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2021年03月31日Wed [00:36] 香港・マカオ  

生証言 香港弾圧の恐ろしい真実



ウイグル問題とは違って、香港は左右の縄張り争い的なところがあるのだが、呉越同舟は珍しい。ネタ的に周庭をトップに持ってくざるをえない事情があったのかもしれんが、集英社新書から香港デモ本を出した人と、渡邊哲也という組み合わせ。もう一人クレジットされている五味洋治は従北に首根っこ掴まれている人だが、嫌韓ネタもあったりと、色々興味深い。集英社新書の人は元週刊ポスト記者ということもあり、別に媒体を選んでいる訳ないみたいだが、周庭とはもうコンタクトをとれる立場ではないらしい。塀の中の彼女と会える日本人は親友のRieさんだけとのことだが、日本のマスコミのアグネスの取材依頼をこの記者に殺到しているらしい。しょうがないので、周庭の人となりについて書いている。自分も正直、アグネスの話だけで他はいらんと思ったのだが、この記者による市井の香港人へのインタビューは良かった。広東語はダメとのことだが、デモ側は良い通訳を付けてくれるみたいで、戦術担当は優秀である。その通訳のインタビューもあるのだが、韓国人記者の嫌がらせを受けたという人か。周庭は英語も完璧という話があるのだが、複数言語チャンネル取得は頭の良さとか成績の良さとかよりも環境面の影響が大きい。宝島色とか東京新聞色は不要に思えたのは確かだけど、香港に関しては日本は党派色を超えて在野が共闘すべきではあろう。

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2021年01月09日Sat [04:06] 香港・マカオ  

重慶大厦百景



パブリブの方が本家の「重慶マニア」か。彩図社の方はマニアとまではいかんが、ずっと著者が企画を上げ続けてきたものらしい。実のところ、本家重慶よりも、こちらの重慶大厦の方が日本では有名ではないかという時代があったのだが、意外と専門書は出ていない。私は香港ポストの特集号を持っていたのだが、どこに行ってしまったやら。ただ、この著者も香港プロパーとかではないよろずライターの人で通訳付けてのインタビュー散策と写真のみ。データ的、歴史的なものはなし。読み易い、見やすいと言えばそうなのだが、幾ら時代だと言っても明るい絵に徹している。私の旅デビュー地であるので、思い出深いと言いたいところだが、もう数日後から美麗都派になったので、重慶に行ったのは両替かカレーくらい。一度、同僚の叔母さんが生地の店を重慶大厦に開いたというので、一緒に訪ねたことがあったのだが、新移民の叔母さんが「黒鬼」と「阿差」とは広東語ではなく、普通話で通すんだとか言ってたことが妙に記憶に残っている。たぶんあの店ももう閉めただろう。

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2021年01月07日Thu [18:02] 香港・マカオ  

香港デモ戦記 



帯にデカデカ周庭か。本人の許可を取ったのかどうか知らんが、雨傘の頃に一度インタビューしているらしい。週刊ポストの記者で、小学館ノンフィクションの賞とった人みたいだが、SAPIO系ではなく、日刊ゲンダイに書いているとのこと。これも集英社新書なのだが、香港の運動関係は右と左の呉越同舟というか、相互乗り入れもあるので、立ち位置はよく分らん。周庭奥田対談を好意的に書いているが、沖縄問題などとのリンクには慎重な感じもする。香港人による大陸人差別や勇武派の破壊行為を正当化するかどうかという点もメルクマールにはならんのだが、この二つの件に関しては批判的である。港独派の一部が日本の右翼と合流したことにも批判的であるが、この辺は「親日」とは何ぞやという不毛の定義探しになるか。本土派に傾倒する日本人も少なからずいるが、親港を突き詰めればそうなるということであり、「精日」とも通じるものがあろう。リベラル・ポリコレ的にはジョシュアとかアグネスの民主派を支援し、本土派や親中派とは距離を置くというのが正しい道なのだろうが、それは香港が香港であるという前提があってのことではあろう。

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周庭を擁する日本を除けば、コンテンツとしてはジョシュアが世界では圧倒的なのだろうが、+でクレジットされている人が英語化したんかな。アグネス本は日本では複数の版元が手を挙げているはずだが、本人にその気が無いのか、諸般の事情なのか。それこそフォトブック的なものを出したら、日本男に媚を売ったと叩かれるのだろうけど。その点、チー牛キャラは無問題なのだが、本人もオタクキャラを売り出したいみたいで、活動家キャラは+の人が補足した感じである。両親が熱心なキリスト教徒で、自身の名前の由来とかボランティア活動から運動に入ったというストーリーは西洋好みであるので、その辺よくわかっている青年である。原文にあるのかどうか分らんが、日本文化の影響も節々に書いている。両親世代からそうであるというのは香港ではわりと一般的なのだが、最近の香港アイデンティティ強調の中で、全面に出てきた「常識」でもある。香港情勢に興味が無い人はやはり獄中日記として読むのが妥当だろう。獄中と言っても少年院なので、正確には少年院日記なのだが、そうなっているのかという点で中々興味深い。

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2020年11月26日Thu [16:26] 香港・マカオ  

香港雨傘運動と市民的不服従 



まだ出てくる香港民主本と思ったら、雨傘本でした。今頃、といっても去年だが出たのは香港情勢に便乗したからではなく、明治にリベラル左翼代表の周保松を招いたシンポが2018年にあったから。雨傘を振り返って、今の香港運動を見つめ直すという趣旨だったらしい。倉田徹ももちろん登場しているが、質疑応答程度でメインはあくまで周保松講演。周保松は新移民系の人で、ギリ広東の茂名らしい。「リベラル左翼」は日本の「リベラル」とほぼ同義と思われ、本土派や港独派とは別ものであるので、社会評論社のニーズではある。香港人は「市民的不服従」といった政治観念とは違う肌感覚での動機で運動参加が大多数と思われるが、「市民」に拘るのが左翼の証ではあるし、香港アイデンティティが土着で無かった者にとっては許可証といった紙の問題が市民アイデンティと直結する。権力への抵抗というベクトルと単に中国が大陸人が嫌いというベクトルは其の実、相関関係にあるのだが、「リベラル左翼」のポリコレではその辺は都合の悪い話となる。日本の「リベラル」が片肺飛行になってしまう原因ではあろう。


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2020年11月20日Fri [20:40] 香港・マカオ  

香港の過去・現在・未来



香港本も去年は97年以上のペースで出たんじゃないか。倉田夫妻本もこれでもう何冊目か分らんようになってきたが、ホームの立教大でのシンポものらしい。倉田徹は大橋健一からトップ学者の座を奪った観もあるが、今回、大橋は呼ばれなかったのか。観光系も珍寶史とかあるし、其の実、政治ものより社会、文科系の方が多い感じなのだが、寂しい限りである。ちなみに珍寶を書いているのは上海史の岩間一弘。満漢全席は60年代からツアーが実施されていたみたいで、当時一卓35万円とある。本土派の解説はチョー・イクマン。中華性の完全否定は地理的、歴史的にも台湾より難しいだろうが、これが大陸に対する反発よりも民主派に対する反発がプル要因として大きく働いているとするなら、厄介ではある。民主派の息の根が止められようとしている今、そこに勢力拡大の芽を見出す向きが出てくるのかもしれん。いずれにしても20年前には想像もし得なかった現実であるのだが、当時まだ有効だた「借り物の場所、借り物の時間」という概念はもう崩れ去ったと見てよいか。

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2020年11月19日Thu [16:06] 香港・マカオ  

週末香港大人手帖 



なんやかんやで「大人の香港旅行」がいつ本格的再開になるのか分らんが、もう香港旅行は食い物目的がほとんどか。買い物天国と言われていた時代は返還前に既に終わってはいたのだが、食い物関係は大陸は無論、台湾にもまだ勝っているのかもしれん。ただ、それも大人食いできるという前提が必要なのかもしれんが、値段設定的には日本の高級系よりも高い店ばっかりかも。

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2020年11月05日Thu [04:02] 香港・マカオ  

香港危機の深層 



やはり去年は香港本ラッシュだったんだな。倉田夫婦は数年分くらいまとめて出した感じだが、こちらはオムニバス本。昔は大陸とは無縁の香港研究者は少なかったのだが、最近は広東語>普通話の香港プロパーも目立つようになってきた。大陸でもその傾向があるのかもしれんが、英語がダメだから中文にしたという人も以前より少なくなっているのだろう。昨年末の本なので、コロナは無論、国安法もまだ不透明である段階なのだが、今のところ正に映画「十年」(観てないが)通りに時が進んでいるかの様。香港の若者は立ち上がっているのに日本の若者は・・・的な話はないのだが、香港人の現実主義的感覚からの解説が分かりやすい。香港の若者にとって、マンションを買えなくなるより、香港が香港で無くなってしまうことの方が優先度が高いので、抗議するしかないという。日本の若者にとって、サクラモリカケ学術会議の優先度など、どの程度になるかは分らんが、広く共感を生む対象でない問題であることは間違いなかろう。実際には一般的に言われている様な因果関係はなさそうだが、就職できなくなるという優先度が一番高いかもしれん。経験、学歴、資格で転職を繰り返す香港の就職事情が日本と異なるというところもある。大陸の投資で住宅が高騰し買えなくなったのは自由経済の帰結であり、格差社会や拝金主義は是認された社会といって過言ではなかろう。となると、やはり大陸からの金の流入ではなく、人、文化、習慣の流入に抵抗感が強いということとなるのだが、そこは差別主義だとか排外主義という香港デモを応援する「リベラル」と相矛盾する点になるので、警察権力の弾圧と市民の抵抗の問題に矮小化される。

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2020年11月03日Tue [15:48] 香港・マカオ  

香港と日本



新書でデビュー作の院生は中島岳志とか金益見、寺尾紗穂などが思い出されるが、中島はラクレ、金、寺尾は文春で、岩波、中公(本体)と並んで重厚路線の一角であるちくまではあったかな。この新書が出ているのは知っていたのだが、著者は張イクマンだろうと思い込んでいて、読み始めてから東大の院生の人であったことに気づいた。分らんけど、後半部分が修論のリライトではないかと思う。出だしは谷垣真理子か編集と相談して決めたのかもしれんが、直球勝負でも良かったのでは。ただ、最近の一連の事態で香港の誤解を解く啓蒙の必要性は痛感しただろうから、入り口として長年香港の基幹産業であった観光をもってくるのは悪くない。翻ってみれば、世界的に見ても日本のアニメ、サブカルは最近になって認知された訳ではなく、日本に対する好感はそれを幼少期に受容した世代が大人になって、消費する側になったことにも起因しているだろう。戦後に限れば、香港はおそらく、その歴史が一番古く、その理由は政治の干渉を受けず「日本」の流入が自由であったことにある。保釣世代でも日本文化受容をノーガードで日常としていた訳だから、空白があった台湾や今でも大なり小なりの規制がある中国、韓国より日本を自身の一部として感じる割合は高かろう。日本人と香港人の齟齬が生じるのはその辺であって、例えば香港人の東日本大震災と日本人の香港の一連の危機に対する受け止め方の差異が香港が中国の中の一つの都市という地位に埋没してしまっているところにあると感じるのは致し方ないかと思う。独立派にまでふっ切れないのは中華アイデンティティの緩い愛着があるからであって、それを希釈してくれる存在が今や香港人の身体の一部に組み込まれている日本文化アイデンティティであるのだという日本人に対する著者のメッセージが聞こえてくる。

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2020年09月18日Fri [21:22] 香港・マカオ  

香港の歴史 



原著は2007年か。そんな本を引っ張り出さなければならなかったのは日本で香港史が出ていなかったからだと倉田夫妻(たぶん)は書いているのだが、そうだったかな。内藤陽介の切手史、平野久美子の食物史、南部稔の経済史の3冊だけとしているが、それは単に香港史というタイトルで検索した結果というだけのことかと思う。私の記憶では返還の頃に何冊も出ていた様な気がする。ウイルソン総督が書いた本もあったなと思ったのだが、今検索したら「香港物語」というので、別人のウイルソン著だった。この本は時代的には董建華の時代まで。アメリカ人らしいが、香港育ちで、今も香港大教員らしい。植民地近代化論は香港では議論にならんのだろうが、英国統治を評価するという意見が勢力となったのはここ最近の社会変動が生み出したものである。さすがに日本占領期の歴史修正まではいかないが、今後、分断がより深まれば、親中派が保釣をまた引っ張り出す可能性はあるかもしれん。

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2020年07月11日Sat [16:47] 香港・マカオ  

香港はなぜ戦っているのか 



昔、サンパウロで持っていた「90年代」を福建から来たばかりの子に読まれて、泣き出されてしまったことを思い出した。今の中国の若者は天安門事件の事を知らない、いや知っているといった話はあるが、同時代に海外に出る様な中国人でもその実像はよく知らなかったというのが実情に近い。かといって、「90年代」に書かれた六四の話が事実であったという訳ではないのだが、当時の香港の知識人にとっての天安門事件の意味するところは今の香港の民主化運動に近い熱量があった。現在の運動が香港中心主義を基礎としている以上、六四に対する関心低下は当然なのだが、本土派に限らず、六四も所詮は外国で起こった話という風になるのも自然ではある。香港人にとって、六四も保釣と同じ道を辿ることになるかもしれんが、中共の香港掌握が完結したら、保釣イシューは再生産されるかもしれん。著者は97前に起きた保釣運動に関して、日本領事館が抗議文を受け取った事を評価しているのだが、この場面は私も香港のテレビで視たので覚えている。書記官が出てきて、保釣メンバーと握手して抗議書とともに報道陣に撮影させていたのだが、新華社分社では決してこんな場面は撮れないだろうし、他の国の領事館でこういう対応がされることがあるのかどうかも分からん。不幸にもその後に死者が出たという事情はあったのだが、保釣面々も日本側が救助に当たったことに関して謝意を表したと記憶している。別にそれで香港人の日本に対する印象が良くなった訳でもなく、日本人学校の校門の前に日本国旗を敷いて子どもたちに踏ませようとした嫌がらせもあったのだが、中国の強権と日本の穏便というコントラストは李怡には印象的だった様だ。

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2020年06月22日Mon [00:46] 香港・マカオ  

八月の物語

映画

アマプラ

親父が大陸で作った子を引き取ったってこと?

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