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2019年06月18日Tue [03:19] 中国  

移民戦争



日本が差別大国だと言っても、この本がベストセラーになることもないし、選挙に出て議席を得ることもない。まあ欧州の現状とは次元が違うとして過言ではないと思うのだが、やはり欧州での「イスラム」に日本で当たるのは「中国」という風になるのか。最近は韓国のお陰で、中国の株が上がった観もあるのだが、欧州かて、一神教的部分はイスラームと共有している訳だし、日本と中国もある意味、非対称的というより、近似性による摩擦の部分の方が大きいのではなかろうか。韓国などはもっとその傾向が強く、付き合いたくない嫌な親戚と言ったところである。その点に於いては中国は他人だからあきらめが付くのだが、日本国内に於いては中国化の推進力より、日本化の推進力の方が強いのではなかろうか。成人以降に日本化した中国人はよく散見されるが、逆はほとんど見ない様な気がする。

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2019年06月17日Mon [18:23] 中国  

現代中国外交 



例の研究者の会幹事ももう退いたみたいだが、研究は一生涯。内外の論文を考察した研究者向けのテキストといった感じ。同学年の遠藤誉みたいに政治状況に左右される存在ではないので、日中双方の学界から大御所研究者として扱われているのだろうけど、その分、現在の巷の需要からは外れているのかもしれん。二分論への拘りは未だ続いている様だが、このまま米中冷戦が顕在化すると、米国(に従属する)日本の政権と日本国民を分ける二分論が復活するのかもしれん。ただ、かつての時代とは違い、中国共産党への好感が前提となった日本人の日中友好機運はサヨクも含めて皆無に近くなっているので、二分論を宣伝したところで、逆効果にしかならんだろう。

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2019年06月16日Sun [14:28] 中国  

独裁の中国現代史



岩波は馬場案件も怪しくなってきたが、楊海英は岩波新書を出すことは永遠に無くなりそうだ。特に的を絞った歴史事案を取り上げているのではなく、広く浅く新書読者にアピールするもので、攻めて来ている感じ。香港の件もあり、この辺の需要もあるし、啓蒙的にも有効ではあろう。これに香港のデモを利用している日本のサヨクが食いつくかどうか分からんが、習近平はともかく、毛沢東sageは連中にとってネックになるんかな。とにもかくにも中国共産党の独裁とは自民党の独裁とは比較対象にすらならないレベルであることは痛感できるだろうから、同じというならば、楊海英レベルの証言者を日本で用意しなくてはならない。それは相当ハードルが高いと思われる。

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2019年06月08日Sat [03:29] 中国  

こころ漢方



漢方は中国に非ずというのはさておき、漢方ものは割と部数が計算できるらしい。でもって、ヤマケイが手を出したのか分からんが、大船の薬局三代目の人とのこと。分からんけど、薬剤師ではないみたいで、イベントとかに長けた経営者らしい。1950年創業の薬屋だと、漢方の世界では老舗と言えるんかな。

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2019年06月04日Tue [18:52] 中国  

戦争前夜 



六四の時に既に記事を書いていた記憶があるのだが、息が長いな。何年経っても、名前の漢字表記は叶わないのだが、アマゾンは常用漢字以外は却下の方針だっけ。新潮45に連載していたものらしい。魯迅と蒋介石の話よりも30周年に向けて、かつて熱心だった六四をやった方が時局にも合っていると思ったのだが、その辺は忖度があるか。「中国人の素養」について、現在の中国人観光客と共通性を指摘しているのだが、当時の魯迅も日本人の差別性よりも、同胞の振る舞いを批判していた訳で、今も昔も中国人の自己認識としてはそれが普通ではある。羽太信子批判も中国での一般認識に準じているのだが、時代性やその「文化程度」を加味しても、これほど悪女扱いされる日本人女性は珍しい。逆に日本人男性は悪人が前提なのだが、この辺は周作人というよりも魯迅との関係性に寄与しているのだろう。魯迅と羽太信子の関係性について仮設が幾つか立てられているのだが、強姦説は挙げられていない。中国ではそれはあり得ないということであろう。

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2019年05月28日Tue [01:01] 中国  

ハンドブック近代中国外交史



完全にテキスト特化だが、ミネルヴァはこの市場ではどうなんだろう。虎の巻として、中高でも使えそうだが、今でもアヘン戦争は世界史の重要なトピックスになっているのだろうか。香港返還後は教科書ネタとして時代遅れになった観はあるが。そうした抵抗史観に代わって、朝貢システムが着目されているのか分からんが、歴史を生きた教材として活用するのであれば、歴史を政治ではなく、経済で捉える観点であろう。政治が先か経済が先かはタマゴとニワトリの様であるが、生きていくのに必要なものは経済であって、政治はそのオマケみたいなもの。トランプなどみても、外交は政治の延長というより経済の延長である。

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2019年05月24日Fri [03:14] 中国  

機密費外交



帯は結構インパクトがあるやつだったんだな。機密費もこんだけ公開してしまったら機密費の意味がなくなるところだが、これも時がすぎれば歴史史料として活用されるべきもの。日本が機密費でロビー活動を展開したのは中国国民党のロビー活動に対抗したためとすると、歴史修正主義ともされそうだが、それまでに築きあげていた諜報戦の実績が通用しなかったことは日本の戦後機密外交にも大きく影響してきたのだろう。とはいえ、戦後の賠償費外交やODAなどはそうした戦中の遺産と言うべきものであって、カネも経験も無くなった現在、大きな転換期を迎えているのかもしれない。

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2019年05月22日Wed [17:41] 中国  

習近平のデジタル文化大革命 



+α新書は「精日」面白かったし、ひょっとしたらとも思ったのだが、やはりこの著者相応のものであった。もう「東大の川島」で混同することはないのだが、こちらは元々理系の人で、別に中国と関係していた訳ではないらしい。知人が中国で川島博之と検索したら、その後、帰国するまでネットに繋がらなくなったと冒頭一発目でかましているが、そんなことがあるか。六四だろうと、くまのプーさんだろうと、そのワードが検索できなくても、パソコン自体を遮断することはないだろうが、川島博之がブラックリストに乗っていて、エゴサしたから本人か関係者だとバレて遮断したということなのか。石平も宮崎正弘も楊海英も福島香織も普通に中国に行って取材しているみたいだが、川島博之はそんなに危険人物なのか。前著も首を傾げる内容ではあったが、中国政府がお灸を据える意味でブロックしたのだろうか。ツイッターじゃあるまいし。

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2019年05月20日Mon [15:35] 中国  

習近平の大問題 



タイトルで逆釣りするしかなかったんだろうが、よくこんなゴミ本出せるなというのが正直なところ。悪夢の民主党時代には色々と論議はあると思うが、この人を中国大使に任命した一件だけで、十分悪夢であった。チャイスクは無論、プロ外交官のレベルはもちろん期待していないけど、棚ぼた式に大使になっただけのサラリーマン社長の勘違いは痛いというだけでは済まされない。中国は民間起用が務まる場ではないのだが、とんだお荷物を引き受けることになった大使館員は悪夢が過ぎ去るのを待つしかなかったのか。鳩山、小沢、テレ朝の川村という最悪ブレーンと並んで、阿古智子さんの名前が協力者として挙げられているけど、それで良いのか。

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2019年05月19日Sun [14:15] 中国  

精日



この題材は料理が難しい。書き手によって味が変わるのはどんな素材でもそうなのだが、味付けをせず、素材を生かした仕上げとは啓蒙主義が蔓延るメディアでは難しい。新書はほぼ電車の中で読んでいるので、公衆監視の中、笑ってしまうことはないのだが、久々に笑えた本である。本人たちが真面目にやっていることを笑ってはいけないだろうし、ポリコレ的にも笑えない話なのだが、それでも笑ってしまう。中国共産党体制に対するアンチテーゼとか、日本文化崇高とか色んなメッセージはあるのだが、それを突き詰めた結果、超越してしまったパンクの世界という気がした。中国語を話す通信社日本人記者が彼らにとって他者なのか同胞なのか分からんが、オタクは自己完結しない生物である以上、本場デビューのアピールを体現する機会であったことは確かであろう。

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2019年05月18日Sat [00:14] 中国  

横浜華僑社会の形成と発展

横浜華僑社会の形成と発展: 幕末開港期から関東大震災復興期まで
伊藤 泉美
山川出版社
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博論もの。開港記念館を経て、ユーラシア文化館副館長で、お茶大の院に入ったのが30年前というから、昔の博論をリライトしたのだろうか。幕末開港期から関東大震災復興期までの区切りがあるので、特に評価が変わるものは無いのだろうけど、華僑史的には最近の変化は著しい。黎明期の横浜華僑社会が広東人社会であったことは神戸や長崎との顕著な違いとなるのだが、居留地の外国人の使用人としての歴史があったからでもある。マカオ、香港の後背地から移民が多く出るのは今も昔も変わらんが、男性のみならず少なからず女性も含まれていたらしい。東南アジアでもこうした女性は結婚することなく、姉妹結社を作ったりもしたのだが、横浜でも男性は日本人妻を娶るか、故郷から妻を呼び寄せるかとケースが一般的であった様だ。大同学校が広東語を教育言語としていたことは知られているが、初期の華僑学校では香山話で教えられていたという。これはおそらく教員側の事情によるものと思われるが、孫文の言語でもあるので、革命的には由緒正しい教育であったとは言えるか。

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2019年05月16日Thu [02:57] 中国  

中国近代の巨人とその著作



京大の漢籍セミナーらしい。8回分の最後の刊ということで、漢籍音痴の私でも何とか分かりそうな近代の人。逆に漢籍派の人たちにとっては科挙出の曽国藩はギリギリだとしても、蒋介石、毛沢東はどんなものなのだろう。毛沢東あたりは文人として評価されているのかもしれんが、蒋介石は?だろうか。漢籍の定義はよく知らんのだが、白話文以前は漢籍になるんかな。蒋介石も「蒋介石日記」が重要な史料とされているのだが、ここで取り上げられているのは「中国の命運」。これに関しては蒋介石ではなく、陶希望という人が書いたとされているのだが、蒋介石が全く書いていなかった訳ではないと。いずれにしても、この時代までの政治家ならば、文人であるのが当然みたいな感じであったか。

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