2017年04月29日Sat [05:58] 中国  

96人の人物で知る中国の歴史

96人の人物で知る中国の歴史96人の人物で知る中国の歴史
ヴィクター・H・メア 大間知知子

原書房 2017-02-22
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洋物。ペンシルヴェニア大教授中国文学教授と、大英帝国中国部門責任者にカナダ在住の中国人(と思われる)。米、英、加の合作となるのだろうか。歴史系の人たちなので、清朝以降は6人だけ。秋瑾も加えれば7人だが、その前は西太后である。6人は孫文、魯迅、蒋介石、胡適、毛沢東、鄧小平だが、秋瑾と胡適を入れるなら、他に人選がある様な気もする。ただ、中共公認人選であろうから、溥儀とか陳独秀、江青、李登輝はダメだろうし、周恩来はトップになった訳ではない(それは鄧小平も同じだが)、秋瑾は女性枠、胡適は学術枠と西洋枠か。モンゴルとの間でチンギス・カン中国人論争などもあったが、クビライ・カンがリスト入り。毛沢東の母親が客家人というのは知らんかった。

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2017年04月28日Fri [05:54] 中国  

中国の論理

中国の論理 - 歴史から解き明かす (中公新書)中国の論理 - 歴史から解き明かす (中公新書)
岡本 隆司

中央公論新社 2016-08-18
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次の講談社からの叢書もスタンバイしているので、こちらの方を先に読む。中国・中国人が好きか嫌いかと聞かれれば、嫌いだと言い切ってしまうのはスゴイな。おもしろうかつまらないかでは前者というフォローはあるのだが、これは経験則ではなく、印象論なのかな。それでいて嫌中本を批判しているのだから訳分からんが、汝の敵を知るという姿勢の方が的を射ることも多い。中国が本当に中庸なのか私も判断がつかないけど、中庸だからこそ神秘主義は育たないというのはあろう。ローマ法王の権威を認め、プロテスタントの宣教師を入れたとしても、中国化しない限り大衆化しないだろうし、中国共産党が「インターナショナル」に隷属ていれば、今も政権を担っていることは無い。言うなれば中国の論理こそが絶対権威であり、不可侵であるのだが、それが特定の明文化されたものではないが故、中国の論理はご都合主義の粋を超えないのである。「中国の夢」をどう解釈するかは習近平なり、中国共産党が決めることであり、日本の論理がその対抗軸として置かれることは無い。つまりは対等な話し合いというものは成立しないのだが、日本が米国の従属国家だとしている人たちは中国には何で中国には従属しないと思えるんだろう。

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2017年04月26日Wed [06:02] 中国  

「トランプ大統領」から始まる中国大乱

「トランプ大統領」から始まる中国大乱「トランプ大統領」から始まる中国大乱
黄 文雄 石 平

徳間書店 2016-12-22
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前の本で石平と黄文雄の対談本ってあったかなと書いたのだが、私が黄文雄本を外しているだけで、何回か共演があるんだな。同僚でもあったし、同じ日本国籍者でもあるのだが、石平が中共限定の中国嫌いに対して、黄文雄が大陸は全部嫌いという攻撃範囲の違いがあるように思っていた。その印象が変わることは無いのだが、石平は黄文雄の言うところの中国人と台湾人は別人種という概念は受け入れているのであろうか。台湾独立には反対はしないが積極的賛成ということはなかろう。中国大乱は中共崩壊の第一歩という希望的観測があるのではなかろうか。

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2017年04月25日Tue [06:32] 中国  

日本人と中国人

日本人と中国人――“同文同種”と思いこむ危険 (祥伝社新書)日本人と中国人――“同文同種”と思いこむ危険 (祥伝社新書)
陳舜臣

祥伝社 2016-11-10
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大昔に読んだような気もするのだが、新装版で新書に入ったので。大手出版社の編集者が会社を辞めざるを得なくなり、新しい出版社を立ち上げたので、その応援で出した本とのことだが、祥伝社はカッパの労働争議で退社した人たちが作った会社なのか。イザヤ・ベンダサンの同タイトルも同時期に同じ新書で復刊させているけど、混同されないかな。ただ、陳舜臣はイザヤ・ベンダサン(正体は当然知っていたはず)をかなり引用していて、どっちがメインか分からんがセット販売にはなろう。今読むと、フツーの「中国通」みないなものなのだが、竹のカーテンの当時では貴重な啓蒙書ではあったのだろう。邱永漢を揶揄している気もするが、気のせいか。陳舜臣の父親はゴア、ティモール、マカオを経て神戸に定住とあるのだが、これは普通の台湾人とは違うのではないか。陳舜臣が印度語学科に進んだのも、その関係かもしれんが、ゴアからティモール、マカオはポルトガル繋がりだけど、華僑だと宣教師とか通訳とかしたでないと、こういう流れはないんじゃないかな。まあこの辺は「全身小説家」と見る方が無難であろう。

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2017年04月23日Sun [06:34] 中国  

中国人の「財布の中身」

中国人の「財布の中身」 (詩想社新書)中国人の「財布の中身」 (詩想社新書)
青樹明子 発行詩想社 発売星雲社

星雲社 2016-09-17
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星雲社コードの新書は珍しいが、日本文芸社の編集の人がやっているのか。評価はともかく名前がある作家を起用した堅実路線。中国人話も売れ線だから採用されたのだろうけど、新潮新書で出したばかりのネタ切れの人だから、失敗している様な。鳩山とか、榊原のもあるが、この著者は親父さんの関係なのだろうか。著者の移住は95年で、まだ清貧思想の残滓があった時代だから、個人的には当時への懐古趣味があるのだが、日本の空気が「嫌中」にベクトルが向いてきたのは、日本人が中国の変化を理解していないからだという中国式の思い込みからは自由ではない様だ。今や日本人が中国人を貧乏だとかダサいとかのステレオタイプでくくっている時代ではないのだから、殊更、中国人の一般層は金持ちで爆買いし、景気が良いので給料も良いとか強調する必要はないと思うんだけどな。それも日本人の中国人に対する偏見を払拭したいという親心なのだろうけど、日本も中国も互いの不信感は人ではなく政府なのだから、むしろ日本人と中国人で共通する社会問題を取り上げた方が良い。財布だけで中国人を判断するのもまた新たな偏見に繋がっていく。

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2017年04月21日Fri [05:26] 中国  

コレクティヴ・ジャーナリズム

コレクティヴ・ジャーナリズム-中国に見るネットメディアの新たなる可能性-コレクティヴ・ジャーナリズム-中国に見るネットメディアの新たなる可能性-
章 蓉

新聞通信調査会 2017-01-27
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博論もの。元人民日報記者で、現在朝日記者という「エリート」であるのだが、その間に東大の修士博士が入っているらしい。2003年来日で、2015年修了なので、日本語学校とか、研究生も入っているのかもしれんが、林香里の指導は10年以上とのこと。となると、SAPIOとかだと、○○工作員ではないかという話にもなってしまうが、習近平以下中央政治案件無し、地方幹部ゴシップあり、チベット独立あり、ウイグル無し、台湾、香港学生運動無、反日尖閣抗日歴史認識無しといったところ、。チベットに関しては(草の根の)アンチCNNサイト関係で、西側のフェイクニュースが暴かれたという論調。なぜか鄧小平だけ氏付けなのは単に中央の役職が無かった期間だからということか。南方週末はあるが、調査報道関係。五毛党にも言及している。ネット評議員はある種のアルバイト感覚であるという様な感じ。人民日報も時代の流れを無視できなくなっているとのこと。

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2017年04月20日Thu [06:29] 中国  

狂気の沙汰の習近平体制 黒い報告書

狂気の沙汰の習近平体制 黒い報告書狂気の沙汰の習近平体制 黒い報告書
石平

ビジネス社 2016-10-15
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大体月一くらいのペースで本を出すのかな。黄文雄を畏友として引用しているのだが、拓大繋がりか。「売国奴」で呉善花を加えた鼎談もしているけど、黄文雄とはちょっと毛色が違う気がしていた。宮崎正弘についてはAIIBを評価していた事に対して批判的な引用。中国はADBが機能不全だからAIIBを作ったとしているが、そのADBから一番カネを借りているのが中国だから本末転倒であるとしている。ADBがAIIBと協力する姿勢を表明したのも、最大の借り手である中国がカネを廻してくる分には良いだろうという判断なのかな。乗っ取りされるよりはマシか。

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2017年04月18日Tue [03:40] 中国  

中国料理のマネージャー

content.jpg中国料理のマネージャー―スタッフを育て、売上げを伸ばす
中島 將耀 遠山 詳胡子

キクロス出版 2017-03
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キクロス出版は食品系の版元なんだな。ということで、実務本。「赤坂飯店」で陳建民の弟子だった男性と、コーチングの人で、フード業界のカリスマと呼ばれているという女性の共著。二人のパートは全く別物。コーチングは精神論入っている。料理長の人は國學院の中文科中退だそうだが、中国料理の道に入ったのと、どっちが先なのだろうか。香港のハイアットでも修行したそうだが、中国料理のテーブルマナーで、会話中、食事中にサービス・スタッフが取り分けてくれたときには軽くこぶしを作り、机を叩くハンドサインをするというのは全国的な習慣なのか。街中の飲茶とかだと指一本二回とかでもOKだが、正式なやり方があるとは知らんかった。広東人以外の人はこれをやっても?の人が多いと思うのだが。

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2017年04月16日Sun [05:29] 中国  

中国のマンガ〈連環画〉の世界

中国のマンガ〈連環画〉の世界: 中国のマンガ・絵物語中国のマンガ〈連環画〉の世界: 中国のマンガ・絵物語
武田 雅哉

平凡社 2017-02-27
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一万点も所有しているのか。あのペラペラの歌集みたいな奴かと一発で分かったけど、マンガを日本の連環画という例もある様だし、画報とかポスターなどもその範疇に含まれているみたいので、要は絵が付いている紙媒体ということか。小人書という呼び方は知らんかったが、広東語圏では公仔書と言うらしい。香港でインスタントラーメンの事を公仔麺と言うのは出前一丁の少年が人形の様だからかと思っていたのだが、公仔書の方から来ているのかもしれん。社長が封切り映画を観て記憶し、その細部を話して絵師に描かせ、映画連環画を一晩で仕上げるというのは如何にもありそうな話。映画だけでなく、ドラマたサーカス、小説などでもそうした作業が行われていたそうだが、ちょっと前にあった映画館で盗撮した最新映画をVCDにして売るという商売はそのDNAを受け継いだものなのだろうか。

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2017年04月15日Sat [03:34] 中国  

満洲帝国ビジュアル大全

満洲帝国ビジュアル大全満洲帝国ビジュアル大全
辻田 真佐憲

洋泉社 2017-03-02
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洋泉社ムックとは違うのか。定価2800円だから単行本扱いの様だ。図説本というより、図録みたいなものだが、左翼も保守もいる執筆陣は7人。トンデモの人だけコラムの別枠。この手のもので「歴史認識」は興ざめするか。鳥取県南部町にある祐生出会いの館所有のポスターだそうだが、板祐生という人のコレクションらしい。それにしてもえらく不便なところにあるな。現在でも個人所有のコレクションが多いのかな。満洲国内向けのポスターは日本で蒐集したのだろうか。新中国成立直後の社会主義リアリズムにも通じるところがあって興味深い。

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2017年04月14日Fri [04:08] 中国  

孫文と陳独秀

孫文と陳独秀: 現代中国への二つの道 (平凡社新書)孫文と陳独秀: 現代中国への二つの道 (平凡社新書)
横山 宏章

平凡社 2017-02-17
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これまで出してきた孫文本と陳独秀本を下敷きにして一冊にまとめたものらしい。個別ネタは書き尽くしているだろうし、もう新ネタが出てくる時代の人ではないから、両者ともこれで打ち止めになるのかな。孫文批判は宮脇淳子ほどではないが、それなりに。元々、陳独秀のファンだったのかもしれんが、陳独秀が孫文を相当嫌っていることも関係しているか。本来ならば陳独秀が孫文であり毛沢東であるのが、あるべき歴史だったのであろうが、腹黒で厚顔無恥でないと革命家にはなれない。毛沢東の例は出していないが、孫文と陳独秀の女関係を対比してみても、色を好むでないと英雄にはなれない。しかし、孫文とか毛沢東はフェミニスト的にはどうなのだろうか。

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2017年04月12日Wed [06:14] 中国  

日本と中国経済

日本と中国経済: 相互交流と衝突の100年 (ちくま新書1223)日本と中国経済: 相互交流と衝突の100年 (ちくま新書1223)
梶谷 懐

筑摩書房 2016-12-06
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日中経済関係通史といったところだが、在華紡時代と先の反日暴動の類似性はよく指摘されること。その間は戦争であったり、共産化であったりで、日中経済関係が空白ではないが、制限下にあった為、改革開放の過渡期が過ぎた頃になって、時代がプレイバックしてしまった。日貨排斥に共産党と国民党が関わっていた事もあるが、先の暴動が100%民意であるとするのは苦しいだろうし、その後大きな反日暴動が無いのも100%民意であるとは言えない。経済活動は共産党が指導の下と言うのは建前と言えばそれまでだが、実際の現場では共産党の影は無視できない。脱亜、実利、連帯の三分類は今でも可能であろうが、1.中国が帝国化したことによる脱中国、2.日本経済は中国の経済力にひれ伏さなくては生きていけないという形の実利、反安倍政権としての中国連帯の三分類である様に思える。中国としては1を警戒し、2を宣伝し、3を工作するという形になるのだろうが、それは戦争中の日本の対中政策とも近似性がある。それが相互交流と衝突の100年なのであろうが、日中が合わせ鏡であることは確かか。

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