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2019年12月14日Sat [19:01] 中国  

11通の手紙 



劉暁波が嫁に送った手紙なのに、なんで及川淳子が著者になっているんだろうと思ったのだが、及川が創作した劉暁波の嫁へ手紙だということで、ズッコケた。本人はともかく、未亡人(差別語)には間違いなく許可を得ているのだろうけど、劉霞は本物の公開には許可を出さなかったということなのか。創作書簡というジャンルがあるということすら私は知らんかったのだが、及川は原文を中国語で書いたのだろうか。

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2019年12月13日Fri [04:41] 中国  

「天安門」三十年 



対談本出てたのか。育鵬社は別に石平のシマということもないので、何か意外な感じもする。安田は保守の旗手としての石平には全く興味がないというか、むしろ忌避している風であるが、石平は安田が求める六四の話を忌避している。そもそも事件当時、石平は日本にいて、安田は7歳であるから、「六四の真相」など語りようもない。言わば、戦地にいなかったり、戦時中に幼少期であった者が戦争の悲惨さを語る様なものなのだが、石平には何か生き残って、帰化してしまった後ろめたさをも感ずる。安田は六四を歴史として捉えている自覚はあるみたいだが、自分が全共闘世代に抱く忌避感と安田が六四世代に抱く忌避感は同質のものかもしれん。

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2019年12月03日Tue [16:36] 中国  

抹殺された日本軍恤兵部の正体 



芸能人の戦地慰問の話はよく聞くのだけど、その主体となっていた恤兵部というのは正直あんまり聞かないと思う。なんて読むのかもよく分からんかったのだが、「じゅっぺいぶ」。検索しても最近出たこの本に依拠した記述のものばかり出てくるのだが、かつての存在感を見れば、抹殺されたといっても過言ではないのかもしれん。その字面の生生しさから、「戦前」の思想統制を感ずる人もいるかもしれんが、この時代にあってもオレオレ詐欺みたいなものはあったらしい。寄付を直接受け取りに行くと言ってそのままトンズラした職員もいたそうで、現役警官が受け子になったりするそれほど時代の空気は変わらんとは思う。それもアベ政権が戦前に戻ったからだとは言えるのかもしれんが。

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2019年11月29日Fri [14:35] 中国  

中国、茶・酒・煙草のエッセイ



魯迅や老舎、周作人らの表題通りのエッセイ集なのだが、この時代の人達だと、著作権は切れているのかな。酒はともかく、煙草愛好のエッセイなどは今日書きにくくなっているのだろうが、週刊誌に専売公社のPRエッセイが毎週載っていたのはそんな昔の話ではなかった様な。毎週誰かしらの著名人がエッセイを寄せていた訳だから、それだけ普通の嗜みであったのだが、今では1年続くかどうか。実際は大麻より有害という話だが、喫煙者が薬物犯罪者同様にバッシングされても、嫌煙の私は一向に構わん、嫌煙ファシズムを訴えていた人も最近はあまり聞かない。魯迅の時代だと、阿片に比べればということになるのだろうが、老舎などは体に悪いからとタバコも酒も止めたらしい。老舎の最期を思えば、それも悲話になってしまうのだが。

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2019年11月25日Mon [02:17] 中国  

静かなる日本侵略

静かなる日本侵略 -中国・韓国・北朝鮮の日本支配はここまで進んでいる
佐々木 類
ハート出版 (2018-10-05)
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産経の元ワシントン支局長らしい。東大助教授が中国人は雇わんと言ったらアウトだが、産経論説副委員長が中国人を入れるとヤバいと言うのはセーフというのも変な話だが、最近のオーストラリアのニュースなど聞くと、締めるところは締めないといかんかという記にもなってくる。祖国を離れた後ろめたさから過激な愛国主義者となるという人たちも一定数存在すると思うが、出羽守になる人たちもそれなりにいる訳で、せっかく祖国を出たのに移民先が祖国に呑み込まれてしまっては何の意味もない。孔子学院にしてもそうだが、ヤバいのは思想教育ではなく、浸透であろう。

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2019年11月24日Sun [14:39] 中国  

中国くいしんぼう辞典

中国くいしんぼう辞典
崔 岱遠、
みすず書房
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辞典とあるが、エッセイ集。その辺のネーミングについても説明はあるのだが、食通文人エッセイは中国では一大ジャンルだろうから、タイトルを工夫する必要はあるか。老北京というのがウリみたいだが、60年代末生まれ。中国の文壇では十分な老人だろうが、ロクヨン世代かとも思ってしまう。三国志系と中華料理は日本人の中国好きの部分の多くを支えていると思うが、前者より後者の方が本の数は少なかろう。私も南條本と蔡瀾本くらいしか読んだ記憶がないのだが、それでも興味ゼロの三国志よりは読んでいるか。中国のくいしんぼう辞典なので当然なのだが、俎上に載るのは中華だけで、蔡瀾の様に和食とかインスタントラーメンとかの引き出しがある訳ではない。ヨーロッパに行っても、ホテルの朝食バイキング以外は全て中華だったそうで、まあ平均的な大陸の旅行客であったのだろう。

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2019年11月19日Tue [13:58] 中国  

キャッシュレス国家 

キャッシュレス国家 「中国新経済」の光と影 (文春新書 1213)
西村 友作
文藝春秋
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今や日本の大学教授が訪中するのは危険信号になったが、危険信号を察知する構えができている中国の日本人大学教授の方が安全なのかもしれん。実際、歴史、軍事よりも経済の方が工作の最前線であるから、対外経済貿易大学はスパイ養成機関と言えるかもしれんが、それはどこの大学でも同じこと。キャッシュレスに関しては日本と中国は技術的補完関係にあって、情報通信的には安全保障の関係上にもあると言えるか。日本が中国の情報化社会を手放しで礼賛できないのは単純に日本は発展途上国ではないからであって、中国や「リベラル」の人が信じている様な日本が中国に遅れをとっているからではない。中国の無人コンビニのコストなどを見れば多くのところで、本末転倒であることは分かるのだが、日本で自動販売機が登場し、普及したプロセスには単純なコスト面でだけではなく、その風土と国民性が関係しているとは言えよう。香港ではスマホ決済が普及せず、生活に不可欠となっていたオクトパスもデモ以降は情報を抜かれるのを警戒して使わない動きが広まっているという。中国が同様の事態になった時に都市部で現金、、アナログ生活に戻れるとは思わんが、その布石の為に今から飼い慣らしておくということはあろう。

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2019年11月18日Mon [01:19] 中国  

集まる!刺さる!SNSでウケる中国語

集まる! 刺さる!  SNSでウケる中国語 (アスカビジネス)
秋山 燿平
明日香出版社
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微博ちょっと見てきたが、フォロワー51万か。蒼井そらは1900万らしいが、芸能人、著名人以外では日本人トップ10に入るのだろう。マルチリンガル元東大生として日本でも有名な人だそうだが、日本人垢はニッチなのだという。宋文洲のツイッターは21万フォロワー。どうも中国人日本語垢は五毛系ばかり目立つなのだが、微博で5円やっている日本人「ネットサポーター」は存在するのだろうか。この著者のを見る限り、当然ながら無害無臭。コツは完璧ではない中国語とのことで、日本人が一生懸命中文を書いているのが良いのだという。反日とか日本人蔑視はある種当然の様なところもあるのだが、やはり中国で日本人でいる方が、日本で中国人でいるより得することが多いのはたしか。

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2019年11月08日Fri [15:19] 中国  

米中対決の真実 

米中対決の真実
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古森 義久
海竜社 (2019-03-12)
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「真実」ものだけど、米中ものだけで、古森は何冊出しているんだ。腐っても元産経中国総局長であるから、中国素人ということはないのだが、福島、山本、矢板といった根っからの中国屋とは立ち位置が違うか。つまりはアメリカの側に立って中国を批判しているということで、中国が一番嫌うパターン。ただ、バックが日本とアメリカでは全然違うから、それが保険にもなっている。訪中できるかのかどうか分からんが、中国で拘束されることはないだろう。米中対立の原因をトランプに帰する傾向はたしかに日本のメディアに多く見られれるのだが、日韓対立の原因を安倍に帰するメディアと同じく軽薄なものとは言えるのかしれん。中国はトランプ政権が終われば米中関係は問題なくなるなどと思ってはいないだろうし、ポスト安倍政権が対韓政策を大きく変えることができない様に、もう方向性が定まった基本政策はそう簡単に終焉することはできない。

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2019年11月07日Thu [15:36] 中国  

スッキリ中国論 

スッキリ中国論 スジの日本、量の中国
田中 信彦
日経BP
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「ぼくの上海行商紀行」から22年も経ったのか。その間の中国の変化は日本の22年の変化の10倍以上はあったのだろうけど、結局、アナクロ的な「中国人論」になってしまうのは社会は変わっても本質は変わらんということか。22年前の本はかなり面白くて、自分も触発され、工場を辞めて行商を始めたりしたのだが、未だに中国がスッキリと分かったことはない。よくよく考えると、日本にも昔から中国人的な人がいて、中国にも日本人的な人が少なからずいて、中国だから、日本だからという結論に結びつけるの無理があるのだが、それをしないと日々のモヤモヤが積み重ねって精神衛生上良くないので、スッキリさせるということか。地震の際、著者の個人口座に1000万円が振り込まれてきたという話があるけど、こういう「本気を見せる」、「信用を買う」のは相手が日本人だからできる業なのではないかという気もする。というのは私も会ったことがない相手から仕入れ資金として500万円くらい振り込まれてきたことがあって、ビビったことがあるのだが、中国でカネに余裕がある人は日本人のスジを量で買う計算はしているのだろう。後にユダヤ系の商人もそういう手を使うことがあると知った。中国には日本人は集団では龍であるが、個人では虫という言葉があるけど、幾ら一人の中国人は龍であるといったところで、実社会で信用できるのは龍ではなく、虫の方であろう。

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2019年11月05日Tue [16:23] 中国  

2030中国自動車強国への戦略

2030 中国自動車強国への戦略 世界を席巻するメガEVメーカーの誕生
湯 進
日本経済新聞出版社
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アマゾンの「中国の経済事情」カテでベストセラー1位。日経BP本新刊は必ず1位になるのかもしれんが、やはりクルマ本は強いな。4位が「台湾人と日本人」だったり、6位が山本七平、7位がレーニン本とかカテ自体がよくわからんカオスというものもあるが。みずほの調査部門の人だそうで、実学的である。中国市場至上主義一本だった業界も国資第一主義、人口頭打ち、インド、アフリカ市場の成長などで、変わってきているのはたしかなのだろうが、今や出荷台数ではなく、EV、AIへの転換が業界最大のテーマなのではあろう。それ自体が市場優位性を計れなくなった中国の仕掛けた作戦ということもあるのかもしれんが、石油のリスク性は電力不安より高いだろうし、携帯電話、キャッシュレス決済の成功体験は早めの仕掛けへの確信ともなっているか。中国の自動車メーカーがビックメーカーを呑み込む時代はやがて来るのだろうが、そこまで行くまでに消耗してしまう可能性もある。

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2019年11月02日Sat [01:34] 中国  

汪兆銘と胡耀邦



彩流社の15歳からの「伝記で知るアジアの近現代史」シリーズ。今、感想を上げるにあたって、初めて気がついたのが、○○歳からのYAものだったのか。普通にオトナ向けの本かと思って何の疑問も抱かなかったのだが、イマドキの15歳のコはこれを読みこなせるのか。私は17ぐらいの時「中国の赤い星」を読んで、中国に行き、全く自分が何も読めていなかった事を悟ったのだが、汪兆銘とか胡耀邦を読んでおくべきだったとも思う。汪兆銘と胡耀邦には中国の政治家という以外の共通点は無さそうだが、共に「親日罪」に問われた人。前者は未だに漢奸の代名詞になっているのに、後者は六四世代にはまだ根強い人気がある(たぶん)。胡耀邦は習仲勲が擁護した関係もあるし、団派壊滅事態にでもなら無い限り、習近平が死者に鞭打つこともなかろうが、対日カードとしての胡耀邦ブランドはまだ有用と踏んでいるフシもある。一方、汪兆銘は台湾の国民党が蒋介石否定に踏み切ったところで、再評価されることは無いだろうし、日本で汪兆銘と連なる有力者などもはや皆無なので、対日カードなどになりようもない。大東亜共栄圏でも復活しない限り、名誉回復の芽はないのだが、将来、中国が自由化されれば、漢奸汪兆銘から人間汪兆銘への復活はあるだろう。

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