2017年11月23日Thu [05:06] 中国  

産業化する中国農業

産業化する中国農業―食料問題からアグリビジネスへ―産業化する中国農業―食料問題からアグリビジネスへ―
宝剣 久俊

名古屋大学出版会 2017-09-19
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例のレスター・ブラウン予測に言及している訳ではないのだが、中国が食料を輸入に依存しないのはそうすると世界が大混乱するという認識があるからだとしている。食料自給率を維持するのは安全保障上の理由が第一なのだろうが、食料は輸入を止められても、独占してしまっても危機に近づく。中国の現在の状況では農業は工業に押されるしかないのだが、農業を産業化することは戸籍制度廃止以降の農民の受け皿としても重要になってくる。三農問題は最近聞かないのだが、別に解決された訳ではなく、都市化による解消なども試みられている。農民は職業ではなく、戸籍であるという身分制度が完全に廃止されるのは時間がかかろうが、農業を職業として選択する時代が来ないと中国の安全保障も危うくなってくるか。

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2017年11月21日Tue [07:17] 中国  

孔子を捨てた国

孔子を捨てた国――現代中国残酷物語 (ASUKASHINSHA双書)孔子を捨てた国――現代中国残酷物語 (ASUKASHINSHA双書)
福島香織

飛鳥新社 2017-02-15
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ASUKASHINSHA双書なんてあったのか。HANADA連載らしい。最近はネット拾いネタが多い気がするのだが、現地取材できてないのかな。批林批孔時代より今の方が残酷なのはたしかなのだろうけど、それもネットで情報が拡散してなかっただけという気もしないでもない。少年犯罪は昔の方が何倍も多かったっていう奴だが、欲望の為と食う為とどちらが残酷になれるかといったら、後者の方かも。労教も城管もヒドイというのは常識であって、役人が腐敗するのも常識、それを訴えて自分が消されるは馬鹿らしいという中国人の現実主義、損得主義に共産党の強権主義が支えられている訳で、何も失うものがないという開き直りは衣食住が満たされた現在では難しいか。特に一族郎党に害が及ぶことは大きい。共産主義と拝金主義は相容れないが、共産党支配と拝金主義は相性が良いのかもしれん。

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2017年11月20日Mon [06:43] 中国  

ラストエンペラーの居た街で

ラストエンペラーの居た街で―新米日本語教師の記録ラストエンペラーの居た街で―新米日本語教師の記録
建石一郎

あけび書房 2017-04-09
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江戸川区役所を定年後に東北師範大で日本語教師をした人らしい。自費かと思ったが、あけびは鳩山とかの本を出している左翼版元か。自治労か何かだったんかな。かつて日本語教師は定年組と教員派遣組で、中国語能力無しが一般的だったのだが、今はプロの日本語教師主体みたいだな。つまりは十分生活できる給料を中国の大学が外国人教師に出すようになったということなのだが、昔と違って、学生はエリートではないから、日本語オンリーの授業は成り立たないか。学生が勉強しないということも書かれているが、それでも日本に比べれば差は歴然としているだろう。学生も教員も校内に住んでいるということもあるが、日本には無い密接な交流も老人にはたまらん様だ。今の孔子学院辺りだとその筋と思しき中国語オンリーの教員はいるのかもしれんが、日本には日本語が通じない中国語教師はほぼいないのではないか。TLでは学生の通訳ボランティア募集は総バッシングされているけど、先生に通訳代わりで連れ回されるのは中国人学生にとっては実践の面でも、儒教的にも悪くない経験である様だ。

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2017年11月19日Sun [05:25] 中国  

習近平の「三戦」を暴く!!

習近平の「三戦」を暴く‼ ―尖閣諸島はこうして盗られる―習近平の「三戦」を暴く‼ ―尖閣諸島はこうして盗られる―
屋山 太郎

海竜社 2017-09-09
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屋山太郎はもう85才か。書いたのは序章だけかな。後のメンバーは自衛隊OBとかで、わりとマトモなことが書いてあるのだが、急にぶっ飛んだ章があって、変だなと思って確認したら、執筆者一覧に宇田川敬介の名が。その前の章の人が沖縄の基地反対運動に中国人が動員されているという事は無い。在日の留学生や研究者が少数来るくらいだと書いているのに、次の章で、米軍基地を一望できる道の駅で黒ずくめの覆面やマスクの人が写真を撮っていて、「投査写用」と書いたマイクで騒音を測っている。「ニーハオ」と話しかけると、覆面は仲間だと思ったらしく、中国語で中国共産党に報告する写真を撮っていると答えたのだという。そんな間抜けなスパイがこの現代にいる訳もないが、軟禁中の薄煕来と会食したぐらいの人だから、凡人とはスケールが違うか。

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2017年11月18日Sat [06:31] 中国  

本当は中国で勝っている日本企業

本当は中国で勝っている日本企業 なぜこの会社は成功できたのか?本当は中国で勝っている日本企業 なぜこの会社は成功できたのか?
谷崎 光

集英社 2017-08-25
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集英社は新書はド左翼だけど、単行本はこういうのも。最近、日本企業負け論ばかり蔓延っているのは極論好きの日本人の需要があるからだろうけど、中国では日本企業勝ち論も一定程度存在している。勝って兜の緒を締めよの愛国主義もあるのだろうが、中国人の中国ブランドに対する信頼化の低さは20年前とそう変わっていない気もする。中国市場で勝っている日本企業の話をあまり聞かないのは税金の問題が大きいと思うのだが、撤退で戻ってくる資本金を損金に計上する様にに一苦労したことなどを思い出した。メイソウがサンリオと提携したとは知らんかったが、ホンダがHONGDAと提携した例もあるから、質を向上させれば、受け入れられるのが商売のルールではある。

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2017年11月17日Fri [06:26] 中国  

習近平と永楽帝

習近平と永楽帝 中華帝国皇帝の野望 (新潮新書)習近平と永楽帝 中華帝国皇帝の野望 (新潮新書)
山本 秀也

新潮社 2017-08-09
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こちらは産経の中国プロパー。中国総局長のビザが出なかったという話だったのだが、シンガポール、台北、香港、北京にワシントン支局長まで務めたのか。「本当の中国を知っていますか?」は大分前の気がしたのだが、2004年の帰国後で、産経北京支局再開時に古森義久と共に乗り込んだ人。福島香織の本にも出てくる。80年に北京大学部正規だから、元は別の筋だったのだろうけど、逆に当時の北京の空気を知る人が中共批判に廻るのは説得力がある。習近平を毛沢東ではなく、永楽帝にしたいのは毛の存在の大きさを感じているからかもしれん。蒋介石の方が毛沢東より王朝的であるというのも確かではあるが、習近平のロールモデルが蒋介石であるはずはなく、かといって毛沢東を目指しているかと、それは薄煕来ほど意識している訳ではないのではないか。結局、周囲の忖度だと思うのだが。

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2017年11月16日Thu [05:09] 中国  

ルポ隠された中国

ルポ 隠された中国: 習近平「一強体制」の足元 (平凡社新書)ルポ 隠された中国: 習近平「一強体制」の足元 (平凡社新書)
金 順姫

平凡社 2017-10-16
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朝日の前上海支局長。退任してからでないと出せなかったのかな。吉岡桂子の単著も帰国後だったはず。自分語りは一切なし。検索しても出身大すら出てこない。人文学部出身ということで、朝鮮大ではないのだろうけど、在日記者に対する風当たりは特に朝日とか毎日では強いから、社の方針でプライバシーは明かさないのかもしれん。その代わり、取材対象を中国のマイノリティに絞っているのが自己表現なのだろう。もちろんモデル・マイノリティとされる朝鮮族ではなく、ウイグル族やLGBTとかなのだが、朝日お約束の歴史認識も安倍死ねも使えないし、ウイグル族と在日、中国政府と日本を重ねるにも無理があって、逆に日本のマイノリティ弾圧なんて屁みたいになってしまうので、所詮は他人事みたいになってしまっている。

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2017年11月12日Sun [03:56] 中国  

中国労働法事件ファイル

中国労働法事件ファイル中国労働法事件ファイル
五十嵐 充 包 香玉

日本法令 2017-10-13
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様式の日本法令の本なので、実用書なのだろうが、顧問として寄稿している元物産マンは前にもどこかで読んだな。文革中に新僑飯店で語録を暗証してたとか、広州博覧会の話だったか、忘れたが、79年に語言に留学したというの現在の留学形態では最初期の人ではないか。友好商社籍だったのかどうか分からんが、大学やマスコミ派遣よりも資本主義の権化の人間の方が早かったのかもしれん。結局、断続的だろうが北京6年、上海6年だそうだが、一度も嫌な思いをしたことがないのだという。さすがにそれはウソオオという感じだが、紅衛兵もどこまでした商社マンならそのくらい言えないと務まらんか。留学時代は隔離、駐在時代はポチョムキンの暮らしという時代だったのかもしれんが、外賓から小日本に世界が変わったことの暗喩なのかもしれん。

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2017年11月09日Thu [07:27] 中国  

米中激突

米中激突 戦争か取引か (文春新書)米中激突 戦争か取引か (文春新書)
陳 破空

文藝春秋 2017-07-20
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扶桑社から文春に乗り換えての第2弾だが、原書は台湾版のとは違うんかな。中国でトランプの受けが良いかどうかは公式的には習近平がどう評価するによるのだが、金持ち、体格、排外主義的なところは中国人の価値観に合致しているらしい。オバマやヒラリーみたいに人権は持ち出さないだろうし、いざとなったら取引できるとしたら、カネも市場もある中国の願ったり叶ったりなのだが、そう上手くは行かないのが外交の世界。トランプもカネはもう要らないだろうし、女ももうゴメンだろう。橋本で上手く行ったのだから、小泉ならという風にはいかなかった様に、安倍もカネも女もいらなければ野心も無い。そういった人間には中国は打つ手がない。戦争は両者ともコストに合わないから、やらないが、取引の面では難渋するんじゃないかな。

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2017年11月09日Thu [06:58] 中国  

文化大革命

文化大革命:〈造反有理〉の現代的地平文化大革命:〈造反有理〉の現代的地平
明治大学現代中国研究所

白水社 2017-08-23
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最近文革ものが幾つか出ているが、50周年は何年が起点になるんかな。そうした記念的要素もあるけど、習近平が益々毛沢東化してきたところが文革再認識の動きに繋がっているのだろうけど、本土ではそうしたこともあって、その辺で盛り上がるわけにはいかない。その意味では当時も世界をリードした日本の文革研究の役割が再評価されるべきではあるが、矢吹晋しか呼ぶ人はいなかったのかな。矢吹自身は自分は文革世代ではなく、六四世代としているのだから、文革には熱狂しなかったという事であるのだが、樺美智子に「あなたは何で中国を研究するのか」と問い詰められたらしい。その話は有名ななのか真偽も確かめようがないが、新左翼は反中国であるのが定石で、中ソ対立の件もあったのだろうが、中国は一国社会主義で民族主義だからダメなんだと、論争になったのだという。樺美智子の思想についてはよく知らんが、スターリン評価も含めて、当時のことであるから、まず批判ありき、論争ありきはあったと思う。前に友好人士の本を読んでいたら、学生時代の矢吹をボロクソに書いているのがあったから、日本でも中国に関係した人たちの間では造反有理がお約束であったのかもしれん。

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2017年11月08日Wed [05:31] 中国  

生と死のことば

生と死のことば――中国の名言を読む (岩波新書)生と死のことば――中国の名言を読む (岩波新書)
川合 康三

岩波書店 2017-10-21
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アマゾンで中国文学カテゴリーベストセラー1位のマークが付いていたけど、2位は先日読んだ[復刻版敗走千里」で、3位が1981年刊の岩波文庫「阿Q正伝・狂人日記」だから、岩波新書の新刊が出れば自動的に1位になるのかもしれん。とはいえ、中国名言ものはこの出版不況の中、安定度を保っているから、岩波だろうと、文春だろうと頼りになる中継ぎ投手みたいなもの。中国文学も現代文学やってたら果実を得られることはないのだろうが、古典で新書出せるようになれば、安泰なんだろうな。

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2017年11月06日Mon [05:40] 中国  

中国のワナ

中国のワナ 自動車産業月例報告10年分 Motor Fan illustrated特別編集中国のワナ 自動車産業月例報告10年分 Motor Fan illustrated特別編集
牧野 茂雄

三栄書房 2017-03-07
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自動車雑誌10年分の連載記事らしいが、600ページはマジで勘弁。研究書ではないから、ながらで乗り切ったけど、中国関係は半分くらいかな。それでもタイトルが中国なのはもはや自動車業界は中国の動向にかかってくるということで、著者も中国の雑誌に寄稿しているらしい。ということで、中国アゲに徹しているのだが、クルマ、サッカー、アニメといったところは向こうの日本評価が高く、自国産はダメというのが定番だから、著者も待遇は良いのだろう。ただ、それらも家電とかPCとかの道を辿る可能性はあるので、その辺が「中国のワナ」ということらしい。てっきり今の中国なのかと思ったのだが、世界でtクルマの年間販売台数記録を持っているのは86年の日本だそうで、当時の若者がクルマに走ったのは不動産が高くて手を出せないのならせめてクルマくらい買うかという動機であったらしい。今の若者がクルマを買わないのは家もクルマも買えないからということもあるが、高い維持費を払う意義がないという点では、合理的判断と言えよう。地方は分からんが、都会ではクルマがマストアイテムであった訳でもない。その点、中国の若者はかつての日本人の様にクルマに飢えている時代なのだろう。

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