担保されるサービス産業に望みがあるか。飲食がその中でも優位性があるが、レオパレス21などは特殊性で勝負はできるか。昔からそうなのだが、日本のサービス産業は華人にかなり研究されているものの、やはり運営ノウハウまではコピーできないし、資金的な面でも合弁という選択肢になる。

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2017年01月10日Tue [05:45] 東南アジア  

HOTEL INDOCHINA

HOTEL INDOCHINA ベトナム、ラオス、カンボジアのコロニアルホテルHOTEL INDOCHINA ベトナム、ラオス、カンボジアのコロニアルホテル
増島 実

集英社 2016-09-26
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ベトナム航空とのタイアップものらしい。コロニアホテルも立派な観光資源として、国の看板を背負っている。日本人が大連賓館に泊まること以上に、フランス人にとってインドシナのコロニアルホテルは意義があることなのだろう。たぶんフランス語も通じる。「愛人ラマン」の舞台はチョロンかと思ったのだが、サデックという別の町だったのか。あの映画を観て旅すると、エロい気分になるのかもしれんが。

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2016年12月27日Tue [06:32] 東南アジア  

ASEAN経済共同体の創設と日本

ASEAN経済共同体の創設と日本ASEAN経済共同体の創設と日本
石川 幸一 清水 一史 助川 成也

文眞堂 2016-11-20
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EU内の格差とASEAN内の格差は単純に比較できないが、内政不干渉原則のASEANが一貫した貧困対策を採ることはできないだろうし、マレーシアの様にマレー人優遇策を採る国があるから、平等原則の共通した枠組みでの経済ルール創設は難しいだろう。共通通貨の導入はシンガポールとミャンマーを一律な通貨体制に置くことでもあるから、それも厳しい。当面は規制と資本の条件が緩いサービス貿易の自由化などから始めるしかないか。それに伴う人の移動は人口バランスを損なうほどにはならないだろうが、完全な自由化はほとんどの国に失業問題が生じている以上は認められないのでは。

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2016年12月25日Sun [04:51] 東南アジア  

稲と米の民族誌

稲と米の民族誌―アジアの稲作景観を歩く (NHKブックス No.1242)稲と米の民族誌―アジアの稲作景観を歩く (NHKブックス No.1242)
佐藤 洋一郎

NHK出版 2016-11-23
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コメの研究者なのか。稲作文化圏は人気旅行圏でもあるから、調査も楽しいだろう。ということで、その辺をまとめたものだが、科研採用率2割から3割ほどらしい。ブータンにも早い時期に行っていて、西岡夫妻の出迎えを受けたらしい。ブータンで外食できないのは贅沢な悩みとのことだが、元々そういう習慣は物理的にもなかったのだろう。外から来る旅行者や、家に帰って飯を食えない人が一定数存在しないと、外食業も成り立たない。日本も昔はどこに行くのも弁当持参が当たり前だった。その点、タイが外食業で溢れているのは中国南方文化圏だからかもしれん。

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2016年12月24日Sat [05:34] 東南アジア  

アジア「女子旅」の達人

アジア「女子旅」の達人 プチ・ゴージャス気分の味わい方から、リスク回避術まで (知恵の森文庫)アジア「女子旅」の達人 プチ・ゴージャス気分の味わい方から、リスク回避術まで (知恵の森文庫)
長谷川 まり子

光文社 2016-07-12
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「少女売春」以降、運動の世界にいるのかなと思ったのだが、元の旅行作家もやっているのか。「女子」も年齢の幅が広がったから、何歳になっても「女子旅」でいけるのだが、この手のハウツーものにまだ市場があるのかな。インド男に全裸マッサージを受けた件は書いていないが、その辺、最近物騒になっているから、リスク回避術も指南。酒が飲めないところにはいきたくないというオヤジみたいなことを言っているが、中国では女性も酒豪が多いというのは北の方なのかな。南では男でも飲まない人間が多いが。

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2016年12月16日Fri [04:31] 東南アジア  

天使と翔ける冒険旅行 30 東南アジア②

天使と翔ける冒険旅行30東南アジア2天使と翔ける冒険旅行30東南アジア2
ドク ヨーコ

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29に次いで。もう勘弁してほしかったが、手元にあるので、とりあえず消化しとかないと。ドク・ヨーコも80歳だと娘さんも50くらいにはなるのか。両親が亡くなったら、移設とかに入ることになるのだろうか。そしたらそれまで享受していた自由は制限されることになるだろうし、こちらの老々介護も深刻な問題である。

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2016年12月13日Tue [03:52] 東南アジア  

天使と翔ける冒険旅行 29 東南アジア①

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ドク ヨーコ

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何かすごいのを見つけてしまった。これをもう30冊も出しているのか。「知的障害者との共生を考える会」主宰の東大の眼科医?で、冒険旅行家、クラシック・ギタリストを経て、ジャズ・ドラマーという1936年生まれのドク・ヨーコ様なのだが、天使というのは娘さんのことなのか。御年80歳ということで、「生前蔡」ライブも敢行したみたいで、森高千里ばりのドラミングを見せる御姿も。

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